4月23日夜 北京蝶々「あなたの部品ファイナル」
3月の若手演出家コンクールに行けず、後悔。どうでんぐり返っても二度と出会えない。だから舞台っちゅうもんは。。。
技術はめざましく進歩したけど、国際情勢の悪化でエネルギー資源に飢えている未来の日本。義肢装具屋を営む男のもとにやってくるのは、病気でもないのに体を改造したがる患者、患者を紹介する医師、親の代からの付き合いの防衛大の医師、小指を落としたやくざ、反日派の中国人などさまざま。国際問題に愛国心や恋心が絡み合って。
なかなかに壮大なテーマを扱いながら、それもさらっと流すでなくきちんと向き合いつつ、出てくる人達の感情も描き、さらに全部を収束させてるのは、見事。たった70分程度の中でこんなにてんこもりで楽しめるなんて。
未来の話なのに明るくなく、だけど技術の進歩という形で夢をもたせ、さらに返して、顔を失った女や女の気を引くために体を改造したのにフラれる男までもっていく、それなのに観おわって気持ちが澱むことはない。たぶん真ん中に置いた義肢装具士の中立さが緩衝剤になってるんだろうな。たいした作品だ。
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