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5月8日夜 東京デスロック「WALTZ MACBETH」公開ゲネプロ

SPA!に記事が載ってるってことで、深夜のコンビニでブロスとともに購入。目的はどうであれ、この組み合わせで買って帰るのって。。。いいのかなぁ、自分。

そんなことはさておいて。中央線の遅れのせいで間に合わないかと焦った。間に合ったけど。でも多田さんの前説をほぼ聞きそこなった、観そびれた。だーから早く行くよう心がけてるのに。アレ、ゲネじゃなくてもやってくれるかな。観たい。

吉祥寺シアターと思えない設置。こんな作りにできるんだ、ってそれだけでもなんか嘆息。新国立とかにありそうな。中央の舞台を3方から囲む長方形舞台。私は普段なら舞台になってる側から観劇。ここ、観やすいけど遅れて2階に入ってくる観客の動きがかなり目に付く。前半が静かなだけにちょっと集中しにくい感じはあったな。

始まりはどこがマクベスなんやら。楽しそうに意味ありげにアイコンタクトする俳優さんたち。何が起こるのか、わくわくしながらそのコミュニケーションを見守る。それぞれの目線や表情がね、かわいかったりおかしかったり、やな感じだったりいろいろ。誰が何なのか、ストーリーから想像しながら。

大きく動き出す瞬間がまず第一の鳥肌。初めて言葉が出てきた瞬間。ぞくぞくしちゃう。

その後風を起こす俳優たち。流れとしても物理的にも。客席に伝わる空気の動きと視覚で感じる熱さと、加減が気持ちよすぎる。

同じモチーフを使ってるけどその時々の心情で大勢だったり一人ぼっちだったり二人きりだったり、それだけで印象はがらりと変わります。私は永井秀樹さんの一人バージョンに妨害が入る様子がすごく好きでした。これも鳥肌。涙が出ると同時におかしい。永井さんの微妙な髭にものすごい哀愁。

さらに佐山和泉さんのくるくるシーンが圧巻。すごい。倒れる、倒れる、もっともっと倒れてしまえ、みたいな。その狂気がぞくぞくです。ここでは一番好きなシーンかも。

エンディングはこの形しかなかろう、っていう意味では読めます。それでも鳥肌です。流れは読めてもぞくぞくできる、ってのは不思議なのだけど、そうなるだろうって思ってもなんか不安感をあおられてるっていうのかな。怖い。でもいざ迎えればふっと弛緩して落ち着くんだな。

私は最後の自分の体の緩み方がハンパなく気持ちよかった。そこまで固まってたのかな。よくわからないけど、疲れきった俳優さんたちの汚い顔の(褒め言葉です)、終わった安心感をそのまま受け取ったってこと?ボワーッと解放された感じ。これは意外。

最初から最後までほぼ眠りこけていた人がいるのにもニンマリ。

あと好きだったのが、エンディング間近の照明。影の作り方、その色彩が切なく悲しく、でもちょっとした優しい雰囲気でもあった。

ちょっと残念だったのは舞台の高さのせいと3方客席のせいで、沈黙の場面で俳優さんの表情が全部は見られないこと。私、石橋亜希子さんの恥ずかしそうな表情からぱっとはじける笑顔にどきどきしちゃうんだけど、私の席からは見にくかった。。。指定席だからどこに割り当てられるかは行ってからのお楽しみ。

もちろんまた行くので。どこから観られるか。

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