12月29日夜 8millions.club vol.2「fractale ~村から東京そして村~」
結構ぎりぎりになるまでチラシに気づきませんでしたが、気になる役者さんばっかりだったので行きたいな、と。
とある田舎町のどこかのガレージ。20年前にはちょっとおかしな人が住みついたりしていたが、今は電気工事会社の事務所。従業員たちは地元出身の幼馴染たちばかり。ある日従業員の一人の父親が亡くなった。東京に出て売れない芸人になっていた兄も葬儀に帰ってきて、久しぶりに地元の仲間たちで飲んだが。その後弟の精神状態が不安定になり、兄は地元に呼び戻されて…。
田舎の幼馴染の雰囲気がなんだかいい。私にはよくわからない、男の子同士のじゃれ合いとか。お互いに威嚇したりふざけたり、強がったり甘えたり。役者さんたちが上手だからか、会話の流れや吹き出し方とかがものすごく自然に見えました。個性もはっきりしていてわかりやすかったのもよかったのかな。社長でリーダー格、地味だけどそれを支える親友、地元を捨てて微妙な立場の兄、まじめに生きながらも壊れていく弟、会社の後輩の2人組み、それぞれの彼女。
青木宏幸さん演じる芸人の売れなそうな感じ。小野哲史さん演じる社長の凄みとか、相方役の山内翔さんのひょうひょうとした和ませ方。好きだったのが、鈴木健司さん演じた後輩役。とぼけながらも長いものにはまかれ、そう見せておいて突然強く出る。単純そうに見せて一番流されずにマイペース。おもしろかったです。
ただ、ストーリーというか構成は、うーん。いろいろ盛り込まれているエピソードが弱いっていうのか、裏打ちがなさすぎる気がしました。チラシにある芸人の思いとか、弟が病気になるきっかけとか、後輩が東京に出る理由とか、それぞれの彼女たちの思いとか、昔住みついていたおかしな男の存在とか。おもしろいのに投げっぱなしな感じがねえ。。。最後の盛り上がりが無理やりに思えて。すんなり受け入れられなかったな。
人物造詣とかその動かし方とかはかなり好きな感じなので、次も観てみたいな。空気感が変わらないといいんだけど。
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