8月26日昼 ジェットラグ+東憲司「夢顔」
なんておかしく切ないお話。私は泣ける芝居がずいぶん好きみたいです。
妻に浮気をされた男。夫婦としてはもうダメだと思う日々。ある日ひょんなことから音信不通だった兄が養蜂をしていることを知り、夫婦で兄に会いに行くところから物語は始まります。兄は兄で養蜂場閉鎖の危機にどう対応するか悩み、訪ねた夫婦は妻が蜜蜂にのめり込み。
とぼけた、でも様々なものを抱えて生きるお兄さんを演じる青山勝さんがいい味です。養蜂場に集まる人たち、ありえないくらい田舎臭さ全開なんだけど、うっとうしくなく、いとおしい。疵を知りながらお互いを思いやる温かさがにじんでいて。基本一生懸命だから、つまづく部分も多く、そこがおかしくって。。。
また妻を演じる桑原裕子さんがかわいい。浮気をしちゃいながら嫌味なく、あっけらか〜んとして。最後の最後に妻の抱えていた秘密が、花の咲かない夢顔という蜂寄せ草にからめて語られるのですが、かわいい女の底を支える強さが染みて染みて…。お団子を食べたいのに、自分から欲しいと言いだせない男の鈍臭さ、滑稽さと対比され、心を打ちました。
花の咲かない草でも蜂は寄ってくる。花は夜、みんなが夢を見ている間に咲いているのだから。。。…しっとりと泣きました。
余談で、座席に関して一つ。チケットの番号見て、一番前だと喜んでたらなんとベンチ。申し込んだのが早くはなかったから悪い席なのは仕方ないけど、全席指定の同じ料金でこの差はいただけないなあ。間も詰まってたのでかなり体に負担でした。席に差があることを知らせるなり、料金に差をつけるなり、なんかしら心遣いが欲しかったです。
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