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5月12日夜 NYLON100℃「犬は鎖につなぐべからず~岸田國士一幕劇

ケラさんが最近岸田國士にはまっているようで、1月の禿禿祭に続いて再び岸田作品の上演になりました。ナイロンの本公演でケラさん以外の脚本でやるなんてどんなふうになるんだろうか、そしてそんな昔の脚本が今でも通用するのか、とやや期待薄で行きました。

禿禿祭での岸田作品は、(題名は忘れましたが)会話の言葉遣いは古いながらも内容はとてもウィットに富んだ、なんともいえない味わいのあるものでした。演じていた高橋克実さんと八島智人さんのとぼけた雰囲気にぴったりでした。

今回は短編7編を同じ町内で起きている出来事としてコラージュして、登場人物を少しずつリンクさせながら展開していきます。各話に出てくる登場人物たちのキャラとその関係性がどこをとってもすごく魅力的。表題の「犬は~」に出てくる‘年齢に頭が追いついていない’息子とそんな息子でも愛してやまない両親、「隣の花」のプラトニックな浮気といえるような感情を抱いている2組の夫婦、「驟雨」で新婚の妹夫婦の愚痴に耳を傾ける姉夫婦。岸田さんの人物設定にケラさんの演出がくっつき、さらにナイロンの芸達者な役者さんたちの演技がすばらしい調和を醸し出していたと思います。

どの話をとってもなんだかほろ苦く、切ない思いに駆られるのですが、そこはまた脚本がよいのか潤色がよいのか、苦味を引きずることなく微笑を残していくのです。

大正から昭和初期の設定なので、衣装はほとんどが着物。これも目に鮮やかで、話そっちのけであの着物素敵だなあと気をとられちゃいました。

円形劇場ならではの様々な工夫もみられ、どこからどうみても楽しめる舞台だと思います。いつもどおり3時間を越えてますが、絶対に見る価値ありです。もう1回観たいです。

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