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6月2日夜 双数姉妹「チューブラルーム」

昨年末に新しく劇団員を募集して、かなりの若返りを図ったと聞きましたが、私は初めて観るので比較はできず。どっちにしても楽しみにしてました。舞台装置がまったく奇想天外だと聞いてどんなもんだろうと。

開始前の様子は大きな土管の内側のような。抽象的なセット、と思いきや結構机や椅子などの小物を多用してリアルな会社や家庭を見せていました。さかさまになってもそのままで、落ちたらどうなっちゃう?って心配したけどちゃんとくっついてましたよ。

いなくなった社員とアルバイト、その姉を探す姉の夫と昔の担任教師、社員の同僚たち。土管を回しながら内側を歩くことでその道中を表してました。わりと大きな音がしていましたが、私は2列目で見ていたにもかかわらずあんまり気にならずにお芝居に見入ってました。

会社での行方不明の社員と他の社員とのやりとり、アルバイト社員とその姉の家庭でのやりとりを通じてそこここでのいびつな人間関係が浮き彫りになります。みんな自分を守るために必死。他人のご機嫌をとったり思いやったりするのは自分の尊厳や立場をを保つため。すごくわかるだけに顔をしかめちゃうようないやな感じも受けるけど、そうだよねっていう共感もありました。

担任教師の大人としてのいやらしい感じを、井上貴子さんがすごく上手に表現していてほんと憎たらしかったです。いなくなる社員・胡麻を演じる五味祐司さんも人のよさそうな風貌とは裏腹の根性の曲がった腹黒さをすごく上手に見せていて、こういう人いたら真剣に嫌いになるなって思いました。

歌が意外によくて、帰りにCD買おうか迷いました。買わなかったけど。通販であったら買うかもしれないなあ。妹の澄んだ歌声と姉のやや低いトーンの歌声がなんだか救いに思いました。

見た目の年齢でこの辺がベテラン、この辺が若手かなとは思ったけど、全体の雰囲気の中ではうまい下手はなく、うまく混ざり合ってました。すごくよかったのでもう一回くらい見たかったなあ。

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