11月24日夜 劇団フルタ丸第十回公演 「催眠術」
この不思議な劇団名が気になって。シンプルでヒネリがないだけに(笑)会場がリバティだし笑いを期待。
舞台は畳が敷かれた和室。開演前、部屋に置かれたテレビにはさりげなく中学時代の思い出のビデオが流れて、体育祭や合唱コンクールの様子が。なんか気になって結構観ちゃった。今夜は中学時代の同窓会。だけど呼ばれなかった残念な男子が数人、仲間の家に集まった。地元でだらだら暮らす者、東京で働く者。中学時代のバカを語り合いながら飲むがなんかしっくりこず、そこにあった催眠術の本をみてお互いかけ始めちゃって…。
意外にしっかりした骨のある物語。勝手にもっとコントっぽいのかと思ってました。働きだして、そろそろ自分の可能性の限界も見えてきて、現実と折り合いをつけなきゃと思いながらもまだまだ仲間とバカをやっていたいという葛藤。ほんのひととき、ノスタルジーに浸りたくなる瞬間。
その気持ちはとってもよくわかります。だけど、それを最後に説明的に示されちゃったからやや興醒め。催眠術に頼ったフリをした本音を、一人にしゃべらせちゃうんじゃなく、もう少しじっくり、個々に見せてくれたらもっと共感できただろうに。
大塚愛の曲に乗った狂乱はなかなか楽しかった。ああいうノリは大好き。だけどあの時点で乱痴気の裏にある思いが私には読み取れてなかったから、かなり意味不明な恐さがありました。
ブラックライトで光る目とか、障子の向こうで動く影とか、催眠術の怪しさの表現は効果的。
Corichの評判見ると、今回のはかつての雰囲気に戻っているらしいですね。今後どういうふうに転んでいくのか楽しみ。男の子ばっかりでがつがつがんばってほしい雰囲気。
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