5月26日夜 三条会アトリエ公演『近代能楽集』「葵上」Bプロ
卒塔婆小町から50分ほどあいて2本目の葵上。
妻が入院し、出張先から駆けつけた夫。毎夜見舞いに来る中年の婦人がいると看護師から聞き、妻の枕元で待っているとかつて自分を愛した女が現れる。女と過ごした時間を再び経験するが、どこからか妻の声が聞こえてきて。
源氏物語をモチーフに。好男子と言われる夫を演じる中村岳人さんの笑顔がかわいらしくて笑えちゃう。それをたぶらかす年上女性が大川潤子さんだもの。こりゃ怖い。でもたぶらかしながら堕ちているのは女のほう。そんな、誇りなんて最初からないという女の姿が哀れでステキ。
卒塔婆小町を観た後なので、そこまでの衝撃ではなかったけれど。でも大川さんの迫力と力強さと切ない愛が渦巻く中で、男性が演じる看護師や妻やイケメン夫の可笑しさがたまらないんです。
すべての日程で二つの演目が入れ替わらないのも納得。演出上、時間帯も大切なんですね。ふむふむ。
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