5月21日昼 モダンスイマーズ「夜光ホテル」
off offでの驚異的なロングラン公演。萩原聖人さんをまきこみ。
狭い空間での男たちの話がよいわぁ。
若い頃、いろいろ悪さを働いた仲間たち。今は青森でりんご作りに励む男(西條義将さん)を呼び出して、何かをたくらむ男(萩原聖人さん)。その思いの裏にある感情は妹を傷つけられ、子供を捨てた恨みだったから。かつての仲間を潰そうというのではなく、深く考えた末のことだった。。。
こういう男の世界、好きなんだな。過去の因縁を持っているのに恨みながらも新たな関係を築くような幅を持ち、でもやっぱり背負ったものは重い、みたいな。能天気に騒いだり、何かあると瞬間的に切れたり、冷静に見せながら一番深い傷をしょってたり、何とか逃げ出そうとしながら逃げられない優しさをもってたり。
ホテル側の人間を入れることで空気のやわらかさが生まれ、でも男たちの底に流れるぎすぎす感は薄れない。
こんな小劇場でこれだけの熱くて濃い芝居が1ヶ月も観られるなんて。いい世の中です。
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