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7月24日夜 東京セレソンDx「歌姫」

「あいあい傘」のとき、セレソンはほんとにぼろぼろ泣けるよって言うのを実感したんですが、今回も泣ける芝居を求めて。泣くってどこかカタルシスですもんね。

四国の寂れた映画館が今日の上映をもって閉館になるという。その最後の上映映画が「歌姫」。40年近く前の映画で、しかもヒットしたわけでもないのにその映画館の主人の母の遺言でもあり、その最後の上映を観に来た女の父の観たかった映画でもあった。どんなつながりがあるのか、どんなエピソードが隠されているのか。そこから過去にさかのぼってお話が始まります。

この過去へのつなぎが演劇的で素敵。映画を観に来た女の驚きっぷりがかわいらしくて。

戦後10年の高度成長期になろうとしている頃。その映画館を経営している家族と、戦後まもなく記憶喪失で浜で拾われそこでお世話になっている男。男とその家の次女はほのかな恋を実らせつつあり。。。なんだかそれだけでも胸キュン。

その映画館たまたま訪れた中年紳士が記憶喪失の男の顔に見覚えがあり、かつての妻を連れて再度その映画館にやってきて、男の周りは一変。かつての妻は夫婦であったことを明かし、男はそれを思い出せないまま次女に結婚を申し込もうとしたところで雷に打たれる。そこで過去の記憶を取り戻して。。。

ベタなお話なんです。それは作のサタケミキオさんも認めています。でもね、いいんですよ、なんだか。今回は私は「あいあい傘」のときほどのめりこんだわけじゃなかったんです。なのになぜか泣ける。誰に感情移入して、じゃなくて。シチュエーションに、なんですかねえ?不思議なくらいに涙が流れていくんです。鼻水もすごかった。。。

みんなが悩みながらもそれぞれが自分なりの誠意をもってその時代をすごし、エンディングは再び現代。世代交代したかつての登場人物の子や孫たちが、ほっとするような締め方をしてくれました。でもでも切ない。

熱中したわけでもないのに、2時間半という長さも全く感じませんでした。本当に自分の感覚がよくわからない…。泣けたっていうのですっきり感なんでしょうね。やっぱり観てよかったし、これまでのも観返してみたいし、次もまた観たい。

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