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2007年6月

6月24日夜 三人吉三

歌舞伎座に何回か観に行ったこともあるけど、そのたびに訳わからなくって眠くなってました。でもコクーンのは現代的に演出されるし、それがまたおもしろいって聞いて、ついうっかりチケットとっちゃいました。

ミュージカルとかもあんまり好きじゃないんだけど、どうも台詞が聞き取れないのがダメみたい。近頃思うと、私は左脳優位なようでストーリーや文字などに傾いている。人の顔覚えるのが一番苦手。左手使って右脳鍛えたらちょっとは変わるのかな。

そんなわけで聞き取りにくい歌舞伎もダメ分類に入るんだけど、前評判のすごさにすごいわくわくして行きました。

ロビーの雰囲気からして歌舞伎っぽい。勘三郎さんが意識してやっていそうな。座席も桟敷の座布団席あり、全席飲食可という珍しい設定。歌舞伎というか江戸時代、庶民の娯楽だった演劇っていうノリかな。ま、それにしてはお値段設定は高いから庶民は近寄りがたいけど。

でもそういうノリを大切にしているせいか、始まってからも楽しい楽しい。役者さんが座布団席の真っ只中を花道のごとく歩いていったり、勘三郎さんが自虐ネタに走ったり。聞き取りはやっぱりしんどくて、ストーリーは3分の2ぐらいしかわかってないかもしれないけど、それでも全体の力が漲っているのが伝わります。

ある刀を巡るお金のやり取りなどの様々な事情から、お互いの親しい間柄の相手をひょんなことで殺してしまった、三人の吉三。僧侶、坊ちゃん、お嬢さんの3人が、お互いの罪をうらむことなく、逆にそのような状況に陥れた世間に対して怒り、3人が力をあわせて戦っていく様が圧巻。中村勘太郎・七之助兄弟の演じる、血縁を知らずに恋に落ちてしまう二人もまた切なく色っぽい。

2回目の休憩の後は20分ほどなのに、ものすごく印象的です。降り積もる雪の中、華やかな衣装をまとった三人が色とりどりに乱れ舞い、三人を捕まえようという役人たちと戦います。その美しさったら。。。視覚的だけでなく、台詞回しや身のこなしまで本当に様式美というものがざわざわと普段感じたことのない感覚を呼び覚ましました。

そしてカーテンコール。疲れているだろうに、みんなずいぶんと楽しそうなのがまた好感度アップです。中村勘太郎さんの踊りやエアギターもご愛嬌で。

今度はストーリーを押さえた上で歌舞伎に行ってみたいなって思います。

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6月24日昼 海千山千「マイラストセレモニー2007」

夜の芝居が先に決まっていたので、時間がかなり限られてしまい、選択肢が少なかったのですがこれにしました。シチュエーションコメディーっていうのに惹かれて。

誰にとっても最後のセレモニーとなるお葬式。でも自分の思い通りのお葬式をやってもらえるかどうかは、誰にも確認はできない。じゃあ遺言代わりにお葬式のシナリオを書いちゃったっていうお話。

お芝居をやっている兄。その芝居を観に行った妹夫婦に突然の連絡。お父さんが亡くなった!この辺はちょっとポップなというチラシの形容詞にあった雰囲気。踊って着替えながらの転換はなかなか楽しい。

が、ここから。しんみりとお父さんのお葬式が進みます。兄の幼馴染の葬儀屋が仕切った形式的でお金のかかるお葬式。遺族の悲しみを癒すためといいつつ、納得できていないのは遺族。チラシに書いてあったあらすじとなんだか違うなあと思いながら、父のお葬式で前半1時間終了。

ここで長男である兄は上記のジレンマを感じます。こんな葬式はイヤだ、じゃあ自分はどんなのを望んでいるんだろう?自分と向き合い書きとめた直後、兄は事故により亡くなります。

あれ、本筋はここから?書き遺された筋書き通りに葬式を進めることに抵抗を感じる遺族。三途の川を渡る兄。

なんだか話が分散してしまって、結局どこが一番作者が強く思っていることなのか全くわかりませんでした。兄目線だった前半から後半になると、兄が死んでしまうので誰の視点で観ていいやら、観客は困るんじゃないかな。視点を切り替えるなら切り替えればいいのに、時々兄が現れて三途の川でごたごたするものだから余計混乱。

状況描写ならそれでもいいけど、何か表現したいことがありそうだからそれを追いたくなるんですね。そのあたりもっとすっきりしてれば…。

チラシのポップな社会派コメディーの謳い文句に裏切られた感。

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6月23日夜 宝塚BOYS

芝居を抜いても大興奮!開演前に阿部サダヲさん入場を目撃!いつもどおりのハンチングに短パン。これで観劇での出会いは去年の猫ホテ「電界」に続いて2度目。三宅マン観に来たんでしょうね。席は全然遠かったけど、帰りに劇場出るとこまでぴったりくっついちゃいました。近寄りすぎて無駄に緊張。

宝塚全然知らないし、観たことないけど三宅弘城さんファンなので取りました。客層がなんだかやっぱり違う。ミュージカル系とかのお客さんが多いようで、チケット取るのに苦労しましたよ。かなり後ろのほうだったけど。

戦後間もない宝塚。女だけのステージに、自分もやりたいと経営者にはがきを送った男子。それに賛同してオーディションに応募したり、ダンサーとして集められたりしたメンバーたち。研修を経てステージに上がる日を夢見て訓練する若者たちの物語。

いや、お芝居ももちろんよかった。前半はちょっとぐだついてた感があって、各々のキャラだけに頼っているようで辛かった。ちょこちょこ三宅マン素敵だったり、佐藤重幸さんなかなか面白かったり、柳家家緑さん意外に身のこなしキレがいいな、って程度で、ストーリー運びやエピソードはどうかなあと思いましたが、後半、もっていきましたねえ。夢への期待や、それが崩れていく様は男女や時代の壁を越えて響くものが。

そして、最後のレビュー。夢が破れた後の最後の夢の中。その切なさと相まって冷静になれば恥ずかしいほどのきらびやかな衣装とステージが、最高に輝いてファンタスティック。ここがあったからついパンフレット買っちゃいましたもん。

レビュー部分だけでももう一回観たい。休憩中、隣の人が何回もリピートしてるって言う会話をしてて何がいいんだろって思ったけど、最後までいって納得。

レビューのときのハイウエストのサスペンダーのパンツが、関係ないけど大人計画「どぶの輝き」に出てきた「限界パンツ」を想像させて、それを三宅マンが着て踊っているのがおかしくておかしくてたまりませんでした。ってこれを言ってわかってくれる人がどれだけいるのやら。

値段を考えるとリピートするのはかなりきついけど、面白かった。劇場が広いから、遠くからでももうちょっと迫力感じられるとよかったな。中島淳彦さんの脚本や鈴木裕美さんの演出はすごく好きだけど、ハコのサイズとテーマのバランスが悪かったのかも。

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6月23日昼 ヨーロッパ企画「衛星都市へのサウダージ」

バックトゥ2000シリーズの最終作。ヨーロッパ企画に対して期待が大きいだけに、前2作に比べての次への期待も膨らんでます。

このシリーズが初見だった私にとっては、全員そろうって言うのも楽しみ。役者が意外に地味だったって言うのが前2作の感想でもあったので。

近未来の宇宙っぽいポップなセット。かわいらしいロボットまで出てきちゃって。なんだかいい感じになってきた。毎回の役者紹介のストップモーションも大好き。おしゃれだなあ。

地球から別の星に向かう宇宙船の中。移住しにいく人、帰る人、単身赴任する人、研究しに行く人。お気楽に行けちゃう時代って楽しそう。そういううきうき感はいいです。ワープ体験、やってみたい。いろいろな体勢で体験してるのがすごく気持ちよさそうでうらやましかった。

ま、演出が一緒なだけにテイストはおんなじ感じ。悪くはないけどまあこんなもんかな、と。それなりに私が慣れたのか、楽しかった。でもずっとこのノリじゃ飽きるなあ。やっぱり場面場面でみんながしゃべる人のほうに注目しすぎてのが気になっちゃうし。

でもシリーズ締めくくりとしてはよし。新作も観てからまた今後見続けるかどうかを。

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6月20日夜 クロカミショウネン18 #11「 ノモレスワ。」

初見。初日。

記憶を失って病的になった妻と、妻を元に戻そうとやっきになる夫のお話。ひょんなことからタイムスリップする術を知った夫とその兄が、妻を戻すために必要な時代にタイムスリップを繰り返して混乱していく様子を描いていきます。

お話は時代が2007年、2002年、1992年、1991年と細かく飛ぶのでかなり複雑ですが、飛んでから考えてもなんとかついていけます。セットは一緒のを利用するけど登場人物の衣装や部屋の照明を微妙に変えて、時代が変わったことを観客にアピール。

2列目上手はじっこでみたんだけど、よく練られていて舞台装置もうまくできているだけに、席によって見えない部分ができちゃうのがものすごーーく残念。前方好きの私からしたら不満なんだけど、どちらかといえば後ろのほうの全体が見える席のほうがいいんだろうな。たとえば上手からはメイン客室入り口奥の小部屋あたりや上手側の階段や部屋の入り口が全く見えず。下手だったら、エレベーター前や客室入り口前、階段付近が見えなかっただろうな。努力は感じたけどもう少し壁をなくしたほうが、観やすいです。

お話は複雑だけど、楽しめました。役者さんのがんばりに脱帽。いろいろ謎はあったけど、順々にうまいこと解いていけました。ホテルの部屋の扱いもすごく上手。年代が変わっても部屋の照明の変化やエレベーターの表示の違いで、階数を表して。そのおかげで何とかついていけたって感じで。

最後の最後でどうにも追いつけなくなっちゃって、落ちが微妙につかみきれなかったのが残念なんだけど、それを差し引いてもまた観たい感じでした。どんでん返しでの旦那さんの状況がやや唐突。説明がもう少し欲しかった。

クロカミショウネン、すごく今後も楽しみです。舞台装置の席による不公平感が課題ってことでお願いします。

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6月20日昼 ユニークポイント公演「もう花はいらない」

アトリエセンティオってすごくわかりにくいって書いてあったけど、ホントすごい場所ですね。北池袋って駅自体がどこの田舎に来ちゃったかみたいなとてもあの池袋から一駅とは思えない落ち着いた静かな町。劇場入り口が近寄ってもどこだかわからず、しかも線路っぱたで驚きでした。

靴脱いで入って、意外と素敵な空間なのにまたびっくり。席は手前の2面に設定されていて全部で17席。少なっ!前の人がみんな右手に入ったので、私は左手に。四角い空間に特に物も置いてないので死角はなかろうと。これがあとで判明するに大失敗。せっかく早く行ったのに損した。

開演前にコーヒー紅茶のサービスあり。ホットのみだったので冬だったらもっとありがたかったかもね。

谷崎潤一郎の「痴人の愛」をモチーフにした1時間。昔読んですごくドキドキした記憶があります。ストーリーはあまり覚えてないけど、ダンディーで社会的地位もある素敵なおじさまが、年端のいかない小娘の天性の色気と天真爛漫さにやられていく様子にゾクゾクした気がします。

出てきたおじさまがなんとなく知性や品を感じさせない、単なる気弱なやさしいオヤジ風。ナオミも下品にはならないながらも、男なら誰もが崇め奉るほどのフェロモンは感じさせてくれない。ストーリー展開も目新しさは特にないので、それならもうちょっと時間を長くして、二人の関係を深めたほうがよかったかな。妻になり浮気をする前に、15からのナオミを女として育てていく過程とかを見たかった。そうしたら最後の有名な馬のシーンも生きたんじゃないかなと思えました。

全体としてはやや物足りない。観客席も入って右手の席を正面ととらえているためか、2面から見られている意識が希薄。テーブルについて話していると、片方の人物はまったく背を向けてしまうので表情見えず、さらに一列に並ぶと向こう側の人の顔も手前の人の背で見えず。役者が投げつけるゴミや、投げ飛ばされる役者は飛んでくるんですけどね。そんな設定にするなら、入った時点で見やすい席のご案内をしてほしかった。客席は少ないけど芝居をする空間としてはそんなに狭いわけでもなく、登場人物数に対しては適正な広さだったから、役者との距離感は大して近いとも感じず。

まだ前半戦とのことなので、せめて席の不公平感はぜひ改善して欲しいものです。

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6月16日夜 佐久間一行とご陽気軍団

大好きなさっくんの月一ライブです。吉本好きなわけじゃないんです。さっくんが好きなんです。今日はたまたま、吉本ダブルヘッダー。

4月5月はチケット取ったのにどうにも仕事の都合がつかずに見送り。くううう。ご陽気軍団もこれを見るまではほとんど知らなかったけど、すっかりなじみましたわ。

癒されますわあ。おもしろレベルとしてはそんなに高いわけじゃないのに、笑う笑う。

そもそも佐久間一行さんを好きになったのは日テレ深夜の「メンB」。今話題の陣内智則さんやアンジャッシュがでていて、気になって見始めたんです。そこで「気にしない体操」のさっくんお兄さんの虜になりました。

去年の9月から断続的に、どうにか都合をあわせながらご陽気ライブに行ってます。今回は15回記念ということでいつもと違うキャラ作り。さっくんのびっくりキャラに唖然。

これから2ヶ月はご陽気ライブはお休みということですっごくすっごく残念。9月の単独ライブに備えるそうなので、そこで絶対行きたいな。

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6月16日昼 カリカコント+「MEETS」

カリカ、そんなに知りません。好きでもないです。なんで行ったか?もちろん、加藤啓さんを観るため!

啓さんがどうして出てるのかも知らないんですけど、でも見逃さなくてよかった。30分くらいの長めのコント4本、それぞれゲストとカリカのお二人が絡みます。

前にも書いたけど転球さんはちょっと苦手。前半でお笑いなのに微妙に眠気が。。。ようやく最後に啓さん登場。おいしいものは最後にとっておくほうなんで、最後で全然OK。むしろさめずに最後まで持ち込めたからよかったかも。

カリカの林さんとちょっとカップルっぽい雰囲気とかほんとっぽくて二人で見つめあってる姿がかわいかった。

ま、啓さんが出なければ観に行きませんけどね。拙者ムニエルの本公演、めちゃくちゃ楽しみです。

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6月14日夜 燐光群「『放埒の人』はなぜ『花嫁の指輪』に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか」

燐光群っていうのは私にとってはちょっと大人な劇団で、あんまり自発的に観に行きたいなって思ったわけじゃなかったんだけど、お芝居を観るにあたって押さえておかなくちゃいけないポイント、みたいな思いがありました。笑ったり泣いたりっていう感情が簡単に動くのが心地よくって、こういう感じの穏やかでしっとり魅せるのはちょっと苦手なんです。

雨の中行きました。スタッフの対応は今ひとつ。傘を預けようとしてもあとで、と受け取ってくれないし、整理番号言っても番号の場所まで案内してくれず、結局自分よりも後の番号の人に先に入られちゃったり。丁寧なんだけど段取りが悪いって言うか。近頃そういうのばっかり気になっちゃうんですよね。年のせいかな。

最前列に陣取り観劇。やっぱり迫力感じる前が好き。するーっと自然にお芝居は始まりました。幼いころの僕。それを客観視する僕。おそらく沢野ひとし自身であろう男の独り語り。こういう進め方は初めてみました。シンプルな数種類の斜面を利用した舞台で、特に何を演じてるわけでもない何人もの役者が次々と言葉をつむぎ、お話が進む。同じ役を違う役者が次々と演じたり。袖で状況を語りながら、役を持って舞台に出てきたり。

華のある役者さんは正直言っていなかったけど、みんなが達者。こういう形のお芝居だから目立つ人がいなくて粒ぞろいなのがいいんでしょうね。当日パンフで作・演出の坂出洋二さんが「バブル期以降の高等労働遊民」というふうに言っていますが、確かに。沢野ひとしさん自身が「こんなわがままで女好きで身勝手な男がいるわけない」と言ってますが、それも確かに。次々に女性遍歴を重ねるわりには、主人公の魅力がどこなのかちょっとわからなかった。自分が女だから、愛人側、妻側の視線でとらえてしまったが、どうもあの男には惹かれない。

でも最後の「迷いながら生きるのが人生」みたいな言葉はよかった。(ずーんときて当日は覚えてたはずなのに、もう細かい言い回しやニュアンスを忘れちゃった。。。これも年のせい?)

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6月14日昼 劇団S.W.A.T!第35回公演「ESP Capriccio]

急に時間ができました。チラシが近未来的でかっこいい。

それにしてもなんでか私の中には時々変な先入観が生まれます。この劇団は普通の小劇団ではなく、特殊な固定ファン層がありそう、っていうような。ま、実際にあるのかもしれないし、それをどこかで見かけたのかもしれないけど、数日前に観に行った「劇団☆A・P・B-Tokyo」とかこことかにそういうにおいを感じてます。だから「劇団☆A・P・B-Tokyo」の感想にも「毛色の違った」なんて書いたわけですけど。スパグラもそんな感じかなあ。

わりとそういうところは敬遠しちゃってるけど、予定が合ったのでいってみました。私のイメージではシアターVアカサカって劇場自体が「毛色の違った」感じです。

超能力開発研究所と銘打った事務所で働く若者たち。超能力を持っているわけではなく、単に所長の大学の後輩たちで超能力に興味のある人たちが、なんとなく集まっている。研究の一環で出かけたドライブで、隕石に出会うところから始まりです。ドライブに行った4人は、その隕石の怪しい光を浴びたことでどうやら超能力を身につけちゃったみたいで。。。

研究所の上にあるやくざの事務所とのトラブルや関わりで話は進み、結局やくざの親分と研究所長は幼馴染の野球友達だったことでトラブルは解決。隕石による超能力はトラブル解決にも使われますが、最後には失われてしまいました。

いろいろあっておもしろいっちゃおもしろいんだけど、どうも吉本新喜劇みたいな。(っていっても新喜劇を観たことはないんですが…。)あとはお笑いグループの超新塾みたいなノリっていうか。誰かが何か言うと、俺も私もって寄ってきた挙句、全員でずどーんってこける感じ。(実際こけてるわけではないんだけど)なんていうか安っぽく感じてしまうんです。苦手だなあ。

エンディングの雰囲気とかまで仲よさそうなのは好感は持てるし、面白かったとは思いますが、この規模の劇団でファンクラブとかまで結成しているのは理解できない。また観に行くかもしれないけど、月1000円の会費を払ってサポーターにはなれないな。

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6月11日夜 タテヨコ企画第14回公演「ムラムラギッチョンチョン」

あきらめかけていたところ、あまりに評判がよかったから無理してやりくりしました。気楽に観ることができて楽しいと。

仕事のあとに行くと、ほんっっとに眠いんですよね。なのであんまり行かないようにしてるんだけど、これは仕事の後しかどうにも時間がとれず。。。でもがんばって行っちゃうぞ。

お坊さんの話。修行の途中に行方不明になっちゃった坊主を探して仲間たちが山から下りて檀家にやってきます。坊主役の方たちの頭がきれいに剃りあげられててきれい。頭の形は今ひとつだったりするけど(笑)宿を貸してくれる檀家さんがちょっと怪しいうちで、地元の人が勝手に入り込んだり、いろいろな人が集まってきてます。行方不明の坊主はこのうちに寄宿しちゃってるんだけど、寺に戻る気はなし。それはなぜ?

激しく笑うわけじゃないけど、ププププって笑える。とりあえず眠くなってる暇はなし。坊さんの格好をしてるせいか、普通のことをやっても坊さんなのに普通じゃん、っておかしいんですね。変にまじめでもないし、自然に信仰を持って生きてる感じがなんか素敵で。信仰を持つって言うのは特別なことでなく、逆に人として自然なことなんじゃないかと思えるような。人間くさい感じが好ましく見えました。

周りの人たちはちょっとエキセントリックだったり、やくざがいたり野生児がいたり、とバラエティーに富んでて楽しい。私が好きだったのは檀家のお姉さん。結構やらかしちゃうんだけど、その強さと弱さのバランス感がすごくよかったです。あと、声が好きでした。

最後のほうの、みんなでお経をあげる様子が大迫力。何を感じるわけでもないけどなんかいい。

尼さん役だけがどうしても修行を終えた徳の高い僧には見えず、できの悪い小坊主に見えて仕方がありませんでした。あのキャラにはかわいらしさも必要だけど、でも落ち着いた品がないと元も子もないように思います。

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6月10日夜 夜ふかしの会コントライブ『引き金は二度引け』

動物電気が気になっているので、そこの役者さんたちが出てるのは行ってみたいなって。で、鬼頭真也さんを見るために行ってみました。

しもきた空間リバティはなんかコント系が多いイメージがなぜかあります。前に行ったのがオニオンスライスだったからかな?それが微妙だっただけに関係ないのにちょっと不安。

っていうのはいい意味で裏切られました。まあ、腹がよじれるほどじゃあないけど笑える。よかったー。

基本ラインは警察の捜査八課。ここのメンバーがいろいろな事件を迷宮入りさせるため(?)に活躍するんです。出前されたラーメンが熱すぎる事件やドラえもんのポケットに関する事件や、引っ越してきたお隣がうるさい事件など。。

私のお気に入りは応援団のコント。恥ずかしがり屋の応援団長と理屈屋の副団長、体の弱い団旗持ち。団長の変わりっぷりがかわいかった。

欲を言えば、もう一声ふた声見たかった。約1時間で終わっちゃったので、やや笑い足りない。でもまた次回も行きたいです。

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6月13日夜 ファントマ『楊貴妃の漢方薬』

チラシはだいぶ前からもらっていましたが、捨てチラシとしてスルーしてたし、昨日まで全く観る気はなかったんだけど、時間ができちゃって眺めていたら腹筋善之介さんの名前が目に入って行ってみることにしました。中国の歴史もまったく興味ないけど。でも気に入ったので順番飛ばしで先にアップします。

中国の宮廷風の舞台。貧民街ですりや詐欺で生計を立てているグループで兄妹とともに明るく朗らかに暮らす少女。ある時漢方の薬剤師と出会い、その嗅覚の鋭さを指摘されます。妹や仲間が殺されたのをきっかけにその薬剤師に弟子入りし、少女は漢方を極めます。そして妻を亡くした玄宗の宮廷に招かれたのをきっかけにのし上がり、やがて。。。

歴史ものかと思ったら、楊貴妃の生き方を描く一代記。兄妹、仲間たちとの別れ、漢方の修行、玄宗と出会い漢方を使ってとりこに、と幸せになるために強く強く。死んだと思っていた幼馴染との再会したり、玄宗からの愛を漢方のおかげと思い込んで本心を疑って悩んだり、とわかってはいるけどという部分で意外にうるっときちゃいました。

腹筋さんの得意の一人芸が楽しい。やっぱりすごいですね。他の小ネタはくすりと笑う程度だったけど、それはそれで楽しい。話の流れを壊さない程度のふざけ方が(客席ウケは微妙でしたけど)私は楽しかったです。

とにかく華やかで、照明がきれい。暗転を使わずに役者さんが出入りしてるのに動きが見えない。客側に照明を落とすことでやや目くらましして、戻った瞬間にぱっと人物が浮かび上がってるんです。ちょっと目くらましが多い気もしたけど、舞台から少し遠い席だったので気にならなかった。普段は舞台近くの席が好きだけど、これならちょっと離れてた方がむしろいいな。サイドからの明かりや客席の側面を利用した文様も美しかったです。その中での七夕のお祭の様子が色彩の洪水で、にぎやかできれいでした。

難点を言えば、劇場。段差が大きくていいかと思ったけど、センターの席で前に座高の高い男性が座ってしまったので逆にセンター中央の下方が死角になってしまいました。カーテンコールなんてさらに前に乗り出すもんだから、全く見えない!殴り倒したくなりましたよ。その人が悪いわけじゃないけど。でもちょっと無神経。すごくよく動く方だったのでそのたびにこっちの見える範囲も変わっちゃうから。イライラしました。あとは冷房がきつかったのと、隣の席の人がもうちょっとやせてる人だったらなおよし。居心地の悪い席でした。

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6月10日昼 劇団☆A・P・B-Tokyo「青ひげ公の城」

この日、もう、観に行きたいのだらけですごく迷いました。で、時間や場所を考えて、あえてちょっといつもと毛色の違うのをとこれを選びました。寺山修司、初体験。

ザムザ阿佐ヶ谷も初めてだったんですが、雨の中開場時間前に並んでいる人の多さにびっくり。雨なのに。知らなかったけどすごい人気なのかな、この劇団。

靴を脱いで上がった会場の中では劇団員らしき人たちが舞台でいろいろ作業をしてました。実はこれも仕込み。そのままお芝居に流れていくんですね。

青ひげ公というお芝居の第七夫人としてに出演するためにやってきた女優が、スタッフさんやすでにお芝居をしている俳優さんたちにまざって、お芝居をのぞいたり芝居に紛れ込んだりします。「劇中劇」といえるのか、そういう形をとりながら次第に現実らしきものと虚構が入り混じって、観ているほうは混乱させられます。豪華な衣装を着た公爵夫人たちが死なない限り、第七夫人の出番はやってこない。夫人たちは順々に死んでいきます。それが恐ろしく感じる第七夫人。ほかの人が死ぬくらいなら自分の出番なんか来なくとも。。。でもそれは芝居の中の死。やがて第八夫人役も現れて。

もうややこしくってついていくのが大変。でもこういう作者が観客をあざ笑うような、わかるかな?みたいなお芝居、好きですよ。寺山修司の作品を読んでみたくなりました。

舞台自体は中世のヨーロッパのお城の入り口風。そんなにこてこてした感じではないけど衣装や雰囲気がきらびやかでキレイ。役者さんたちは芝居がかっている感じではあるけど、それが劇中劇という空気をかもし出していていい。上品で粋な佇まいを感じさせてくれる夫人たちや公爵と、脇を固めるコミカルな女中さんやスタッフ役。マメ山田さんがやっぱり存在感ありありでいいスパイスになってました。第4夫人役の高橋理通子さんの動きがまったく予想外な美しさで目を奪われました。滑らかなわけでもなくどこか不自然なのに流れるような、ヨガなどの東洋的にも見え、バレエのような西洋的にも見えて。すごくよかったです。

休憩ありの比較的長いお芝居だったけど、休憩が流れを崩すことなく最後までたどり着けました。カーテンコールの自己紹介がかっこよくて、鳥肌が立っちゃいました。やっぱこれだから生の舞台っていいな。

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6月9日夜 「ワンマン・ショー」

ペンギンプルペイルパイルズの作演出・倉持裕さんと所属の役者さんたちに加え、水野美紀や小島聖を迎えた豪華な舞台。

四角い枠組みを水平から、微妙に斜めに重ねて行き奥行きを見せた舞台。シンプルな机や椅子で家庭のシーンや隣の家庭、訪問先の家庭、庭などを表していきます。

主人公は懸賞マニアの男。応募者の人物像が自分だけではあたらないと思い込み、家族や身の回りの人をもとに新たなキャラを作り出して応募することに快感を覚えていきます。妻はそんな旦那がエスカレートしていくことを恐れ、はがきを投函せずにダンボール詰めにし、兄に捨ててくるように依頼する。無職の兄は市のサービス職員とともに真夜中に山の中にダンボールを捨てに行き、隣の家の夫婦が穴を掘る現場に遭遇する。兄はそこでの出会いをきっかけに仕事を得、ある事務所に通うようになる。懸賞マニアの本職は、航空写真を撮りそれをもとに町の変化を捕らえて各家庭訪問などで確認していくこと。その訪問である運送会社の家族と出会うが、経営者の妻と弟ばかりで経営者自身はなぜか全く現れない。。。

コラージュ的に場面場面が現れ、つながりの謎が増えていきながら、一方で過去にさかのぼったりあえて時系列を崩して個々の謎をほどいていきます。ちょっとずつちょっとずつ、それまで謎とも思っていなかった事柄が謎として表面化して、と同時にふんわりと緩やかに状況認識の確認がなされていきます。それがなんとも心地よい。

さわやかに懸賞マニアを演じる小林高鹿さん、謎の自治体職員、なんともいえない味のあるおとぼけキャラのイエローサービスのぼくもとさきこさん、いつもと違ってちょっと陰のある運送会社の経営者の妻の内田慈さん、きもい系の無職の兄の玉置孝匡さんなど、PPPPの役者さんたちはやっぱり魅力的です。

最後のどんでん返しというか、現実と異次元世界をつなぐような仕掛けが、ああ、そういうことだったのか、やられたって感じ。淡々と一歩ずれた妙な世界を描いていくのが楽しい。

帰りに片桐仁さん夫妻、片桐はいりさん、宮崎吐夢さんを見かけました。片桐仁さん夫妻はお芝居で出会う率No1。(No2は古田新太さんかな。)この2年ほどで5,6回見かけてます。仁さん、目立つんですよね、頭に加えていつもきれいな奥さんとご一緒だということで。はいりさんは真正面から顔を見てしまって驚きました。顔を存じていてもインパクトありますねえ。

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6月9日昼 劇団、本谷有希子 第12回公演「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」

昨年の「遭難、」、最初つぐみさんや反田さんっていうのでミーハーなのかと思ってたんですけど、主演はナイロンの松永玲子さんだけにすごく人が持ついやな部分を支えにして生きている人間が鮮やかに見えました。なので今回も期待して。

前評判は厳しいものが多かったけど、私は全体としてのテイストは好きです。やっぱり人の弱い部分を丹念に描いているって言うのかな。誰かを失ったときの心の痛みやゆがんだ愛情表現がいい。

ウサギの耳をつけた高橋一生さん演じる主人公は理想の女の子、ユクを捜し求めて寂れた遊園地を手に入れ、そこに引きこもっている。どこか社会から逸脱した女の子を集めて、同じ髪型・服装にし、集められた女の子はそれぞれの背景を持ちながらもみんなが少しずつユクとして彼の理想像を目指して一緒に暮らしている。そこを仕切る管理人も主人公には特殊な思いを抱いており、表向きは主従関係に見せながらある種の共依存的な関係を築いている。

天井まで開けた巨大な空間を、単に共同生活する女たちとその周りの人々を描くだけに使っているので、ずいぶん余っている感じ。わりといい席で見せていただいたにもかかわらず、なんだか舞台が遠い感覚を持ったのはそのせいでしょうか。人が小さく見えてしまうと話も小さく感じちゃいますね。せっかく遊園地で観覧車を置くなら、いっそのこと観覧車を一周動かしちゃえばよかったのに。

心の動きが複雑すぎてなんでこういう感情失禁?っていうのがつかめない場面もあったけど、こういうちょっとしたことがきっかけで始まる歪みや、相手に対する偏狭な、でもストレートな感情って、観ててすごく惹かれちゃいます。

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6月8日夜 「舞妓Haaaan!!!」試写会

珍しく映画の話。しかも試写会に行くなんて学生のころ以来かな。くどかん脚本で阿部サダヲさん主演とあらば、行かねば。ただ観るなら普通の空いてるときがいいけど、スペシャルゲストありってことで必死で応募しましたよ。誰が来るかな。

最初に挨拶かと思いきや、うまいこと裏切られまず映画。ま、騒いじゃったら映画観る気になれないかもしれないから仕方なし。

もっちろん、映画も最高。細かいところまでは終えなかったけど、サダヲさんの変身っぷりはすごい。なんだかどの世界でも活躍って言うのが、フォレストガンプみたいではありましたが。。。でも日テレの「ぼくの魔法使い」コンビである宮藤官九郎と水田伸生であれば、もっといけたんじゃないかとも思いました。もっと笑えるかと思ったんですよね。また観て確認しますけど。

終わっていよいよサプライズゲスト。予想は「グループ魂に柴崎コウが」だったんですけど、サダヲさんピンで出てきました。ペリー荻野がインタビュアーで。それがなんだかイケてない。自分の話しばかりしててサダヲさんから引き出せないんだもん。もっともっと話して欲しかったよ。でも生のサダヲさんを見られて大満足。無理して並んで行った甲斐があった。

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6月3日昼 シベリア少女鉄道vol.17『永遠かもしれない』

去年の「残酷な神が支配する」が最初だったんですけど、そのときは若いなって言う印象でした。なんとなく内輪ウケ、自己満足的な雰囲気を感じたっていうか。お正月のお台場も同じような。

とりあえず興味はあったので行ってみました。主人公はお笑いコンビの片割れ。一年前に一緒に乗っていた車の事故で、自分の彼女とお姉さん、そして相方をなくし、いまは新しい相方とお笑いを続けている。相方の妹は毎回ステージを観に来ていてくれていたが、父の転勤でイギリスに行ってしまうという。亡くなった3人はことあるごとに主人公の前だけに現れ、いろいろ言いたいことを言っては消えていく。

妹さんの見るラストステージで、亡くなった3人ももう今後現れないかも、と。新しい相方とのコントを繰り広げるが、相方には3人の姿は見えず、でも主人公は3人とのやり取りをしてしまう。そこからどんどんコントが広がっていく。。。

コントをしては現実のステージに戻り、って言うのをひたすら繰り返します。確かに面白い。これでもか、これでもか、って次々とコントが続きます。高校時代の部活になったり、時代劇になったり、研究所になったり、昔話になったり。サザエさんのパクリまで出てきます。(設定だけじゃなくて中身までパクってたみたいだけど大丈夫なのかな?)

ウケるんだけど、ちょっと長い。もう現実かな、って思うとまた次もコント。少し飽きました。中身が面白くてもストーリーの進展がないとね。間にもう少し現実に戻って相方や亡霊たちとやり取りする時間があったら、違うと思うんですけど。相方の妹役の方もずっと観客と同じ客席側で見てるんですが、最後まであまりいじられることなく、飛行機の時間がってことではけてしまいました。

せっかく前半で妹との恋バナに発展しそうな雰囲気や、亡霊たちとの交流を描いたんだから、最後もちゃんと取り扱って欲しかったです。結局新しい相方とのやり取りで終わってしまって、ちょっと消化不良な尻切れとんぼ。コントで終わらせるなら2時間で、2時間半やるならシメは今後のステップのためのそれぞれの別れを丁寧に見せて欲しかったと思います。

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6月2日夜 双数姉妹「チューブラルーム」

昨年末に新しく劇団員を募集して、かなりの若返りを図ったと聞きましたが、私は初めて観るので比較はできず。どっちにしても楽しみにしてました。舞台装置がまったく奇想天外だと聞いてどんなもんだろうと。

開始前の様子は大きな土管の内側のような。抽象的なセット、と思いきや結構机や椅子などの小物を多用してリアルな会社や家庭を見せていました。さかさまになってもそのままで、落ちたらどうなっちゃう?って心配したけどちゃんとくっついてましたよ。

いなくなった社員とアルバイト、その姉を探す姉の夫と昔の担任教師、社員の同僚たち。土管を回しながら内側を歩くことでその道中を表してました。わりと大きな音がしていましたが、私は2列目で見ていたにもかかわらずあんまり気にならずにお芝居に見入ってました。

会社での行方不明の社員と他の社員とのやりとり、アルバイト社員とその姉の家庭でのやりとりを通じてそこここでのいびつな人間関係が浮き彫りになります。みんな自分を守るために必死。他人のご機嫌をとったり思いやったりするのは自分の尊厳や立場をを保つため。すごくわかるだけに顔をしかめちゃうようないやな感じも受けるけど、そうだよねっていう共感もありました。

担任教師の大人としてのいやらしい感じを、井上貴子さんがすごく上手に表現していてほんと憎たらしかったです。いなくなる社員・胡麻を演じる五味祐司さんも人のよさそうな風貌とは裏腹の根性の曲がった腹黒さをすごく上手に見せていて、こういう人いたら真剣に嫌いになるなって思いました。

歌が意外によくて、帰りにCD買おうか迷いました。買わなかったけど。通販であったら買うかもしれないなあ。妹の澄んだ歌声と姉のやや低いトーンの歌声がなんだか救いに思いました。

見た目の年齢でこの辺がベテラン、この辺が若手かなとは思ったけど、全体の雰囲気の中ではうまい下手はなく、うまく混ざり合ってました。すごくよかったのでもう一回くらい見たかったなあ。

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6月2日昼 SUPER★GRAPPLER→2007『西遊記~Psych-you-kick~』

私はたいていチラシチェックで自分の中のどこかに引っかかったものに行くことにしてるんだけど、今回は別口。チラシは見た記憶はあったけどふるい落とされてて。でも劇評などでのあまりの評判の高さに行っとかなきゃって思って。

西遊記をモチーフにした物語。キュートな悟空とちょっとイケメン風の悟浄、無骨な八戒。このトリオにギャル風の三蔵さんが誘いをかけて、桃を巡るたびに出ます。

面白かった。でも何か今ひとつ足りない感じなんですよね。なんだろ?インパクトかなあ。すごいすごいって聞いてたから期待値ばっかりあがっちゃったのかもしれないけど。私には勢いが弱いような気がしました。うーん、面白いんだけど、他の劇団とかと比べて何が際立っているかって言うとそれが浮かばないって感じ。だからやっぱり私の見方のハードルが上がっていたせいなんでしょうね。これだけ褒められてるんだからどこか他と差別化を図っている部分があるんじゃないかと。そこが見つけられなかったんです。

私が好きだったのは分身役のakasiさんや、金角の池内直樹さんかな。好みの問題だけど、このくらい濃いインパクトキャラがもっといたらいいんだろうな。

でも隣の席のお客さんは、「次の回どうする?」「観たいんだけど時間が」みたいな会話してました。それくらいリピーターが多いんでしょうね。すごいなあ。

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6月3日夜 RUN BEAT vol.5 「5年生のハナシ~進級おめでとう2007春~」

どこから書き始めたらいいやら。これ、とってもよかったので順番繰り上げて書きます。まだやっているので絶対に行って欲しい。もっとたくさんの人に見て欲しい。

仮チラシしか持ってなかったんだけど、サモアリの佐藤貴史さん、ペテカンの堀正哉さん、ゴキブリコンビナートのオマンキーさんなど、好きな役者さんばっかりだったので迷わず選択。このユニットとかは知らなかったんですが。

好きな役者さんのときは近くで見たいのでできるだけ前の列で。早く行って背もたれのある中の最前列に。ベンチ席の人の頭にかぶらない場所を選んだのに、開始直前につめさせられて、ちょっと微妙な席になっちゃいました。これ、いつも腹立つんですよね。こっちはいい席とりたくて早く行ってるんだから、つめさせないで欲しい。後から来た人がセンターに座るの、悔しい。奥に入れない席ならまだしも、今日なんて前通れば奥に座れるのに。スタッフの気の利かなさにやや不満。

客電がついているうちから役者さんは舞台でなんとなーく始めてました。私がスタッフとやり合ってる間も。喫茶店の常連さんと一見さんの交流を書いた話ということで、喫茶店の舞台でオマンキーさんが片づけしたり、佐藤さんが新聞読んでたり。佐藤さんが読んでるスポーツ新聞の記事が紀香・陣内披露宴の話。佐藤さんって陣内智則に似て蝶、だと私は思うんですが、そう思うとその読んでる姿さえもおかしくって。。。

前半は人物紹介や設定の説明だけど、もう笑える笑える。佐藤さんやオマンキーさんのやりとりはどこまでアドリブなのか、一見さん役の鬼塚さんはマジウケなのか。こんなに楽しかったの、久々。押しては引き、引いて引いて流す、ってのが役者さんのキャラにあて書きなのか、ものすごくぴったり。

三輪さんと江原さんも似せているようでそうでもなくてねえ。ちょっとシュールな設定に対して鬼塚さんがリアルに驚いちゃってるみたいで。椎谷陽一さんは初めて知りましたけど、めっちゃいいキャラ。きまじめで堅いのにやっていることは妙な激しさがあって。骸骨に海苔を貼り付けたような髪ってねえ。。。視線を向ければホントそのとおりなんだなあ、これが。爆笑。

5兄弟の仲のよさを押し出しながら、ちょこちょこと鬼塚さんの表の顔を見せたり、末の弟の中村さんの影を見せたり。ストーリーを追っかけながら小ネタをガッツリ拾って、伏線らしきものを押さえて、って目が離せないよお。

終盤、鬼塚さんと中村さんの絡みはもうドキドキ。何を話し出すのか、怖くて泣きそうになっちゃった。「ボクは6年生になりたかったんだ」っていう台詞。それまでの心理の描き方はちょっと足りなかったけど、これがすべてを吐き出していて、ぜーんぶ伝わりました。

OFF・OFFシアターの大きさや客との距離感と、脚本・演出・役者・舞台装置・照明・音響のバランスが最高。弱くもなく過剰でもなく。ああああまた観たい!

余談ですけど、オマンキーさんを見るといつも梶原善さんを思い出しちゃいます。どこか似てませんか?

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5月31日夜 少年社中リバイバルVol.2 『SLOW』

雨の中いってきました。Drunkバージョンです。野口雄介さんの出るSuspectバージョンも気になったんだけど、日程の関係で。

初見だったのでどんなお芝居をする劇団なのか興味津々。お正月のお台場の小劇場系のフェスティバルで名前を見たので今度行きたいなと思ってたんです。しかもサスペンスやミステリー系って好きだから。

推理作家を思わせるような苗字を持つ登場人物たちが、妄想の中の殺人事件や本当に起きてしまった殺人を巡って妄想や真実の告白を広げて徐々に真相が見えていく、基本ラインはそんな感じで。どんでん返しを繰り返し、最後まではらはらしました。抽象的でシンプルな舞台を使った鮮やかな動きとフラッシュを使用したアクションは印象的でした。

でも全体としてはちょっと。台詞まわしのわざとらしさって言うんですか、なんかシェイクスピアやギリシャ悲劇調のとうとうとした演説。ダメなんです。声張って芝居してる感ありありの。登場人物のそれぞれの自分大好き感がいやらしくにじみ出ちゃったような。まあアル中患者の施設だから、患者は特殊なキャラであるのは仕方ないんですけど。

フラッシュも繰り返し繰り返し観てると飽きる。インパクトが。。。

ストーリー重視でいけばもっと楽しめたのかもしれないんだけど、いかんせん睡眠不足でいっちゃったから、演説始まると眠くなっちゃってさらにダメダメでした(私が、ですよ)。

まあ、値段が高すぎて損したって場合を除いて、私はこれはたまたまこの作品との相性が悪かったのかも、と前向きに捕らえてもう一作観ようと思ってしまうので、また次、試してみようと思います。時間があったらSuspectバージョンを観て比較したかったな。

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5月29日夜 エレファントムーン「業に向かって唾を吐く」

チラシを見て気になってたところへ出演者さんからのDMで何とか行こうと決定。それにしても今月、どうしようってくらい観に行ってるな。お金が続かないよ。

でもこれは観る価値あり。大きくあり。あらすじ読むとまたかって感じの新興宗教もの。大丈夫かなって思いながら。舞台セットは普通の部屋。アパートの一室のリビングダイニング。学校の先生が試験の採点をしているところへ生徒の母親がやってきます。娘がシンナーや非行をやめておとなしく家で勉強をしているのが納得いかないと。そこへ奥の部屋からお経のような呪文のような声が聞こえてきます。怪しんだ母親が踏み込むと。。。

宗教にのめりこんだ先生の兄と信者たちの食事や立ち居振る舞いのときの表情や目の輝きは本当にイっちゃっている。まじめにまじめに取り組んでいる、静かだけれども力のある、でもちょっと危ない感じの輝き方がすごい。それを嫌悪し、兄に暴力を振るう先生の姿が同じ「こちら側」にいるつもりの自分としてはとっても説得力のあるものに見えました。

が、一般的な流れはそのあたりまで。このあとのそれぞれの登場人物の心の動きの描き方がすばらしい。宗教にはまった人とその周りの人々っていうのはよくある設定だけど、信者側の心の流れを描くのは珍しいですよね。中心で活動する男女は実は信じていたわけではなく、信じてくれる人がいることに驚き、だますつもりではないけどお金を巻き上げ、悪気はないのだからそれもやっぱり救いだと自己弁護しつつさらにこの宗教まがいを「ホンモノ」に仕立てようとしている。なんだ、偽者だったのかと思ったらそこに来ている在家信者も、儀式に参加しつつも全く信じておらず、ちょっと居心地のいいところぐらいの認識でうまいこと利用しようともしたり。それぞれの想いを明らかにすることで、宗教団体の存在をはかないものと見せていくのはやられた、って感じでした。

さらにさらにそれを飲み込みつつまだ儀式を続ける兄の存在も不気味。ホンモノの教祖を思わせるようなまがまがしさとピュアさがよく表れてる。怖い。ほんとにいそうで。

イっちゃった側の心の動きと、覚めたときの表情の変化が本当に見事でした。役者さんたちすごい。渡辺美弥子さん、尾本貴史さん、倉田大輔さん、など見入っちゃった。別の芝居もぜひ観てみたい感じです。

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5月27日夜 ハイバイ「おねがい放課後」

アゴラ劇場は不便で行くのが面倒なんだけど、いいお芝居やりますね。仕方ないから行っちゃいます。

これはプレビューも行きたかったけど行けなかったという、ちょっとリベンジ的な気持ちもありまして。ハイバイは初めてです。

心は若者ながら肉体は3倍の速さで年をとっていってしまう病気の少年のお話。プレビューから設定はちょっと変えたようですけどね。この少年が志賀廣太郎さん演じる「志賀くん」。その病気を理解する友達や家族の思いと、世間の大人の交わりを描いています。

最初から志賀くんおもしろい。明らかなヅラで大学生風のやりとりをしてるだけど笑えますねえ。演劇部の中に好きな子がいて、男同士でそんなこと話をしているんだけど、浮いてる雰囲気なのがおかしいんですね。ってことは演出意図とはズレてる?

まわりの同級生たちのルックス上のとまどいはわかるんですけど、志賀くんが若い心を持っているようにはどうしても見えないんですよね。心も見た目もおじさんが、なにげないふりをして若者に混ざってみて、若者側も混ざるおじさん側も戸惑っているようにしか。少年本人が見た目も気にして若い振る舞いをすることを恥ずかしがっている、っていえばそうも見えなくはないのかな。

父親に反抗したりって場面もあるんだけど、少年と父親ってあんな感じじゃないと思うんです。父親の前で泣ける男の子ってどうかと。もっともっと意地を張って感情を隠すのでは?プレビューでは母親って設定でやったらしいんですが、そのほうが味が出るんじゃないかな。とはいっても私には父親とのやりとりが一番ずーんと響いて泣けたんですけど。

エピソードの一つ一つ、演出の先生とのぶつかり合いとか、親子の関わりとか、女の子との恋の駆け引きとかは共感できて、引き込まれたんだけど、志賀くんの若さの描き方はもっと丁寧に繊細にして欲しかった。自慰行為だけで若さを表そうとしてる感じがイヤ。大学生だからこその自立と甘えのバランスあたりのところですね。

ちなみにこの日はアフタートークがありました。作演出家の意図が聞けるのはすごくおもしろくて、その日を狙っちゃいます。ほかの観客からの質問も、同じ芝居観てても視点がだいぶ違ったりするんだなあとすごく新鮮です。大手の劇団でもやってみて欲しいな。

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