9月12日昼 観世榮夫セレクション「オッペケペ」
もう一回鹿殺し「殺Rock Me」を観に行こうかすごく迷いました。すごくすごく迷った挙げ句、やっぱりいろんなのを観ようかな、と思ってこっちにしました。
1963年に作られた作品の再演とのこと。描いているのは金さん銀さんの生まれた頃、日清戦争前後の時代。壮士と呼ばれる政治的に思想を持った、血気あふれる若者達がたくさんいた頃。お気楽なお笑い演劇の一座の座長が「おっぺけぺ」という芝居で一世を風靡した。思想から離れて目的としての演劇で人々を楽しませていたはずが、世に認められ、東京に進出し政治家などともつながりができてくると、思想的な手段としてお芝居を利用するように。そうなると座長はより権力志向となり、妾を作って成り上がり、その結果心が離れかけた座長の妻と一番弟子の書生が愛し合うようになり…。
役者さんが勢揃いで歌い踊るオープニングとエンディングは私好み。が、照明が控えめになるたびにうとうと。これはひとえに私の体調のせいなんですが…。ずいぶん昔の作品なのに全然古くさくなく、力のある作品でした。エピソード自体は歴史でも、人の営みは変わらない、むしろ変わらなさが新鮮なほど。「心に自由の種子をまけ」ってかっこいいな。
あー眠くなったのがもったいない。そんなことなら鹿殺しにしておけばよかった。
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