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2007年11月

11月25日昼 ハナケンゴ「FORBIDDEN ZONE」

なんだかよくわからないおもしろそうな空気。ジャンルのしれない怪しげでエキゾチックで、っていうのに妙に惹かれちゃう。ぞくぞくする!

ディズニーランドとかのアトラクションのアダルトバージョンみたい。不思議の国に迷い込んだアリスの気分ってこんな感じ?

入る前からなんだかすごくて、ちょっとひやひやしちゃった。好きじゃない世界だったらこりゃかなりやばいぞ、って。でも絶対楽しいっていう確信も感じてたりっていう矛盾。アドレナリン一緒になって出まくっちゃってたな、たぶん。

「Oh,Mikey!」みたいなマネキン家族。地下に出現した六次元の世界に次々と放り出されて。娘のフレンチーは王様に見初められちゃったもんだから王女達の反感を買っちゃって…。

カラフルな衣裳、激しいメイクがかわいい。漫画からそのまま飛び出してきちゃったようなキャラクター。そしてダンスや芸はすばらしい。やっぱり芸があるっていうのは華がある。全員がオーラを放ってすごい存在感。大道芸のMr.アパッチさんの筋肉の美しさにホレボレし、ポールダンサーの亜沙妃さんの身のこなしにシビレました。よだれでちゃいそう。

永遠に終わらないでと願いたくなる素敵なアトラクション。またぜひぜひ観たいなあ。

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11月24日夜 劇団フルタ丸第十回公演 「催眠術」

この不思議な劇団名が気になって。シンプルでヒネリがないだけに(笑)会場がリバティだし笑いを期待。

舞台は畳が敷かれた和室。開演前、部屋に置かれたテレビにはさりげなく中学時代の思い出のビデオが流れて、体育祭や合唱コンクールの様子が。なんか気になって結構観ちゃった。今夜は中学時代の同窓会。だけど呼ばれなかった残念な男子が数人、仲間の家に集まった。地元でだらだら暮らす者、東京で働く者。中学時代のバカを語り合いながら飲むがなんかしっくりこず、そこにあった催眠術の本をみてお互いかけ始めちゃって…。

意外にしっかりした骨のある物語。勝手にもっとコントっぽいのかと思ってました。働きだして、そろそろ自分の可能性の限界も見えてきて、現実と折り合いをつけなきゃと思いながらもまだまだ仲間とバカをやっていたいという葛藤。ほんのひととき、ノスタルジーに浸りたくなる瞬間。

その気持ちはとってもよくわかります。だけど、それを最後に説明的に示されちゃったからやや興醒め。催眠術に頼ったフリをした本音を、一人にしゃべらせちゃうんじゃなく、もう少しじっくり、個々に見せてくれたらもっと共感できただろうに。

大塚愛の曲に乗った狂乱はなかなか楽しかった。ああいうノリは大好き。だけどあの時点で乱痴気の裏にある思いが私には読み取れてなかったから、かなり意味不明な恐さがありました。

ブラックライトで光る目とか、障子の向こうで動く影とか、催眠術の怪しさの表現は効果的。

Corichの評判見ると、今回のはかつての雰囲気に戻っているらしいですね。今後どういうふうに転んでいくのか楽しみ。男の子ばっかりでがつがつがんばってほしい雰囲気。

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11月24日昼 危婦人+アトリエタンタン共同企画 「これも、愛。それも、愛。」

なんだか素敵そうな企画。切絵ってどんな物なのかな。

昼間だったから外のやわらかな光も入り、ギャラリーはいい感じ。大小さまざまな切絵が展示してあって、近くで見ても遠くで見ても素敵。結構見応えあるんですね。

まずは愛の手紙の朗読。どこかにある題材をリーディングかと思ったら、なんとそれぞれのゲストが書いたまじめな手紙。ちょっとびっくり。今日のゲストの加藤弘子さんはお母さんへ。親子モノに弱い私、加藤さんのことよく知らないのにちょっとうるっとしちゃった。

その後「贋作 チロルの秋」。入場時に岸田國士の原作渡されたけど、開演までには読み切れず。高原に旅行に来ていた女。同時期に来ていた男と知り合い、思いを寄せられているが心を閉ざしている。宿泊最後の夜、男に夢での戯れを持ちかけられ応じた女。そして…。という原作をモチーフにして、おじいちゃんに先立たれたおばあちゃんの思い出話を孫がたどる、という形。

もうものすっごく素敵な話。なんか幸せ分けてもらった気分。素で話したらかなり赤面モノの馴れ初めだけど、孫娘の視点からすんなり導かれ引き込まれてしまいました。もっと観たい、ハッピーな余韻に浸っていたい。

おばあちゃんを演じたキキコロモさんが見事。一瞬にしておばあちゃんと恋する娘が切り替わるんです。恥ずかしそうに彼に向かって微笑んだ直後に孫に向ける慈しみ。シワの数まで変わったんじゃないかと思うくらいにすばらしかったです!

上演後、愛のトークショー。私にとって残忍な役のイメージが強い野口雄介さんがにこにこしてるだけで、なんか愛だなあって感じ。少年社中の方々が次回の宣伝を兼ねて来てましたが、籠釣瓶の話は私もこの間観たばかりなのでちょっと気になるなあ。タンタンさんのかわいらしい雰囲気がまた素敵でした。いつか作品、私の部屋にも飾りたいな。

幸せのおすそ分けをありがと、な公演でした。

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11月23日夜 studio salt第8回公演 「職員会議」

横浜駅なんて来たの、初めてかなあ。思ったより遠くはなかったけど、駅の広さと人の多さにぐったり。土地勘ないと迷うもんだなあ。

相鉄本多って意外と狭いんですね。そして題材のせいかたまたまなのか、制服姿の高校生がわんさか観てました。隣に座った男の子が、すごい芝居にはまってる、観に行きたいし勉強したいのに金が無いって嘆いてて、微笑ましかった。

夏休みあけの中学校、放課後2年生の担任で会議が開かれ、議題は秋の体育祭。登校拒否の先生のことや応援団の選抜、組関係で力のある父兄への対応や教師側の出し物の練習など次々と。

偏差値の低い田舎の中学校っぽさがばんばん。ある意味同じ方向に向かって、変なやる気のある個性的な先生たちがゆるーく。教育熱心とか教師の使命感とかからはかけ離れて。どことなく三谷幸喜の「12人の優しい日本人」を彷彿とさせました。一昨年の舞台版ではなく、十数年前の映画版の感じ。

おもしろいんだけど、欲を言えばもう少しスパイスがほしいかな。とちゅうちょっと眠くなりました。ほのぼのだけじゃ物足りなさが。日替わりの用務員さんがそういう役割かと思ったんだけど、私が観た日はテンポが悪く逆に間延びさせただけな感じがしました。

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11月23日昼 北京蝶々 第9回公演 「コントローラー」

早稲田のアトリエ来てみて、学生時代に東京オレンジ観にきたのを思い出しました。堺雅人さんが出ていてずいぶんきれいな顔した人だなあなんて思った記憶が。。。今は昔。

来月の新宿村LIVEをより楽しむためにこれは必須と思って。舞台は上下2段、それぞれがワンルーム風。パソコンソフトでのシミュレーションゲーム。過去の行動を入力し再現していくと、未来の世界の展開が見えるというもの。学生時代を振り返り過去と現在をコントロールして未来を自由にしようとする女。かつての親友に拘泥し、巻き込んでいく。さらにそれぞれの彼氏まで…。上段で過去の再現、下段がそれをコントロールする現在の世界。

このからくりがよくできていて、とってもおもしろい。過去も変えたいところだけど正しく入力しなくちゃ正しく未来予想できない。繰り返しては見たくない過去を再現してまで知りたい、操りたい未来。そうしても思い通りにはならないジレンマ。もどかしさ。なんかこういう自分を見るもう一人の自分っていう箱庭的な構造、好きです。

若々しさだけではない、力があって驚きました。脚本のおもしろさだけじゃなく、舞台づくりのセンス、光や音の上手な使い方。役者さんも過去と現在、うまく振り分けられてて、学生らしさ、数年後の雰囲気がちゃんと醸し出されてるように思いました。

親友へのこだわりやラストは私にはちょっと腑に落ちない感じがあったけど。。。

これは絶対来月も観なくっちゃ。楽しみが増えました。

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11月22日夜 劇団道学先生「デンキ島〜白い家編〜」

結構売り切れてましたね、この公演。とれるだろうと油断してたら危うく逃すところでした。

モダンスイマーズの蓬莱竜太さんの作品。当日パンフにもあったけど、ほんとに濃厚なコクのあるメンバー。

日本海に浮かぶ小さな島。高校まで一緒に過ごした仲間達もいまやバラバラ…だったのが、ある日戻ってきちゃった。ヤクザの幹部とその愛人、部下達。島で警官や漁師をしている者達にとったら大迷惑。次々とトラブルを巻き起こすものだから、テレビタレントになった友達まで心配して帰ってきちゃって。。。

中年の男達の男臭さが炸裂。なんか好きだなあ、こういう雰囲気。昭和の日活映画みたいな(観たことはないんだけど。。。)。船を燃やされた漁師を演じた山本亨さんが菅原文太にみえてきましたもん。

パシリの警官役の青山勝さんのとぼけっぷり、ヤクザの井之上隆志さんの貫禄あるのに抜けてる感じ、愛人役の三鴨絵里子さんの女のいやらしさとかわいらしさの両面性、漁師の妻役のかんのひとみさんの抱える影と強さ。ほんとに役者の個性がそのまま役に投じられてるようなハマり具合。

この素敵なおっさんたちがそのままリーゼントのかつらをつけ、短ランボンタンに身を包んで高校時代を演じちゃうんだから。いやいや、この懐の深さ、感嘆。この回想があるから現在のシーンがより生き生きと、見えてくるんですよね。かつての関係性を踏まえた上での、現在の複雑な感情の揺れが。

暴力シーンがチープになっちゃうのが、生の舞台の残念なとこ。どうにもごまかせないですもんねえ。スローは効果としてはいいけど。

エンディングもまたなんか哀愁があって。寂しいけどちょっと前向きな。続編が観たい気分です。

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11月22日昼 弾丸MAMAER「他人の部屋」

最初っから言わせてもらうと、みんなマナーが悪すぎるっ!ひどいよ。まず客。遅れて来る人多すぎ。大きい会場だから入れるって油断してるのか、開演も10分くらいおしたのにさらに遅れて10人以上。気が散ります。入るにあたっては人の前を通るのに屈まなかったり、普通の声でまわり中に謝ってみたり。それがうるさくて迷惑。途中台詞にかぶって何か声がすると思ったら隣の人と普通に会話してる人がいたり。常識的にアリエナイでしょ。スタッフもスタッフで、空いてる席はわんさかあるのに、遅れた人をわざわざ前の方の中央にぞろぞろと誘導してるし。遅れたペナルティーで席番変更も仕方ないんだから、目立たない席にするとかしないと、早くから来てる客に失礼です。まったくもう!

というわけで、作品と違う次元で少しげんなり。初めての劇団ですがやたら年配の客が多いのは劇団の特徴?マナーが悪いのは芝居を見慣れていない人が多いから?偏見かもしれないけど、なんかサンモールってこういうこと多いかも。

さて、気を取り直して。お話は4話からなるオムニバス。1話。刑事の張り込みに部屋を提供する美しく若い女。刑事というのは実は嘘で女に惚れた男が仕組んだこと。偽刑事は居直って、マニュアル本どおりに女を口説き始めるが、女にも秘密があり。2話。モテ男の家での合コン。もてない女の子はどうにかモテ男の気を引こうと友達に協力してもらいながら、マニュアルにしたがって頑張るけど。3話。死にかけた爺さんを抱えた家族。爺さんを殺せば遺産が入るから殺せと書かれた爺さんの遺言を見つけて実行するか悩んで。4話。1話の偽刑事と2話のもてない女の子がひょんなことから結婚を決め、男の実家に報告に来る。しかし家にいるはずのお母さんは不在で…。全編の鍵となるのはドウコウジルイ著のマニュアル本。

劇団名からもっとキレのある笑いを想像してたけど、まるで深夜の予算はないけど枠が余ったから作りました的なTVドラマ。安っぽい。確かに年配の方でもわかりやすく笑えるものではある。でもどれもこれも手垢のついた話、台詞言ってます的演技。テレビじゃなくて演劇として作る意味、お金を出させて足を運ばせて見せる価値は?

なんてえらそうなこと書いて、私に確固たる意見があるわけじゃないですけど。こういうふうに成立してるお芝居も需要があるんだろうから仕方ないけど。まだ若い世代の作者なのにっていう思いもあったり。。。

あと許せなかったのは言葉に対する意識の低さ。使い方がおかしくて引っ掛かった部分がいくつか。正しい言葉を使って、といった堅苦しいことではないんです。モノを書く人は、言葉に敏感であってほしいな。

モテ男、ナルミ君はよかったです。あれはわかりやすい典型キャラでもなんか楽しい。トシちゃんぽさが。

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11月19日夜 劇団桟敷童子二作品連続上演 「第2弾「しゃんしゃん影法師」」・・・ホラ、影ガ泣イテイルヨ・・・

やっぱり外せない桟敷童子。似たようなテイストで泣かされることがわかってても。何かが浄化されるような。

神隠しの村の神社のお祭りで、全国まわりの影絵の婆たちが見せ物をする。村の中村一族の、妻が隠された夫とその息子、夫を隠された不知火の妻も一緒に見物。神隠しにあった家族は仲良くすると祟りが、という伝説を信じる村の者達は3人を引き離そうとするが…。夜は大人の見せ物があり、見せる女の子は昔この村で隠された女の子そっくり。隠された女の子の兄は必死になってその子の記憶を引きずりだそうとするが、名前さえも思い出せない女の子。隠された子が帰ってきたら、再び神隠しが起きるという言い伝えもあり、村には不穏な空気が流れて…。

母を隠された中村家の息子役の外山博美さんが好演。まさに少年。いなくなった母と新しく母になりそうな女性の間で揺り動かされながらも、誰よりも強く健気に生きる姿は今思い出しても涙が出るほどです。

神隠し伝承が少し複雑だったからいつもよりとっつきにくい感じはあったかな。田舎っぽい雰囲気の中での光と影のコントラスト、鮮やかな色彩がほんとに美しい。今回は大がかりな変化はなかったけど、影法師のタイトルだけに影の使い方に目を奪われました。

劇団員さんの礼儀正しさが大好きです。紙吹雪が結構かかったから、鏡見てとらないと恥ずかしいなあなんてアンケート書きながら思ってたら、心を読んだかのように芝居を終えたばかりの役者さんが寄ってきて、髪についた紙吹雪を取ってくださいました。うれしいですねえ。

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11月19日昼 メジャーリーグ「野鴨」②

どんなふうに変化してるか気になって、もう一度足を運ぶ。原作読んでみたけど、どうやら私、この話が好きみたい。

運の悪いことに最悪のお席。生演奏のピアノの陰で大事なシーンが見えやしない。特に後半の山場なんか…。誰が悪いわけでもないけど残念無念(泣)。なんでピアノを隅っこにしなかったんでしょ?毎回泣きの席に座る人がいると思うと。。。私は2回目だから想像できたしまあ諦められたけど、一回目がここだったらたぶん憤って話に入れなかっただろうなあ。

脚本が意外に原作に忠実だったことに驚きました。それでも古くさく感じさせないんだからイプセンさんさすが。

誰がどう変わったわけではないけれど、歯車の噛み方がきっちり合っているような印象を受けました。呼吸、っていうのか。石田えりさんの背徳の妻はよりしたたかに女らしく、過去をもつ女の凄味が強く伝わりました。前回観た時は保村さんと手塚さんの男同士の葛藤が印象的でしたが、今回は石田さんを含めた三つ巴に。

何回観ても、やっぱり森はすばらしい。今回人の姿があまり見えなかったから、ずっと葉のざわめきや光の美しさを堪能できました。ずっと浸っていたい世界です。

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11月18日夜 げんこつ団「サロン」

ちょっと期待値が上がりすぎてました。たぶん劇団の方向性とベクトルの違う期待だったから。私の勝手な思い込みによってがっかり。やってる側からすればいい迷惑。

山の中の一軒家で起こる事件。たまたまそこに迷い込んだ推理小説家とその助手が解決に挑むが、そこに集っていた人々は仮面をかぶっていて。正体は子供を案じて化けた親。また別の場面では娘の言いなりになる家族、鞭で殴られ怒鳴られても、必死で娘のご機嫌をとる。また別の場面。ある部屋に引きこもってる一族。外の世界は恐いと伝承し引きこもり続けていたが、若い娘は出ていってしまう。また別の話。親は子供を家に置くため、子供の行く先興味の的をすべて爆破しちゃったり。。。

わけのわからないコント風なので羅列しても意味がないですね。でも並べて初めて、家族の話ばかりなことに気付きました。親が子を、子が親を、思うあまりにとってしまった行き過ぎた行動。ありえない世界だけど、想いとしてはすぐそこにも、ほら。

もっとぶっとんで、突き抜けてる世界を想像してたから、意外に地味でまったりしてある意味オーソドックスでもあったことで、つまらないと感じてしまいました。うーん。最初にそう感じてそういう目で見続けちゃったのが失敗だったな。切り替えて楽しめたらよかったかも。

ころころ変わる役柄に役者さんはきっちり対応していて、いったい何人で演じ分けてるんだろうと数えちゃったくらいくっきり変化してました。すごいな。

次もチャンスがあれば観てみようかな。これ一回で切り捨てるのは忍びない気がして。。。

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11月18日昼 バジリコFバジオ「AC/DC WORLD'S END SCHOOL GIRL!!!!!」

毎回イラストかわいいですよね。公演は初めてみます。

青森県の女子高生にまつわる恋とミステリー。正直言ってお話はよくわかりませんでした。いやいや、ここまで理解不能というか、後からあらすじ思い出そうとしてもちっとも思い出せないのは初めて。いろんな断片がちょこまかとつなぎ合わされて、なぜかひとつのお話になってしまってるって感じ?

でも決してそれはマイナスではなく、わからなくても楽しめる。私はお芝居観るときにわりとストーリー重視してそればっかり追ってしまうことが多いんですが、その私がストーリーを追いかけなかったんです。だいたいストーリー追ってわかんなくなってくるとイライラしてつまらないと思っちゃいがちなんだけど、ここではそれがなかった。帰りがけに歩いている観客が「今回のわかった?」「うーん、前回よりは。。。」なんて話してたから、これがこの劇団の持ち味なんでしょう。マンガ的でキュート。

圧倒されるほどの勢いじゃないんだけど、あたふたする高校生のどたばたがなーんか、かわいい、ほほえましい。女子高生役の女優さん二人がもう、かっわいくって。

舞台の仕掛けも単純なんだけど、くるくる回る壁から次は誰が出てくるのかとか、人が吸い込まれる穴とか、徹子が出てくる窓とか、楽しいんだよね。急に歌ったり踊ったり、お人形が会話を始めたり、とにかくかわいらしさがぴったりはまってる。

そこをシメるのがはえぎわの鈴真紀史さん。独特の色気ですよね。ある時は女子高生、ある時はバーのママ。しかも片目で。禍々しい世界を展開するのにふさわしい雰囲気でした。

よくわからなくてもキュートな感じはいい。また次が気になる劇団。

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11月17日夜 ジェットラグプロデュース「呪い」

コバケンさんファンとしては、ゴールデン街劇場の近さで観られるとあれば、マストです!

タイトルや雰囲気、恐そう。でもチュートリアル徳井義実さん作でこのキャストじゃあ恐くなりようもない気が…。

と、予測どおり、ややコント風。呪い屋が依頼を受けてかける呪い。ささいな恨みも晴らすから、かわいらしい呪いだったり。まずは夫婦。前の晩にみた夢で妻は浮気をしてしまう。変な夢をみた、と夫に報告するが、同じ相手が五日連続夢に出てきてだんだん浮気が本気になってきた時、ついに夫はキレ、別れ話に。実は夫も似たような夢をみて、夢の中で恋をしていたのだった。実はこの夢、妻の昔の彼氏が依頼した呪いだったんです。二つ目は寿司屋の親父の呪い。店の一押しの品、いなりをバカにした客がかけられた呪いは。。。

ほぼ出ずっぱりの竹井亮輔さんがボケ倒し。黒坂真美さんのちょっと必死な演技にコバケンさんがツッこんで引き締める。前半少しユルめのリピートで大丈夫かなと思ったけど、安心感漂う笑いが続き、次の場面でカラクリを明かされた時には、テトリスですとんすとんと消せた時のような快感。

コバケンさんの、ぽろりぽろりとこぼれるような優しいツッこみがおっかしくって。途中黒坂さんも吹き出しちゃってましたが。。。脱がなくても十分おもしろい。でも脱いだ姿も見たかったけど(笑)。

黒坂さん目当てのアイドルファンと徳井さん目当てのお笑いファンとお芝居好きという妙な取り合わせですし詰めの客席でしたが、さすがジェットラグの制作だけあって誘導や案内が上手でした。

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11月14日夜 柿喰う客「傷は浅いぞ」

15minutes madeのプレビューから早一ヵ月。楽しみ楽しみ。

深谷由梨香演じる駆け出しのど根性アイドル。ベテランマネージャーの玉置玲央は勝負を賭けて売出すが。アイドル潰し番組のプロデューサー、コロとは過去に因縁があって、戦うはめになってしまう…。

とにかくバカバカしい。ゴキブリはカットかと思ったら、ありだったからびっくり。気持ち悪いけど笑える。勢いにテンション上がるな。

とにかく役者さんがよく動く!キレがいいから小気味いい。広く、手前に傾斜のかかった舞台を縦横無尽。斜めって体にかかる負担、すごいんだろうな。観る側としては立体感が加わってさらに楽しいけど。

それぞれが過去の回想を独白するんだけど、一人と思えない存在感。個性とパワーが技術を伴ってるから。

アフタートークで当て書きじゃないようなことを作者の中屋敷法仁さんが言ってたけど、でもぴったりな配役。女3人に振り回されてアタフタする玉置さんがなんか新鮮でした。当て書きでないなら、役を入れ替えたバージョンもいつか観てみたいな。なんか想像しても笑える。

それにしても柿喰う客の「おもしろくなりそうなこと」への貪欲さには頭が下がります。鏡開きやトークイベントはもちろんのこと、公演自体を「裸」や「濡」などテーマを決めてアレンジしちゃう。がんばるなあ。実験的な試みってなんかわくわくしますよね。今回は行けないけど、こういう企画、応援してます!

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11月14日昼 team申「抜け穴の会議室」

キャストみてそんなに惹かれてなかったんだけど、作演がイキウメの前川知大さんと気付いてからチケットとってないこと後悔して。運良くゲットできてよかった。

現世からあの世へ向かう部屋に落ちてきた二人。現世での関わり具合が深かったために同室になったけど、記憶はまったくないからどんな関係だったやら。それを確認するためにその部屋に置いてある本を読んで関係を「復習」して。年代別のその本に二人同時に触れてしまうと、その時期がフラッシュバックして…。

舞台から遠い席だったせいか瞼が重かったけど、なかなかおもしろかった。俳優さんお二人はまあそのまんまでそれなりだけど、話が練られているし。中村徹さんは演技はいいんだけど声がどうにも舞台的ではなく、驚いて大声を出してもいまいち迫力不足でしたが。

現在いるあの世とフラッシュバックする過去の転換が、照明と映像でとてもすっきりなされていたのが印象的。セットは変わらないのに全く印象が変わっているのはおもしろかったです。

やっぱり前川さんの書くお話は好きです。イキウメの時ほど息苦しいほどの切迫感はもちろんないけど、二人芝居に合わせたわかりやすい作り方はさすがです。欲を言えば、俳優さん二人にはもっと体を張って欲しかったな。せっかく舞台なんだから、テレビじゃ見られないようなお姿を。

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11月12日夜 三条会アトリエ公演「いやむしろわすれて草」

私の「秋の観劇祭2007」〜10日間で14本〜の栄えあるトリを飾りましたのは三条会。出演する東京デスロックの多田淳之介さんの誉めっぷりがすごかったので、これは千葉まで行くしかないと。どんだけのものが出てくるのか、すごくハードル上がってます!

五反田団「いやむしろ忘れて草」、3月に観たのに完全に忘れてる。同じ時期に同じアゴラで観た蜻蛉玉と完全に混じってる。これだからこういうの書いておかないとダメなんだよ。四姉妹って言われてもぴんときてなかった。

それでもまぁ当日パンフの役見たら少しずつ思い出しました。そしてあれを男って、どうなるの?

なんていうのか、衝撃でした。同じ戯曲でこんなになるなんて。三条会メソッドがどんなモノか知らないけど、度胆を抜かれたのは確か。こういうのって演劇なんだぁ。。。そうかぁ。。。

勢いと力強さだけでない、そこにある脚本を咀嚼して消化して排出した感じ。炭水化物が糖になり、エネルギーになる。力まずにさらっと。気を衒うでなく、自然にそうなったとしか思えないような、すとんと落ちて溶け込んでいく感じ。心地よい。

「父さん」の表現の仕方がいい。あの飄々とした雰囲気の、演出の関美能留さんのどこにこんな太さが潜んでるんだろ。また理由のわからない涙にうるうるきてしまいました。

こんな少人数しか観られないのが本当にもったいない。もう終わっちゃったのがもったいない。あの世界、しばらく浸ってみたいです。

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11月11日昼 タテヨコ企画第15回公演 『カタカタ祭り』「夏が来ない」

シリーズ制覇!結局昼間の回ばかりになっちゃった。お天気がよくて気持ちいい日曜日ばかりで、なんか外を通る人たちもほのぼの。親子連れやら少年野球チームやら。でも夜の雰囲気も観たかったな。

双数姉妹の小池竹見さんの演出。ギャラリーのオーナーとその幼なじみたちは今でも仲良く、つるんで一緒に飲みまくり。ある日彼女に内緒で合コンに行ったら、そこで彼女にばったり。翌日気まずくて。。。

三本の中では一番軽やかでコミカル。双数の五味祐司さんと広瀬貴史さん演じるそれぞれにまぬけな友達。締めるのは彼女役の長嶺安奈さんとアルバイト役の辻沢綾香さん。いくつになってもバカをやってる男たちをいなして。でも男たちだってバカをやってるばかりじゃなく、一応真剣に生きてるよってのもはしばしに見せて。ここで大事なのは一応、って部分。そのゆるみ方でにんまりしちゃいました。

私はこれが一番好きかも。五味さんの顔といたずらに気付いたときのリアクションが今でも笑えます。

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11月10日夜 劇団印象-indian elephant-「青鬼」

初めてみるとこってなんか緊張しますね。チラシがなんだかかわいらしいのが気になっていて。どんな雰囲気なんだろ。

まず客層が不思議。思ったより年配の方も多い。開場と同時くらいに入ったんだけど、普通だったら最後まで埋まらない最前列の座布団にかけこむお客さん。そんなに近づきたいってなにかあるのかな。お尻痛いのに。固定ファンかしら?あと外人さんまでいたりして。ますます中身の予測がつかない。

舞台はいくつかの台が置かれただけのシンプルなもの。新婚旅行先のアラスカでイルカの味を覚えてしまった夫婦。病み付きになって毎月のように密輸するように。ある日取り寄せたイルカが水槽を飛び出し言葉を発しちゃったんです。とまどいながらもかわいらしさにメロメロな二人。食べたい気持ちも変わらないけど…。日々一緒に過ごすうち、夫の体に異変が起き、だんだんとイルカ化していく。逆にイルカは人間のように。元に戻るにはイルカを食べてしまうしかなくなって。

シュールなメルヘン。ほんわかと愛らしいけどやや苦手分野なのかな。ちょっと毎日の観劇疲れでうとうとしちゃった。童話のようでありながら、食べる食べられるという関係のもつ残酷さ、それが人間とイルカという微妙で中途半端な現実感。私には少し焦点がぼやけているように思えました。

イルカの(造形は別として、、、)キャラとしての愛くるしさには癒されました。奥さん役の片方良子さんは声がかわいかったな。

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11月9日夜 乞局第13回公演「陰漏(カゲロウ) <画廊版>」

なんだか劇場版だけじゃずいぶん見逃した部分があった気がして、やっぱり画廊版も観とかなきゃ。まったく条件の違う器でどんなアレンジになるのかな。

舞台が狭くなった分、お話もシンプルに。時間軸に沿った展開。兄の視点から弟側に少しシフトしたような。

弟とバンバさんの関係、戸籍の話、死の状況あたりはかなり丁寧に。逆に教団に入った経緯や遺書についてはさらりと。全体としてわかりやすくなった気はしますが、どろりとした重苦しさは足りない。私としては管理人さんの存在、好きだったのに。

でもどっちが好きかと言われたらかなり困ります。。。なんでだかひどくそういう形での比較がしにくい。小屋だけじゃなく、まったく違う作品に仕上がっていたのが驚きでした。同じ役者さんで、こんなに短期間なのに。これはやっぱり両方観てよかった。

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11月8日夜 愛情爆弾「ダーリンダーリン、月の夜道で踊ろうよベイベー」

5月の公演、行けなかったんだけど、あとから評判よかったと聞いて後悔。今回こそ。

あるじいさんをさらった若者達。身代金を要求して家族に電話するがあまり緊張感のない返事。じいさんはボケていて、昔の戦争時代にトリップしちゃったりして世話も大変で。。。並行してじいさんの思い出の中のお話。飛行機乗りだったじいさんは不時着した村で村の人たちとなかよくなって。そして思い出と現在が一つに重なった時。

お話は過去と現在を緻密に構成してあってなかなか。高齢化社会がテーマというけど、社会派というわけでもなくかといって軽々しくはなく。じいさんと若者のほろりとするような場面も、やさしくて。

ただ役者の力が追い付いてないというのか演出のせいなのか、ちょっと見ているのがつらい。高校生演劇じゃあないんだから、声を張るばかりがいい芝居じゃないよって言いたくなるような。若くてパワーがあるせいか、ずっと高いテンション、高いトーンで台詞を叫んでるだけに感じちゃったんです。ハイに楽しくいくところと抑えるところのメリハリがほしい。

これは偶然だろうからどうしようもないだろうけど、女子メンバーの声質がみんな似た感じのキンキン声。だからよけいにうるさく感じたのかな。

衣裳のセンスはすごく好きです。当日パンフにデニムの耳の話が載ってたから注目してたんだけど、実際とっても素敵でした。現在と過去の場面を衣裳で雰囲気かえたらもっとよかったかも。

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11月7日夜 表現・さわやか第4回公演「ポエム」

サモアリナンズの佐藤貴史さんと柳沢ななさんをゲストに迎えての第4回公演。菅原永二さんは欠。けっこう早いうちからチケット売り切れ気味で、うっかり取り損なうところでしたよ。

きっつきつの駅前劇場。ここまで詰め込むなんて。狭いなー。やっぱりイケテツ人気かな。

佐藤さん、柳沢さん、岩本靖輝さんの恋の三角関係を軸に、まわりを固めるコント。導入がややもたついてて、笑いのリズムをつかむまで少しかかったけど、じわじわと、ゆるんだ蛇口から水がぽたぽた流れ続けるように、爆笑じゃないんだけど覚めることなく、笑い続けました。

役者さんが濃くて力強いから、どれもインパクト強いな。濃厚すぎるくらいだから、佐藤貴史さんのとぼけっぷり、噛み噛みっぷりがいいバランス。

定番キャラの長井大。濃いのに押しすぎない控え加減が絶妙。笑えるのか笑えないのか紙一重なとこが好きだなあ。岩本さんのツッコミ、素で笑っちゃってるような表情も好き。

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11月7日昼 劇団桟敷童子二作品連続上演第1弾「博多湾岸台風小僧」

こんなに泥臭く、貧しく、生きる苦しさばかりを見せられるのに、とても強く惹きつけられてしまうって不思議。絶望的につらい中、根底に流れる希望が眩しすぎるんです。そんな桟敷童子。

劇場、すごいことになってます。いつもどおり出演前のメイクした役者さんが迎えてくれた後、目に入るのは鬱蒼と茂る木々、そして色鮮やかな彼岸花。山の中に分け入ったような気分。枯れ木の間の彼岸花の深紅がすばらしく美しい。

いつかの博多の町外れ。港や川の近く、船や川底の掃除をして拾い物で生計を立てる人々がいる。他では生きていけないどん底。なのにそこに逃げ込む女たち。さらに地獄の工場から脱走してきたという。追っ手に捕まれば見せしめの死。匿えば自分もやられるのがわかっているから、あえて目を合わさないでいたのに、やっぱり見捨てることはできなくて。川さらいの人たちと女工、さらには追っ手との交流。でも立場の違いは越えられず、追うものと追われるものは…。

まず幼い姉弟の姿だけで一泣き。泣くつもりではいたけど、しょっぱなからだよ。なんて切ない、過酷な運命。

生き抜いた弟、女工に姉の姿を重ね、でいちいちうるうる。辛くて切なくても涙だけど、そういう時に触れるやさしさにはまったく抗えません。

ラストシーン、息を飲みました。ここまでやっちゃう!吉祥寺の舞台が広いと感じなかったのは初めてかも。想いと合わせてずどーん、と。直球がぐっさり。

看板、板垣桃子さんと鈴木めぐみさんの存在感。お二人が出てくると引き締まり、申し訳ないけど他の方達はその他大勢に見えてしまいました。

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11月6日夕 電動夏子安置システム第16回公演「ЖeHopмaN (ジェノルマ)」сバージョン

これ、行くなら両バージョン行かなきゃダメです。おもしろさもそうだけど、片方だけじゃ(私はね、だけど)理解できない。って言うか理解できてなかったことさえ気付いてなかったです。両方行ってようやく、それでも7、8割な気もするけど(汗)…。

фバージョンと同じようにゲームが進行します。違うのはゲームの合間の作戦会議。バージョンによってそのチームのやりとりが観られるわけです。これ、知ってるのと知らないのでは一つ一つの台詞の重みが全然ちがーう!片方観て感じてスルーしたり追いかけたりしたことが、全く別の視点から見えて来ちゃうのです。新鮮。

だから前半は少し繰り返し感が強い。(たぶんどちらを先に観ても人間関係をきっちりつかめるようにするためにね。)少し意識が遠のいてた気がする。後半、作戦会議中心になるにつれ、俄然引き込まれる!ゲーム中の反応で不自然だと感じた言動がきっちり説明がつく。その理屈の展開から目が離せなくなりました。

ゲームに勝利する条件。恐ろしい。фの雰囲気がわりとあっけらかんとしていたように感じたのに比べ、сは野口雄介さんが入ってるせいか、どろどろした重い雰囲気。人の汚さ、自己中心的な様子があからさまで。

こっちでは少しだけど神とか、ゲームの支配とかにも触れられてましたが、фでそう思ったせいか、命令を下すモノの視線、手のひらで転がされている感覚が常にありました。だからやっきになればなるほど参加者がいとしく哀れ。だからわくわくするんでしょうが。

こっちの感想を持ってもう一度фを確認しに行きたいくらい。週末は売り切れというのも納得できますわ。

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11月5日夜 ヨシロォの叶え夢冒険団「ザックトレーガー」

MCRでチラシをもらったこれ。そこの出演者がほとんど載ってたからおもしろそうかな、と。月曜一日限りっていうのは観に行くこっちも苦しいけど。

月の王女が地球にやってきて、歌手になりたくて、って話だけど、ストーリー説明するのもバカバカしい。くだらなすぎて笑いっぱなし。

ほんと、こんなメンバーがある意味体を張って、って感心したくらいのおバカ。一番前にいたんだけど、なんだかこっちが恥ずかしい。ダラダラ具合も力のない人たちがやれば、これで金取るのかよ!って怒るとこだけどね。力の抜き具合がよい感じに着地。

一日かけて3回とも観たかったくらいです。昼なんてもっとひどかったんじゃないかなあ。。。これ、褒め言葉。にしても、桜井さん、宮本さんお体大丈夫ですかあ?

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11月4日夜 ONEOR8「ゼブラ」

初見。5月はあっさりスルーしたんだけど、7月の椿組の花園神社公演で田村孝裕さんの脚本がおもしろかったから次は観ないと、と。

ONEOR8の代表作にならんというこの作品。家族のお話ってツボに入りやすいんだよなあ。

夜テレビを観る小学生四姉妹。お母さんとわいわいにぎやかに。と、これは回想で、時は流れて現在。入院中の母のお見舞いや次女の引っ越しなどで実家に集まる姉妹とそれぞれのパートナー達。抱えるトラブルに悩み、それをぶつけ合って。やがて母が亡くなり、葬儀も済むが…。

姉妹が幼い頃に家を出た父についての姉妹の想いを横軸に見せつつ。姉妹だからこその遠慮のなさとだからこその慈しみとがじーんとします。私には姉妹はないのでうらやましくなるような関係。頼って甘えて反発して隠し事して、でもぜんぶわかっているんだよね。

浮気をした長女のダメ夫を瓜生和成さん。情けなさがぴかイチ。和むなあ。葬儀屋兄弟のモダンスイマーズの津村知与支さんもいい味。っていうかオイシイ。

ラストの回想シーン、泣けました。人は舞台を観るとその状況を自分の経験にすり合わせる、それがぴたりとはまったときに心を動かされるものだ、とどこかで読んだことがありますが、そうだとすると母モノは泣かせのテッパンになりますね。でもすり合わせてしまうほどその世界にどっぷり入れなければ逆に冷めてしまうもの。そういう意味で私にとってこのシーンはホンモノだったのでしょう。三女の背中が語る語る。。。

ただ、どうも客演ばかりが印象に残っちゃうなあ。役柄のせいかもしれないけど。劇団員、ガンバレ。

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11月4日夕 電動夏子安置システム第16回公演「ЖeHopмaN (ジェノルマ)」фバージョン

夏にやってた本公演の前の実験公演見逃したから今度こそ。チラシの怪しげな雰囲気がなんかいい。

世界は命令に従う人・ノルマとノルマがスムーズに命令に従うことができるよう調整し促すジェナー、ジェナーに協力する人・スィナーなどから構成される。細かいルールはかなりややこしいので割愛。ルールに則ってゲームをやりきり勝つことで、未来が拓ける。

2チームでゲームをする様子を描いてます。人数が多いから登場人物のチーム分けを把握し、さらに役割を覚えるだけでかなりの苦労。名札付けてアクションを起こすごとに画面で説明が出るけど、慣れるまで画面ばかり見ちゃうし。動きが追えないのは残念。服装で区別するとかできなかったのかな。

同じルールでゲームが繰り返されるのでようやく理解。あるシチュエーションの中で提示された動作をノルマにやらせることができたほうが勝ち。役割は厳密だけどこなす人間には個性があるので一筋縄ではいきません。こんなに縛りがあるのに個性は縛れないってのがいいなあ。人間らしさがあって。

提示されたシチュエーションはゲームの中の話と思っていたら、実は現実世界でもあり…。ゲームと現実がリンクして。そのシチュエーションが、人が死にかけているという設定だけに下手な手出しはできなかったり、ふざけるわけにはいかなかったり。

混乱し焦り、それでもゲームは進む。整然と混沌とが混ざりあって。ルール上での裏切り者がいたり、天然で裏切ってたり。複雑なんだけどそのややこしさがそそる。

ゲームの中心であるはずのジェナー、ノルマが一番焦らず常にマイペース、落ち着いているっていうのが皮肉というのか。ま、世の中そんなもんですよね。そんなふうに高いところから眺められてるようで。

その目線が命令を出す側なのかな。お話には全く出てこなかったけど。不条理なのに、ぞっとするのに、いやな感じがしなかったのはそんな神様目線のせい?

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11月4日昼 タテヨコ企画第15回公演 『カタカタ祭り』 「そのときどきによって」

今日もお天気がよくてうれしいな。ギャラリー気持ち良いだろうな。

親切な道案内、相変わらずの丁寧な応対ぶりも好感。やっぱりこういう気配りはうれしいです。

ギャラリーのオーナーとその妹、芸術家達の日々、そして恋。素敵な絵を描いていたオーナーは離婚歴あり。今は絵も描かず、恋もせず、穏やかに日々暮らしている。そこに突然やってきた妹は同棲相手と喧嘩していて。ギャラリーに出入りする芸術家カップルもささいなことで揉めながらも仲良く。

最初に新作を観てしまったせいか、なんか微妙に似た設定で既視感が。同じ舞台だから仕方ないですけど。外の使い方や出入りもおもしろいのに、また、って感じがね。ここから肉付けされて「うそつきと呼ばないで」ができたのかななんて考えてたら、これがずいぶん冗長に思えてしまいました。

初演も観てないので、横田バージョンと片山バージョンの違いもわかんないし。ちょっと物足りない。少し気が散っちゃって、前回坊主頭だった人かなあ、こんなに髪伸びたのかな、なあんて関係ないことを。

残り一つがどうなってるのか。。。

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11月3日夜 Paradox Repartrys「棄憶〜kioku」

来た〜!全身にがつんと響くこの感覚。ぐわっと胸ぐらを掴み抉りとられるような迫力。

太平洋戦争後数年。何人かの男が謎の手紙を受け取り、軍の医療施設の廃墟に召集された。集められたのは、戦時中医療のためと称しては秘密の人体実験をしていた特殊部隊の上層部。残酷すぎて公表できないため厳重な箝口令を布かれて解散になったはずなのに今頃どうして?折しも世の中では毒殺事件が起きて、その犯人捜査が話題になっていた…。

かつての自分たちの罪を暴かれる不安。それぞれの現状。平静を装い、かつての仲間の真意を探りあう。耐え切れずに大声を出してしまったり攻撃的になったり。心理戦。ぽろっとこぼれた一言は本当なのか。目を背けたくなる過去の話と裏腹に、話には引き込まれてどんどん前のめりになっていく感覚。

だんだんと過去、そして毒殺事件の真相が明らかになるにつれ、見えてくるそれぞれにとっての真理。とった行動は間違っていたのはわかっている。でも。ある者は純粋に事象の解明をしたかった。ある者は医療技術の向上のために。ある者は敵を倒すため。ある者は仲間を守るため。そこにあるのはその時その場所でその人が感じた正義。男たちのプライド高き選択。その潔さと誇り高い生き方に圧倒されました。

細菌兵器を「仲間を殺すために開発したんじゃない」と叫ぶ日村役・山本佳希さんと、言われた古志水役・工藤潤矢さんの表情。丸太と普通の人々を「俺には区別がつかなかった」と言った大内厚雄さん扮する辰沢の顔。「裁くのは我々が死んでからにしてもらえないだろうか」と頼む里中役、有馬自由さん。忘れられないんです。

気付けばつーっと涙が流れて。何に対して泣いたのか自分でもわからないような不思議な涙。終わった後しばらく言葉が出ませんでした。

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11月3日昼 風琴工房「砂漠の音階」

Corichでグランプリをとった前作に続いて。ゆったりと深さに浸る時間を求めて。

昭和11年3月、北海道大学理学部の研究室。中谷教授のもと、人工雪の結晶の研究に余念のない研究員達、支える秘書。訪ねてくるのは新しく研究員になる男や東京の女学生、教授の学生時代からの友人や教授の妻。その日ついにささやかながら世紀の発見がなされる…。

やめて元の仕事に戻らざるをえなくなった研究員、自分の分野の研究の先がなくやりたいことのできなくなった仲間、そして健康上の問題を抱えながら研究を続ける教授。暖かく素敵な人たち。辛いこともあるけど前向きで。会話の端々に優しさがにじみ出て心地よさを感じます。

秘書役の笹野鈴々音さんが好演。要所要所でポイントとして光る存在でした。素直で健気でお茶目でかわいらしく、しっかりしていて強い。理想の女性像だなあ。

タッチとしてはパステル調というのか、ややぼんやりした感じです。会場のひどい暑さと相まって眠気を誘われることも。ちょっと起伏は少ないけど、優しくふんわりとした人生讃歌。ほほ笑みながら会場を後にするような。

窓から差し込む光の美しさが印象的でした。

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11月1日夜 トーキョーハイライトvol.8「プリン」

7月のスペクタクルガーデンで見た役者さん、諸岡立身さんのユニット。意外にもブルドッキングヘッドロックの役者さんやこの間ペテカンに出ていた成田沙織さんがいたりと豪華。

なんとなく役者さん達が作るコントってどこかわざとらしくて笑うに到らないことが多いんです。楽しいんだけど、どちらかといえば観客より舞台上の人達のほうが楽しそう、みたいな。これもややそんな感じ。

でもつい笑っちゃったのが「ものしり王」。質問は仕込みなのかアドリブなのか、そんな空気感と、ものしり王の諸岡さんの答えがおかしい。ダウンタウンのガキ使でまっちゃんがハガキに答える風で。

おもしろいというのか、世代的にツボだったのは「クライマックス」。名前を呼びあうたびにキャプ翼のキャラの顔が浮かんで。特に石崎くん。

正直もうちょい笑いは欲しいです。2500円もとってるんだから。雰囲気は守りながらもう少しいけたらいいんだけどな。

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