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4月25日夜 キリンバズウカ「飛ぶ痛み」①

チケットの取れなさ加減にびっくりです!公演の一週間以上前にほぼ完売とは…。さすがにこのキャストならね、納得だけど。サイトにへばりついてキャンセル待ちしてようやく取れました。追加公演してくれて助かったなぁ。

そんな感じでものすごい期待値あがりまくり。興奮して鼻息荒く。

瀬戸内海の小さな島のある施設。末期患者たちが療養しているが、痛みは他人に「送信」してしまっているから苦しみもなく、死の実感もない。職員たちはそんな患者をモニターし、情報を本部に送っている。ある日、痛みを「受信」している女が現れて…。

意外に落ち着いて、じっくりと。作演出の登米裕一さん、関西の方だっていうし、このキャストでこんなこじゃれたフライヤーだし、もっと爆発的にくるかと思ってたから。アフタートークによると、会話劇に初めて挑戦したとのこと。ふーん、そうだったのかぁ。

というわけで私は馴染むまでにちょっと時間がかかりました。思い込みってこわい。先入観は持ちたくないけど笑う、とか、泣く、とか、聴く、とかどこかに偏って構えちゃうんだよな。

私にとってはややスカされた感もあったけど、でもおもしろいことは確か。発想自体が、まず。痛みの送受信も、施設も突飛な設定にしながら感情は普遍的なもの。人としての思いやりや愛、嫌悪、執着、死への思い。気持ちの流れは自然で、すーっとシンクロできます。

でもでもやっぱり期待値に対しては物足りない。何がだろう。それでもまた観る予定だけど。

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