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2月9日夜 キラリ☆ふじみで創る芝居「大恋愛」 ②

都内ではまだ降りだしてなかった雪が、電車を降りたら積もってる。やっぱり遠いんだな。それでも行くけど。

はあぁぁぁ。ため息が出るくらいおもしろいんです。なんでこんなにロミジュリにとりつかれるのか自分でもわからないんだけど。改めてお話自体おもしろい。そしてこんなロミジュリ観たことがないって言うような演出。

こんな忙しい日程でいつ稽古できるのかわからないけど、少しずつ昨日とは変わってました。これだから生の舞台は何度でも観たくなるんですよね。その日起こる必然、偶然。

1幕。やっぱり夏目慎也さんおいしい。禿げネタ。プロンプター役の中島愛子さんが勢いあまって舞台から落ちちゃって心配したけど、大丈夫そうでしたね。それにしてもロミオに出会えた時の表情かわいいな。ロザライン役の佐藤雪江さんの切ない感じもよかったです。呪文、知りたい。

2幕。今日はジュリエット側からだったので、男子の表情がよく見えました。女の子に比べてちょっと間抜け。恋をすると男の子は弱くなっちゃうんですね。でもやっぱりラブラブって素敵なこと。恥ずかしくなるくらい、人目もはばからず。今日はちょっとそれぞれのカップルの姿が分散した印象を受けたけど。でもこうやって愛に満たされていたい。

3幕。幕や場のアナウンスが入ってましたね。昨日はなかったような。なんで入ったのかな。なんかのシェイクスピアの解説で読んだけど、この幕割りはシェイクスピア自身が決めたものじゃなく、後の時代の人が便宜上決めたものだって。だから舞台のつながりとしては不自然な場合もあるらしい。なのにあえて宣言するからには何かしら意味があるんだろうなあ。やっぱりここは言葉の力と俳優の体に、前のめりになる。女優たちだけの場面、大好きです。人間、極限まで来るとすべてが笑いになる。観ているこっちも切なくて切なくて、しかめっ面なのに、力強く踊り倒れる滑稽さについつい笑っちゃう。これはたまりません。さらにエンディングの場面、私はなんだか心がトリップしてしまい、茫然。終わった後、現実に戻るのにしばらくかかりました。動きばかりがまぶたに残り、言葉についていけなくなっちゃった。もちろんいい意味です。心地よい。

アフタートークを聞いていて、また3人の演出家で作るってことを考えました。全体の物語じゃなく、部分を切り取ったからここまで極端にできたっていうようなことをおっしゃっていたように思いますが、確かに。後半の大量死を考えたらやっぱりそれを匂わせるような演出が出てきちゃうだろうし、幸せも中途半端に見えてしまいそう。ロミオとジュリエットの出会いの喜び、愛を交わし結婚するまでの絶頂、それが独立していたからここまで全力に感じたのかなあ、なんて。シャッフルバージョンの話しもしてたけど、それも観てみたいな。

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