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11月22日夜 劇団道学先生「デンキ島〜白い家編〜」

結構売り切れてましたね、この公演。とれるだろうと油断してたら危うく逃すところでした。

モダンスイマーズの蓬莱竜太さんの作品。当日パンフにもあったけど、ほんとに濃厚なコクのあるメンバー。

日本海に浮かぶ小さな島。高校まで一緒に過ごした仲間達もいまやバラバラ…だったのが、ある日戻ってきちゃった。ヤクザの幹部とその愛人、部下達。島で警官や漁師をしている者達にとったら大迷惑。次々とトラブルを巻き起こすものだから、テレビタレントになった友達まで心配して帰ってきちゃって。。。

中年の男達の男臭さが炸裂。なんか好きだなあ、こういう雰囲気。昭和の日活映画みたいな(観たことはないんだけど。。。)。船を燃やされた漁師を演じた山本亨さんが菅原文太にみえてきましたもん。

パシリの警官役の青山勝さんのとぼけっぷり、ヤクザの井之上隆志さんの貫禄あるのに抜けてる感じ、愛人役の三鴨絵里子さんの女のいやらしさとかわいらしさの両面性、漁師の妻役のかんのひとみさんの抱える影と強さ。ほんとに役者の個性がそのまま役に投じられてるようなハマり具合。

この素敵なおっさんたちがそのままリーゼントのかつらをつけ、短ランボンタンに身を包んで高校時代を演じちゃうんだから。いやいや、この懐の深さ、感嘆。この回想があるから現在のシーンがより生き生きと、見えてくるんですよね。かつての関係性を踏まえた上での、現在の複雑な感情の揺れが。

暴力シーンがチープになっちゃうのが、生の舞台の残念なとこ。どうにもごまかせないですもんねえ。スローは効果としてはいいけど。

エンディングもまたなんか哀愁があって。寂しいけどちょっと前向きな。続編が観たい気分です。

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