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2007年10月

10月30日夜 庭劇団ペニノ「野鴨」

こんなにしんどいのにこんなに充実感。やっぱりお芝居っていいなあと思える時間。

庭劇団ペニノのタニノクロウさんが初めて外で取り組んだこの作品。例によって私は知識不足なんでイプセンの原作は知りません。元は4時間くらいかかる大作なようですが、だいぶ短くはなってます。それでも2時間半を越えて紡がれる深く苦しいお話。

人生順風満帆な裕福な男ヴェルレと、貧しく暮らしやや痴呆になりかけている男エクダルがいる。二人は昔親友だったがある事件でヴェルレが無罪、エクダルが罪を押し付けられ有罪となったため人間関係は崩壊した。無罪になったヴェルレは罪を押し付けたエクダルを金銭的には支え続けていたが…。かつては交流のあった互いの息子が17年ぶりに再会するところから物語は始まる。金持ちの息子グレーゲルスは人生の理想というものを強く描いており、自分にはないそれを他者に押し付け求める。その相手となったのが貧しい男の息子ヤルマール。金持ちの家のお手伝いだった女ギーナを妻に娶り、かわいい娘ヘドヴィックに恵まれ写真屋として慎しく暮らしていたそのヤルマール。しかしグレーゲルスが関わってきたことにより、自分の暮らしが全てヴェルレに支えられてたと気づかされ、さらに妻の過去、娘の出自に至るまで隠されていた真実を知る屈辱を味わう。その屈辱、精神的苦痛を背負ったヤルマールが真の幸せをつかもうと立ち上がる様を見たいがために、グレーゲルスは真実を知らせたのだった。苦悩するヤルマール、そして彼に理想の男像を求めるグレーゲルス。家族を愛せなくなったヤルマールに対し、娘ヘドヴィックは深く傷つき、そして…。

グレーゲルス役に保村大和さん、ヤルマール役に手塚とおるさん。お二人の自らを貫き真剣に生き悩む演技がすばらしい。そして多くは語らないが何かを抱えた金持ちヴェルレ役の津嘉山正種さん、その付き人のマメ山田さんが最初と最後に深みを。前半、みな怪しく妖しく、どこか裏のある含みのあるような雰囲気にどきどきし、何か起こりそうな気配にざわざわと背筋をまさぐられ。後半、次々に明かされる事実におののく。悪い企みをもっていそうに見えたのは、実は真剣に生き、純粋に求めるものを追っていたに過ぎなかった。この重さがしんどさでもあり、二時間半を長く感じさせないパワーでもあるんでしょうね。

とにかく舞台装置はすごいです。圧巻。本物の森にいるようなセット、空気までリアル。山まで切りに行ったとのことで。自然の爽やかさとおどろおどろしさ、恐さが感じられます。葉のさざめきまでもがお話を作ってました。この舞台を感じるだけでも足を運ぶ価値あり。っていうか五感をフル活用するお芝居ならではの醍醐味。

五感と言えば転換の時の生演奏がすっごく素敵。他に余計な音がないから、印象的に感じました。

まだこなれてなさそうな部分も感じられたので、後半どんどん味わい深くなりそう。特に石田えりさんのギーナとか。うーん、もう一回行くか迷うなあ。。。あとからブログでプログラムのことを知りました。観る前に欲しかったな。取り寄せようかな。

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10月30日昼 カリフォルニアバカンス第17回公演「不審な集いは7階に。」

前回の公演がCorichでずいぶん評判がよかったので知った劇団です。チラシは持ってたけどそれがなかったらスルーしてたな。爆笑できるかな。

開演前に恒例らしい客いじり。いい感じにあったまってそのまま開演。デパートの警備員がこっそり夜中にフロアを貸し出し、借りた社員たちがめいめい過ごす中、特別展示に泥棒侵入、屋上にはUFOが来てマネキンを人間にしたり地球侵略しようとしてたり、トイレの幽霊まで登場、正体は15年ほど前になくなった元社員で。

奇想天外な設定でどたばたするわりに、内輪ウケではなくきっちり進行。思ったよりずっと役者さんも演出もしっかりしていて。

生意気言わせてもらうと、若い劇団がこういうノリでやっちゃうと一人よがりなウザイ仕上がりになることがほとんどなのに、ちゃんと客を引きこんでのエンターテイメントになってました。たぶん笑わせようとウケ狙いに走らず、お芝居として完成させようとしてるんだろうな。役者さんも力が均一に揃っていて、バランスよくて。

なかなかの好印象でした。開演前後の様子もきちんとしてて。大爆笑まではいかないまでもリラックスして笑える。私には少し軽すぎではあったけど。これで役者さんが育って個性がもっと伸びたらおもしろそうだな。

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10月29日夜 時間堂「月並みなはなし」

ああああ、濃厚な時間。シンプルな舞台にエフェクトの計算なんかまるでなさそうな照明、音響。ストーリーと役者の発する空気感だけでこんなにも多くのものが手渡されるとは。ボディブローのようにじわじわと響いて来てます。

月への最初の移民の応募者の中で一つのチームとなった6人。合否はチームごとに決まり、敢えなく揃って落選。一組の夫婦以外はそれまでの面識はなく、試験を乗り越えるうちに緩やかな連帯感が生まれ、仲良くなった様子。残念会を開いた会場で選考委員から、この中から一人だけ行けることになったので、1時間話し合って決めるように告げられた。そこで6人は…。

ひどく残酷な状況設定。なのに腐るでもなく激しくもめるでもなく、一人でも行けるならと冷静に、お互いを思いやりながら話し合いを始める。罵りあったり殴りあったり暴れたり、こんな設定だったら人間の醜さを押し出すのが常道だろうに。私にとっては結構な予想外。もちろんいい方向で。

前半はキャラ紹介と関係性の提示。そんなに複雑でもないけどわりと丁寧親切に。後半、一人一人候補を消していくのはすごい緊迫感。この話し合いが実に誠実で。でも部外者を混ぜることで堅苦しくなりすぎない。個々の感情の揺れを繊細に描いてました。ちょっとおりこうさんすぎる反応な気もしたけど。

二組のカップルの対比も、細かいけど私にとっては見所でした。結婚前の方は男だけが応募。落ちたらプロポーズするつもりだったけどまだできず。女は妊娠したことを告げられず。再び巡ってきた敗者復活のチャンスに対する二人の態度の差。どうしても行きたい男を許し認めた女に対して謝る男。あそこでごめんはないよ。女は賢く強く、男は残酷でしかもかっこ悪。

逆に夫婦の方は。優秀な妻とぼんやりした夫、行きたいのは二人とも。けど復活戦に残れるのは一人。妻は二人で行くことに意義があると早々に権利を放棄し、夫の勝ち抜けを阻止しようとする。夫は妻がいたからダメな自分でもやっていける、帰る所があるからがんばれる、だから一人でも行きたい、と粘る。どっちも相手を愛しているなら当然な反応。気持ちとしては女側だけど、かっこいいのは男だった。これだけもめて二人ともダメだった時の今後の生活にわだかまりは残らないだろうかと、心配になりました。あんた、私を置いて行こうとしたくせに、って(笑)。

最後のどんでん返しも迫力。みんなの反応が。後ろ姿からも表情が見える気がするほど。エリートとして選ばれ続けた男が、選ばれた時の言葉「私がみんなの立場だったら祝福できない」に対して、選考委員の言葉「選ばれる人間より選べる人間が欲しい」。痛くて辛くて。自我の崩壊。精神を病んでしまいそう。すごい表情でした、中田顕史郎さん。歯軋りが聞こえてきそう。この人は今後彼女に支えられて立ち直れるのかしら?と、またしてもストーリー外の心配(笑)。

長くなりました。こういう作り方、黒澤世莉さんの姿勢に賛同。応援したいです。お客さんとして乞局の下西啓正さんやブラジルの辰巳智秋さんやMCRに出ていた中川智明さんやたくさんの観たことある方達がいらっしゃいました。内輪の人が多いっていうのがもったいない。

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10月28日昼 タテヨコ企画第15回公演 『カタカタ祭り』「うそつきと呼ばないで」

なんていうのか、とっても素敵な空間でした。インテリア、外の日差しや通る人にいたるまで。ちょっと無理したけど、行ってよかった。

設立者のマキタさんが謎の死を遂げたために来週の追悼展示を最後に閉鎖が決まったギャラリー。舘智子演じるマキタの不倫相手だったオーナーは田舎に帰ることに。出品の常連だったオーナーの弟やその彼女、オーナーに想いを寄せる社長や他のアーティストたちはマキタを偲びながら準備をするが話し合いはなかなか進まず。マキタに惚れていた男や、ギャラリーの引き取り手、マキタの娘が訪れさざ波を起こしては去っていく。

ギャラリーを引き取ることになった男(代田正彦)はそこを花屋にするという。遺志をついでギャラリーを続けてくれると思っていた仲間達は呆然。あわててお願いするけど却下され、返される現実的な言葉。大げさに言えばモラトリアムの終焉。夢から現実へ。代田さんの物腰柔らかでちょっと抜けてる風な雰囲気の男から発せられる言葉だから、余計にぐっさりときて。

また、荻野友里さん演じるマキタの娘の憎たらしいこと。殴ってやりたいほど。けど言ってることは社会的にはまともでもある。この娘とオーナーの弟のやりとり、そしてそのあとに続く弟と恋人の会話。タイトルにある「うそつき」。二人が顔を寄せ合い、でも目を合わせず、というこの場面、好きです。

舘さんのたたずまい、日陰で健気に生きる女を演じてこんなかわいく色気のある女性、素敵です。マキタの娘とのあっけらかんとしたやり取り、戦わない、でも負けてない、ひょいと力を抜いてかわしちゃう大人加減。声も好きなんだなあ。

こんなにお天気のいい日のお昼間。外を通っていく人たちも気持ちよさそうだし、私も気持ちいい。とっても楽しかったです。でも昨日の台風みたいな日は大変だったろうな。他の作品も昼間ばっかりにしか行けそうもないけど、夜観たらまたどうなるのか興味津々。

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10月26日夜 乞局第13回公演「陰漏」劇場版

前回の「媚励」で一発でファンになりました。なので今回ももちろん。なんとかして2バージョンとも観たいんだけど、画廊版は時間が取れるかどうか…。

舞台はとっちらかった古いアパートの一室。それまで音信不通だった弟が自殺したとの知らせを受けて兄夫婦が駆け付けるが、遺体の身元ははっきりせず遺書も見つからない。部屋には奇妙な人たちが勝手に出入りしている様子。おまけに弟の戸籍は消えている。イラつく兄は真相を明らかにしようと聞き込みをしたりするが、奇妙な人たち相手では要領を得ず。。。

弟の死んだ現在と、生前の過去を行ったり来たり。弟の生き方、まわりの人との関わりを描きます。自殺するために葬式費用を稼ぎだすことを目的にした教団が押し掛けて来て巻き込まれる様子。親が死んでも葬式にも行かない弟がホームレスとかわす禅問答のような会話。弟の真意はどこにあったのか。それを振り返る兄の想い、いらだち。直接ぶつかるわけではないだけに兄弟のすれ違いがもどかしくて。

このちょっとイッちゃってるホームレス役の竹岡真悟さんがもう憎らしいほどにはまってる。自分はまともだと信じ込んでる人々をおちょくってイラつかせる巧みな技。脚本ももちろんだけど、この気持ち悪さと小憎らしい雰囲気、ぞくぞくします。

1960年代とは言っても現代に置き換えても十分通用する虚無感、やる気のなさ。ネットや携帯がない分、兄夫婦や元恋人たちがこまめに足を運び顔を合わせ、連絡には管理人さんが介在してくる。でもそこで生じてる人間関係の、一緒にいるのに希薄な感じがどこか現代を象徴しているように思えてなりませんでした。

「媚励」ほどの衝撃はなかったけどやっぱりもう一度観たいなあ。カーテンコールで笑顔もなくむしろ顔を見せないようにしながらの土下座、ストイックで好き。作品のムードを壊さないのがいい。

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10月26日昼 mon第三回公演 「私の知っている男は、これだけ」

タイトルだけでなんだかドキドキしちゃいました。甘酸っぱい。そしてある意味どぎつい感じ。

一年ほど前に失踪した人がいる。その人についての思い出、印象を語る人々がいて。大学の友人。その後輩。友人の彼氏でアクアリウムセラピーの受講者。受講者仲間。そのセラピーの講師。それぞれは小学校の同級生だったり、熱帯魚屋の店員と客だったり。

失踪した人が軸にはなっているけど、それぞれの関係や人との関わり方、それについての考え方が主題。彼女と会った途端に一人になりたい気分と言いだす男や、幼い頃に母を亡くして暗いと言われ続ける女。人に迷惑かけたくないと言いながら甘えさせてくださいと頼む手紙。連絡とろうと約束しても、別れた途端に面倒なんだよね、とつぶやく。アンビバレント。

淋しいな。でも欝陶しいな。すごく共感。演じられちゃうといい気分ではない感情だけど、でも心の奥底にあることは事実。そんな本音と建前。

役者の動き、照明、いいところで入る効果音や音楽。どれもおしゃれ。65分とコンパクトなのもよかった。あっと言う間に感じました。

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10月21日昼 サニーサイドウォーカー第6回公演『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』

演出家コンクールで見かけた西沢さんが気になって、どんなお芝居を作る方なのか。。。ようやく今回予定が合いました。テーマが歌舞伎とはねえ。それなのに小劇場ってねえ。

お話の概要を事前に配布してくれる親切っぷり。逆に言えばそれだけややこしいってことかしら?登場人物もずいぶん多いしね。それにしても最終日とはいえすごい客の入り。ずいぶん人気なんですね、このユニット。知りませんでした。

歌舞伎の演目をモチーフにして、それを演じようとしている劇団員たちのお話。ヒロインとなる八ツ橋を誰が演じるか、狙う女優はいるものの団長が一目ぼれした女の子を大抜擢。でもその女の子にはやくざのムショ帰りの彼氏がいて、と歌舞伎の設定に合わせた人物造詣。歌舞伎のほうのお話をやっているのか、素の劇団員として話しているのか時々訳わからなくもなったけど。そうやって虚構と現実を織り交ぜちゃったせいか、なんだか主人公の次郎衛門の苦悩がやたらとうそ臭く見えちゃうきらいもありましたね。

演劇的なカラクリとしてはよくある形だし、おもしろいけど、物語としたら原作きっちり見たかったような。あと音楽がなんか浮いているように感じました。歌詞のある歌は使い方が難しいですよね。演出がどうなのかっていわれると私のような素人にはわかりませんけど。

作とか演出の方も、公演のときにいらっしゃるなら、カーテンコールで出てきてくれたらいいのに。良きにつけ悪しきにつけ、これ、どんな人が作ったんだろ?って気になるから。顔見せてくれるとなんだか親近感もわくし。

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10月20日夜 自転車キンクリートSTORE「ツーアウト」

ジテキン、気になってたんです。演出が鈴木裕美さんじゃないけど。飯島早苗さんの作品は「絢爛とか爛漫とか」しか知らないけど、登場人物一人ひとりの生き方というか、背景というか、が描かれていて舞台の上だけじゃない姿が浮かんでくるような感じが温かくてよかった覚えがあります。今回は出演者の世代がちょっと上めなのが気になるけど、とりあえずは行ってみる!

休日の草野球。3塁側のベンチで監督とスコアラーが試合を観戦。チーム「ホケッツ」は守備中でベンチには2人だけ。弱小チームだけに監督も応援には身が入らない様子。でも身が入らないのには別に理由があって…。そこに監督の会社の同僚が悩みを相談しにやってきたり、息子が文句を言いに来たり。

裏の守備中の風景だけで場面を継いでいきます。見せ方はなかなか。グラウンドでの音は客席の後ろのほうから聞こえてきたりして、臨場感がありました。ただ、7回まで回の切り替えに暗転してたので、時間の割には暗転が多くなってました。切り方がなんかテレビのコマーシャルの前みたいで、何が起こるの?ってこっちが身を乗り出したらすっと消える、みたいにジラされました。それも楽しかったけど。

父親の悩み、息子の悩み、チームメイトの悩み、同僚の悩み、コミカルにだけどどこかリアルに出ててほっこりしました。生きるって、大変なのねえ、って明るくため息をつけるような。悩んでるのに前向きで元気になれるってすごいな。

個人的に残念なことに席が遠く、前の人の座高がひどく高かったおかげで、どうやっても舞台全部をいっぺんに見ることができなかった。。。すっごくイライラ。キャッチボールする親子をボールみたいに左右に行ったり来たりしなきゃ見られないって、なんていうストレス!せっかくの作品が台無しでした。誰が悪いでもなく己の不運を呪う。。。前列でならもう1度味わいたい。

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10月20日昼 「クワイエットルームにようこそ」

昨日に続いて松尾スズキさんに会うために。初日の舞台挨拶のチケットを取ってしまいました。

フリーのライターとして一所懸命働いていた女性。ある朝目が覚めたら手足・体を拘束されてベッドの上に。なんと精神科の隔離室。そこで出会った人たちとは交流すれどもすれども心は一人ぼっちなんだよねえ。。。

原作は読んでないけど、おもしろかったあ。まあ松尾ワールドなんですけどね。宮藤官九郎さんのしょぼいけどまじめに生きてる彼氏っぷりが最高。患者役の大竹しのぶさんはかわいいのに憎たらしくて。

所々に現れる劇団系の役者さんたちを見つけるのも楽しみだったんだけど、席が画面に近かったせいかなかなか見つからない。エンドロールみたら、えー、こんな人もいたの!?って感じでした。悔しい。

松尾さんはやっぱり疲れてる風。内田有紀さんが懸命にフォローしてる感じでした。内田さん、細くて顔ちっさくてかわいい。でもコメントはおもしろくない。

役者さん探しにもう一回みたいけど、劇場じゃなくてもいいなっていう程度の面白さでした。

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10月19日夜 ミュージカル「キャバレー」2回目

高くてもやっぱり観たい。っていうか最初から2回取ってたから、また観たくなりようないい舞台でよかった。

始まる前からわくわくが止まりませんでした。わかっていても笑えるし。華やかで楽しい一方で、話の重さも深く降ってきました。ナチスのせいで二人が別れることになる辺り、一幕の終わりの秋山菜津子さんの後ろ姿にじーん。

カーテンコールの後、ついに松尾スズキさん登場!妖怪人間ベムを熱唱。復活後初めてお姿拝見しましたが、元気になっててよかった。顔が少しふっくら。これだけで来た甲斐があったというもんだ。

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10月19日昼 Mrs.fictions「15minutes made vol.2」

夏のvol.1が観たかったのに平日ばかりで都合が付かず見送ったので今度こそ。顔触れは変わってますがいずれも注目劇団ばかり。

虎のこ。三途の川の手前で出会った二人の男。現世への想いや家族愛を語り。現世から一つだけ一番大切なものを持ってくるという設定になっているのがおもしろいと思ったけど、あんまり生かされてなかったような。15分が一番長く感じました。

多少婦人。初めて観ましたが、設定は同じで作家2人が前半と後半に分けて書くという手法。これはなかなかおもしろかった。小学校時代の同窓会の設定。一次会後に偶然会った子が転校していった仲間だったんだけど、覚えてたり思い出せなかったりっていうシチュエーション。ナレーションで心の声を表現するという漫画チックな前半。アクティブに動いてスピード感を出した後半。これはもう一回観たい。失礼ながら、もっと体がキレてメリハリのある役者さんでやったらすごくいいだろうなと思ってしまいました。ごめんなさい。ちょっといっぱいいっぱいな感じが強かったので…。

圧力団体イクチヲステガ。どこかの一室に閉じ込められた男女。そこから解放されるためにそれぞれ方策を練るが…。後半はなぜかカレーづくりに。なんだかよくわからなかったです。雰囲気のおどろおどろしさは魅力的だったけど。

ろりえ。喫茶店で待ち合わせ、語らう女子二人。そして店員。どこかシュールで独特の間をもたせながらの会話は次にどういう展開になるのかつい引き込まれました。別れ話が終わった終盤の展開もが激しくてまたびっくり。まだ荒っぽさはあるけど、それは旗揚げ公演前ということで。ちょっと興味が。

休憩はさんでM.O.E.Project。アニヲタ高校生男子と幼なじみの女の子。そこに現れたのは天使学校卒業をかけて試験のためにやって来た天使の卵。ほかでは観られない唯一無二の劇団との触れ込みだったけど、こんなのそうそういくつもあっちゃ困ります。私はどん引き。ものすごい低予算の深夜ドラマでやってればいいストーリー・雰囲気。会場、結構ウケてはいましたけどね。

柿喰う客。役者さんのレベルが圧倒的。何が違うと言われると、華とかオーラとかしか言いようがないんですが。次の本公演の前フリで、アイドルとマネージャー、番組プロデューサーたちが争う話。4人が縦横無尽に動き回って。下品な話ながらも激しく楽しくね。玉置さんが抑える側なのがおかしかった。

トリが企画したMrs.fictions。失踪した先輩が姿を現すと予告した10月18日。毎年その日に3人で待つけれど裏切られ続けて早3年。そして今年は…。3人が順繰りに語り手となり、まるで小説を読んでいるかのように話は流れます。リーディングともまた違うと思うんですが、少し近いような。淡々と語る中での切ない想いが染み渡りました。ストーリーの流れと見た目の雰囲気にギャップがあってちょっと違和感。

いろんな味わいがあって、なかなかよかった。試食コーナー的。続けていってほしいです。ただおわりの会に一言。先に面会にするのはやめてほしいです。特に相手のいない私のような客はやや手持ち無沙汰。トークは聞きたいのに。

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10月14日夜 カムカムミニキーナ「軍団」

まだパソコンが直らず、っていうか直す努力は何もしないまま自然治癒力に期待してるのですが(笑)ひどく不便です。更新や編集ができない。。。芝居のチケットの申し込みも。どうにかなってくれないかな。

そんなわけでだいぶ日が経ってしまってますが。久々の松村さんと八嶋さんの共演です。4月は八嶋さんがいなくて淋しかったから。

松村武さん演じる軍団の団長の妹が誘拐されます。手下の藤田記子さんや佐藤恭子さん、山崎みちるさんなどと犯人の様子を探って発砲しちゃったり。一方やっしー演じる犯人たちは人手不足からとんでもない仲間を招き入れちゃったりして。

いつもの鉄板メンバーが二手に別れて、しかも団長側にやや偏っていた上、松村さんとやっしーの絡みがほとんどなく、それを期待してたこっちはかなりの消化不良。特に八嶋さんは今年は舞台出演が少なかったからすごく期待値があがっちゃってたので、わりと普通でがっかり。。。

まあ普通には楽しいんだけど。これじゃリピートまでは考えないというか。客席が空いてるのはもったいないですけどね。猫ホテの中村まことさんや石原さとみさんが観にきてました。

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10月14日昼 毛皮族「おこめ」

前回の演劇ぶっく「天国と地獄」のフレンチカンカン、楽しかったなあ。かわいくてちょっとセクシーな女の子達が華やかに踊り狂う姿に萌え。7周年っていう記念になるのかわからない年の記念公演ということで楽しそう。

と、思いきや、前半はかなり真面目にお芝居、後半外伝ではドラマのパロディ風。前半。東北のお米農家。両親は再婚どうし、5人の子供に恵まれるが上3人は早死にし、唯一の息子も色キチガイで家を飛び出す。末っ子が家を継ぐけど家系的に婿の来手もなし。息子はあらゆるところで痴情のもつれを引き起こし、挙げ句人を殺めてしまう。うわあ、こうやって書くとかなり悲惨。そんな一家のお話。

やっぱり役者さんは魅力的だし、芝居としてもおもしろいんだろうけど、なぜかちょいとばかし眠気が。。。毛皮族なのに地味すぎ?ポツドールの米村亮太朗さんなんて、演劇界の加藤鷹かっていうような使われようだったけど、それだけだったので、なんだかもったいない。

外伝ではスチュワーデス物語をモチーフに、町田マリーさんのどじでのろまな亀と江本純子さんの教官に、007で味付けを。澤田育子さんの片平なぎさ役ははまりすぎてて迫力。弱めだけど期待してた色でよかった。これがなくちゃって感じ。ただ合わせて3時間近かったのはちょっと長いかな。

またみのすけさんや瓜生和成さんを見かけました。同じ人ばかり会うなあって思うけど、同じ人にしか私が気付いてないだけ?

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10月13日夜「犯さん哉」

ケラさんと古田さんなんて、どこまで暑苦しくできあがるんでしょう。パルコ劇場がなんだか似合わない(笑)。

前評判どおり、ナンセンス攻めに笑いっぱなし。古田新太さん演じる小説家めざす中学生の古田少年。あの顔あの体型で14歳かあ。犬山イヌコさん演じるずれまくってるお母さんと鉛筆も買えないほどの貧乏暮らしをしながら、水商売のお姉さんを手玉にとったり、片思いのクラスメイトと交換日記したり、出版社に原稿を持ち込んでみたり。どのキャラをとってもどの場面をとっても、笑わずにいられない、ほんと作者の思うツボ。

犬山さんの、話の流れをどんどん違う方向にもっていき、まわりを煙にまくキャラ、最高。あの声であんなとんちんかんやられたらねえ。実際にそんな人だと思ってしまいそうで怖い。

高いけど、スカッと笑わせてもらえて満足です。リピートしたかったなあ。

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10月13日昼 双数姉妹トライアルアクトvol.1「青熊辻宮浅河鰻」

今年から新たに劇団員になった若手を主役に据えた短篇集。若手といってもある程度の経験はある方たちのようですね。一回のステージで7種類のうち4人分が観られるということで。青辻宮熊バージョン。

青。プロバスケチームの人気アップのため、戦力的にはダウンなのに顔で選ばれた男。病気の少年と試合の勝敗を賭けた交流をするが、それがやらせとわかった上に決めどころのシュートを外して敗北。さらに少年の心を動かしたのは別の仲間で。バスケのシーンは迫力あるし、歌も楽しいけど、人寄せパンダ役、つまり主役がなんか弱々しくて微妙。これがつっこみどころなのかどうかも微妙だったし。

辻。夏休みあけの高校の教室。何人かの生徒が登校してくるが、ある特定の相手以外の言葉がわからないという奇病にかかってしまっている。みんなに通じさせるには伝言ゲームで一周。中には誰にも理解されないヤツも。そこにクラスのアイドルが入ってくるが。。。設定がすごくおもしろかったです。会話の輪で流れるのがコイバナだったときの、少年達の受ける衝撃。悲哀をすべておかしみにもっていく設定のうまさに感服。

宮。ジャックと豆の木現代版。家の借金を返すため手に入れたお金を、一攫千金を狙って豆購入に費やした弟。借金の取り立て屋に言い寄られ、苦しんでいた姉は怒りのあまり豆を投げ捨てるが。弟役の宮田慎一郎さんの綱登りがすごい。それができるセットもすごい。ベテランの五味さんとの対比でよりすごい。

熊。その五味祐司さん作のミュージカル。猫のヒーローが歴史上のヒーローになって大暴れ。一番ににぎやかだったけど、あんまり印象には残らなかったな。

4本をつなぐベテラン達のコントふうのやりとりがよかった。4本の組みあわせが毎日違うからこの掛け合いは毎日変わるらしいです。これ観たいな。残りの3本も気になったけど、全部観るには組み合わせとの日程合わせがかなり大変ですね。

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10月11日夜 「Fabrica12.0.1」

東京タンバリンの趣がかなり好みだったから、高井浩子さん脚本ならぜひ、と思って。

抽象的なセット。浪人生の男子と、再婚しようとしているその父のお話。息子側の友人達の青春なコイバナと、再婚した親やその友人達の子作りエピソードを交えて。

淡々とした日常なんだけど、キャラの作りがしっかりしてて、恋や不妊といった微妙なテーマが語られない部分でもひしひしと伝わります。中でも息子役の本多力さんは一人勝ち。ヘタウマな、年齢にしては幼い雰囲気なんだけど朴訥で素朴な人柄がとてつもなく魅力的。男性としては目線が行かないかもしれないけど、人間としてなんて愛しいんだろう。ヨーロッパ企画は観てたはずなのに本多さんには目を付けてなかったです。要チェック。と思ったとたんに月9で柴崎コウをナンパしてたからびっくり(笑)

本多さん演じる泉くんがちょっと思いを寄せている女友達の妊娠の時のお金を借りるエピソードや、再婚相手とのやりとりとか、痛くて淋しくて、涙がぽろぽろ流れました。

正直ここまで素敵に仕上がってるとは思いませんでした。実験的、ということで追い掛けておこう程度の気持ちでいたら、まんまとはまりました。全体というよりピンポイントな心情に、なのかもしれませんが。

転換とかの場面のつなぎ方は映画的な感じでした。月日の流れを子供の成長で表現したりっていうのはすごく上手。前回とのつながりがどうなのかはわかりませんが、次へもすごく期待。

ラーメンズ片桐仁さんと平田敦子さんがいました。ひーはーつながり。

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10月11日昼 6番シード第33回公演「ミキシング・レディオL⇔R」R-side

いくら時間があっても、心惹かれるお芝居が見つからないなら行かなきゃいいんです。でもね。つい掘り出し物があるかも、なんて欲出して、やってるものがあれば行ってみようって思ってしまうのです。あーあ。

ということで、この作品に。前の公演、確か2本立てのチラシみて行こうかと思ったけど、予定が合わなかった気がするな。

深夜のラジオの生放送。直前に大きなトラブルが発生したけど、どうすることもできないまま放送開始。次から次へと出てくるアクシデントに懸命に対応しようとするDJたち。自殺志願者まで現れちゃって…。

2バージョンあるうちのスピード感が売りの方を観賞。確かにテンポとタイミング、すごい練習したんだろうなあっていうのがばっちり伝わります。それに感心、でもそれだけなんだなあ。もちろん話のからくりとかもよくできているしおもしろいんだけど。。。どたばたしんみりなのに、笑えず泣けず。

考察。どこか吉本新喜劇ちっくというか、ドリフっぽさというか、あるんです。テレビのそういう笑いは嫌いではないんだけど、私がお芝居に求めてるのはたぶんそれじゃないんだな。お子さまからお年寄りまで安心して楽しめるものは、テレビで結構。わざわざ劇場に来るからには、来た人だけの秘密が欲しい。同じ空間を共有しなければ伝わらない何か。私の嗜好の問題だけど。

前説、アフタートークは楽しかったです。役者さんたちが明るく仲良さそうなのが気持ちいい。もう片方のバージョンがどれだけ違うのか、比較はしてみたかったな。

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10月10日夜 MCR「慈善MUST BE DIE」

笑えて泣けるはずのもう一作。こっちの方が観たことある役者さんが多いからなんとなく期待値も上がってます。

ある女の子のストーカーしてた男。仲間二人と一緒についにその女の子を殺してしまい。そこで外の様子をうかがうと何か変。なんとゾンビが続々と列をなして人間の餌食を探している様子。逃げてきた男たちとパニックになる。外では同じようにゾンビから逃げる人たちが。カップルはバラバラになり、それぞれ助けてくれる人と出会って相手を探して。助けてくれる人たちもそれぞれの関係の中でストーリーがあり。

ゾンビの話と銘打ちながら、愛のお話。ストーカーしていた相手が死んでしまった後、自分も相手もゾンビになってでも離れたくないと願ったり、ゾンビの危険に身を晒しながら愛する相手を求めて回ったり、ゾンビになった相方と一緒にいたいと願ったり。男女だけでなく、普遍的な人間としての気持ちが、熱っぽく語られます。

気になった言葉とか、すぐ書こうと思ってたのに日が経ってだいぶ記憶が薄れちゃいました。そこここで愛のある言葉が出てきて、ぐっと来そうになるのだけれど、すぐに笑いをかぶせて振り返る余地を与えない。そのせいで心に留めたかった台詞すらすぐに忘れちゃう。でも終わってみれば、むしろ一つ一つの言葉なんか瞬間で消えてしまったからよかったのかもしれないと思えました。意図した効果だとしたらとっても成功ですよね。

女の子二人のかけ合いが絶妙でした。ぽっちゃりキャラを生かした石沢美和さん最高。あんな危機的な状況の中なのに、ある意味ほんとに大切なこと、死なないために逃げ回る前に生きるために食べ物がほしい、とか、一人で生き残っても相手がいないんじゃつまらない、とかをわかっている二人は頼もしく、そしておもしろい。

動物電気の森戸宏幸さんが観にきてました。なんだか意外。って勝手な偏見。

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10月10日夕 東京デスロック「3人いる!」

続けて2作品めも。どんなふうに作風が変わるのかわくわく。

今度は客席は片側で。よかった。笑った後とかにお客さんの顔が見えると、なんか素になって恥ずかしいんですよね。

設定はどこかのアパートの一室。パソコンしてる男のところへもう一人男が現れる。一人暮らしの部屋なのに勝手に誰?最初にいた男も入ってきた男も同じことを言い、同じ名前を名乗る。さらに同じ主張する女まで入ってきて。いったい本物は誰?確かめるために友人を訪ねるが、友人も同じように、自分を名乗るヤツが3人になったと混乱中で。。。

前半はしつこいくらい3人の状況を、混乱の元を示し、友人の家に移動後はめまぐるしくキャラチェンジ。誰がどの人間のどのキャラを演じてるのか、フルスピードで駆けていく。誰が誰やらわからなくても、スピード感と変化を感じてるだけで圧倒されます。ほんとこれはすごい。

だんだんと、3人が背中にコントの背後霊みたいな人形を背負っているように見えてしまうくらい。

あとの解説によると役者さん自身も誰の台詞やらわからなくなってるらしいです。それでも3人での大きな渦を作って観客を引き込んでくのだから、脚本・演出の力はすごい。箱の中に人形を並べて俯瞰するみたいな大きな姿が浮かんじゃいました。

前回公演の配役でのバージョンもちらっとみせてくれたのがまた、おもしろかったです。役者が違うだけでこんなにも印象が変わるなんて。岩井秀人さんのちょっとへらへらした感じはあまり好みではなかったけど、こうして多田さんバージョンと比較すると、その軟らかさがなかなか味だったようにも思えます。

時間の都合がつかなくて最新作が観られないのが、返す返すも涙。すっかり多田淳之介ワールドにはまってしまいました。

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10月10日昼 東京デスロック「社会」

追加公演やってくれてラッキー。夏のを見逃したから観てみたかったんです。

客席対面設定で、舞台はどこかの会社の休憩室。お昼休みの風景です。かつてバンドをやっていたリストラ予定の社員、自主退職予定の人、チーフ、かつてのバンドの後輩だった新しくきた派遣社員などが出入りして、ちょこちょこ内緒な話をして。誰と誰がこの情報を共有してて、誰に話したらいけないかを設定して、会話の混乱を生じさせたり。大きな波があるわけではなく、作者曰く現代口語演劇の要素を散りばめた作品、とのこと。

そう聞いて思い返すと、どこか平田オリザ作品ぽく見えちゃったりもしました。一人っきりの場面とか、二人でのぎこちない会話とか。基本に忠実だとそうなるのかな。

作品解説、おもしろかったです。名札の話とか、弁当箱の話とか。一番へぇだったのがエアコンのこと。ちょっと寒いなあなんて思っていたけど、ついてることが演出の一部だったんですね。確かに確かに。納得。

作演の多田さんの醸し出す雰囲気が素敵でした。桑田投手好きとか。書いてるものとのイメージのギャップが。あんなややこしいもの書いたなんて。

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10月9日夜 デス・プルーフ

一週間くらい前からネット接続がトラブル続きです。10回に1回くらいしかうまくいかないからイライラするなー。自分じゃさっぱり解決できない。ダメですねえ。

久々に映画に行きました。字幕読むのが面倒で洋画には特に行ってません。あと映画館って怖い。指定席でがらがらなのに隣に座って来たりすると、もう集中できない。

と、文句ばかり言いながら、私の周りでの評判がすごかったので、薦められるがままに行ってみました。

結果。なんだか大興奮。スタントマンマイクの微笑み。女の子たちの会話。取れた足。血塗れの顔。ボンネット乗り。死ぬとか殺すとかになんでこんなにぞくぞくするほど期待してるんだか。変なサブリミナル映像が入ってるんじゃないかと思うほど。

劇場出てからも、おかしな方向にテンション上がっちゃって。やっぱり金髪にすべし、とか、生活感なく生きなきゃ、とか。自分がすごく強くなった気分。

レイトショーだったけど、できたら朝から観てアドレナリン出していきたい。ような。道を誤りそうだけど。楽しくなりそう。

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10月8日夜 MCR 「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」

だいぶ前からチラシが気になってました。両方観ることにしました。笑えて泣けるってのが私のツボなので。それを求めて。

突然性的な快感に見舞われるという奇病にかかって病院を受診する江見くん。医師から笑われた上、肺癌で余命半年を宣告されてしまいます。悪友たちには言えても、唯一の肉親である弟や彼女にはそれを伝えられずに、ある意味失礼な行動をしちゃったり。弟が半年後に結婚するって聞いても、半年後ってことばかりに引っ掛かって祝いの言葉に結び付かなかったりしちゃうんです。ある日、降ってくる快感がある女の子のものであったことが判明。快感だけでない様々な感覚も双方向で行き来していることがわかり…。お互い気持ちいいことは楽しみますが、江見くんは癌の痛みが伝わることを心配して鎮痛剤漬けになっちゃって。江見くんを中心にみんながみんなを強く思いやりすぎて傷つけあう、そんなお話。

心の機微をみせながら、笑いももりだくさん。ストレートな笑いじゃなく、一生懸命生きるが故にポイントがずれていく、そんなおかしさ。熱さがぶっささります。ぐすぐす笑った直後に、死や命に迫ってみたり、っていう重さと軽さのさじ加減が。当日パンフにあるとおり、なんか元気になれるパワーを感じます。

病院で弟がぼそぼそと兄にかける言葉が涙を誘いました。涙腺ゆるいな、私。ぶっきらぼうな棒読み口調なのが効果的なのか?でもつーっと涙流れてもすぐに笑わせられるから忙しいな。

もう一本も笑えて泣けるのかな。楽しみ。

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10月8日昼 モダンスイマーズ「楽園」

小学生が見つけた大人は知らない秘密基地。そこで起きちゃったほろ苦い事件。20年前、小学生だったあの頃。転校生だったあいつ、チビのいじめられっこ、弱っちいガキ大将、その尻馬に乗っていばる奴、そして幼なじみの足の速い女の子。

20年後の現在の姿で語られる小学生の世界。多少の違和感はありましたが、、、徐々に慣れました。エッチなこととかにも興味がありながら恥ずかしがって隠したり、かと思えばアイスやお菓子で争ったりおもちゃに夢中になったり。いじめがあってもちょっとしたことで立場が逆転したり敵味方が入れ替わったり。誰もが共感するような経験を呼び起こしてくれる優しい雰囲気がいい。ノスタルジィに浸りました。

でもそれだけっていえばそれだけ。最後に起こるちょっとした事故も衝撃的なはずなのに、なんかぼやけた感じで、事故が残した子供たちの心への後遺症があまり感じられなかった。そういう狙いなのかな。でも「楽園」っていうタイトルなのにあんなに子供の残酷さや陰険さ寂しさや痛さを出しているんだから、最後も感傷だけではないもっとぐっさりくるものを期待しちゃったんですよね。

なんにしても30代のランドセル姿は怖い。。。

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10月7日夜 ミュージカル「キャバレー」

しょっぱなから阿部サダヲさん全開。客をとりこんで、離しませんねえ。こういうキャラをやらせたら右に出るものなし。

舞台はナチスが政権を握る少し前のベルリン。アメリカ人作家役の森山未来くんと典型的なドイツ顔の男・村杉蝉之介さんが出会い、作家は男にアパートを紹介してもらうことに。秋山菜津子さん演じるアパートの管理人はオールドミス。住人は水兵相手の娼婦を平岩紙ちゃん、果物屋店主に小松和重さん。そんなユニークなアパートに住みはじめた作家はクラブでダンサーをする松雪泰子さんと出会い一緒に住むことに。アパートの管理人は果物屋と婚約し、みんなが楽しく過ごす中、ナチスが力を持ち政局は不安定になっていきます。村杉さん演じる男はナチス党員、果物屋はユダヤ人だとわかり、みんなの関係もぎくしゃく。作家はアメリカに帰ることにし、ダンサーも連れていこうとしますが…。

ミュージカルの不自然さに苦手意識を持っている私でも、違和感なく観ることができたくらい楽しい。松雪さんは未来くんと恋をするにはいささか歳をとっている気はしたけど、予想よりずっとかわいらしいし、歌や踊りもしっかりしてて。悲しい顔をしたときの老けぐあいはいかんともしがたかったけど。未来さんはなかなか大人で、恋に将来に悩む姿はなかなか素敵。村杉さんはおいしい役。ちょこちょこ出てくる星野源さんも。

まあなんといっても秋山さんと小松さんのからみは最高。終始コミカルな会話で盛り上げながら心を寄せていく様子は中年の恋ながらピュアで、こっちまでどきどき。そんな素敵なカップルだから、婚約相手がユダヤ人という苦悩をしょった時に秋山さんが歌う「命懸けで無難に生きてる」という歌はずっしりと響きます。なんとか一緒に生きようと説得を続ける小松さんと悩む秋山さん。切ないです。

前半の幸せ感に比べて後半はさらっと流れたように感じたけど、あんなものなのかな。全体松尾スズキパラダイスといった感じ。お米券とかパスタとか、ツゥルッツゥル王子とか、ナチスの村杉さんとか。ちょっと好きなネタを繰り返し返しすぎな感じもしますが。

宮崎吐夢さんや近藤公園さんが観にきてました。こっちも大人計画満載。

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10月6日夜 真心一座 身も心も第二章『流れ姉妹〜ザ・グレートハンティング〜』

舞台好きには垂涎のキャスト。ほんとよく集まったもんだ。

第一章を見逃したので、設定わからないまま行ったけど、昭和の匂いぷんぷんで素敵。開演前のナレーションからくすくす止まらず。池田成志さんや廣川三憲さんやら。

村岡希美さん演じる妹・かつこと千葉雅子さん演じる姉・たつこ。新大久保で闇診療するかつこの診療所でチンピラを殴り倒したたつこ。それを庇ってかつこは服役し、たつこは姿を消した。保護観察を終えたかつこは姉を探して旅芸人の一座に入り込む。高田聖子演じる座長と次第に打ち解けていくが、座長には人には言えない過去のトラウマがあった。姉・たつこは北海道で相島一之演じる男と出会い、なぜか鳥取まで追い掛けていくはめに。反発しながらも次第にひかれあって。。。姉妹はそこでついに再会し、憎み続けた母の思い出を断ち切るために母がいるという大阪へと向かうと決意。心を通わせた男たちと別れて…。

有名劇団の顔ともなっている面々が、総力をあげてバカやってるのがかっこいい。話としては昭和40年代くらいの大映ドラマかシリーズものの2時間サスペンスか。それなのに大人の粋を漂わせていて。下衆なやりとりからにじみ出る繊細で複雑な感情。でも上品に笑いに落としこんで。ほんと最高。

ガヤ4人衆、よかったなあ。この4人がメインでなく何役にもなってとっかえひっかえ現れるなんてなんて贅沢なんでしょう。小林顕作さんは何やってもかっこいいし、政岡さんの小学生役はなんともかわいく愛くるしく見えちゃう。電気でオバチャン役やってた人とは思えない。伊達暁さんは阿佐スパや他では見られないようなコミカルな姿してるし、信川清順さんは力強さから色気まで完璧だし。

一章を見逃したのがすごく悔やまれました。そして続きがとっても気になるな。

初日だけに見たことある人たちがいっぱい来てたようです。新感線のいのうえさんや長塚圭史さんや篠井英介さんや市川しんぺーさん、山田まりやさんもいたなあ。すごいすごい。

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10月5日夜 jorro Vol.6「Mirror」

ポツドール系って評しながらも、やっぱりそういうの好きなんで気になって観に行きました。でも今回はあんまり知らない役者さんばっかりだなあ。

場面1 なんとなく既視感のある飲み会シーンから。ある女の子の部屋。男女8人くらいで仲間が田舎に帰るため送別会を開催中。帰る男は酔っ払って歌って、女の子に告白してフラれて。場面2 送別会の数日後の合コンの後、知り合った男の子達を部屋に連れてきた女の子たち。先日告白されてた女の子は前彼とは半年前に別れたと。場面3 おそらく半年くらい前、前彼と付き合ってた頃。女の子2人がそれぞれの彼を連れている。部屋の主の女の子は同棲中だけど喧嘩ばかりで別れ話。。。ってなぐあいにつれづれに若者たちの日常が描かれていきます。

意外にも大波はなく、さらさらと流れる。熱のある感情や肉体的にも感情的にも爆発的なバトルはない。年代を少し上に設定しているせいなのか、キャラがやや落ち着きをもっている感じがしました。男の子たちが病気の子供を抱えていたり、親が倒れたから家業を継いだり、仲間同士ではがんがんに遊びながらもだんだん大人になって将来を見なきゃいけないっていう寂しさをだす一方で、妊娠したから生む、バイト生活からイギリス留学へ、合コンで男を捕まえる、というようにお気楽にすごす女の子。とても対照的。大人の階段登ってる状態なのかな。

流れが緩くやわらかく、私の期待していた棘やざらつき、痛みなどの険しい部分はかなりそぎ落とされていました。それはそれで、ポツドールとの差別化になっている気もします。が、それならそれでもう少し何かが欲しいかな。状況から出る言葉、一瞬一瞬の積み重ねを重視するなら、飲み会場面ばかりでなくもう少し違ったバリエーションも観てみたいです。これだけ役柄から出る言葉をリアルにできる役者さんたちならば、余計に。

にしても台詞のないお稽古って大変だろうな。本番もラストの決まっているエチュードみたいなものなのかしら。

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10月5日昼 ノアノオモチャバコ chapter.4「地球儀のはしっこの街のナマエは」

ぽっかり時間が空いたので昼ギャザのあったノアノオモチャバコに。前回5月の公演には迷った挙げ句行けなかったので。

世界の北にある村。温暖化が進みつつある。そこにナカムラという男が辿り着いた。と同じ頃、村の港にはキンギンキラキラを積んだ難破船が現れます。財宝の所有権をめぐって、村は二分して争いはじめるのです。のどかで平和な町だったのに。それまでは村になかった「多数決」という概念をナカムラが教えてしまい、村人は票集めのために買収やら傷害事件まで起こす始末。ナカムラは村人と交流していたが、実は暗い過去があり、追っ手が現れて…。

舞台はセットもなくフラットで天井から布が数枚ぶらさがっているのと、正面の壁に船の舳先らしい突起があるだけ。さすが空間美術を得意としているだけのことはあって、エンディングの美しさはすばらしいです。役者さんの動きもストップモーションを多用して場面分けにしていたりするのは、なかなかよくできていておもしろかったです。ただちょっと体のキレというかメリハリというか足りない感じはしたかな。顔の表情のキレのよさに比べて。

全体として勢い不足。ストーリーが村の争いと異常気象とナカムラと、といろいろ詰め込みすぎたせいもあって、広がりというより分散といった印象を受けてしまいました。お話に引き込まれない。最前列に座っても、私も眠くなったし、隣に座ってた人なんか半分くらいこっくりしちゃってました。でも今後には期待できそうな。。。

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すき間に。

先週末から今週にかけて行きたいのがいっぱいあったのに。いろいろあって10日ほど何も観てません。残念。

後でどんなに後悔の臍を噛んでも、この時間は戻らず、その公演には永遠に出会えない。その思いが、多少疲れてようが、忙しかろうが、眠かろうが、私を劇場へ連れて行ってくれるんでしょうね。

それにしても、小劇場っていうのはやっぱり敷居が高いな。私もようやく慣れてきたけど、最初に行った頃は毎回自分以外みんな知り合いな感じの疎外感を感じて、いたたまれませんでした。終演後の役者面会とかね。知ってる人いないし。小さいところは関係者以外立ち入り禁止かと思っちゃいました。

でも、だんだん友達の輪ではなくチケット買ってきてる私みたいなのが客として大事なんじゃないの?ってずうずうしくなってきて。せっかくおもしろいことやってるんだから、みんなが観に来やすい雰囲気がもっとあればいいのに。ほんともったいない。まわりの人にお芝居観に行くというと、とってもかしこまった雰囲気に見られちゃうけど、そんなんばかりじゃないですもんね。

映画以上にもっと気軽に立ち寄れればいいのに。それでお客さんが増えて自分が観たいのを観られなくなったらイヤだな、なんて独占欲もあったりするけど。

今週末はなんとか何本かは観られそうです。よかった。芸術の秋はお芝居に。。。

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9月24日夜 田中今日子9月企画「fiction」

濃厚でヒネリのきいたお酒の肴的な芝居が好きだけど、たまには甘いスイーツのようなのも、なんて思ってファンタジーに。

付き合ってた彼女が行方不明になり、探しはじめた少年。携帯も解約され、残されたのは彼女が書いたラブホの住所のメモ書きだけ。ようやくホテルに辿り着くとそこは、ゲームの世界を現実に移して遊ぶ人たちが。彼女もその一員で、そして…。

ゲームもドラクエの初期くらいしか知らないし、コスプレ系もちっとも興味ないけど、なんだかちょっと楽しかったです。呪文唱えちゃったりとか、命令には従わなきゃいけないとか、ゲームのルールを一生懸命現実にもってこようとしてて。一番大事なルールが「素に戻らない」って。。。観客側にも要求されてるルールですね。当たり前を大真面目にがんばってるキャラが、笑っちゃいけないのかもしれないけど笑っちゃいました。

さすがにエンディングまでくると甘ったるさにお腹いっぱいで、ルールを破って少し素に戻っちゃいました。あと一息だったのに。

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9月24日昼 コマツ企画第8回 「審判〜改訂版〜このリアルは俺たちのリアルじゃない」

ニセ劇団でみた本井博之さんがおもしろかったので、またみたくてコマツ企画へ。

あるワンルームマンションのロビー(どう見ても古い下宿屋っぽかったけどワンルームと言っていた)。隣の建物はどこかの宗教団体の本部らしい。ある朝住人が出かけようとしたら外には物凄い数の報道陣が!テレビをつけるとまさにここ。どうやら隣を狙ってるようだが、こっちも出るとフラッシュがたかれ、道はふさがれて出られません。住人と管理人がどうにかしようと対策を講じますが…。知らない者同士の集まりでまとまるわけもなく、それぞれ自分の気になることばかり話したり、勝手なことをしたりで全く解決にならないのです。

ちょっとずつおかしな人たちがおもしろい。浦井大輔さん演じる管理人さんは、住人の前では非常にジェントルなのに外部の人に対してはキレるキレる。警察に電話した時の目付きったら、ヤバい人。2階の住人は隣に住むモデルに恋をしているけど、勝手に両思いだと決めつけ恋人気取り。ワンルームなのにこの男の部屋に居候を決め込んでいるのが本井さん。何をしているのかわからないけど、隣の宗教の人とかかわってみたり、変な動きをチョコチョコ繰り返してます。報道関係者を呼び寄せてこの建物に連れ込んじゃうし。連れ込まれたフリーライターはどうにかネタをとって外に流そうとしますが管理人さんに阻止されたり。3階のOLさん風の人はまあ普通っぽいのに、状況考えない会話ばかり。管理人さんが呼び寄せた後輩はにこにこしながら毒吐きまくり。

女性同士の会話になると、なんとなくいつも自分の話に持っていこうとする人とか、何を言っても自慢に聞こえる人とか、そんな会話をちょっと引いて冷めた目線で見てる人とか、あるある、って感じ。みんなが話している場でも、あっちとこっちで全く違う話題が持ち上がっていて、間に挟まれてる人がどっちの話してるのか混乱したりっていうのはすごくおもしろかったです。ありますねえ、こういうの。雑談ならいいけど、こうやって事態を解決しようとしてるとき、いらいらしますよねえ。

ちょっとした場面場面が、ああ、わかるわかる、よくあるねえ、っていうのでくすくす笑えました。作者の方、よく見てますよね。こういう目線、好きです。

冒頭の舞台監督さんの挨拶というかコメントというか、あれが面白かったです。なかなか斬新。

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