9月15日昼 イキウメ「散歩する侵略者」
やっぱりイキウメ、いいですね。心の奥深い襞をひっくり返した裏側、そこは痛いの、触らないでって言う部分を確実に狙って引っ掻いてきます。
小さな村のお祭りの後。ある男が行方不明になり、発見されたときには全く性格が変わっていた。医学的な異常はないのに。不仲だった妻は彼が変わったことにより、これからも一緒に生き、面倒を見ようと決意する。一方その村の別の家では祖母が息子夫婦を殺し自分も死ぬという心中事件が起こっていた。残された孫娘は病院に。またさらに一方で、国は戦争を始めようとしており、この村はその最前線にされようとしていた。性格の変わった夫、残された孫娘、引きこもりしていた青年が宇宙人をキーワードに結び付いたとき…。
宇宙人の侵略という突拍子もないシュールな設定なのに、単なるSFやコメディにもっていかず、日常に落としこむ力。真剣に生きてる人を真剣に描写するだけで、これほどの恐さを呼び起こすなんて。
このあっぷあっぷするような息苦しさが大好きです。最後の切ない切ない夫婦のやりとりには、静かに涙が流れました。ただその後に妻がから元気のようにはしゃぎだすのはどうなんでしょうか?しっとりのまま余韻に浸りたかったな。
会場に向かうエレベーターや客席やロビーで、夜は動物電気と話すグループが数組。私もそうなんですが。。。なぜ?この組み合わせなんかあるの?
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