5月16日夕 百景社「授業」
ナパフェスで観られなかった劇団。つくばで活動しているらしいけど、どんな感じなんだろ?田んぼの中でも芝居しちゃうって?
題材はイヨネスコの授業。初見です。
教授の家を訪ねてくる女生徒。博士号をとるための勉強が始まる。教授にとっての知っているべきこと、女生徒が実際に知っていることの間には大きな溝があり、その食い違いは二人の関係に決定的な痛手を与える…。
これは一体どこまで戯曲に忠実なんだろう?まあ話の仕組み自体はとってもおもしろい。けど、最初から人間の造形があまり普通じゃなかったから、徐々に歯車がずれておかしくなっていくさまが淡々と感じてしまいました。狂気が恐ろしいものに見えなかった。
女生徒を殺すに至ったのも、当然の帰結のように感じられ、驚きはあまりなかった。これが狙いだとしたらつまらなくしちゃってると思いました。
会話が成り立たなくなるにつれ、家具が片付けられていくのはおもしろかったです。エア机、エア椅子、エア服。そこにあるという前提が崩れても、あるはず、という認識は消えない。その表し方が体張ってていい。
歯の痛みをずっと訴え続ける女生徒のその演技は全然リアルじゃなかったけど、空気椅子で教授に乗っかられちゃった時の表情だけはまさにリアルですごくよかった。絵が頭に残ってます。
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