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6月13日夜 ファントマ『楊貴妃の漢方薬』

チラシはだいぶ前からもらっていましたが、捨てチラシとしてスルーしてたし、昨日まで全く観る気はなかったんだけど、時間ができちゃって眺めていたら腹筋善之介さんの名前が目に入って行ってみることにしました。中国の歴史もまったく興味ないけど。でも気に入ったので順番飛ばしで先にアップします。

中国の宮廷風の舞台。貧民街ですりや詐欺で生計を立てているグループで兄妹とともに明るく朗らかに暮らす少女。ある時漢方の薬剤師と出会い、その嗅覚の鋭さを指摘されます。妹や仲間が殺されたのをきっかけにその薬剤師に弟子入りし、少女は漢方を極めます。そして妻を亡くした玄宗の宮廷に招かれたのをきっかけにのし上がり、やがて。。。

歴史ものかと思ったら、楊貴妃の生き方を描く一代記。兄妹、仲間たちとの別れ、漢方の修行、玄宗と出会い漢方を使ってとりこに、と幸せになるために強く強く。死んだと思っていた幼馴染との再会したり、玄宗からの愛を漢方のおかげと思い込んで本心を疑って悩んだり、とわかってはいるけどという部分で意外にうるっときちゃいました。

腹筋さんの得意の一人芸が楽しい。やっぱりすごいですね。他の小ネタはくすりと笑う程度だったけど、それはそれで楽しい。話の流れを壊さない程度のふざけ方が(客席ウケは微妙でしたけど)私は楽しかったです。

とにかく華やかで、照明がきれい。暗転を使わずに役者さんが出入りしてるのに動きが見えない。客側に照明を落とすことでやや目くらましして、戻った瞬間にぱっと人物が浮かび上がってるんです。ちょっと目くらましが多い気もしたけど、舞台から少し遠い席だったので気にならなかった。普段は舞台近くの席が好きだけど、これならちょっと離れてた方がむしろいいな。サイドからの明かりや客席の側面を利用した文様も美しかったです。その中での七夕のお祭の様子が色彩の洪水で、にぎやかできれいでした。

難点を言えば、劇場。段差が大きくていいかと思ったけど、センターの席で前に座高の高い男性が座ってしまったので逆にセンター中央の下方が死角になってしまいました。カーテンコールなんてさらに前に乗り出すもんだから、全く見えない!殴り倒したくなりましたよ。その人が悪いわけじゃないけど。でもちょっと無神経。すごくよく動く方だったのでそのたびにこっちの見える範囲も変わっちゃうから。イライラしました。あとは冷房がきつかったのと、隣の席の人がもうちょっとやせてる人だったらなおよし。居心地の悪い席でした。

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