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2007年9月

9月23日夜 ひょっとこ乱舞第18回公演 「トラビシャ」

ひょっとこ乱舞、初めてでしたが、なんだか雰囲気とっても気に入りました。

まずいろいろなサービス。タダ見やアンケートキャッシュバックや抽選での次回招待。ユニークで楽しくなりますよね。スタッフの雰囲気も控えめだけど行き届いていて、観劇前からポイントアップ。

お話は結構複雑に作りこんであり。なんだかよくわからなかったので説明しにくいな。一週間ほど前、幼い娘を殺してしまった母。夫は家を空けている上役に立たないので、夫の兄に電話する。兄はあわてて弟にも連絡し、死体のある家に向かうが…。話は殺した時点、一週間前に遡る。母親は殺したことをネットに書き込み相談する。そこで代わりに娘になってあげるという少女と出会い、一緒に暮らし始めた。兄が訪ねて来たとき、2人はトラビシャの縁日に散歩に出たところだった…。

どこかずれてるおかしな登場人物たち。そこにすっと入り込めたのは、物語の成り行きを見つめ、時に参加したり誘導したり、という男女の存在があったから。芝居を観る者の視点として観客との間にワンステップあったことで、ずれた人たちを違和感なく観られました。だからお話は結構いろいろ飛んでわからなくもなるんだけど、全部把握できなくても適宜連れ戻してもらえるから、わからないことが辛くないんです。むしろ心地よい。

とはいえ、もう一回俯瞰で全体像を掴みたいような余韻も感じていて。もちろんリピーター割引あるし。

アンケートは私は出すのが礼儀であり、義務だ、くらいに思っているので、キャッシュバックはいただきませんでした。お気持ちだけでうれしいです。こつこつ貯めて次のどこかに使ってくださいね。

ちなみに携帯メールですが、受信設定したつもりなのに届いてませんでした。ざんね~ん。どんなのが送られてくるんだったのかなあ。見たかったな。

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9月22日夜 「ドラクル God Fearing Dracul」

市川海老蔵と宮沢りえだけだったらちょっと遠慮したかもしれないけど、長塚圭史作演出で脇を固めるのが中山祐一朗、渡辺哲、明星真由美、手塚とおる、山崎一、市川しんぺーってなってたらこりゃ迷いますよね。で迷うなら行け、と。

300年生き続けた海老蔵演じる吸血鬼。それを代々見守り続けた一族の末裔の語りから始まります。吸血鬼の悪行をつかず離れず、口を出さずただただ見守る、山崎一演じる男。近頃はその吸血鬼は人間の血を吸わず、悪いことも一切しないで神に祈る日々をすごしているという。これは宮沢りえ演じるある女に出会ったおかげ。女は吸血鬼が子殺しを繰り返している現場を追いかけ、一緒に神に祈り罪を分かち合おうと声をかけ、二人は夫婦として暮らし始めたのです。そんな更正した吸血鬼を吸血鬼仲間たちは歯がゆく思い、女を慕う医師はそんな生活から彼女を救い出そうとする。そんな彼女にはある過去があり。。。ある日彼女の過去への手がかりとなる使者が彼女を迎えに来るが彼女は頑なに吸血鬼との生活から離れるのを嫌がります。が、吸血鬼仲間たちが医師や使者を殺してしまい、どさくさのうちに彼女は過去の自分の場所に戻ることに。彼女を奪われた吸血鬼はその悲しみから神に祈るのをやめ、元の悪行三昧の吸血鬼に戻ることを決意します。

ここまでが前半。やはり長塚作品だけに血みどろにはなりますが、大きい舞台でしかも美しいドラキュラの話なのでいつものどろどろした感じではなく、美術的に美しい。神聖な儀式のように思えました。暗転せずに照明の切り替えで転換するのはすごい。セットの動きと一緒に人物も動いて行ったりして。

後半は場面変わってとあるお城へ。ここが女がかつて暮らしていた場所。ある領主の妻だった女は、子殺しの罪を背負って夫の許しは得たものの城から逃げ出し、そこで吸血鬼と出会ったのでした。その領国で黒死病が流行り、人々が次々死んでいったため、祈りの象徴として女は呼び戻されたのでした。女は吸血鬼が心配で気が気でなく、領主の今の妻に自分の過去を話して逃がしてもらうように頼みますが。。。

次から次へと暴かれる女の過去。また、領主や神官や領主の妻の恨みや企み。ぞくぞくするような展開です。そこについに吸血鬼はたどりつきますが、神官の聖水でやられた上に夜明けを迎えてしまい。。。

最後は吸血鬼と彼を愛した女の純粋に惹かれあう姿が印象的でした。やっぱり美しい。そして哀しい。主演の二人を立てに立てまくったのでしょうが、それでもきちんと引き込まれる作品に仕上げた長塚さんの力はすごい、のかな。阿佐スパ色はかなり薄めだったけど、お話の中のバランス的にはうまくいってた感じがしました。久しぶりにコクーンで満足できました。

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9月22日昼 ヨーロッパ企画presents 第4回ショートショートムービーフェスティバル 東京本選

モッカモッカがゲスト監督として当日も出るということで、行きました。しかも大阪本選が劇団員たちをおさえて2位だったっていうからそりゃ面白いんだろうと。ぎりぎりチケット取れてよかった。

ショートムービー、拘束は「5分以内」「テーマは黄金」の2点のみ。6人の劇団員、3人の一般人、11人のゲスト監督の計20組の出場でした。美保純さんまで監督してましたよ。

こういうイベントは行った事なかったけどなかなか面白いものですね。完成度やテーマのとらえ方とかばらばらだし。こんなにカブルことなくそれぞれいろいろな方向からアプローチしてシリアス風だったり、コント風だったり、粘土細工の人形だったり、漫画だったり。。。

でも4時間は長かった。監督みんなの話とか聞きたいし面白いから仕方ないんだけどね。もうちょっとエントリーを減らすか、作品をCMくらいの短いものにしちゃうか。キャッチコピーつけて長めのCMにしても面白そう。

優勝は劇団員だったけど、これはお客さんが劇団のファンが多いだろうから仕方ないですね。モッカモッカ面白かったからなんだか悔しいな。

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9月21日夜 ペテカン『彼のことを知る旅に出る』

 珍しくだいぶ前から観たくて先行でチケットとってました。おかげで大好きな最前列で観賞!うれしいな。

一年前に交通事故で亡くなった彼。観客に語りかける形で彼女は彼の話をしはじめます。大切な人、また会いたい人について。彼の生前を知るたくさんの人に出会い、話し、笑い、元気づけられ。

一筋縄では行かず単なるしんみり話ではありません。最後まで彼との関係のよくわからない人もいたり。一見彼の死をおちょくっているかのような人たちも。彼女は自分の中の彼とも語らいながら、静かに、ときには突っ込みを入れながらずっと話を聞き続けるんです。

彼のことを語る人々はみな個性的でおもしろいんだけど、なんといっても素敵なのは彼と彼女。わりとおとなしめで真面目、彼女のことは大好きだけど喧嘩や浮気はしちゃう、でもいざ別れそうになると急に気弱になる、眼鏡ボーイだけどはすずと意外に男前な彼。可憐ではかなそうな容姿ながら、芯はしっかりしていてだからこそ微妙に大切なところで意地を張っちゃって素直になれない、淋しいと言えないから彼の話をできる相手を探す旅に出る彼女。宮原将護さんと四條久美子さん。ピュアな雰囲気の二人がほんとうに素敵で、彼氏死んじゃってるのにうらやましいくらいの相思相愛感。

この全体の温かな流れが、最後の台詞に集約されている様が、わかってる結末なのに心に響いてきます。ここに佐藤みえこさんのウクレレに乗った優しい歌声がぴったり。

繰り返し繰り返し観たい。久しぶりにこんな恋がしたいなって思えた作品。

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9月21日夕 虎のこプロデュース公演「Time Trouble 齢30」Bバージョン

続いてジャスト30の女子によるBバージョン。セレソンで見かけた西慶子さんが出ていましたね。西さんを見ると、WAHAHAの椿鮒子さんを思い出してしまいます。動きというか雰囲気というか、系統似てますよね。

前半、男子のほうがいいんじゃない、なんて思いましたが、西さんをはじめとして3人が暴れだすとその迫力に押されまくり。いやいや、30女子ってすごい。フケてるわけじゃないけど、このテレのなさ、思い切りの良さをみるとかわいいのにオバちゃんの雰囲気が。。。恋をしてるのが変な感じ。

彼氏の話の部分が男性の時ほど蛇足には感じなかったけど、やっぱりやや長くは感じました。他の男女のバージョンも観てみたかったけど、ちょっと1時間45分を再度繰り返すのは辛いなあ。1時間ちょいで見られれば全部制覇を考えても楽しそう。

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9月21日昼 虎のこプロデュース公演「Time Trouble 齢30」Cバージョン

同じ脚本でキャストを変えて、の6バージョン。30歳という年に関係する小品6種かと思ったら違いました。オーバーとかジャストってのはキャストの年齢のことなのかな。結構がっつりした3人芝居でした。

役者さんは西慶子さん以外ほとんど知らなかったので、どのバージョンでも、と思ってアンダー30の男性によるCに。1999年夏、インテリアタオルの会社を興した3人組。話す言葉遣いから、若干の年齢差があるように見えますが、そこそこ仲良くやっている様子。が、一人の態度がだんだんおかしくなり…。実はその彼、2007年からタイムスリップしちゃったんです。1999年を思い出し懐かしんでいたら。そして帰り方がわからないままその日をひたすら繰り返していると言うんです…。あとの二人に打ち明けても信じてもらえるわけもなくて。

単純にタイムトラベルもののコメディとして楽しんでいましたが、何回か行き来するうちに彼のコイバナがタイムトラベルの目的になっていきます。そのあたりでちょっとあれって思いました。時間を縦軸としたら3人の関係が横軸と思っていたので、出てこない彼女にスポットが当たるのはなんか違うな、と。この軸のブレのせいで、後半長く感じました。

おもしろかったけど、ひねりが余分に思えてしまいました。まあ6バージョンを描き分けるにはこのくらい必要なのかな。

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9月18日夜 ピチチ5第五回公演『吐くな!飲み込め!甦れ!』

最終日でようやく行くことができました。連休明けにまだやってくれててよかった。

4話の構成。最初は往年の人気歌手、現在は鳴かず飛ばずなのに歌い続ける夫を持つパート主婦の話。2話は40にして初めての彼女ができたことを仲間に自慢する男の話。3話は家内工業を営む零細企業の社長の話。4話目はくびになると生活できないと恐れるバイトの話。とにかくオマンサタバサさんのエンディングは圧巻。

話のネタとしてはかなりシビアな社会派。なのにキャラによるおかしみをもたせ、悲哀を滲ませながら笑わせてくれます。こんなに悲惨な状況なのに、野太く力強く生きる人間ってたくましくていとおしいって思います。役者さんたちの汗が話に似合ってて。。。

観客がやたらと芝居関係の人が多くてびっくり。美保純さんや宝船の高木朱里さん、東京タンバリンの瓜生和成さん、バジリコFバジオの田中あつこさんetc…。しかも付き合いとかでなくほんとに観たかった、って風で座布団席に座ってたり。こういう舞台で元気もらってるんですね。

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9月17日夜 劇26.25団 第5回公演『 博 愛 』

油断してたら、観てからだいぶ日が経ってしまい、忘れかけてます。っていう程度にしか残らなかったとも言えますけど。

王子でやるっていうしわりと評判もよさそうだったので。エステサロンを経営する女性。なんだか話し方が舌足らずで変。お店を青山からある島へ移転した様子。青山ではかなりの繁盛でテレビで取り上げられたりするほど話題だったが、島ではその閉鎖性、排他性によって怪しまれ、疎んじられている。経営者には高校生の弟がいるが、この弟も話し方が変。そのせいか学校にもあまり通わず、先生や同級生たちがたまに心配して家庭訪問にやってきます。エステサロンには久々の東京からのお客さんや島に訪れていた観光客が迷い込んできて。

この変な話し方がみそ。弟を思いやった姉の心遣いから生まれたものだと最後に判明するのですが、舌足らずっぷりはなかなか上手なので、演出上わざとやってるのかほんとにそんなしゃべり方なのかが最初わからず、すごく気になりました。そして聞き取りにくさにちょっといらいらも。

東京からお客さんでやってくる女子大生二人はなかなか面白かったです。ダサさ加減がこんな人いないでしょってくらいなんだけど、しゃべっているともしかしたらこんな人、いるかもって思わされる。あとエステサロンを手伝ってる香港のおじさんも、いる必然性はよくわからなかったけどいいアクセントにはなってました。島の人との距離感とかが現れてるようで。

ちょっと話のまとまりがよくわからなかったので、なんかエンディングでシラケてしまいました。わーわー咆えてるなあ、ってかなり引き気味。がんばっていたので申し訳ないような気分に落ち込みました。

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9月17日昼 サンプル「カロリーの消費」

松井周さんの作品は初めて。俳優さんが青年団以外もポツドールの米村亮太朗さんやスロウライダーの山中隆次郎さん、チェルフィッチュの山崎ルキノさんなどおもしろそうな面子揃い。

広い舞台に大きい白い壁が一枚。窓が一つと壁の上にあがる階段。女の子が一人語りを始めます。場面が変わり、年老いてボケかけた母親を施設に預けている夫婦が一年ぶりに面会に。施設の介護士が母親にしている性的な仕打ちを目の当たりにし、日ごろの疎遠さを棚に上げて医師たちに抗議をします。介護士の行いは知っていたけど黙認していた医師や看護師は家族の前ではやらないよう介護士に注意。その後介護士はその母親をベッドごと連れて病院を脱走します。その後次々場面は変わって、最初の女の子が道端で歌を探していたり。夫婦の自宅を母親を捜索する刑事が尋ねてきたり。医師がグラスを傾けてたり。介護士が若者を脅して家に匿ってもらったり。刑事が夫婦の家の留守番をしたり。看護師が歌を歌ったり。。。。こうやって羅列しても、わかりませんよね。観た私でもまったく意味がわかりません。ストーリーはあるんでしょうが、ちょっと疲れ気味だった私には理解不能。うーん。

なんとなく表現したい雰囲気はわかるような気もするんですが。。。登場人物みんながみんな、一見まともなように見えたりもするけど常軌を逸しちゃってる。そのずれ具合、突き進み方が面白みなのかなあ。せっかく味のある俳優さんたちで、それぞれは印象に残るのに、お芝居自体としては届いてきませんでした。残念。

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9月16日昼 動物電気2007秋公演「先輩へのあこがれ」④

いよいよ楽日。さすがにちょっと飽きてきたけど、でも最後と思うとかなり淋しいな。

動物電気のお芝居ってかなりのあて書きだから、たぶんこの役者さん以外が演じても成り立たない。っていうかコバケンさんなしには成立しないでしょう。しかも年代物の笑いもあるけど時事ネタも結構あります。だから、脚本をよそに提供っていうのもなさそうだし、再演もまず無理そう。そこがいいところでもあり、淋しい部分でもあります。

総括。なんだか本多劇場は広すぎちゃう気がします。駅前の近さで味わいたい。この日が一番舞台から遠くて、ほぼ最後列くらいでみたんだけど、遠すぎる。。。役者さんの息遣いというか、ネタの大きさというか、もっと窮屈に味わいたいんです。エレベーターのネタとか、ホストの写真とか、舞台の空間としては上手に使ってるのになんでかそう思っちゃうんです。初っ端のスクーターとかも、近ければスピード感が笑いに結びつくのに遠いとそれが微妙で。あと、本多だから来てみたっていうお客さんとかもいるとすると、笑いがマニアックすぎるきらいもありますよね。野球とか、尾崎とか。電気の電気らしさとのバランスが難しいな。

ま、舞台のよさは一期一会。次回は駅前らしいので、それも楽しみ。今回のこの公演はさようなら。

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9月15日夜 動物電気2007秋公演「先輩へのあこがれ」③

今日は友人に電気を勧めるため。何回観ても、先がわかってても笑えるって、いいな。前回に比べてやっぱりなじんできて。後半戦になってちょっとネタやエピソードが変わってたり、おもしろ対決がエスカレートしてついに辻さんまで脱いじゃったり。石崎さんの人名小ネタも気になる。

イケテツさんが来てました。やっぱりおしゃれですねー。

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9月15日昼 イキウメ「散歩する侵略者」

やっぱりイキウメ、いいですね。心の奥深い襞をひっくり返した裏側、そこは痛いの、触らないでって言う部分を確実に狙って引っ掻いてきます。

小さな村のお祭りの後。ある男が行方不明になり、発見されたときには全く性格が変わっていた。医学的な異常はないのに。不仲だった妻は彼が変わったことにより、これからも一緒に生き、面倒を見ようと決意する。一方その村の別の家では祖母が息子夫婦を殺し自分も死ぬという心中事件が起こっていた。残された孫娘は病院に。またさらに一方で、国は戦争を始めようとしており、この村はその最前線にされようとしていた。性格の変わった夫、残された孫娘、引きこもりしていた青年が宇宙人をキーワードに結び付いたとき…。

宇宙人の侵略という突拍子もないシュールな設定なのに、単なるSFやコメディにもっていかず、日常に落としこむ力。真剣に生きてる人を真剣に描写するだけで、これほどの恐さを呼び起こすなんて。

このあっぷあっぷするような息苦しさが大好きです。最後の切ない切ない夫婦のやりとりには、静かに涙が流れました。ただその後に妻がから元気のようにはしゃぎだすのはどうなんでしょうか?しっとりのまま余韻に浸りたかったな。

会場に向かうエレベーターや客席やロビーで、夜は動物電気と話すグループが数組。私もそうなんですが。。。なぜ?この組み合わせなんかあるの?

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9月13日夜 動物電気2007秋公演「先輩へのあこがれ」②

2日連続拝見しました。好きなんで。意外に変わらないのに逆にびっくり。コバケンさんオンステージはかなりアドリブなのかと思ったら、結構脚本に忠実なんですね。逆に驚き。

関係ないのにだんだん身内側の目線になっちゃって、もっとサービスしたら?とか、いろいろ考えちゃいます。自分がリピートしてるからだけど、リピート割引したら、とか、過去の公演のビデオとかDVDとかもっと売り込んだら、とか。ずうずうしいですね。

でも好きだからこそプロモーション次第でどうにかなるのでは?と思っちゃう。もったいなさ過ぎる。なんか積極的に売り込みたくなる1ファンです。

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9月13日昼 らくだ工務店第13回公演「戦争にはいきたくない」

都内下町のねじ工場。医療機械の特殊な製品はここでしか作れない、という技術がある反面、町工場の零細企業的な雰囲気は否めない。社長以下社員は4人と事務を手伝う姪だけ。長いこと裏を支えてきた社長の妻はアルツハイマーになり入院中。妻の今後をめぐり社長は頭を悩ます日々。その相談を受けている出入りの保険会社員は姪に想いを寄せている。社員達はそれぞれ訳アリでここに雇われている様子。リストラされた者、30年に渡って中東から出稼ぎにきている者、工業高校出でふらふら働かずにいたところを拾われた者、過去の仲間から逃げている者…。

状況は暗いけど、日々ぎりぎりの均衡を保ち、淡々と働く男たち。その職人気質な男らしさがいい。押しつぶされそうなバランスなのに、ちょっとした笑いは絶えない。おっさんたちが真面目に生きてる中での自然な笑いがここちよかったです。

演出上の停電もすごく効果的で。暗い中で何やってるのか、何が起こるのかドキドキしました。でもたいして何もなかったのがまたよい。

停電に対する配慮や、チラシ用の袋の準備などの行き届いたサービスも素敵。地味ながらいい劇団だと思いました。

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9月12日夜 動物電気2007秋公演「先輩へのあこがれ」①

ついに初日!どれだけ待ったことか。。。おもいっきり笑わせて頂きますよお。

政岡泰志さんとコバケンさんのショートコントから開始。本編、舞台はホストクラブ。イケてないホストばかりの。それでも店長演じる辻修さんはレジェンドと呼ばれ、ファンもたくさんいる。ある日そこに訪ねてきたのはコバケンさん演じる高校教師。ストーカーまがいの行為でかわいがっていた教え子がいなくなり、どうやらここのホストらしいと。でも手がかりは掴めず、教え子の母でホストクラブの常連客の政岡さん演じるおばちゃんに邪険に扱われたりしちゃいます。実はそこのホストクラブは警察沙汰になるようなことにも手を染めており…。

めちゃくちゃなキャラ設定、体を張ったアクションでどたばたを見せながら、どこかに「今日のかっこいいの基準批判」が入ったり、先輩との交流や温かい夫婦の絆の確認があったり、締めるとこ締めてるのがいいんです。

ただ初日のせいなのか計算の上なのかはよくわかりませんが、かなりぐだぐだはしてました。本多でもこれでいいの?って感じもありまして…。この雰囲気はやっぱり駅前とかの至近距離でぎゅうぎゅう観たいかな。

とりあえずリピートはします。もっともっと笑いたい!

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9月12日昼 観世榮夫セレクション「オッペケペ」

もう一回鹿殺し「殺Rock Me」を観に行こうかすごく迷いました。すごくすごく迷った挙げ句、やっぱりいろんなのを観ようかな、と思ってこっちにしました。

1963年に作られた作品の再演とのこと。描いているのは金さん銀さんの生まれた頃、日清戦争前後の時代。壮士と呼ばれる政治的に思想を持った、血気あふれる若者達がたくさんいた頃。お気楽なお笑い演劇の一座の座長が「おっぺけぺ」という芝居で一世を風靡した。思想から離れて目的としての演劇で人々を楽しませていたはずが、世に認められ、東京に進出し政治家などともつながりができてくると、思想的な手段としてお芝居を利用するように。そうなると座長はより権力志向となり、妾を作って成り上がり、その結果心が離れかけた座長の妻と一番弟子の書生が愛し合うようになり…。

役者さんが勢揃いで歌い踊るオープニングとエンディングは私好み。が、照明が控えめになるたびにうとうと。これはひとえに私の体調のせいなんですが…。ずいぶん昔の作品なのに全然古くさくなく、力のある作品でした。エピソード自体は歴史でも、人の営みは変わらない、むしろ変わらなさが新鮮なほど。「心に自由の種子をまけ」ってかっこいいな。

あー眠くなったのがもったいない。そんなことなら鹿殺しにしておけばよかった。

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9月10日夜 劇団鹿殺し第16回公演「殺ROCK ME!」ゲスト小林健一

昨日からオープニングの板倉チヒロさんの「いっさいがっさい、yes!yes!yes!」の掛け声が頭を離れません。そしてそれが回るたびにニヤニヤが止まりません。今日もそれが観られるなんて。しかもゲストは動物電気の小林健一さん。期待が高まりまくり、超興奮。

なぜこんなにこの公演がよいと感じちゃったのか?自分でも不思議なんです。正直言って話はそんなに好みではありません。笑いのツボも微妙に違うので、くすくすはあってもげらげらはありません。恋模様がじんわり涙を誘うけど、ぼろぼろ泣けるわけではありません。じゃあなぜこんなにわくわくするの?

これは役者さんのフェロモンに当てられたとしか言いようがないでしょう。あの体にあの衣裳、キレのいい動き、自信満々でセクシーな表情。開始前のパフォーマンスからうっとり。まるでホストクラブかなんかに通ってるような気分。

以前鹿殺しを観た時には、そのストイックな雰囲気と動きの美しさに釘づけになったのですが、今回も体の使い方はピカ一。大きい劇場で客演が多いせいか、硬派な感じというか尖った部分は多少薄まってマイルドに感じましたが。2回とも最前列だったのがよかった。全体よりも個々のパーツを楽しめたから。

コバケンさんは激しいテンションでやってくれました。ガンダムネタオンパレード。私はあんまり知らないけど。もっとフンドシかと思ったけど、そこは抑え気味だったな。

今回はコバケンさん目当てで行ったけど、完全に板倉さんに惚れました。2枚目もきもキャラも違和感なく演じられるなんて。

ミーハーついでに。この日はずいぶんたくさん劇団の人やらが来てました。カムカムの松村さんや阿佐スパの中山祐一郎さん、高田聖子さん、市川しんぺーさん、クロムの奥田ワレタさんなど。宮沢りえさんも来てたらしいし。すごいな。

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9月9日夜 劇団鹿殺し第16回公演「殺ROCK ME!」ゲスト河原雅彦

開演前からやられました。突然オレノさんが舞台から現れ次から次へと役者さん達が。金髪にヒョウ柄の衣裳が妙にセクシーで、うろうろするのに客にからむでもなく、自分の世界にすでに入っていて。見ててもなかなか目を合わせてくれないから逆にすごく見つめることができました。一人にらめっこしてくれたけど、恥ずかしくて負けちゃいました。悔しいなあ。

また勉強不足で、サロメを知らないまま観ました。ので、原作との比較はなし。未来、2045年、日本は戦争に負け、かろうじて生き残った弱い王族が統治しているが、反逆分子をたくさん抱えている。王も王で、兄を殺し、兄嫁を手に入れ、姪であるサロメを手込めにして監禁して、自分はバカになりきって事態を乗り越えようという体たらく。そんな中、幽閉されていたサロメは月の男爵の力を借りて城を脱出し、反逆学生と知り合って再び城へと戻るはめに。カリスマバンド、イエスマンの信者で王の暗殺に忍び込んで捕らえられた、ヨカマンと恋に落ちる。。。

サロメを寵愛する王やそのことでサロメを憎む母女王、王に反旗を翻す者たちの策略や陰謀で、サロメとヨカマンは想いを遂げられず、サロメが下したヨカマンの死刑が執行されて二人はようやく一つになれたのです。

なんと言っても役者さん達が美しい。顔立ちもさることながら、肉体が、身のこなしが、Vラインが。みんな揃って腹筋割れてるし。美しい肉体をフルに使って走り回り踊りまくる、それだけで圧巻です。板倉チヒロさんやリアルマッスル泉さんや…。他にも気になった人たくさんなのに名前がわからない。。。江戸川卍丸さんの動き、ジャンプ力にはほんと目を見張りました。チョビさんが傘で空に浮かぶメアリーポピンズさながらのシーンは実際風が吹いているかのように見えました。

もちろんメインゲストの中村まことさんや加藤啓さんも魅力は十分発揮。なんておいしい舞台なんでしょ。

日替わりゲストは河原雅彦さん。押さえ気味のテンションなのにおっかしかったな。紳士の微笑みを浮かべながらパンツおろすし。最前列だったので、ちょっとぎょっとしたけど。

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9月9日昼 smartball「The Perfect Drug」

チケット完売で珍しく当日券で行ってみました。やっぱり係員の席の誘導に立腹。まあ怒ってばかりの私もどうかしてますけど。私は多少入場が遅れても、中央通路補助椅子がいいのに、早く並んじゃったばかりに前列端に。全部見通せますの係員の言葉はやはり嘘で、ピアノに向かって座る女の子は見えませんでした。最初から憤ってるので、お話が素直に入って来ないんだよー。

舞台はシンプルに段差などを利用して5つに分けられており、並行して話は進みます。レズメタルバンド、レコード屋、動物病院、タイ人ボスの家、そしてピアノのある部屋。一見何のつながりもないそれらが、歌舞伎町から吉祥寺にいたる中央線沿線の外国人少女連続レイプを軸につながっていきます。

迫力はあるけど役者陣の顔触れや使い方は予想どおりポツドール風味。国分寺大人倶楽部にしてもjorroにしてもここにしても、どこで差別化し、個性を出そうとしてるんだろう?私はこの路線はわりと好きだから、コンスタントに観られるのはうれしいんですが。。。数が多くなると飽きもくるだろうし、本家とゾロ組という括りはなかなか解けないだろうから、損もするんじゃないかと…。

とりあえず最初から最後まで裸のままにこやかに座り続けた深谷由梨香さんはすごい。あの度胸と根性はたいしたもんだなあ。

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9月8日夜 シェイクスピア・ソナタ

すごい豪華キャストなのと岩松了作演出ということで行きました。私にはちょっと渋すぎたかなあ…。

旅まわり劇団の一座。松本幸四郎演じる座長のもと、シェイクスピア劇をやりながら全国回っているが、今は年に一度のスポンサーの地元公演中。座長の亡くなった妻の実家の酒造会社がスポンサーなのだが、妻の父の会長と、兄で専務の高橋克実とで実権を争っている。伊藤蘭演じる兄の妻と豊原功補演じる劇団員は不倫の関係で。座長は半年前に妻を亡くしたばかりなのに、新しく若妻(緒川たまき)を迎えており、妻の実家のスポンサーとはやや気まずい感じ。

まあ、大人な話ですね。会社の権力抗争や専務や座長の夫婦の話、不倫、座長の息子であり会社の跡取りでもある劇団員の生き方。たぶん伏線もたくさんあり、とても膨らませてあるお話なのでしょうが、全く理解できず。共感ポイントをかなり探したつもりだけどダメでした。後半に進めば進むほどついていけず。もったいない。

話や演出はさておき、公演中盤にきているこの時期にこれほどの台詞のカミっぷり、かぶりっぷり、言い直しはどうなんでしょうか?これほどのベテラン俳優にこれだけのお金を払っているのに。失礼過ぎです。特に幸四郎さんと克実さん。大物ばかりで稽古がおろそかになってるんじゃないかと疑いたくなりました。

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9月8日昼 劇団宝船「最愛」

べったべたの、爽やかさゼロの恋愛もの。かつての同級生の男女がつきあい同棲を始める。男はうだつのあがらない自称詩人。女はださいながらも普通に勤めるOL。女は男の生活を支え、男は別の女とも関係を持つ。女は行きつけのバーで別れ話のもつれで土下座してもすがりつく女を見て、自分はそうはならないと上から目線。一緒に飲んでそんな話をしていた会社の後輩に告白されるが…。

男の浮気相手はバーのママの妹。なかなか人を好きになれなかった処女。さらに、ママが目を付けている会社員はその妹に惚れてしまって、と複雑にからまる恋愛模様。ありがちな話ではあるけど、一筋縄では行かない、面倒臭い女と男。

投げ飛ばされても貢いでも、自分が愛した(と思い込んだ)男にしがみついてしまう女たち。一途なようで、自分に思いを寄せてくれる男になびいてしまったりする不器用さもあり。。。その辺りがもどかしくて、でも気持ちは痛いほどよくわかり。どろどろしながらもピュアっていう、恋愛の二面性をこれでもか、とばかりに見せつけてくれます。

一途に愛し、虐げられ、でも最後には幸せを勝ち取る高木珠里さんの激しさ、きもい感じな上、生活力ないのに女たちから愛される瓜生和成さん、など役者さんたちも素敵。瓜生さんの発する言葉のうそ臭さはほんと天下一品。だまされちゃいけない、そんな愛する価値のある男じゃないって猫田直さんや後藤飛鳥さん演じる女性たちを説得したくなります。。。

スタッフワークでは彼のPCメールをこっそり見ている時の、壁に映る女の影が、鳥肌立ちそうに怖くてよかった。サイドから役者さんが登場するときの照明がどれもいい具合でした。流れるBGMもなかなか。

観にきていたメタリック農家の古市海見子さんを見かけました。舞台上でもすごくかっこいいけど、私服姿は輪をかけてかっこいい。声も渋くて素敵。

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9月5日夜 アメノクニ/ヤマトブミ~Children Of The Sun~あまてらすうみのこたち

前作「アメノクニ・フルコトフミ」がとてもよかったので、連作の今作品も絶対観たいと思ってました。なんたってHPで読める企画書がいい、親切で。正直内容的にもともとそんなに興味がある感じではなかったので、この企画書を読まなかったらやめてたかも。

古事記、日本書紀の成り立ちに関する物語なんだけど、史実に基づいて記述するという歴史ものではなく、これらを作るにいたった歴史的、政治的、人間関係的背景を、架空の世界を舞台に描いています。人の想いに重点を置いて描かれるこのお話はとても壮大でありながら身近でもあり、国家の視点がありながら、個人のストーリーに収束しているのです。

なあんてえらそうに書きましたが、今回のお話、架空とはうたっているものの、戦後をうかがわせる言葉や人物が多く、微妙に史実に照らし合わせたくなるリアルがあって、ちょっと混乱。ストーリー、恥ずかしながら半分くらい理解できてなかったかも。。。

でも、でもでも。わかってないまま妙に気持ちが揺さ振られるんです。前作の影響もあるのかもしれませんが…。国家や時代に振り回され、自分にとっての真実、国にとっての真実が受け入れられず、逃げる男。それでも再び物語を記すという作業に身を投ずるその苦悩。痛いほど伝わってきたんです。

よかったけどまあ、比較すればストーリーがわかりやすかった前作の方が好みかなあ。できればまとめて観てみたいです。GHQ総司令官役の高山奈央子さんがかっこよかった。声と迫力に惚れました。

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9月1日夜 劇団☆新感線「犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕助之介の事件です。ノート」

今日は昼も別のを観る予定だったのに、元気が出なくてキャンセルしちゃいました。もったいなかったなあ。久しぶりにぐったりした午後。

それもこの3時間の長丁場にそなえて。新感線に加えてくどかんさんや木野花さんや池田成志さんなんて豪華メンバーだから、前のめり感大。

タイトル通り、犬神家の一族をモチーフに、男女が逆になったり新たなキャラが加わったりしつつ。とにかく転換の手法には目を見張りました。暗転しないまま、スクリーンを張って映像や照明を使いながら、音もなくすばやくかなりの大がかりなセットを変えちゃう。また映像で劇場外に飛び出した俳優の様子を映し出す。大きな劇団ならではのすばらしさを見せてくれました。

でも逆に言えば印象に残ったのはそれだけ。もちろん話はアレンジしてもきちんとオリジナル並にまとまってはいるんですけど…。高いお金を払ったなりの満足感にはちょっと足りない気がしました。今日で言えば朝の世界陸上の競歩の話を扱ったりしたのはうまいんだけど、そういうのは小劇場とかでもみられるわけで。笑いも起こるけど、役者の力量や時事ネタに頼りすぎで薄っぺらさが否めませんでした。今回はいつもの見せ場の立ち回りや殺陣もなかったし。

新感線だから期待したい部分っていうのも大きくあるんでしょうけど。でも例えば、DVDになることもおそらくわかっているんだろうから、3年後観てもクオリティが保てるものじゃないとダメですよね?そこで千の風やらデスノートやら聞いてももうおもしろくないんじゃないかなあと。

おバカでおもしろかったのは確かなんです。だから、でも、もう一味欲しかったなあ。パンフレットだって2800円もするんだからねえ。今回はチケット取るとき複数取るか迷ったけど、とらなくてよかったと思いました。アンケートに何回目か尋ねる質問を入れるくらいなんだから、アドリブを期待する以外でもこの値段を出してもリピートしたいと思える作品を。

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