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2007年5月

5月26日夜 G2produce&三鷹市芸術文化センターPresents「ツグノフの森」

G2さん、ここのところ観てますが、好きです。特に好きなのは後藤ひろひとさんと組んだとき。おととしの「ダブリンの鐘つきカビ人間」の片桐さんもよかったので、今回は後藤作品ではないけれどとっても楽しみにしてました。三鷹は遠いけど。

眠っている二人の女性の横に立つ二人の男性の掛け合いからお話は始まり。片桐さんと福田転球さんでしたが、この辺はさすが。小ネタが笑えます。東京に大地震が来て、地殻変動で都内の建物や土地が移動しちゃうところが話のきっかけになります。三鷹に木々がたくさん集まり、大きな森ができる。その森の名前を巡り、三鷹と吉祥寺で戦争しちゃうって。。。こういう発想とても好き。

でもここから話は複雑に絡み合ってきます。地殻変動のせいで集まっちゃった人たちが共同生活を始め、そこにそれぞれの事情がまとわりついてお話は進みます。白い絵しかかけなくなっちゃった画家、白い絵ではないその画家の絵を買いたがっているやくざ、親の遺骨を捜す近親相姦の姉弟、軍の兵隊さん、そして眠り続ける女性など。うーん、難しいんだよお。

ところどころ眠気で話は飛びました。後で友達にも確認したんだけど、微妙につながらずじまい。ま、そのせいもあって観てから5日たったらほとんど忘れてしまいました。。。ダメだなあ。もったいない。

それぞれの登場人物の暗さや傷の抱え方の描きようはやっぱり好きなんですけどね。転球さんの関西弁はなぜか苦手。あとUFOとかを混ぜ込んじゃうのはちょっとなあ。。

全体としてはちょっと消化不良です。観たほうがいいけど、いい席で体調のいいときにって感じで。

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5月26日昼 ジェットラグプロデュース『バラ咲く我が家にようこそ。』

演出の多田淳之介さんや出演の町田マリーさんに興味があって行ってきました。チラシからしてちょっとほのぼの系かなあと。

そんな予想は最初からいい感じで裏切られました。まず「銀色の道」の歌。澄んだキレイな歌声なのになんだかぞっとするような。何が起こるのか期待。

普通のおうちの居間からテラス、庭へと続く舞台。マリーさんとその父親がそこの住人。彼女たちを巡る恋人やご近所さん、職場の仲間などがお話を繰り広げます。私には、登場人物たちが抱える様々な「傷」の物語に思えました。

マリーさん扮する娘の「母親」は一年ほど前にコンビニ強盗を捕まえようと追いかけて、刺殺された。その場に居合わせたコンビニ店員と父親の再会。コンビニ店員は「母親」が殺されたことをちょびっと自分のせいだと思い、父子も微妙にそんな思いを抱えている。庭に遊びに来る夫婦は1年前に娘を交通事故で亡くしたが、妻はそれを認められず娘の姿が見えるかのように振舞う。父親は元警察で定年後警備会社に勤めているが、その現在の同僚は、自分が警備場を変えられたのは父親のせいだと責め、土下座を強いる。が、争ううちに父親は急に倒れ、それを自分のせいだと思ったのか、同僚は帰宅後に自殺する。コンビニ店員は父親の家を訪れお金を落としたということで父親に無心する。父親の警察時代の同僚はその様子を見て、自分がお金を貸すということでコンビニ店員の体を要求する。娘の婚約者としてそれらの人々との関係を築きつつあった男は、最後になってこっぴどいやり方で娘を振り、返り討ちにあってしまう。

起こった出来事を羅列すると、なんだかずいぶんひどい話。後味は悪くないんだけど重たい、苦しい話でした。エンディング直前に再び「銀色の道」が流れるのがひどく効いてます。

コンビニ店員の借金は悪意があってきたのか、婚約者はなぜ急に娘を振ったのか、いくつかのちょっと強引な点に疑問は感じましたが、大人として生きていく生きにくさ、それぞれが抱える業のようなものはとても伝わってきて、息苦しくあえぎたくなりました。でも完全に落とされるわけではなく、エンディングも暗いのになぜか感じた爽快感で救われます。

うーん、、でもやっぱり重たいなあ。エネルギーがあるときに観たい作品。

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5月23日夜 大人計画本公演「ドブの輝き」4回目

しつこいですよね。また行きました。今回は上手の前のほうで。今日はHANAさんがいました。顔小さい!

テンション変わらずいい味出してる荒川良々さん。アドリブはあっても大きくは変わらないんだけど、毎回しっかりウケてます。村杉さんや顔田さんはなんかいっぱいいっぱい感ありあり。やっぱり余裕のある阿部さんの日々の変わりようは劇団員も笑っちゃってるようで、こっちもどこで繰り出してくるかドキドキします。代役・池田成志さんも急な客演ながら徐々にふざけてきているように見えるのですが、余裕があるアドリブなのか緊張してるのかつかめないところがいいんですよねえ。

リピートしてると松尾さんのパートは、最後まで松尾さんが演出してたらもっと練れてきて面白かったんだろうなあと残念になります。実は最後のほうは書けてなくて、無理やり話を作ってお米券の歌をくっつけたんじゃないかな、なんて勘ぐったりして。。。それはそれでいいんですけど。

やや飽きてきた感もあるけど、ここを逃したらもう二度とこれは観られないと思うと、あと一回くらい?なんて思っちゃいます。ストーリーや言葉遣いだけじゃなくて役者さんの味が好きだからなんだろうなあ。

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5月23日昼 桟敷童子「軍鶏307」

会社の倉庫のようなところを劇場に仕立てて公演をするということで、行くのが面倒だから迷ったんですが、名前はよく聞く劇団だったので行ってみることにしました。

平日の昼間なのに会場前からずいぶんたくさんの客。ちょっとびっくり。

第二次世界大戦の戦中から戦後の設定。戦時中、ある母親の戦争へ行く息子への想いから物語が始まります。お国のためと息子を戦地に取られる母を、卵をとられるメンドリになぞらえた歌が流れます。でも決しておとなしく泣き寝入りしてあきらめるのではなく、力強く、非国民となじられながらも周囲と戦って自分の息子を守ろうとする。でも結局息子は戦地へと送られ、ある日悲報が届き、その後戦争は終わります。話は戦後に飛び、戦後の混乱の中で傷ついた女性たちを守る病院でのお話に流れていきます。入院患者と医師や看護師たち、米兵にへつらい病院や患者たちを締め上げるやくざ者との諍いと交流が描かれます。

私が母子のエピソードに弱いのか、最初の母の訴えの場面から涙が。。。息子を戦地に送らないために、早く戦争を終わらせようと自分は竹槍隊の訓練を必死にやり、その陰で隣組の組長に息子に赤紙が来ないよう訴え、貢物をし、体まで投げ出す。お国のため、戦争に送るために息子を産んだんじゃないと訴えたが、息子も含めて周りはそんな母親は非国民と非難し、結局息子は戦死。。悲報を受け取り雨の中固まる母。雨とともに私にも涙が...

戦後、母は精神の活動がストップし、息子や戦争を想起させるキーワードにしか反応しなくなってしまいます。キーワードに対する反応は過剰で、米兵にまで攻撃していくほど。そのせいで米兵寄りのやくざ者たちに狙われます。彼女をかくまった病院は、その他にも戦争によるトラウマや後遺症を負った女性たちが多く入院しており、職員たちは患者はもちろん、やくざ者たちへの対応にも追われる日々。でも諍いを繰り返すうちに同じように戦争で傷を負っていることを感じあえるようになり、心を通わせるようになっていきます。

その時その時の信念や守るべきものを巡るそれぞれの強さや弱さが、時に明るく力強く、時にしっとりと、時に暗くか弱く、すごい迫力で迫ってきました。誰が悪いわけでもなく、みんなが一生懸命な時代、温かな思いのやりとり。涙が止まりませんでした。

倉庫の作りをうまく生かしたセットもよかったです。会場がいっぱいだったのも納得の出来。

役者さんの怪我で前半の公演が流れてしまったみたいですね。とてももったいない。

帰ってから改めて駅からずいぶん遠かったことを思い、そんな場所であれだけ作った劇団員さんたちの苦労を思ってなんだかいとおしくなりました。

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5月20日夜 赤坂 RED/THEATER プロデュース 「絢爛とか爛漫とか」

私の最近の気になる役者さんとして、加藤啓さんがいます。拙者ムニエルの所属ですが、本公演は未見。。今年の夏は絶対行かなくっちゃ。啓さんが出るなら、ってことでこの公演を観に行くことにしました。というわけでモボ版。

自転車キンクリートの飯島さんの脚本の再演だったのでまず脚本を読んでみることにしました。昭和の初めのころに作家や文学界を目指した4人の若者たちの春夏秋冬を描いた群像劇。恋や遊びの話から才能のある仲間への嫉妬や書けない焦燥感など、若さゆえの熱さが伝わってくるしっとりいい感じの脚本。時代設定のせいの先入観か、穏やかで静かなイメージ。

舞台は4人のうちの1人の書斎。ダンスホールに行くためのダンスの練習から始まるのですが、言葉で読むとあっさりしていたのに、実際動くとすごくにぎやか。いい意味でのイメージの裏切りでした。たぶん、全体的に動かなければ動かないお芝居になっていたのかも知れませんが、今回の演出はよく動いていました。男色のまねして追いかける場面なんかはちょっとどたばたしすぎな感じはしましたが。。。言葉遣いは旧式なのに時代の古さを感じさせない若者たちのノリがすごく心地よかったです。なんか楽しい。好みの問題で啓さんにばかり目が行っちゃうけど、それを差し引いても全体の雰囲気がいい。

正統派のすごくいい脚本に、役者さんの素敵な個性がのびのびと乗っかって、とーってもいいお芝居って感じ。しみじみ味わい深く、微笑み涙する。爆笑や号泣といった激しさで押し切らない、ていねいで上質、というのを感じさせてくれました。

脚本のあとがきで、どの男子が恋人で、結婚相手で、友達で、って言う視線で観ても楽しめるというようなことが書いてありましたが、私はそっち目線よりも自分だったら古賀と同じこと言ってそうだなあ、なんて方向に行ってしまいました。色気ないなあ。

モガ版も観たかったな。もう一回脚本も読み直してみよっと。

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5月20日昼 劇団チャリT企画「アメリカをやっつける話」

前回の「アベベのベ」が気になっていたのに行けなかったので、今度こそと思い出かけました。アメリカをやっつけるという壮大なテーマ?に取り組むとのこと。

大学の汚い学生会館のようなセット。様々なサークルが寄り集まって自分たちのテリトリーを守りながらひしめいている。建て替えのせいで通り道から丸見えの場所に居を構えている「アメリカ研究会」と、そこを通りかかる歴史問題研究会や演劇研究会の面々。

時期は新歓シーズン。まじめにアメリカを研究しようというメンバーと、集まれる場所があって仲間がいれば活動内容は何でも気にしないメンバーの陰で表での衝突。なぜか翌日にはアメリカから大学にブッシュがやってくる設定。そしてさらになぜか中庭にある満開の桜の木を誰かが切り倒し、その呪いで停電が起こりその場にいたアメ研の一人と演劇研究会の二人が、戦時中の話らしいおかしなストーリーに飲み込まれてしまいます。

アメ研社会派の「ア」クツくん、「メ」ラくん、「リカ」ちゃんをサークルから追い出す話、戦時中に鬼畜米英をやっつける話、やってくるブッシュに対して劣化ウラン弾に反対する話をうまくまとめて、アメリカをやっつける、ってことになってます。その掛け合わせ方はお上手。サークル内の争いようとかは、学生ってああいう変な距離感や遠慮のなさがあったなあって共感できたし、政治的思想のあるサークルや演劇サークルの勢いとかもあったなあって懐かしく思い出しました。

でもやっぱりブッシュ来訪や桜の木の切断は不自然で唐突。なんの必然性もなく突飛なことが起こっちゃいました。天変地異やアメリカとの戦争とかの方がまだすんなり受け入れられたような気がします。

あとは役者さんの力の差が結構あったかな、と。草間くん役の竹内洋介さんの天然かと思わせる絶妙の間、内山奈々さん演じるセツさんの真剣味、アメ研社会派のまじめさを表した小杉美香さんなどは、自然な存在感に引き込まれましたが、今ひとつ冷めてしまう演技もあり。。。

開演前のいかにもアメリカな音楽と、終演時のいかにも日本チックな音楽はいかにもいかにもだけどつい聞いちゃいました。

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5月19日夜 プリセタ「ロス」

大人計画が終わってから下北沢で時間をつぶしてたら、ひどく疲れちゃいました。寝不足に加えてそんなわけで、開始時からひどい睡魔に襲われてしまいました。駅前劇場は客電が暗いからチラシとかも読みにくくて、開演前に待っている間がいつもちょっと辛いんですよね。。。

って睡魔の原因を外部に求めてますが、どっちにしても部分的に寝てしまったことは変わらず。しかも最初の設定からだから、今ひとつエピソードをつかみきれず。損したー。一番前の席に座ったのに。以下、ストーリーの捉え方が違ってたらごめんなさい。

舞台はある会社の落し物課。どこかの課で「ヤッチャッタ」社員たちが飛ばされる、地下でありながら窓際族的な課の課長。彼もかつては営業で鳴らしていたが、現在は奥さんともうまくいかず、淡々と仕事をこなし日々をすごしているところへ、新たに配属になった男性が登場。飄々として礼儀正しいが、ある意味慇懃無礼というか、さらりと平気な顔でルール違反を犯そうとしたりする変な男。落し物の中は見ない、っていう基本ルールを破り、落し物にストーリーを付加して楽しむ男たち。妄想は発展して、のちにとんでもないことに。

課長や新たに来た男が飛ばされてきたエピソードや、男が来る前に落し物課にいて現在行方不明の男性のことを、部分部分で私が落としちゃっててうまくつながりません。最後に犯罪の香りを漂わす場面もどこまでが妄想でどこまでが現実なのか、ついていけませんでした。悔しい~。わかれば面白そうだったのに。

ストーリーのわりには登場人物がずいぶん多かったような印象があります。一発屋のような出方なのにキーになる存在ではないようなキャラが多く、どこに着目していいやら少し散漫になった印象が。もうちょっと絞った中で主役の二人の妄想?を濃く、濃く描いてもいいのかなあと思いました。

ま、全部しっかり見てから言えって話ですよね。

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5月19日昼 大人計画「ドブの輝き」3回目

当日券を取って行ってしまいました。しかもげんこつ団とってあったのにそっちを蹴ってまで。もったいない。

当日とはいえ、普通の指定席で見ることができました。ラッキー!この回は撮影入ってました。またWOWOWでやるんだろうな。

いい具合にこなれてきましたよー。役者さんたちがすごくのびのびしてました。その場その場の臨機応変な対応が、アドリブでない部分も変化していて楽しく観られました。

先がわかっているから次に起こることを予想して笑っちゃうのが、はた迷惑ですよね。アドリブ部分を書きとめて記録しておきたい。全部思い出しながら含み笑い。

そしてこう繰り返し観ていると、間の映像に飽きちゃいます。しかも井口テイスト満載なので1回目から既視感あったし。卵の口移しとか。そこで中休みで少し眠たくなって松尾作品に引きずるんですよね。映像がもう少し短くあっさりでもよかった気がします。

とは言ってもまだ行きたい。あと何回行けることやら。。。

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5月16日夜 大人計画「ドブの輝き」2回目

前売りでぎりぎり取れたチケットです。今度はわりと後ろのほうの席だったので、オペラグラス片手に細かく見ることにしました。開演前に内田滋さん発見!しばらく痴漢のように跡をつけました。きれいな顔してた~。

こうやってリピートすると、やっぱり生の舞台のよさがすごーく実感できます!初日にこなれてなかった部分が少し慣れてきていたり、ここはアドリブだったのか、と気づいたり。ストーリーだけじゃない部分を追えるのってなんて楽しいんだろ。

私は前半の宮藤さんのパートと最後のお米券の歌が好きです。宮藤さんの書くお話はあらすじにするとすごく残酷になったりするのに、端々がすごくゆるーく優しくなっているところがいい。今回も結婚まで考えた相手を毒殺しちゃった男の裁判の話なのに、なぜか誰も悪い人が出て来ない。むしろたった1時間のお芝居の中で流れるだけの無駄な人なく、それぞれみんなのストーリーを愛すことができる設定がすごい。ちょい役でも見せ場があって忘れられないなんて。

松尾さんの最後のお米券の歌は、大人フェスのママさんコーラスの歌ですが、劇団員がごみの姿で一所懸命歌っているのが大人計画らしくて愛らしく思えます。みんな、かわいい。

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5月13日昼 薮原検校

nnbodama コクーンのお芝居は、面白くても高いのと広すぎてなかなかいい席から観られないのとで、よっぽど観たい物でない限り敬遠しちゃうことが多く、今回もあまり観るつもりはなかったんですが、偶然が重なってチケットが取れてしまったので行くことにしました。古田新太さんは好きだし興味もありましたが、期待はそれほど大きくなく。

江戸時代、東北の貧しい家に生まれた男が盲目でありながらも悪事を犯しながら成り上がっていく一代記。これは三味線?と思えるような不思議な音色のギターの音に乗って盲者の語りで物語は始まります。舞台上小道具はありますが、基本的には縦横に紐を張っただけのセット。ですが盲人の動きに対してはとても効果的なものに感じました。

普段観ている小劇場に比べるとやっぱり役者さんの達者さ、安心感は格別です。ベテラン俳優が次から次へとさまざまな人物を演じていく様は圧巻。田中裕子の色気と一途さ、六平直政の庶民から悪役までの幅はもちろん、段田安則の生真面目で重厚な演技は、古田演じる薮原検校と同じ肩書きでありながら同志であり敵でもある立場の想いをとどけてくれました。

そのなかでも古田さんはやっぱり素敵でした。私の記憶にある中でテレ朝「眠れぬ夜を抱いて」のような悪役から日テレ「ぼくの魔法使い」のお茶目な役までこなしている、素敵な面がすべて生かされているように感じました。主役を張るのは珍しいし、ご本人も脇できっちり固めるのがお好きなようなことをインタビューで言っていたようですが、こういう振り幅の大きい役をできる役者さんは多くないと思うので、今後も大注目。

私の席は後部で決して観やすいとはいえませんでしたが、やっぱりいいものは高くても観たいなあと思いました。まだやっているのでお勧めです。

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5月14日夜 ヨーロッパ企画「冬のユリゲラー」

バックトゥーザ2000シリーズの2作目です。雪組公演です。

クリスマスイブの日に喫茶店「カフェ・ド・念力」に集まった超能力者たち。一人入ってきた部外者をうっかり仲間と勘違いして自分たちの能力を見せてしまったことで、トラブル発生。エスパーだなんて絶対外部にバレちゃいけないのに。部外者にバラされないように画策しつつも最終的にはみんなの人のよさがにじみ出てくるお話。

吉本新喜劇ちっくな関西ノリに、私としてはちょっとついていけない感じはしてたんだけど会場全体としてはバカうけ。うーん。ツボに入るといいんだろうなあ。シチュエーションコメディーはわりと好きなので、設定としてはいいんだけど流れができすぎている感があり、ちょこちょこ笑えるんだけど、にやりとする程度になってしまったのかな。

せっかくのエスパーという特異な設定のはずなのに、みんなが同じ目的に動くことでなんだかキャラが薄まってしまったというか。たとえば喫茶店のマスターなんかは、エスパーとは多少立場が違うのだから、別のリアクションをとるとか、何かアクセントが欲しい気がします。

登場人物たちがほとんどハケずに舞台上でがんばっているのは、とっても大変なことだろうとは思います。でも逆にイリハケすることでちょっと動きを見せてもいいんじゃないでしょうか。同じ場所で何人もの人がちまちま動いている印象でした。

面白いのに何か今ひとつ足りない感。もどかしいけど私もうまく伝えられません。若いころの作品の再演だからなのか、再演なだけに練りすぎたのか。3本目の星組も観に行くので、またその時に。

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5月14日昼 青年団『東京ノート』

初めて戯曲を読み物として読んだのが、この東京ノートでした。平田オリザさんの著書を読んだときに、どんな話を書く人なのか知りたくて読み、楽しんだと言うよりはなるほどなあという感想が残ったのを覚えています。

今回また再演すると聞き、行ってみることにしました。同じ作品をリピートしたり再演を観たり、という形ではストーリーを知っているお芝居は観たことがあるのですが、文字で読んだものが演じられるというのは初めてだったので、どういう捉え方ができるのか楽しみでした。

ストーリーとはいっても特に何が起こるわけではありません。近い未来、世界の、特にヨーロッパで戦争が起こっている状況の中、戦火を逃れるため美術品が多数日本に送られています。その美術品を預かる美術館のロビーを通り過ぎていく人たちのエピソード。

会話を楽しむ芝居なのに、先がわかっていると思うと油断しちゃったのか、単に寝不足のせいか、途中激しく眠くなりました。もったいないと思うのにどうにもならない。。。

エレベーターまで利用した空間の使い方などはさすがだと思いました。本を読んだ感じではベンチの座り方はちょっと変だなあと思ったところもあったのに、実際動くとそうでもなかったし。役者さんにしてもなんにしても、ベテランの粋というのか、凝集されている感がありました。

眠くなったことまで含めて、これはこれ、とすんなり落ちてくる安定感のある作品でした。

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5月12日夜 NYLON100℃「犬は鎖につなぐべからず~岸田國士一幕劇

ケラさんが最近岸田國士にはまっているようで、1月の禿禿祭に続いて再び岸田作品の上演になりました。ナイロンの本公演でケラさん以外の脚本でやるなんてどんなふうになるんだろうか、そしてそんな昔の脚本が今でも通用するのか、とやや期待薄で行きました。

禿禿祭での岸田作品は、(題名は忘れましたが)会話の言葉遣いは古いながらも内容はとてもウィットに富んだ、なんともいえない味わいのあるものでした。演じていた高橋克実さんと八島智人さんのとぼけた雰囲気にぴったりでした。

今回は短編7編を同じ町内で起きている出来事としてコラージュして、登場人物を少しずつリンクさせながら展開していきます。各話に出てくる登場人物たちのキャラとその関係性がどこをとってもすごく魅力的。表題の「犬は~」に出てくる‘年齢に頭が追いついていない’息子とそんな息子でも愛してやまない両親、「隣の花」のプラトニックな浮気といえるような感情を抱いている2組の夫婦、「驟雨」で新婚の妹夫婦の愚痴に耳を傾ける姉夫婦。岸田さんの人物設定にケラさんの演出がくっつき、さらにナイロンの芸達者な役者さんたちの演技がすばらしい調和を醸し出していたと思います。

どの話をとってもなんだかほろ苦く、切ない思いに駆られるのですが、そこはまた脚本がよいのか潤色がよいのか、苦味を引きずることなく微笑を残していくのです。

大正から昭和初期の設定なので、衣装はほとんどが着物。これも目に鮮やかで、話そっちのけであの着物素敵だなあと気をとられちゃいました。

円形劇場ならではの様々な工夫もみられ、どこからどうみても楽しめる舞台だと思います。いつもどおり3時間を越えてますが、絶対に見る価値ありです。もう1回観たいです。

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5月12日昼 演劇ユニット ジョーロ 「トライアウト」

ヘロヘロQカムパニーが観たかったのですが、思いついたのが遅くて残念ながらチケットが取れませんでした。なので第2希望のジョーロへ。

あらすじ、プロットだけ決まっていて台詞のない台本というふれこみに興味を惹かれました。その場の状況にあった台詞を俳優たちが自分たちの中から出てくる言葉で表現していく芝居。必然的に引き出される言葉って何?基本的にはアドリブで、ってことは各回ごとにどのくらい変わっちゃうの?結末まで違ったりするの?なんて観客ながら心配しちゃいました。

舞台は15人くらい入ったら満員の小ぢんまりとしたバー。そこのマスターと常連客たちが繰り広げる、日常的な会話。緩やかにつながるストーリーをつむぎながら、特に大きな事件が起こるでもなく、進んでいきます。

なーんか不思議。芝居を観ている感覚とは少し違う感じです。自分がその場に存在しているような、でも存在しているとしたら微妙に居心地の悪さを感じてしまうような登場人物たちの関係性。普段の仕事などの社会生活上ならば関わらないから、放っておくならそれで済むけど、たまたま同じ常連として居合わせてしまったことで持たざるを得なくなった連帯感。そのあたりが登場人物たちの20代半ばと言う世代を鑑みて、ありなのか、無しなのか。。。

まあ私の感覚としては、ありそうだけど現実にはそうそうない状況かなあ。古くいえば「男女7人~」のドラマのような。それぞれ忙しいだろうに毎回こんな風に集まるか?って感じ。保たなければいけない人間関係をたくさん抱えているから、誰にもつながっていなくていいバーで飲みたくなるんじゃないのかなあ?

あと、人間は同じ状況にぶち当たったとき、本当にいつも同じ反応をするのだろうか?っていうのも疑問に思いました。回ごとに話が変わらないとしたら、細かい言葉遣いは変わっても、ある言葉に対するリアクションの方向性は同じことを求めるわけですよね?としたら状況の中の必然は一通りに決まると言うことなのでしょうか?この役割ならこの方向に話を進めるはず、という前提があるのだとしたら、敢えて台詞を決めていない意味はどこにあるのですか?同じ人だから同じ状況なら同じベクトルの言葉を返すとは限らないですよね。

自分でも少し混乱しているのかも知れません。毎回結末がいろいろ用意されているならば、それはそれで納得です。(その確認のために複数回観たくなりましたよ。)こういうやり方をするならば、緩やかに流れるのではなく一つイベントを用意したほうが感情の流れがわかりやすいのかも。

とはいえ、とても楽しめたのは確かです。こんなにもぞもぞ考えたのも、おもしろいやり方だと思えたからこそ。次回公演もまた観に行きたいと思います。

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5月10日夜 大人計画「ドブの輝き」

速報で出せるように追いつこうとがんばっているんですが、ここのところ休みが多いせいで観に行く本数もやたら多く、全く追いつけません。観に行ったそのときの熱い想いを忘れちゃうなあ。。。

と言いながらもこれは絶対忘れない!大好きな大人計画の本公演、ようやくの思いで取れたチケットは初日。今回は主宰の松尾スズキさんと宮藤官九郎さんの作演出の2本立て(+井口昇の映像作品)。残念ながら松尾さんが降板になってしまいましたが、楽しめることは間違いないはず。映像監督の井口さんや劇団員の少路勇介さんが来てました。

ちょっとネタばれになっちゃうかも。まずは宮藤作品からはじまりました。「涙事件」とのタイトルどおり、舞台設定は法廷。殺人事件の容疑者である村杉蝉之介を阿部サダヲ扮する検察官が攻め込み、池津祥子・近藤公園の弁護士コンビが弁護し、裁判官の荒川良々が仕切っていく形。事件の顛末を再現しながら裁判は進んでいきます。そこかしこにいつもどおりの小ネタやギャグが満載。宍戸さんの登場場面などは舞台が暗いときから「あそこ何かやってる」と注意して観ていたのにわからず、とても笑えました。このがんばって観ていたのにさらに上をいかれてしまう感じが、悔しがりつつもリピーターになってしまう原因なんでしょうね。

間に井口さんのショートフィルムが入ります。宮藤さんや伊勢さんの顔、顔芸だけなのになんであんなに笑えるんだろう?ここには松尾さんも登場しますが、コメントで「疲れやすい」なんて出てくると切なくなりました。

最後に松尾さん作演出の「アイドルを探せ」。アイドルのマネージャー役の宮崎吐夢さんが富士の樹海に自殺に来るところからはじまる、猫背椿さん演じるネットのブログアイドルをめぐる、ファンやマネージャー、裏を操るやくざたちの物語でした。途中・後半に去年の大人フェスのママさん合唱団で松尾さんが作った曲が出てきて、あまりの名曲っぷりに笑いました。

2本のキーワードになっているのは「鯉」なんでしょうかね?

ちなみに会場特典を手に入れるために、劇場で大人フェスのDVDを買ったのですが、特典はフェスのときの大人計画メンバーの生写真でした。誰に当たるかはお楽しみ、、、って私はなんと細川徹。。。。。うーん。

ちょっと消化不良に感じたのは、阿部サダヲさんの活躍が微妙に控えめだったこと。本公演だからか、2本立てだったからなのか、なんか出番均等感を感じました。やっぱり看板俳優にはもっと派手にはじけてもらわないと、少し盛り上がりに欠けるというか。

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5月7日夜 宇宙堂『川を渡る夏』

地図を片手に荻窪駅から徒歩10分、渡辺えり子さんが若いころに脚本を書いたお芝居を、だんなさんの土屋良太さんの演出でやるということで観に行ってきました。

えり子さんが役者をしているお芝居や、舞台のアフタートークゲストでしゃべっている姿や、芝居を観に来て迷惑なほど大声で笑っている姿は拝見したことあるのですが、脚本に触れるのは初めて。

会場に着くとまずちょっと引くのが、受付嬢のセーラー服姿(明らかに現役ではない)。ちょっとかわいいんですけどね。知り合いがやってきてはからかわれていました。ここでも私はよそ者の疎外感。。。

早くついたので最前列の花道横に座ってみました。背もたれがなかったので後からお尻が痛くてかなり後悔でした。後半、ものすごくもぞもぞしてしまいました。

でもお芝居を観た感は最高に味わえる席でした。川を挟んで大都会・東京の対岸に住む高校生が、ある朝目覚めたら寝ている間に十年の年月が過ぎていた、というお話。心は10代、体は20代というややキモイ「少年」の、家族や周りを取り巻く人たちが、目覚めてしまった「少年」と触れ合うことから始まります。

それぞれのこの10年があり、変わったもの、変わらないもの、変わってしまった人間関係、死んでしまった人、引きずっている想いが、とても情念深くありながらも「少年」が中心であることである意味さわやかさを持って語られました。

自分もいろいろな思いに駆られながら観ていましたが、最後の方、本当にお尻が痛くて集中できず、だんだん物語の絡まりようも複雑になってしまってちょっと理解しきれなくなっちゃったのがひどく残念。時間があればもう一回行きたかったです。シナリオ、読んでみたいなあ。

舞台もシンプルな壁と階段だけの風景を、銀布のうねりや文様入りのライトで川の流れや木々の様子を表現したり、川の銀布でおぼれる人たちを表しながら後ろで転換していたりと、テンポよく流れを壊さずに進み、見事って感じでした。

本筋には関係ないんですけど、「少年」の汗がすごくて気になりました。川に落ちたという設定の水をぶっ掛けられたおじさんと同じぐらいびしょぬれで、私の席には動きとともに何回か雨が降ってきました。最後のほうも、伝って流れていくのが涙なのか単に汗なのか、場面的には両方ありだったりすると、ちょっと考えてしまいました。あれって拭いちゃだめなんですか?普通あそこまで汗だくになって流れるがままにしている人っていないから、拭かないほうが不自然な気がしちゃうんですよね。

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5月7日昼 青果鹿『めくるめく沈酔金魚』 

チラシと公演名に惹かれて行ってみることにしました。ゴールデン街って足を踏み入れるのも怖い気がしたけど、昼間ならまあいいかと。

こぢんまりした劇団ながらなんだか応対が礼儀正しくて気持ちよく入場。劇場の予想以上のこぢんまり感にちょっと驚き、入ってすぐの席に着席。真ん中の舞台を、一段上の両脇の客席から見下ろす感じ。舞台上で立った人の顔と一列目の客の顔が同じくらいの高さという、なんとなく気まずいような雰囲気。

舞台は4畳半くらいの狭さで、中央に中華料理の回転するテーブルのような一段高い丸い台。舞台奥に金魚売りの屋台。

売られてる金魚が人間の女の子になって登場。高い金魚を買おうとする田園調布親子や中国の伝説の金魚を追い求める兄弟、金魚売りのおじさんや乞食が繰り広げる物語。

狭い舞台に5人も6人もひしめく様はかなり暑苦しかったけど、意外にしっかり作りこまれている舞台や脚本、音楽に好感触。傘や扇風機をうまく使っているのも効果的だったし、真ん中の中華テーブルも人力で上手に動かして対面式の客席に対してアピール力大。そんな舞台効果に、テレや遠慮のない役者さんたちの演技がうまいバランスで絡んで、いい具合に仕上がっていたと思います。暑さのせいで役者さんの目の前でありながらちょっとまぶたが重くなったりもしたけど、ぜひ次も観たいと思いました。

それにしても、こういう小さい劇場に知り合いがいるわけでもなく足を運ぶと、帰り際に面会もなく立ち去るのがなんだか気まずく感じちゃうんですよね。面識ない相手によかったです、って言いに行くのも恥ずかしいし。でも伝えたいから、ちまちまアンケートを書いてはこそこそと逃げるように劇場を後にするのでした。

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5月6日夜 ヨーロッパ企画 第22回公演「苦悩のピラミッダー」

ヨーロッパ企画の3本立て再演の1本目になります。この劇団も私は初めて。前から観てみたかったところなので、とりあえず3本ともチケットは取りました。

いかにもエジプトを思わせるような壁画のセット。まずは映像による3本立てやDVDの宣伝。本編の最初もまるで映画を思わせるような、ストップモーションの出演者紹介。いつものこととなのかもしれませんが、よくできていて印象的でした。

ストーリーは有名どころのピラミッドの設営から少し後世に下ったところから始まる。景気も落ち着き町の流行り廃りが宮廷内でさえも話題になるような、ちょっとお気楽な時代。そこで時の王は新たに自分のピラミッドを建てよという命を出し、家臣たちがやりたくないながらもどうにかうまいことやろうと画策するお話。

簡潔にいうとやや期待はずれ。まず時代設定や背景が少し共感しづらい。そして演技がなんだかわざとらしい。どこが?と思って芝居中ずっと考えていたんですが、どうも一人がしゃべるときに全員がそっちを向きすぎている感じなんですよね。建ちかけているピラミッドの感想を言っているとしたら、みんなで同じ方向を見たままいろいろ言っていてもいいはずなのに、誰かが何かを言ったらピラミッドから目を離してその人のほうを見ている。そういうこともあるかもしれないけど、その前のめり感が少し不自然と受け止めてしまう原因になっている気がしました。

と、一旦それが気になってしまうとそればっかりに目が行ってしまって素直に楽しめなくなってしまいました。役者さんのキャラもやや薄な印象になってしまって。

でも残りの2本はこれを忘れて期待して行こうと思います。日曜深夜のテレ東「ユキぽんのお仕事」は毎回楽しみにしているので。。。

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5月5日夜 コンフィダント・絆

三谷さんのお芝居、東京楽日目前のこの日、ようやく行くことができました。三谷脚本作品をはじめてみたのは、映画の「12人のやさしい日本人」でした。普通に流れていたはずの会話が、どこかでほんの数ミリずれたことでおかしな事態に陥っていく、その微妙さが好きで、10年位前の「君となら」、初演も再演も最高でした。

その後なかなかチケットがとりにくくなっちゃったのであまり行けず、今回もほんとようやく、でした。ここ2,3年書く相手がヴォードビルだったりすると、あて書きなだけにちょっと古臭い感じがして(個人的な好き嫌いで佐藤B作さんの高い声が耐えられないっていうのが大きいのですが)、欲求不満になってました。

今回、始まってからだいぶ経っていたので様々な劇評が出ていて、私も観に行く前にちょっと頭でっかちになりかけてたんですが、やっぱりいいものはいい!キャストの面子が最も脂の乗った世代なだけに、笑いも心の機微も伝わる、伝わる。

ゴッホ、ゴーギャン、スーラが活躍していたころのパリ。どこまでが史実なのかは知りませんが、3人ともう一人(無名の画家)が一緒のアトリエで絵を描いていました。そこにモデルにやってきた、フランスの片田舎出身の自称ダンサーの視点で物語は進みます。コイバナあり、仲間の出世・落ちこぼれ話あり、で、進んでいき、後半コンフィダントの意味を出す部分は相島さん演じる無名の画家の人の良さと才能のなさがあいまって、切なさ最高潮。

突然歌が始まったりするのは違和感がないとはいえませんが、全体としてみる価値ありです。パルコ劇場で高いお金払っても、絶対観なきゃダメ!

とはいえ、やっぱり面白さに関しては三谷さん30代のころのほうがいいかもと思ってしまったりもします。。。うーん、どっちつかずになってしまうな。もう別れちゃった昔の彼氏を自慢してるような気分?

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5月4日夜 うわの空・藤志郎一座 第24回本公演「桜-SAKURA-」

前日が新宿→池袋(小竹向原)、この日が池袋→新宿になっちゃいました。場所でまとめればよかった。。。

お芝居を観に行く時、やっぱり作・演出の方の年代は気になるところです。なんでかというと、年代が違いすぎると、小ネタの笑いポイントがずれちゃって素直に笑えなくなっちゃうから。うわの空・藤志郎一座のプロフィールはよく知らないんですが、そういう意味では私にとってぎりぎりな感じがしました。

ある映画の撮影最終日。スタッフが集まって準備を進める中、突然届く監督入院の知らせ。監督の想いを大切にするため、残ったスタッフたちはとにかくとりきることにする。助監督の奮闘やキャストとの秘めた関係、地域の人たちとの交流などを描く中、撮影はなかなか思い通りになりません。その間にも監督の容態は一転二転し…。

スタッフやその他の登場人物のキャラはわりと確立していたと思うのですが、ちょっと強いキャラが出ると負けちゃってる感じがしました。キャラができあがってるせいか、小ネタの中身までキャラにあわせてなんだか昭和ぽく聞こえちゃうような。

感想を書き込むのが遅くなったのがいけないんですが、まだ一週間も経ってないのにこれぐらいしか思い出せないのが本音です。まあそこそこというか、不満とは決していえないというところで終わり。

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5月4日昼 演劇集団キャラメルボックス「まつさをな」

キャラメルボックスという名前はもちろん以前から知っていたんですが、なぜかものすごく思い込みがありました。「ヅカファン」や「モーヲタ」のような、またはstudio life系といったような、コアなファンばかりが集まる劇団というイメージ。なんででしょうねえ?今回ネット上や演劇ブックでの評判を聞いて、食わず嫌いもよくないと思い、行ってみる事にしました。

ちょっと苦手めな時代劇でもありました。幕末、黒船が来るころの話。旅芸人一座にいた娘が、幕府のある家老の亡くなった娘とそっくりだったことから、その武家に養女にいき、みんなからとても愛されるようになりました。兄へのほのかな恋心、兄やその友人・父の関わる政治上のトラブルを、話としてはありがちながらも父母のキャラなどで笑いを取りつつ、しんみりモードまでもっていくのは、さすが人気劇団。

私は席が遠かったのもあり、ほろりとまではいけませんでしたが、観に行ってよかったです。

主役の温井摩耶さんの佇まいは素敵でしたが、なんといっても今回おいしかったのは父母役の粟根まことさんと坂口理恵さん。粟根さんの高い声と坂口さんの天然なぼけっぷり。お互いに慈しみあいつつ、負けない個性を持ち続けてる夫婦の姿が印象的でした。

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5月3日夜 青年団若手自主企画Vol.32『 Unit 』

はるばるアトリエ春風舎まで行って来ました。小竹向原ってもうちょっと拓けてる駅かと思ってたんですけど、夜だったせいかずいぶん寂れて見えてしまいました。たぶんSHAMPOO HATの人が観に来てました。

1時間ちょっとの短いお芝居でした。舞台の壁一面に「救済」だの「修行」だのが力強く書かれた張り紙。右手には畳の間に祭壇らしき台。中央奥には怪しげな掛け軸。。。これってそういう集団の…?

役者さんたちの抑えながらも、ん?どこかイっちゃってる?って感じの雰囲気はひきつけられました。たとえ強制立ち退きの当日であろうが、ちょっと雰囲気の異なる新人が入ってこようが、常に淡々と逆らわず受け入れる。その不気味な感じ、好きです。

でもやっぱりちょっと題材は古いかな。「若手」の企画であるにもかかわらず。異分子である新人のエピソードも、なんかさらっと流れちゃったし。もう少し掘り下げるところがあっても面白かったんじゃないでしょうか?

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5月3日夕 道学先生『あたらしいバカをうごかせるのは古いバカじゃないだろう』

チラシのレトロな、昭和な雰囲気に惹かれて行ってきました。来週末まで新宿THEATER/TOPSでやってます。開演前に作・演出の中島淳彦さんたちによるミニライブがありました。この日は海援隊の千葉さんがゲストにいらっしゃってました。フォークの名曲と言うことだったんですが、私は知らない曲ばかりでした。。。

とある九州・宮崎の港町に往年の名フォークシンガーと文通する女子高生がいました。その子がそのフォークシンガーに会いたいと伝えたがために、今は歌っていないフォークシンガーは見栄を張って吉田拓郎と一緒にその町へ行くと言ってしまう、そのことが町中に知れ渡ってしまったところから物語ははじまります。結局吉田拓郎とは嘘ばかりで、やってきたのは名もないフォークシンガーばかり。女子高生を軸に、町の人と歌い手たちのそれぞれの思いを描きます。

軸になっていた女子高生と先輩とのエピソードは、先輩の父や周りの想いがクローズアップされ、先輩自身の想いが伝わって来ず、ちょっと弱い感じがしましたが、歌っている歌はとてもいい歌でした。

他の歌もみんなそれぞれよかったので、それぞれの登場人物でレコーディングしてCD化してくれるといいのでは。ギターっていいなって感じでちょっとやってみたくなりましたもん。帰りに紀ノ国屋の楽譜コーナーをうろついちゃいました。影響されすぎ。

六角精児さんや草野徹さん、保村大和さんあたりのとっても個性的な感じが浮きすぎず、いいスパイスになってました。

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5月1日夜 たいしゅう小説家「「人生最良な~!日?」~葬儀と結婚式が同じ日に?!~」」

たいしゅう小説家さんという劇団については調べてもないし、何も知らないのですが…。

正直、ごめんなさい。ひどかったです。

戦隊者のヒーロー2人を主役級に迎えたために東京芸術劇場で5800円で、ということになったのでしょうが、その価値なし。初めて途中で帰りたくなりました。帰りにロビーで暴れたくなりました。

緞帳が上がったらタイトルから何のひねりもないセット。左に葬儀場(しかもパイプ椅子!)、右に結婚式場。父が亡くなった翌日、遺言どおりに両方の式を執り行うことになった家族。そこに亡くなった父の愛人やその調査をした探偵が現れたり、新婦の元彼が新郎の幼馴染だったり、どたばたした挙句、最後には父が降霊してきちゃったり。

あまりにもベタなシチュエーションに、ヒーロー俳優が中途半端に食い込んでくるもんだから、全く笑えない吉本新喜劇といった呈でした。

脇を固めていたベテラン俳優さんが空回りに見えてしまい、ほんとうに無残。

この日はせっかく昼間に「いい劇団発見!」と思ったのに、夜には帳消しになるほどのへこみでした。残念。

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5月1日昼 クロムモリブデン「マトリョーシカ地獄」

初めて観る劇団ながら、なぜかひどく期待値大!でした。

他の劇団へ客演してる役者さんを観てはいましたが、誰が誰と意識していたわけでもないのに。

最終日にようやく観に行くことができて本当によかったと思いました。っていうか最終日でなければもう一回足を運んでいたかも。

お話は万引きを見咎められた女性と、見つけた店員の場面からはじまりました。お互いにどう対応しようか考えているうちに、それぞれの中に存在していた別の人格が現れることに。男女それぞれの中のいくつかの人格を別々の俳優が演じ、そこにちょっと抜け気味の警官が混ざってお話は展開されました。

サンモールスタジオというそんなに広いわけでもない舞台いっぱいに等間隔で台が置かれ、どんな風に使われるのかと不思議に思っていたら、そのまま素直に椅子にしたり、自転車や車のハンドルを立てかけたり、立ち上がって興奮を表したり、台から台へそっと移ることでこっそり感を表現したり、想像以上にあの手この手でうまいこと使っていました。

物語のテンションと役者さんのテンションがとてもうまいことマッチしていて、しかも役者さんのテンションも高いレベルで一致していたので、こっちも取り残されることなくついていけました。

もうほんと、楽しかった。ほめたい。ほめたい。ほめたい。

たとえ客席にゲラが多くてうるさくとも。

大阪公演、がんばってください。ぜひ観に行ってください。

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はじめまして。

こんばんは。

近頃お芝居が好きで、暇があれば観に行っていて、

単なる感想やら、感動やら、文句やら、

伝えたくなって始めることにしました。

好き放題言っちゃうので、関係者の方、気を悪くしたらごめんなさい。

でもよろしくお願いします。

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