5月4日夜 タカハ劇団第4回公演「プール」
タカハ劇団、私にとっては噂先行の気になる劇団。しかも今回初めての外部での公演で、こんなに豪華な客演さん。
大学病院の医学部の裏辺り。遺体プールの管理をするバイトの事務所。単に学生向けの解剖用遺体の保管だけでなく、必要なところに必要なだけの人体部分を供給するという裏稼業も。それに関わる人々のちょっとぞっとするお話。
この雰囲気作りがすばらしい。えぐい部分をどこも表さずに、演技と設定だけでグロテスクな本物加減を示す。そんな世界が本当に存在し、覗いたことがありそうなリアルな描写。
高額バイトと割り切れる人と、どこかに線引きしてしまう微妙な繊細さを持ち合わせる人。そういうこだわりってある。許せる部分、許せない一線。その心理描写がうますぎです。
また、それについてこられる俳優さんがいたから成り立ったんでしょう。elePHANTMoonの永山智啓さんとか、コマツ企画の浦井大輔さんとか。私が好きなだけって話もあるが。
でも1階と2階のあの使い分けとか、その構成力はかなりのものなんでしょうね。この薄気味悪い雰囲気を何回も味わいたかったです。
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