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2月12日夜 青山円劇カウンシル♯1~RISE~「ウラノス」

イキウメの前川知大さんとグリング青木豪さんが組んだら。ありえないSFが人間味あふれる味わいで、って感じ?興味津々。

とある村の一軒家。裏庭には大きな石が置かれていたはずが、久しぶりに姉が帰郷するとなくなっており、ぽっかりと穴が。地質調査と偽った業者が買い取ろうとしているその土地には何があるのか。また、最近その辺りを徘徊する中年はいったいどこから現れたのか。土地を売ってしまったことで明らかになっていくその謎は。

うっわー、いい感じの前川ワールド。ブラックホールと環境問題、村の古い伝承といったモチーフが。借金のために土地を売ろうとする姉、彼女を助けようと躍起になって謎を解こうとする男、解かれちゃ困るとシラをきる業者達、とばっちりを受ける婦人警官、徘徊中年、人には見えない何かを見てしまう少年。男と業者のやりとり、まじめに食らいつく男に対して薄っぺらくおざなりに返そうとする業者、それをじっとみているこのいやな気持ち。これがいいんですわあ。

でもなんか違和感も。クールでひんやりした世界を楽しみたいのに、なんかところどころ熱い。これは役者さんのフィールドの差なのかなあ。演出なのかなあ。酒井美紀さんのちょっとおばちゃん的な雰囲気と変に前向きな姿勢、今井朋彦さんの気障が鼻につくようなやや大げさな演技。こういうキャラがこの芝居の真ん中にいるっていうのがなんか違う。はじっこならまだしも。

土屋裕一さんのいやらしい感じや津村知与支さんの不思議ちゃん的な様子はいいんですが。中野英樹さんの役くらいまっすぐな人物でも途中で死んじゃうならちょうどいい温度感。

ぞっとするシュールな世界観を観たいからやっぱり前川さんの作品はご本人が演出したほうがおもしろいのかな。人間らしい温かさを見るならこれでよしなんだろうけど。シュールで飛ぶなら無機質な人間が見たい。ま、これはこれで十分おもしろいです。

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