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9月24日昼 コマツ企画第8回 「審判〜改訂版〜このリアルは俺たちのリアルじゃない」

ニセ劇団でみた本井博之さんがおもしろかったので、またみたくてコマツ企画へ。

あるワンルームマンションのロビー(どう見ても古い下宿屋っぽかったけどワンルームと言っていた)。隣の建物はどこかの宗教団体の本部らしい。ある朝住人が出かけようとしたら外には物凄い数の報道陣が!テレビをつけるとまさにここ。どうやら隣を狙ってるようだが、こっちも出るとフラッシュがたかれ、道はふさがれて出られません。住人と管理人がどうにかしようと対策を講じますが…。知らない者同士の集まりでまとまるわけもなく、それぞれ自分の気になることばかり話したり、勝手なことをしたりで全く解決にならないのです。

ちょっとずつおかしな人たちがおもしろい。浦井大輔さん演じる管理人さんは、住人の前では非常にジェントルなのに外部の人に対してはキレるキレる。警察に電話した時の目付きったら、ヤバい人。2階の住人は隣に住むモデルに恋をしているけど、勝手に両思いだと決めつけ恋人気取り。ワンルームなのにこの男の部屋に居候を決め込んでいるのが本井さん。何をしているのかわからないけど、隣の宗教の人とかかわってみたり、変な動きをチョコチョコ繰り返してます。報道関係者を呼び寄せてこの建物に連れ込んじゃうし。連れ込まれたフリーライターはどうにかネタをとって外に流そうとしますが管理人さんに阻止されたり。3階のOLさん風の人はまあ普通っぽいのに、状況考えない会話ばかり。管理人さんが呼び寄せた後輩はにこにこしながら毒吐きまくり。

女性同士の会話になると、なんとなくいつも自分の話に持っていこうとする人とか、何を言っても自慢に聞こえる人とか、そんな会話をちょっと引いて冷めた目線で見てる人とか、あるある、って感じ。みんなが話している場でも、あっちとこっちで全く違う話題が持ち上がっていて、間に挟まれてる人がどっちの話してるのか混乱したりっていうのはすごくおもしろかったです。ありますねえ、こういうの。雑談ならいいけど、こうやって事態を解決しようとしてるとき、いらいらしますよねえ。

ちょっとした場面場面が、ああ、わかるわかる、よくあるねえ、っていうのでくすくす笑えました。作者の方、よく見てますよね。こういう目線、好きです。

冒頭の舞台監督さんの挨拶というかコメントというか、あれが面白かったです。なかなか斬新。

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