4月29日昼 キリンバズウカ「飛ぶ痛み」③
何回観てもこれは楽しめる。いろいろな方向から。大きく動かされたわけじゃないんだけど、ちゃんと浸透する。
出てくる人の影形を知った上で受けとめる台詞、表情、仕草。岡村さん役の黒岩三佳さんが折り紙の鶴を見つめる瞬間。折原アキラさんの北木くんが鶴にいらつくとき。宇治島くん役の板倉チヒロさんが鶴役の田中沙織さんの傷について問うたときの二人の表情。鶴が机を蹴った後にきちんと元に戻す様子。印象に残る場面がいっぱい。
飛び道具的な意味ではなく、この役者さんじゃなきゃダメなんだっていう存在感がひしひしと感じられる稀有な作品なのかな、と。個性のある俳優さんってついつい「おいしい」ところに置かれがちで、本来の俳優さんとしての見せ場に欠けちゃったりする気がするけど、それを堪能させてくれたから何回観てもおいしく感じられたんだと思います。
あーあ、まだまだ観たかったな
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