1月26日夕 ジェットラグプロデュース「投げられやす〜い石」
岩井秀人さん作演で内田慈さん、山中隆次郎さん、中川智明さんが集まったら、観ないわけにはいきません。そんなメンバーでゴールデン街っていう狭さもうれしい限り。
人気者だった仲間が失踪し、はや2年。その男の彼女を慰めるうちに彼女と結婚することになった男。そんなある日、失踪していた男が変わり果てた姿で現れて…。
キャラ造形、人物の深みがなんとも言えないいやーな雰囲気を醸し出してます。リアルに感じちゃったら観ていられないくらいな嫌さ加減。
岩井さん演じる失踪した男がもう、ほんっとに気持ち悪い。見た目、しゃべる言葉、やること、すべて。どうしてここまで?ってほど。そしてイッちゃってるのに狂ってるわけじゃない。自分が疎まれる存在であると気付いてはいるけどそれを受け入れてるわけじゃなく、反発はしてもキレられない。デフォルメしたわけでもない、いわば等身大の気持ち悪さ。←すべて誉め言葉
それを受ける、友達役の山中さんの普通っぽさとあいまって。最高。すごい。こういうふうに顔をしかめられる芝居が大好きなんです。
そういう気持ち悪い雰囲気を醸し出したら天下一品の中川さんが、そういう人を虐げる多数派にまわってるっていうのも、いい。抑え気味なんだけどそれがまた気持ち悪い人の気持ち悪さを増長させて。
内田さんのかわいさと色気、無意識のうちに男を幸せな錯覚に陥らせそうなんだよね。危ない危ない。ここではそれが引き立てられ、岩井さん演じるキモイ男に妙に共感。
さらっと楽しみながらどろっとした澱を残してくれるような、気持ち悪いと思いながら笑っていられる、それが好き。
客席に、大好きなコバケンさん発見ラッキーです。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 電動夏子安置システム「3483」2018.02.09 19:30(2018.02.10)
- MCR「貧乏が顔に出る。」2012/9/23 19:00(2012.09.24)
- 「日本の問題 Ver.311」2012/3/8 14:46(2012.03.09)
- ひょっとこ乱舞「うれしい悲鳴」2012/3/7 19:30(2012.03.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント