5月7日昼 青果鹿『めくるめく沈酔金魚』
チラシと公演名に惹かれて行ってみることにしました。ゴールデン街って足を踏み入れるのも怖い気がしたけど、昼間ならまあいいかと。
こぢんまりした劇団ながらなんだか応対が礼儀正しくて気持ちよく入場。劇場の予想以上のこぢんまり感にちょっと驚き、入ってすぐの席に着席。真ん中の舞台を、一段上の両脇の客席から見下ろす感じ。舞台上で立った人の顔と一列目の客の顔が同じくらいの高さという、なんとなく気まずいような雰囲気。
舞台は4畳半くらいの狭さで、中央に中華料理の回転するテーブルのような一段高い丸い台。舞台奥に金魚売りの屋台。
売られてる金魚が人間の女の子になって登場。高い金魚を買おうとする田園調布親子や中国の伝説の金魚を追い求める兄弟、金魚売りのおじさんや乞食が繰り広げる物語。
狭い舞台に5人も6人もひしめく様はかなり暑苦しかったけど、意外にしっかり作りこまれている舞台や脚本、音楽に好感触。傘や扇風機をうまく使っているのも効果的だったし、真ん中の中華テーブルも人力で上手に動かして対面式の客席に対してアピール力大。そんな舞台効果に、テレや遠慮のない役者さんたちの演技がうまいバランスで絡んで、いい具合に仕上がっていたと思います。暑さのせいで役者さんの目の前でありながらちょっとまぶたが重くなったりもしたけど、ぜひ次も観たいと思いました。
それにしても、こういう小さい劇場に知り合いがいるわけでもなく足を運ぶと、帰り際に面会もなく立ち去るのがなんだか気まずく感じちゃうんですよね。面識ない相手によかったです、って言いに行くのも恥ずかしいし。でも伝えたいから、ちまちまアンケートを書いてはこそこそと逃げるように劇場を後にするのでした。
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