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3月12日夜 時間堂「三人姉妹」

楽しみにしてた時間堂がいよいよだあ。稽古場のブログを読んで、なんか真面目に生きるっていいなあって、いつもじーんとしちゃって。私も頑張らなきゃ、って前向きにさせてくれる、でも力は抜いてていいんだよ、とも言ってくれてるような優しさがうれしくて。力みのない気合。

言わずと知れた名作、チェーホフの三人姉妹。新潮文庫で出ている神西清さんの訳をカットなしで演じ切ります。

初心者なのでお話知るために戯曲を読みました。読みやすいけど何が起きてるでもなく、登場人物の名前を整理するだけで混乱しちゃって、たいしておもしろいとは思えませんでした。なのに。

文字の世界が立体化すると、っていうのを目の当たりにし、静かに興奮。会話ってすごいな。そこに人がいるってすごいな。つまらない会話も誰かの声だと気になる、隣のテーブルの会話を聞くともなく聞いちゃうような楽しさ。

3時間が全く長く感じませんでした。あの人とあの人のあの関係の成立や成熟や崩壊。お話の中で幕と幕の間に過ぎた時間をも味わえた気がします。

オープニングの歌、かっこよかったな。みんなが歌っていてさまざまな声が混ざっているのに、一人一人の声としては聞こえない。全体の調和としての声に聞こえたのがとっても不思議でぞくぞくしました。単なる合唱ではなく、俳優さんによる表現ってこういうことなのかな、なんて。

あと2幕の始まりの風がすごくいい。風の強さや外の寒さを感じる。単純な声と動きでそんなことが伝わる。

こんなに有名な、いろんな人がいろんな解釈や抽出で演じている三人姉妹なのに、奇を衒うでもなくさらっと基本に忠実に、それでいてこんなに豊かに作り上げる時間堂の姿勢がいいなあと思いました。構成・潤色することで図る個別性の表現ではない色づけ。私のように初めて三人姉妹に触れるような者にもきちんとチェーホフさんの偉大さを伝えてるし。

もっともまだ始まったばかりのせいか、言葉がやや浮いた感じに聞こえる部分はありました。脚本全部をそのままだから台詞がどうしてもなじまなかったりとかあるんだろうな。噛んだときの言い直しもごまかしがきかないから、ちょっと焦って見えたり。

ABバージョンあるようなので、ぜひ両方観たい!でもコンディションを整えて真っ向から向き合えるときじゃないと。ゆったりと、だけどきっちりと。

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