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1月24日夜 ちからわざ「ムコウカタ」

キャストの豪華さに目が離せず。どんな空気か予想もつかないなあ。この日はかなり眠いモードだったけど、たぶんおもしろいだろう、と必死に気分を盛り上げて。

海のムコウカタには理想の世界があると信じ、憧れるこっちの世界の人たち。愛し慈しむ仲間がいても、どこか殺伐とした空気が常にあり。かつてムコウカタに行った仲間が二人いたが、そのうち一人はすでに戻ってきている。もう一人ももうじき戻るという噂がたち…。その男は昔こっちで殺しをしていたヤツ。その男が戻ったことで、みんなが戦々兢々。。。

はじまってしばらくの語りの場面はやはりかなり眠かったけど、男が戻った瞬間、ばちーんと目が覚めました。佐藤二朗さん演じるその男・ウオズミの衝撃。底意地の悪い、残酷さがこれでもかと。

そのいやらしさに顔をしかめ続けて、その部分はすごく心地よかった。だけど。お話自体の風味が。ヒールにどきどきしている間はいいのに、筋を追った瞬間にぱっと醒めてドン引きしちゃう。そこでぴったりと物語に寄り添っていければ、かなりのヒットになりそうだったけど、ふとしたところで放り出されてしまいました。

だからある瞬間を切り取れば涙してるし、また別の瞬間を切り取ればいらいらしてる。作品全体としてのとらえ方がかなり難しいっていう不思議な作品でした。

まあでも俳優さんたちはやっぱりよかった。瓜生和成さんの優しげで一途に妹思いなお兄さんとか。平田敦子さんはもっとえげつなくできただろうに妙に上品でもったいなかったな。

お客さんもすごく豪華でしたよ。志賀廣太郎さんとか。

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