7月15日夜 劇団フライングステージ第31回公演 「サロン」〜彼女の生き方、ゲイの生き方〜
不思議な感覚です。決してさわやかなわけじゃないけど、くどかったわけでもなくて。暑苦しくもあるのにねっとり感はない。ちょうど台風の過ぎた今の天気のように。風は涼しいけどちょっと湿っぽい。そんな後味。
桜沢エリカの同名漫画原作。ゲイの集まるサロンに入り込んでしまった、女の子。素直にゲイ文化を受けとめ、消化し自分の世界と融合させちゃう魅力いっぱいの女子高生を鹿殺しの菜月チョビが演じてます。これがまたかわいい。
ゲイ役の役者さん達がとても自然で、そのおかげで奇抜なドラァグクイーンもすんなり自分の中に馴染んだ気がします。ゲイとしての生き方をクローズアップするのではなく、人としての共感できる部分を紡いでいるから、じんわりくるのでしょうね。作演出の関根信一さんの思いなのでしょうか。
やっぱり華やかなショーの部分は楽しい。こういうの好きなんです。関根さんの存在感とチョビさんのバイタリティ。すごいなあ。
でもちょびっとだけ、ほろりと泣きそうになるのに泣けない、くすりと笑えるのに爆笑じゃない、ってところが消化不良。そこがやさしい部分につながっているのかもしれませんけどね。
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