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2008年5月

5月21日夜 阿佐ヶ谷スパイダース「失った時間を求めて」

ベニサンピットほどの広くて天井の高い空間で、阿佐スパ3人と1人。どうなるんだろうかなぁ。正直、あと一人、が奥菜恵だったのはちょっとがっかりだったけど。なんとなく男ばっかりの話を期待してたから。雰囲気としてこんなかわいい女の子が絡むっていうのは意外。

飼い猫を探し回る男(長塚圭史さん)。なぜか後をついてくる女の子(奥菜恵さん)。なぜか一緒に探し出すが、見つからず。いろいろな場所を探して別の男(中山祐一郎さん)に出会ったり、男の兄弟(伊達暁さん)に出会ったり。母親を探してみたりするけど結局猫は見つからない。。。

なんだかかなり哲学的な話に思える。だけどそれがおもしろい。小難しい話で観客を煙に巻こうという意図ではなく、やろうと思ったことをやったらこうなった的な雰囲気。計算もあるけど、客に投げ出されたっていう感覚も大きい。

なんていうのか、ここでいう家族が象徴するものとか、セットの一つ一つが表そうとしている世界とか。そのへんの自由度がずいぶん高い気がしました。

難しい。ろくに理解できない。でも自分の頭の中でいろいろ再構成して組み立てるのがおもしろい。それで一緒に観た人とすり合わせたり、答え合わせしたりするのがすごく楽しい作品でした。

奥菜さんが表すのは母なのか、とか、探している猫とか、とか、伊達さんの座っている空間にゴミ箱が置いてないのはなぜか、とか。考えるポイントはたくさんあって、その気になったポイントをそれぞれ持ち寄って話すのがまたいいんだな。

阿佐スパらしくなく、猫の死の話を扱っても実際には死体を見せない。いつもだったらい動物の血まみれの死体をぶら下げるだろうに。その辺の抽象度が新鮮でもありました。

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5月21日昼 モダンスイマーズ「夜光ホテル」

off offでの驚異的なロングラン公演。萩原聖人さんをまきこみ。

狭い空間での男たちの話がよいわぁ。

若い頃、いろいろ悪さを働いた仲間たち。今は青森でりんご作りに励む男(西條義将さん)を呼び出して、何かをたくらむ男(萩原聖人さん)。その思いの裏にある感情は妹を傷つけられ、子供を捨てた恨みだったから。かつての仲間を潰そうというのではなく、深く考えた末のことだった。。。

こういう男の世界、好きなんだな。過去の因縁を持っているのに恨みながらも新たな関係を築くような幅を持ち、でもやっぱり背負ったものは重い、みたいな。能天気に騒いだり、何かあると瞬間的に切れたり、冷静に見せながら一番深い傷をしょってたり、何とか逃げ出そうとしながら逃げられない優しさをもってたり。

ホテル側の人間を入れることで空気のやわらかさが生まれ、でも男たちの底に流れるぎすぎす感は薄れない。

こんな小劇場でこれだけの熱くて濃い芝居が1ヶ月も観られるなんて。いい世の中です。

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5月20日夜 M&O PLAYS「まどろみ」

あうるすぽっと初めて行きました。池袋からだと意外に遠い。でもきれいだし座り心地も悪くないな。

倉持作品のしっとりした暗さについていけないこともあるけど、キャストに惹かれて。

年末のある日、近藤公園さん演じる男と村岡希美さん演じる芽里子は出会い一夜を共にする。それっきり会えない男を芽里子は必死に捜しようやく見つけるが、男は全く覚えていない。男は婚約者、ともさかりえ演じる看護師とつみと暮らしており芽里子はとつみにもかかわっていくが、男ととつみが男のドッペルゲンガー的そっくりさんを目撃した、と言い張ったりするうち、次第に関係は混乱していき。さらに男と昔付き合ってたという玉置孝匡演じるゲイや男の財産にたかろうとする叔父役の六角精児が絡まって。

ドッペルゲンガーが出てくるため、公園さんの役は複雑。もともと男は睡眠障害による記憶傷害をもっていたため、本当に男は一人なのかそれとも二人なのか三人なのか。

その辺がものすごくこっちの頭の中を引っ掻き回すんだけど、きちんと理解して追うわけじゃないんだけど、おもしろい。公園さんの微妙な変化が、演じる男を分けてるのか、単なる気分の違いを表してるのか、すごく細かいから。状況についていけないながらわくわく感は持続しました。

ストーリーの持つ時間軸による混乱、人格表現による混乱が複雑で魅力的。

そこに個性的で実力ある俳優さんが溶けてるんだから。

どこもここもうそ臭く見え、現実世界はどこなのか。本当にこの人間は存在してるのか。その生活の現実感は小田急線の線路沿いの騒音で表されていたり。巧み。

ひっさびさにパンフレット購入。それで謎が解けるわけじゃないんだけど。この難解さは両刃ではあるけど、これはキャスティングの妙で救われた作品だと思います。

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5月20日昼 青年団若手自主企画・西村企画「新宿八犬伝 第一巻 -犬の誕生-」

去年の秋はいけなかったので、西村企画は一年ぶり。あんまり特徴を感じなかったけど、どうなのかしら。今回のチラシもどことなーく地味ではある。

今回もどうも印象の薄い作品。終わった直後ですら思い返すのが難しかった。なんでなんだろう。

新宿で活躍する探偵の下に夫探しを依頼する妻が現れる。なぜか片目が眼帯で。謎の多い夫婦。その新宿で起こっているホストとホステスたちの争いもあり。

ほんと、正直言って覚えてない。瞬間瞬間の映像としてはあるんだけど、流れでは。。。

個々の場面ではいろんな工夫というか演出というか見えるんです。探偵がずっと後姿だったり、複数の俳優が一つの役を演じたり。でも斬新ではない。だからびっくりしない。だから印象的ではない、んですよね。

最後の走る場面はなかなか好きです。どこまで走るのかってくらいしつこくて。抜きつ抜かれつの感じもわざとらしいながらだんだん楽しくなってきました。

でもそれだけかな。物足りない。

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5月19日夜 虚構の劇団旗揚げ公演「グローブ・ジャングル」

第三舞台など鴻上さんのお芝居は観たことないので、わりとフラットに新鮮な気持ちで。旗揚げ準備公演はすがすがしくなるような若さ溢れる直球だったけと。

ブログ全盛時代の今、内容を中傷され傷つき海外へ逃げ出したブロガー。一方自分の劇団がうまく行かず仲間に裏切られ、やはり海外に出た劇団主宰。海外で日本の民話を演劇にすることになった彼のもとへ、新たな仲間が集まる。その中には彼が中傷したブロガーの少女も偶然いて。

たぶんきっちりまとまったよいお話、よい作品なんでしょう。が、どうにもおもしろくない。どこかで聞いたような話、新鮮味のない映像の挿入、よく見かけるダンスシーン、めでたしめでたしな大団円。例えるなら中学生日記。

メソッドやテクニックをもったおじさまが、右も左もわからない若者達を引きつれて有頂天になってる姿しかもう見えなくなってしまいました。

開演15分押しだったのもがっかりの一つ。詰め込むだけ詰め込んで、散々待たせて、鴻上さんだけテンション高い。そこはちゃんと謝ってください。

すべてに対して残念です、といいたくなる。心なしか俳優さん達も前回よりこぢんまりした気が。がんばってほしいですが。

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5月19日昼 快快「ジンジャーに乗って」

名前を変えての旗揚げ公演。わくわくするなぁ。

ジンジャーという愛称の二輪車をモチーフに二部形式で。一幕。ジンジャーに乗る二人の男子の日常会話。ぐだぐだと天気の話やバイトに行かない話や富士山の話やお金持ちの話やホームレスの話を。いつジンジャーから降りるか話し合うけど埒があかず、やっぱりぐたぐたと。二幕。リアル快快メンバーの生活。飲んだくれてのエピソードやジンジャーを借りに行く話、街中で見たこと聞いたこと体験したこと。

あえてストーリーをおかず、実生活を中心に据えてってことらしいんだけど、この一幕と二幕のリンクがすばらしい。ジンジャーを使ったことで一幕にそこはかとない近未来の架空の世界的な雰囲気を持たせ、その作り物っぽさを押し出しておきながら、二幕の現実の生活で同様の会話を展開する。ニセモノを裏に透かしながら、リアルに引き込む手法が単なる思い付きでなくしっかり作りこまれているように見える。なのにそういう部分の押し付けがましさは全くなく、できるだけ薄っぺらに薄っぺらに軽ーいタッチで。

同じ台詞が繰り返し繰り返し出てくる。それがおかしかったりちょっと哀しい気分になったり。アフタートークで演出の篠田さんが、コントにするわけにはいかない、自分たちはそういう形はへたくそだからと言っていたけど、笑わせようとする技術ではないもっと根っこの部分で笑わせられた気がします。

こんなにも晴れやかなうきうき気分で劇場を後にしたのは久しぶり。幸せ気分になれる。あくまで気分、だけど。これって、快快のメンバーたちが本当に素直に楽しんでやってるからなんだろうな。自分達が楽しいからお客さんも楽しませたい。そんなプラスのエネルギーは伝染する。素敵。

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5月17日夜 サーカス劇場「幽霊船」

ストイックな雰囲気のチラシがいつも気になってて。今回はテント公演ってことで何が起こるのかと。夢の島まで行きましたよ。

書けなくなった作家が夢の島へまぎれこむ。そこにはゴミの始末をする業者や落ちぶれた娼婦、亡霊達、人形、船に愛を注ぐ少女などがいて。

さっぱり。私の苦手な世界。まともにやってあれはナルシシズム丸出し。船を思い続ける女って設定、アブナすぎる。どんないい女でもそんなこと言ってる人とは関わりあいたくないでしょ。

あと、テントしょぼすぎ。屋外でやるならそれなりの規模や仕掛けが必要でしょ。バックが広大なわりに何の動きもないセットじゃ、狭い中にぎっちり組んだほうがよほど効果的。客席の狭さと見通しの悪さばかりが気になる。

途中で雨が降ってきたり、風を感じたりするのはよかったけど寒かったし。延々と同じような場面が長いし。腹も立てられないほどエネルギー吸い取られ感。

娼婦の姉さんがリアルに膝すりむいて血を流してたのがすごく美しく見えました。そんなディテールばかり追い掛けちゃった。

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5月17日昼 ブラジル「さよなら、また逢う日まで」

これだけのキャストを集めるってだけで価値アリ。

最初の無言のアクションだけでぞぞっと。素敵過ぎるよ。言葉がないだけに存在が際立ってる。これだけでもう私は満足しちゃった。

昔、銀行強盗的な犯罪に手を染めていたグループ。ある事件で一人が怪我をし、一人が捕まったことで雲散霧消していたが、4年たって捕まった一人が出所したことをきっかけにもう一度リベンジに挑む。それぞれのメンバーが抱く狙いはどこなのか…。

っていう手に汗握る展開。ま、細かいことを言えば、そもそもなんでこんなメンバーで集まってたのか(しかもそんなに簡単に解散してるし)、とか、そんな適当なグループに日本初くらいの大きなネタを持ちかける刑務所仲間はありえないんじゃない(そんな口があればもっと有能な少人数を集めたほうが分け前大きいし)、とか、疑問は多いんだけどね。

それでも、ほぼすべての場面の空気を締め付ける中川智明さんの存在。それに対するある意味軽さを表現する西山聡さん。さらに話を持ちかけた側の川島潤哉さんたちの微妙に信頼できなさそうなイヤな感じ。そういうので引き締まったり、緩まされたりがひどく役者側に自在にされている。思うように振り回されてる気がしました。

後半の新たな事件を起こした後の駆け引きが、またもや手の握りに力を込め、ほんと関節痛かった。。。裏切り者は誰?手を組んでるのはどの二人?

そのみせ方がうまい。かぶりつきもいいとこだ。疲れる。いい意味でですけどね。

すべての人のスピンオフが観たくなるくらい、みんないい。ただ使われ方はもったいないな、って思う部分もかなりあったけど。

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5月16日夜 A.C.O.A「A+」

GWの那須の公演に引き続き行ってみました。

本当はカフェのお酒でも頂きながら観たかったですけど、眠くなるといけないから我慢。

ある一日の終わりの、窓辺に佇むある女の独り言。語る鈴木史朗さん。動く梅原愛子さん。

梅原さんの女でありながら獣を彷彿とさせる、いやらしくもあり、気高くもある体の使い方。史朗さんの妖しげでセクシーで哀しい語り口。ぞわぞわしながら見入ってしまいました。

汗や匂いまでがすばらしいものに思えちゃう。人の体から汗が湧いてくるのがおもしろいってどういうことなんだろ。

言葉は交わさないのに、二人が触れ合ったり、目を合わせたりする瞬間すごいエネルギーを感じて涙が出ました。

併設のカフェがまだ営業するっていうから呑んでいきたかったけど、意外にお客さんさっさと退散しちゃって、一人じゃ恥ずかしいので帰りました。残念。代わりに山菜買いました。つまみにしよう。

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5月16日夕 百景社「授業」

ナパフェスで観られなかった劇団。つくばで活動しているらしいけど、どんな感じなんだろ?田んぼの中でも芝居しちゃうって?

題材はイヨネスコの授業。初見です。

教授の家を訪ねてくる女生徒。博士号をとるための勉強が始まる。教授にとっての知っているべきこと、女生徒が実際に知っていることの間には大きな溝があり、その食い違いは二人の関係に決定的な痛手を与える…。

これは一体どこまで戯曲に忠実なんだろう?まあ話の仕組み自体はとってもおもしろい。けど、最初から人間の造形があまり普通じゃなかったから、徐々に歯車がずれておかしくなっていくさまが淡々と感じてしまいました。狂気が恐ろしいものに見えなかった。

女生徒を殺すに至ったのも、当然の帰結のように感じられ、驚きはあまりなかった。これが狙いだとしたらつまらなくしちゃってると思いました。

会話が成り立たなくなるにつれ、家具が片付けられていくのはおもしろかったです。エア机、エア椅子、エア服。そこにあるという前提が崩れても、あるはず、という認識は消えない。その表し方が体張ってていい。

歯の痛みをずっと訴え続ける女生徒のその演技は全然リアルじゃなかったけど、空気椅子で教授に乗っかられちゃった時の表情だけはまさにリアルですごくよかった。絵が頭に残ってます。

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5月16日昼 アロッタファジャイナ番外公演・乃木組「対角線に浮かぶソネット」

番外公演からついに独立。どう立ち上がるのか楽しみ。

参宮橋トランスミッションは初めてでした。なかなかよさそうな劇場ですね。駅前結構店あるし。舞台も、高さも広さもあって客席も狭すぎず。

喫茶店のバイト仲間たちが開店前にお掃除。店長やバイトたちが次々やってきて、開店前なのに常連客までもう入店。遅れて来た出来の悪いバイトちゃん、血相を変えて入ってきて…。

外では致死率100%のウイルスがばらまかれ人がばたばた死んでいる、と。恐れて閉じこもる者、それでも外に飛び出す者。。。中にいれば本当に安全なのか?ついに中でも咳き込む者が現れて。

前半、やたらと暗転が多く、場面場面が唐突な印象。これも意図なのか、暗転中音がなかったりするので、がさごそ動く気配が結構気になって。

後半ウイルス、死を恐れてだんだんぎくしゃくしていく様子、追い込まれていく様子は、こわいと同時に人間て滑稽だなって可笑しくもなったり。

ちょっと詰め込みすぎな感じもある。まず登場人物が多い。キャラはしっかりしてるからわかりやすいんだけど。次々死なせるために人数は必要だったかもしれないけど、誰が主というのがあまり強くないので、ばらばらした感じを受けたな。この店、どんだけバイトがいるんだよって(笑)。人数が多いから膨らみが出来る分、どこが本筋かつかみにくくなる部分もありました。

心理劇でもあり、恋愛あり、人生論的でもあり、っていうのがややお腹いっぱい要素。そんなに欲張らなくても。絞ってじっくりなほうが好み。

そう感じた分、パリの存在が貴重でした。彼はブレない。それできちんと戻れた。

死んだ人たちが現れるシーンはすごく幻想的。光を持って踊りまわるのがすごく美しかった。前回も照明が綺麗だった印象があるなぁ。

あと、当日パンフがかなり凝ってておもしろかったです。願わくば役名をそこにも載せて欲しかったな。アンケートにしかなかったから、復習ができない…bearing

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5月12日夜 風琴工房「hg」

チラシにも当日パンフにも丁寧に説明がありますが、水俣病をめぐる、当時の企業内部の話と、現在の施設を訪れた劇作家の話の2部構成。

前半、水俣病の原因究明に関与する人たちの会議。家族が水俣病になっている被害者や地元採用の社員は参加が許されないトップシークレット会談。やがて罪をかぶることになる工場長の篠塚祥司さん、栗原茂さん、浅倉洋介さん演じる技術研究員たち、佐藤誓さん、金替康博さん演じる医師たち。私、こういう男たちの逡巡、精神的なぶつかり合い、みたいなシーンがずいぶん好きみたい。かなりじーんときました。真剣に生きてる姿勢。立場に思いが負けざるを得ない苦悩。

後半は胎児性水俣病などの心身障害者施設に、これを芝居にしようと劇作家が見学に来ている、というメタ的な設定。いい人ばかりが出てくる、めでたしめでたしな予定調和、といったちょっと優等生的なくさみは感じるけど、伝えたいところまできっちりつながるうねりが力強い。

すばらしいドキュメンタリーはいくらでもある、っていう施設職員の台詞は、まさに観客側からの思いの代弁でもありました。こういう作りで演劇にする意義。作家の伝えたいことをこんな風に組み込み、こういう形で納得させるっていうのもアリ、と思わせる説得力が。

やっぱり達者な俳優さんが演じるっていうのは強いな。会社の役員だけでなく、水俣病患者役、単なる真似でなくデフォルメするでなく忠実に演じきる技量って。戯曲がどんなによくても、演出が長けてても、それに応えられる俳優の存在がなくちゃ。まぁどれが欠けても傑作にはならないんだけど。この間のデスロックにしても、この風琴工房にしても、方向性はまったく違うけど、役者のモンスター的な力に圧倒された部分も大きいと思いました。

劇場でない空間で、できれば地元で、鑑賞できたらまたおもしろいだろうな。

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5月12日昼 play unit-fullfull「ゆんぼーさんが来る」

かわいらしいチラシと書いてあったストーリーに心惹かれ。あったかい気持ちになれたらいいな。

ゆんぼーさんが死んだ。婚約者や妹たちを残して、旅先で。幼なじみたちも集まってみんなで悲しむんだけど、堪え難き淋しさ。それでもゆんぼーさんを偲びながらすごす日々。

ストーリーや集まる人々はわかりやすいのになんかしっくりこない。悲しみの実感は伝わってこないんです。話の気持ちに自分の気持ちを沿わせられなくてなんだかイライラ。

雰囲気がどたばたしてるんです。一つ一つがオーバーアクションで。悲しみに沈むときは相手の言葉に反応すらできなかったりするんじゃないかな。確かに変にテンションあがっちゃう人もいるかもしれない。でもみんながみんなじゃないよね。

はっきりいえば演出のノリが私にとってはズレていたってことなんだろう。仕方ない。

それでも終盤の、ゆんぼーさんが結婚前にわざわざ一人旅に出た理由が明かされたときは、ちょっとじわっときました。勝平ともこさんの端正な顔だちの中の陰りにぞくっとしたな。

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5月10日夜 東京デスロック「WALTZ MACBETH」②

しつこい。でもまだ観る。多田さんと最強の俳優さんたちが創造する世界。

だんだん遠慮なく恥を忘れて好きなものを追いかけまわすようになるのがオバサン化というならば、それも認めるしかない。そういう習性を持つものがオバサンだとすれば、それは残りの寿命が短くなるにつれ、好きなものは好きとこだわっていかなければ人生終わっちゃうっていう危機感からなんじゃないかと近頃思ったりします。一期一会。妙に響いてくる言葉。自分の芯にまでヒットしてくるものって実はそんなに多くないことに気づいて、それをかけがえなく思う。ま、度を越せばストーカーですけどwobbly

そうしなきゃならないような生き急いでいる感もあるデスロック。いや、多田さんか。

この回は入って右側奥の席。3回とも違う角度から観られてよかった。

話としては私、あまりマクベスは好きではないみたい。でも、だからそぎ落とされた一つ一つの場面を楽しめた気はします。ちょっとした言葉とか。

順番とか段取りとかまでだいぶわかっちゃった冒頭の無言のシーン。それでもどきどきは消えないし、どんな思いで見つめあってるのか、わくわくしちゃう。昼の回はねるとん的恋愛場面に思ったけど、この回では、本当に楽しく遊ぶ子供たちが優しく友達を思いやる、みたいな印象を受けました。なんでかな。夏目慎也さんの無邪気そうな表情かしら。

寺内亜矢子さんの立ち姿は妙に色っぽいし、石橋亜希子さんの最後の椅子取りゲームでの迫力ある疲れ顔は目が離せないし、、、って思い浮かべるとうっとりするけど、言葉にすると無力だなぁ。

どこをどういおうが、何をさておいても、ほぼマクベス役の永井秀樹さんに堕ちまくりです。これまでも何度か別のお芝居で観たことはあるはずだけど、こんなに素敵とは。権力を握って素直に喜ぶ顔は少年のようだし、疲れた時はぐっと髭まで濃くなってるような憂いのある表情するし、怯えた顔まで魅力的。演出の多田さんの求める世界をちゃんと劇場全体に広げて示していたように思います。

場面リピートできるなら、佐山和泉さん演じるマクベス妻が狂うシーン。断然。駒のようにくるくる回りながら、あの美声で苦悩の台詞を滔々と。おっかしくって笑いながら、切なくて泣く。あんなに怖くて美しくて滑稽な場面はないshine

次にこんな興奮に出会えるのはいつになるんでしょうか。。。

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5月10日昼 東京デスロック「WALTZ MACBETH」

時間が作れてしまったので、マチネにも。いろいろ楽しくて言葉にするのも難しいし、人に紹介しちゃうのももったいない。でも大勢で楽しみたいっていうアンビバレンツ。

公開ゲネで観た時との格段の変化にほんと脱帽です。こんな短期間にすごい。確かに多くの人に観られることで変わることってあるんでしょうが、目の当たりにするとショックは大きいです。それを何がどうって説明できない自分がもどかしい。

この回はゲネと逆側、入り口付近で観劇しました。やっぱり観る場所でかなり印象変わりますね。見える表情が違うっていうのは感情移入ポイントが変わる。

前半のコミュニケーションシーン。言葉がないから観ている側で妄想が広がっちゃいました。このとき思ったのは恋愛シーン。っていうかねるとん。古いな、発想が。。。椅子の譲り合いがどこか「ちょっと待った~!」的な。同性での関係になると「あいのり」や「男女7人」なイメージ。頭の中で勝手に台詞を付けてかなり笑ってました。どきどきしながらね。夏目慎也さんと山本雅幸さんとの絡みとか。邪道かもしれないけど、楽しいんだな。席が替わると見える顔が変わるっていうのは、リピートする側にするとメリットになる。妄想が変わるから。

意識したわけじゃないけど、ぞぞっとするポイントっていうのはそんなに変わらないんですね。観た中ではこの回が一番その瞬間は多かった。初めて言葉が出てくるときなど場面が転換する時の迫力ってどうにも抗えない。

羽場睦子さんの場の締めかたってやっぱりすごい。どの台詞にしてもぞくぞくする。最初の台詞。予言。森が動く場面。しゃべってなくてもエンディング近くでみんなを煽る場面とか、激しく動くわけではないのに存在感と空気の張り方が感動的でした。

マクベスの心情を追ってしまうと、その欲と間抜け加減にため息と涙。変なところで涙が出るから不思議。それだけ永井秀樹さんがいい。暗殺がうまくいってはしゃぐとか、良心の呵責に悩むとか。気持ちはありきたりなのに、表現が笑うし泣く。一人取り残された時の思い、きょとんとした感情、逡巡がこんなにも素直に伝わる俳優さんってすごい。

全力感、疲れ感が、すっごく気持ちいい回でした。

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5月9日夜 猫のホテル「けんか哀歌」

自由にはじけまわるおっさんたちを観たくなったらやっぱり猫ホテ。客演でみるのも楽しいけど、全員集合は貴重。

舞台はやっぱり昭和。戦後、政治や産業だけでなく、文化や思想まで統制されていた頃。映画の制作にも占領軍の検閲がかかり、作る側の人間達は遠くへ逃げたりかいくぐる道を模索したり、それでも映画をやめられず…。

なんて書いてるとたいそうお堅いお話みたいですが、そこはちゃんと猫ホテテイストに。信念を持って熱く語り合ったと思えば急に弛んだり。

イケテツとガンツさんの師弟でのやりとり、最高。初めてガンツさんちょっと好きになっちゃった。

もっともっと笑いを期待したいけど、本公演はこのがっちり骨太な世界を貫くのかなぁ。話は堅く、演出緩く。

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5月8日夜 東京デスロック「WALTZ MACBETH」公開ゲネプロ

SPA!に記事が載ってるってことで、深夜のコンビニでブロスとともに購入。目的はどうであれ、この組み合わせで買って帰るのって。。。いいのかなぁ、自分。

そんなことはさておいて。中央線の遅れのせいで間に合わないかと焦った。間に合ったけど。でも多田さんの前説をほぼ聞きそこなった、観そびれた。だーから早く行くよう心がけてるのに。アレ、ゲネじゃなくてもやってくれるかな。観たい。

吉祥寺シアターと思えない設置。こんな作りにできるんだ、ってそれだけでもなんか嘆息。新国立とかにありそうな。中央の舞台を3方から囲む長方形舞台。私は普段なら舞台になってる側から観劇。ここ、観やすいけど遅れて2階に入ってくる観客の動きがかなり目に付く。前半が静かなだけにちょっと集中しにくい感じはあったな。

始まりはどこがマクベスなんやら。楽しそうに意味ありげにアイコンタクトする俳優さんたち。何が起こるのか、わくわくしながらそのコミュニケーションを見守る。それぞれの目線や表情がね、かわいかったりおかしかったり、やな感じだったりいろいろ。誰が何なのか、ストーリーから想像しながら。

大きく動き出す瞬間がまず第一の鳥肌。初めて言葉が出てきた瞬間。ぞくぞくしちゃう。

その後風を起こす俳優たち。流れとしても物理的にも。客席に伝わる空気の動きと視覚で感じる熱さと、加減が気持ちよすぎる。

同じモチーフを使ってるけどその時々の心情で大勢だったり一人ぼっちだったり二人きりだったり、それだけで印象はがらりと変わります。私は永井秀樹さんの一人バージョンに妨害が入る様子がすごく好きでした。これも鳥肌。涙が出ると同時におかしい。永井さんの微妙な髭にものすごい哀愁。

さらに佐山和泉さんのくるくるシーンが圧巻。すごい。倒れる、倒れる、もっともっと倒れてしまえ、みたいな。その狂気がぞくぞくです。ここでは一番好きなシーンかも。

エンディングはこの形しかなかろう、っていう意味では読めます。それでも鳥肌です。流れは読めてもぞくぞくできる、ってのは不思議なのだけど、そうなるだろうって思ってもなんか不安感をあおられてるっていうのかな。怖い。でもいざ迎えればふっと弛緩して落ち着くんだな。

私は最後の自分の体の緩み方がハンパなく気持ちよかった。そこまで固まってたのかな。よくわからないけど、疲れきった俳優さんたちの汚い顔の(褒め言葉です)、終わった安心感をそのまま受け取ったってこと?ボワーッと解放された感じ。これは意外。

最初から最後までほぼ眠りこけていた人がいるのにもニンマリ。

あと好きだったのが、エンディング間近の照明。影の作り方、その色彩が切なく悲しく、でもちょっとした優しい雰囲気でもあった。

ちょっと残念だったのは舞台の高さのせいと3方客席のせいで、沈黙の場面で俳優さんの表情が全部は見られないこと。私、石橋亜希子さんの恥ずかしそうな表情からぱっとはじける笑顔にどきどきしちゃうんだけど、私の席からは見にくかった。。。指定席だからどこに割り当てられるかは行ってからのお楽しみ。

もちろんまた行くので。どこから観られるか。

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5月7日夜 佐藤佐吉演劇祭前夜祭・記者会見

2年に一度の佐藤佐吉演劇祭。祭です。はしゃぎたい。

記者会見を兼ねた前夜祭にお邪魔。金屏風が設置されてて、コントかと思っちゃったcoldsweats01まじめなのかふざけてるのか図りかねる。。。

演劇参加団体関係者を中心に。記者会見って行っても記者さんはどのくらいいたんだかってとこまでおもしろい。

各団体の主宰を壇上に上げて、紹介とご挨拶、そしてちょっとしたトーク。やっぱり顔が見えるっていうのはいいな。こういう場じゃないとなかなか主宰って見られない。柿喰う客、smart ball、elePHANTMoon、reset-N、空想組曲、劇26.25団、スパンドレル/レンジ、劇団競泳水着の8団体です。私の期待は…、公演まで控えるか。全部行けるといいな。

にしても、プロモーションというのは難しそうですね。やはり後援とかで賞まで企業に出してもらえるのは演劇界には宣伝でもあるし、劇団の活性化にも大切だと思うけど、劇場の規模を考えるとそうそう大きく打っちゃうと好きで長く楽しみにしている人たちを排除しかねない勢いがついてしまう。うーん。こぢんまりのアットホームな雰囲気は内側にいれば心地よいけど外から見れば一見さんお断りな世界。門戸は開いて欲しいけどなじみの客も大切にして欲しい、なんだかジレンマ。

でも、こういうイベントをきっかけで、知り合いの舞台を観に行くってだけじゃなくて好きなユニットが見つけられたら楽しいな。

参加団体の皆様heart楽しみにしてますのでがんばってくださいね。

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5月6日夜 劇団鹿殺し「狂人教育」

鹿殺し関連だけど別のイベント・テラヤマ博の一作品でもあるこれ。客演が政岡泰志さんや関根信一さんやらやたら豪華。

じいちゃん、ばあちゃん、パパ、兄ちゃん、姉ちゃんと、障害をもつ私の6人家族の中に気違いが一人いるという。祖父が気違いの血は絶やす、と宣言し家族は気違い探しに躍起になってどんどんばらばらになって行って。

アングラテイストのメイクや衣裳で。美しさと不気味さがどろどろ溶け合って舌なめずりしたくなる。

戯曲を読んでおけばよかったと後悔しました。寺山修司の世界と丸尾丸さんの世界がどんなふうに交わっているのか、確認したかった。どっちの味付けもしっかり感じられたから、なおさらその配合バランスが知りたかった。

気違いを、差別されて然るべき者、みながなりたくない者、ないほうがいい者の具象として据え、そういう者に対する心理を普遍的な形でつきつけられたようで痛かったです。家族というミニマムなコミュニティですらこうなる。況や世界をや。

そんなどうかすればぎすぎすするだけの残酷な人間の性を、ベテランのキャラで笑わせながら、っていうバランスがね、気になったんです。やっぱり言いたいことは寺山ワールド、描き方は丸尾丸ワールドになってたのかな。

小さな舞台ながら小道具や照明を上手に使ってて楽しい。特にぶらさがっていたぼろきれ。ぴったり。鹿ってそういえばわりとぶらさげ物多いですよね。単純な仕掛けながらほんとうまい。

俳優さんたちも鹿の新人もなかなか。関根さんのおばあちゃんや政岡さんのおじいちゃんの貫禄に負けないフレッシュさが。これから楽しみです。

改めて寺山作品読んでみよっと。

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5月6日昼 Oi-SCALE「茶毒蛾無呼吸引金」

林灰ニさんの描く悪ぶってる男の子たちが嫌いでないので、行くことにしました。果たしてアゴラにマッチするのか。

地方都市でちょっと不良グループっぽく存在していた男。東京に出てやくざ関係にからむけど追われて地元に戻る。兄や弟、昔の仲間に会い、歓迎されたり拒まれたり。その地元で起こった殺人事件はやっぱりその男がらみで。

林さん演じる男の存在感がやっぱりすごいんです。いつもそれで持っていかれている気がするけど、それでいいのかしら?彼の、地元にこういう不良いたいた!感って本当にリアルで、怖いほど。

警官になったその兄やどうにもならない弟、足を洗いたいけどなんとなく抜けられないままの仲間などその微妙なニュアンスはいい。

でもどこか決定的なインパクトには欠けてる気もする。印象に残ったのはパトカーの作り方と、ところどころで出てくるナレーション場面。パトカーね、これ、舞台上で表すにはこれ以上ないだろうってくらいちょっと目からウロコでした。

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5月4日夜 タカハ劇団第4回公演「プール」

タカハ劇団、私にとっては噂先行の気になる劇団。しかも今回初めての外部での公演で、こんなに豪華な客演さん。

大学病院の医学部の裏辺り。遺体プールの管理をするバイトの事務所。単に学生向けの解剖用遺体の保管だけでなく、必要なところに必要なだけの人体部分を供給するという裏稼業も。それに関わる人々のちょっとぞっとするお話。

この雰囲気作りがすばらしい。えぐい部分をどこも表さずに、演技と設定だけでグロテスクな本物加減を示す。そんな世界が本当に存在し、覗いたことがありそうなリアルな描写。

高額バイトと割り切れる人と、どこかに線引きしてしまう微妙な繊細さを持ち合わせる人。そういうこだわりってある。許せる部分、許せない一線。その心理描写がうますぎです。

また、それについてこられる俳優さんがいたから成り立ったんでしょう。elePHANTMoonの永山智啓さんとか、コマツ企画の浦井大輔さんとか。私が好きなだけって話もあるが。

でも1階と2階のあの使い分けとか、その構成力はかなりのものなんでしょうね。この薄気味悪い雰囲気を何回も味わいたかったです。

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5月3日夜 ナパフェス・A.C.O.A「霧笛‐共生の彼方へ‐」

せっかく那須まで来たんだから、主催のA.C.O.A.も観なくちゃ。全く知らない劇団だけど。

このアトリエ、ほんと自然いっぱいの中にあって気持ちがいい。車がなくちゃ全く生活はできないけど。GWの一日を過ごすには幸せすぎる環境でした。芝居の合間に1時間ほど散策し、戻ってカフェでお酒とお握りをいただいて。これで昼寝スペースもあればいうことないな。

夕暮れ時になり、鈴木史朗さんの一人芝居。じっくり語りながら動く。

劇団紹介で「今能」という言葉を使われてましたが、まさにそんな感じですね。古くて暗い灯台の中に誘われました。

一人で何役もこなしている、その表情の変化をおもしろいなって観ているうちに、ついつい眠くなってしまいました。静かな薄暗い芝居観るのに、散歩してお酒呑んで、って状態はダメだな。おもしろいのに悔しい。

最後の恐竜が帰っていくシーンは見惚れてしまいました。この場面があるからこの演目は夜じゃなくちゃダメだったんですね。納得。

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5月3日昼 なぱふぇす・三条会「ひかりごけ」

ひかりごけが観てみたくて、つい黒磯まで行ってしまいました。あんまり遠征はしたことないんだけど。思ったより遠いな。

びっくりするほど何もないところ。いい環境なんだろうけど。住めないな。これでも客を呼べると見込むのはある意味すごい自信と思える。

戦時中に人肉を食べてしまった人の、思いとそれに対する裁判のお話。もちろん原作読みました。原作は生きるっていうラインのギリギリをたどった、シビアな、重苦しい話に感じました。

が。意外な拾い方。さらに重いのかと覚悟してたんだけど、違う方向から切り崩した感。あの物語をこんなふうに解釈できるのがすでにありえない。学校の授業での場面に設定し、授業内での朗読から物語世界へのトリップ。「生きる」重みを、飢えだけでなくその他の欲求、本能にまで広げて展開していくんです。

どの場面からか、指の関節に跡がつくくらい握り組み合わせてました。力入れてることさえ意識してなかったけど、観おわったらやたらと痛い。気付かないくらいの力みよう。それが魅力なんですよね。

普通に生きていた学生が、徐々に物語世界に流れていくのと一緒に、自分もトリップできる。

最後の佳境の場面。全力で裁判に臨む人々を笑うかのように、外でのうぐいすのさえずり。このアンバランスながら現実的な感覚が、遠くのアトリエまで来る醍醐味に思えました。

終わった後のお散歩にて。四葉のクローバーを2つも発見。生まれてはじめてかも。うれしい。幸せな気分になれたよ。

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5月2日昼 新宿芸能社「銀座通りのデカプリオ」

久々に出会いたくない出会いをしてしまった。。。あーあ。ま、半分わかってて観に行っちゃったから仕方ないんだけど。でもなぁ。お金も時間ももったいなかったな。

古臭い、世の中で一般的にお芝居と言って思い浮べられちゃうような。大衆演劇ってこんな雰囲気かな。お金をかけて大劇場で有名人を起用して、ならあるある、みたいな。

チェーン店に押されて寂れかけている商店街。その復興をかけて祭りに入れ込む人々。恋や人情のからむドタバタコメディ。

単に私の好みじゃないってだけで、楽しい人には楽しい内容。笑えて泣けて。でもその魔法にかかるためには、台詞を言うときはセンターで声をはって、とか、客に背を向けない、とか、ジェスチャーは大きく、とか、みんなで話すときは横並び一列、とかそういうルールを受け入れなければならん。

祭りを中心に据えたために出し物がたくさんあって、それがまた学芸会的な空気を作っちゃってる。組み体操やジャグリングや琉球舞踊や力比べ。俳優さんはがんばっているし、そこそこみられるし、いいんだけど、いかんせん舞台のサイズとか制約があるもんだからちゃちい。これならお正月のテレビのかくし芸大会で十分。もっと観たいなら私はマッスルミュージカルに行ってる。

あくまで需要と供給の点から考えるなら、喜ぶ人はいたわけだから釣り合いはとれてるんでしょう。けどそれならそれで、独立したジャンルになってくれればいいのに。選択眼のないこっちの問題かしら。

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4月30日夜 青年団若手自主企画 岩井企画「おいでおいでぷす」

オイディプスを読むことを薦められ、マチソワの間にがっつり読書。予想外におもしろい。単純だけど。先読みできる仕掛けだから設定のしかたがどうなるのか気になる。

俳優が電話ボックスのような個室にこもってる状態から始まる。舞台はキャンプ場。キャンプの神様と呼ばれる存在と、大学サークルのチャラっとキャンプする集団。サークルの過去の代表者を巡る因縁話をオイディプスに重ねて。

すっごいな。こんな風に重ねちゃうなんて。無理も無理無理だけど。

字幕でストーリーを追わせながら、かぶせた物語を目の前にもってくる。その分テンポは落ちるし、切り替えもいる。でもリアルタイムにどこの部分を重ねればいいのかはわかりやすいんだけど。

でも私は字幕はちょっとって思うな。読む速度はかなり差があるから、速く読めれば流れは途切れ途切れになるし、遅ければ見逃す。どちらかといえばこれは遅すぎて、と思いました。台詞聞き逃したら前後で補おうとするけど、文字として表出されると無視できないし、読みきれなかったときに切り替えがしにくい。気がする。

いやでも、サンプル松井周さんの俳優姿は初めて拝見しましたが、怪物ですね。サンプルを書く人に思えない。毎回ハイバイにいて欲しいくらい。

こんな発想でオイディプスを作ろうとすること自体、ものすごく好きだけど、好みでいえば私は岩井秀人さんの俳優姿が好き。情けなくてみっともない感じが。出てくれてたらもっと好きだっただろうな。

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4月30日昼 「49日後…」

このメンバーじゃ、見逃すわけにはいかないです。パルコの値段に躊躇はするけど。脚本はデス電所の竹内佑さんっていうのもちょこっと気になる。なぜ?ってことも含めて。

あるおばあさんが亡くなった49日後。ゴミ屋敷的になっていたおうちの片付けに入った小田茜演じる葬儀屋と残りの男性陣が演じる残置物処理業者。引き受けてくれる身内はないため、ほぼ全部廃棄。その過程を描き、最後には葬儀屋の謎が。

亡くなったおばあさんの生き様を追うように見せかけながら、特に筋を追う形でなくそれぞれの俳優の持ち味を追わせる演出はどこまでも楽しめました。話を担うのが小田茜さんだったのがちょっと荷が重かったのか、過剰気味に思いましたけど。

死後の処理という誰もがいやがるような暗い職業を描きながらも、のほほんとしていたり、単に仕事に熱中していたり、同僚との熱愛にうつつを抜かしたり、生きている人間の図太さをちゃんともたせて、それを古田新太さん、八嶋智人さん、池田成志さん、松重豊さんという滑稽で重厚な役者さんに演じさせるっていうのは企画が実行されただけで素晴らしい。なんてちょっとえらそうに。ミーハーなのに。

文句を言いながらもみんな順番にお風呂に入っちゃったり、お風呂場を覗こうとしてみたり、怪しげな薬剤を調合したり、死体のあった部屋を必死で調べたり、どの場面をとっても真剣だけど笑えちゃう。

この俳優さんたちを一つの舞台で味わえただけで十分満足です。

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4月29日夜 東京デスロック「WALTZ MACBETH」プレビュー&プロセス公開

多田淳之介さんの作品が作られる過程をみせていただける企画、これは絶対参加せねば。予定も全く立たないうちから予約取っちゃいました。20人限定とか言われちゃったらね。

ここまでこれを観ておきたいと思うのは、好きなのもさることながら、一回でデスロックを理解できる自信がないから。プロセスを見ていればより楽しめる、っていうレベルまで私はいかず、見ていなかったら全く楽しめないかもしれないっていう心配が先に立ち。でも観る前に演出家に解説をいただくって言うのはめちゃくちゃな贅沢でもあり、冒険でもあり。それをしても本番を楽しませられるっていう劇団側の自信でもあるんでしょう。観客としても観れば観るほど味わいが増すっていうのがわかってるから行きたいっていうことでもある。

前半で途中までの通し。後半でそれの直しと稽古。という構成。

前半だけだったのもあるけど、たぶんマクベスを知らなければ私にはちんぷんかんぷんだったでしょう。念のため読んでおいたからうっすらわかってよかった。でもわからなくても絶対楽しいところがあるだろうと思うと予習はもったいない。マクベスだってことを気にせず受け取るなら、そこでの楽しみもあるはずだから。この加減が難しいな。私は理屈が先に立っちゃうから。

ま、どんな楽しみ方をするにしても私は観ているだけで楽しかった。質問タイムもあったけど、どうせ質問を受け付けるなら、こういう意図でこういう形になっているっていう説明をしてくれたらもっとコミュニケーションになったかなとも思いました。でもそれはワークインプログレスっていうことになるのかな。よくわかりませんが。

とりあえず本公演はめちゃくちゃ期待ですheart04

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4月29日昼 キリンバズウカ「飛ぶ痛み」③

何回観てもこれは楽しめる。いろいろな方向から。大きく動かされたわけじゃないんだけど、ちゃんと浸透する。

出てくる人の影形を知った上で受けとめる台詞、表情、仕草。岡村さん役の黒岩三佳さんが折り紙の鶴を見つめる瞬間。折原アキラさんの北木くんが鶴にいらつくとき。宇治島くん役の板倉チヒロさんが鶴役の田中沙織さんの傷について問うたときの二人の表情。鶴が机を蹴った後にきちんと元に戻す様子。印象に残る場面がいっぱい。

飛び道具的な意味ではなく、この役者さんじゃなきゃダメなんだっていう存在感がひしひしと感じられる稀有な作品なのかな、と。個性のある俳優さんってついつい「おいしい」ところに置かれがちで、本来の俳優さんとしての見せ場に欠けちゃったりする気がするけど、それを堪能させてくれたから何回観てもおいしく感じられたんだと思います。

あーあ、まだまだ観たかったなlovely

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4月29日昼 「ZOKKYののぞき部屋コレクションPart2」

結局コンプリートできずに終わっちゃいました。2本だけ。「男と女」「君の胸に抱かれたい」。

雰囲気怪しげだし、どうなっているんだか、何が起こるんだか、結構緊張。

悪いことしてるときのバレたらどうしよう的なドキドキ。私のためだけに何かが起こる贅沢。毛穴までくっきりみえるこの距離、うれしすぎる。

至近距離の佐々木なふみさんのセクシーさ、畔上千春さんのあどけない顔におっきいおっぱい。やっぱり覗くなら女子に限るeye

のぞいてるこっちも誰かに覗かれてるんじゃないかと錯覚しちゃったり。

予想以上に中身もしっかりしてておもしろかった。一本見逃したのがすごく残念だな。

もう少し効率的に観られたらうれしい。待つのは仕方ないにしても、行っても一つも観られなかったりもするかもしれないし。どうにかならないのかな。でも受付の対応のよさにはとっても救われました。表のキリンバズウカとかぶって2本目すら危うく逃しそうなところをキリンバズウカの本編とアフタートークの間を縫ってみせていただくことができました。表と裏を走っちゃった。ありがたや。

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気がつけば1年。

もう5月になっちゃった。1年だ。

お芝居観に行くのが楽しくて、生きるための時間を無視して最優先で通ってしまった頭のおかしい日々。何やってんだろbleahでもまだ楽しい。

作られては消えていく、たくさんの作品がいとおしくてたまらない。どうあがいても保存しておけないその空間。本当は生きている瞬間すべてがそうなんだろうけどね。特別な時間として、劇場に集まるその時。

忘れちゃわないように書き始めたブログだけど、とりあえず1年分は忘れてないと思う。思ってるだけかな。アップしてない分もたまってるから1年で300本くらいになったみたいだけど。細かいことは忘れても、場面の一つとかって形で。

ま、この熱がいつまで続くのかはわかんないけど。楽しいと思える限り、だね。

また、素敵な舞台にたくさん出会えますように。

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