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9月8日昼 劇団宝船「最愛」

べったべたの、爽やかさゼロの恋愛もの。かつての同級生の男女がつきあい同棲を始める。男はうだつのあがらない自称詩人。女はださいながらも普通に勤めるOL。女は男の生活を支え、男は別の女とも関係を持つ。女は行きつけのバーで別れ話のもつれで土下座してもすがりつく女を見て、自分はそうはならないと上から目線。一緒に飲んでそんな話をしていた会社の後輩に告白されるが…。

男の浮気相手はバーのママの妹。なかなか人を好きになれなかった処女。さらに、ママが目を付けている会社員はその妹に惚れてしまって、と複雑にからまる恋愛模様。ありがちな話ではあるけど、一筋縄では行かない、面倒臭い女と男。

投げ飛ばされても貢いでも、自分が愛した(と思い込んだ)男にしがみついてしまう女たち。一途なようで、自分に思いを寄せてくれる男になびいてしまったりする不器用さもあり。。。その辺りがもどかしくて、でも気持ちは痛いほどよくわかり。どろどろしながらもピュアっていう、恋愛の二面性をこれでもか、とばかりに見せつけてくれます。

一途に愛し、虐げられ、でも最後には幸せを勝ち取る高木珠里さんの激しさ、きもい感じな上、生活力ないのに女たちから愛される瓜生和成さん、など役者さんたちも素敵。瓜生さんの発する言葉のうそ臭さはほんと天下一品。だまされちゃいけない、そんな愛する価値のある男じゃないって猫田直さんや後藤飛鳥さん演じる女性たちを説得したくなります。。。

スタッフワークでは彼のPCメールをこっそり見ている時の、壁に映る女の影が、鳥肌立ちそうに怖くてよかった。サイドから役者さんが登場するときの照明がどれもいい具合でした。流れるBGMもなかなか。

観にきていたメタリック農家の古市海見子さんを見かけました。舞台上でもすごくかっこいいけど、私服姿は輪をかけてかっこいい。声も渋くて素敵。

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