10月11日夜 「Fabrica12.0.1」
東京タンバリンの趣がかなり好みだったから、高井浩子さん脚本ならぜひ、と思って。
抽象的なセット。浪人生の男子と、再婚しようとしているその父のお話。息子側の友人達の青春なコイバナと、再婚した親やその友人達の子作りエピソードを交えて。
淡々とした日常なんだけど、キャラの作りがしっかりしてて、恋や不妊といった微妙なテーマが語られない部分でもひしひしと伝わります。中でも息子役の本多力さんは一人勝ち。ヘタウマな、年齢にしては幼い雰囲気なんだけど朴訥で素朴な人柄がとてつもなく魅力的。男性としては目線が行かないかもしれないけど、人間としてなんて愛しいんだろう。ヨーロッパ企画は観てたはずなのに本多さんには目を付けてなかったです。要チェック。と思ったとたんに月9で柴崎コウをナンパしてたからびっくり(笑)
本多さん演じる泉くんがちょっと思いを寄せている女友達の妊娠の時のお金を借りるエピソードや、再婚相手とのやりとりとか、痛くて淋しくて、涙がぽろぽろ流れました。
正直ここまで素敵に仕上がってるとは思いませんでした。実験的、ということで追い掛けておこう程度の気持ちでいたら、まんまとはまりました。全体というよりピンポイントな心情に、なのかもしれませんが。
転換とかの場面のつなぎ方は映画的な感じでした。月日の流れを子供の成長で表現したりっていうのはすごく上手。前回とのつながりがどうなのかはわかりませんが、次へもすごく期待。
ラーメンズ片桐仁さんと平田敦子さんがいました。ひーはーつながり。
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