5月26日夕 三条会アトリエ公演『近代能楽集』「卒塔婆小町」Aプロ
三島由紀夫の近代能楽集八編を2作ずつの上演。4月の2本は痛恨の観逃し。
ある公園で老婆と詩人が出会う。老婆はかつては別嬪さんとして称賛の的だったが、今は汚く、臭く皺だらけ。詩人は昔の自慢話をからかって、過去の恋人のフリをしはじめた…。
やっぱり予習して行ったけど、話自体は幻想的でもあるのに生々しさも感じられ、でもちょっとうっとり。過去の回想・再現シーンや公園でのラブラブシーンがどんな形で観られるのか、興味津々。
期待を上回る、なんじゃこれ!な展開。こんなんあり?でも戯曲には忠実だったりするから不思議。
前半、榊原毅さんがバックで怪しい動きをする中、老婆と詩人のシーン。榊原さんが動いているだけでもっのすごく気になるのに、なんの関わりがあるのかさっぱりわからず、???状態。が、後半に入った途端、すべてが!!!感動して涙出そうになっちゃった。
榊原さんの表情、ヒゲ面なのに乙女にみえちゃう不思議さ。
多少タイミングがずれちゃう場面もあったけど、やっぱりすごいわ、この発想。あの小さなアトリエで、あれだけのセットで、たった3人の俳優で、どこまでも自由に時間も空間も飛んでいく。かなり体は疲れた状態で行ったけど、ものすごく気持ちは高揚しました。麻薬みたい。やめられない。
キャストを替えるBプロが楽しみで仕方ないです。
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コメント
めっこさん、はじめまして。
NAGIと申します。
三条会の「卒塔婆小町」を見て衝撃を受け、レビューを探していてたどり着きました。トラックバックもさせていただきました。
私は初・三条会だったのですが、どうも以前の「班女・卒塔婆小町」のときとは演出が違ったようですね。
本当に発送がすごかった! Bプロでも「卒塔婆小町」を見たかったです。(広島なので、無理・・)。
御覧になったら、また感想を教えてくださいね。今後ともよろしくお願いします。
投稿: NAGI | 2008年5月28日 (水) 17時15分