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5月31日夜 開幕ペナントレース「東京ラヴストーリー2008」

初めて観ます、このユニット。若すぎない男子ばっかりで、俳優で見せるパフォーマンス、と力強そうに見せかけてモチーフはトレンディードラマですって。うーん、読めない。

大学の男子バレー部の練習後。練習の話や筋肉の話で盛り上がったあとはやっぱり女の話。りか先輩をめぐって恋の鞘当て…。

かと思いきや、話の設定は暗転のたびにころころ変わる。前半、だいぶついて行けず、ちょっとつらいかなぁと思っていたら。

サド公爵とナポレオンのあたりで俄然引き込まれて。ぐいぐいやられました。意味は相変わらずわからない。けど延々観ていたくなる。

なんだろうな。勢いだけじゃないし。一歩間違えれば内輪ウケのぐだぐたコントになりかねない構成でもあるのに。言葉で説明しきれないパワーが、引力のあるパフォーマンスになるのかな。一見地味なのに、かなり体に負荷がかかっているだろうというような動き。そういうの、私好きなんですよね。

一列で頭を下げられたのに終わりだと気付かないような変な感覚。あれぇ、まだまだ続くと思ったのに。もっと観たかったのに。後を引く味。

内輪にならず、ぐだぐだせずっていうのがすごく微妙なラインで守られてたのは、一人一人の俳優さんに力があるからなんでしょう。キャラ勝負でもなく。

そして設定も、進むにつれてちゃんとつながりを持ってまとまっていくっていうのもよかった。でももう少しわかりやすくつながっててくれたほうが好みではあるけど。

何より私が好きだったのは声。みんな声がステキ。聞きほれちゃいます。張るばかりでなく抑えるところは抑える。使い方がすごくうまい。

あと照明の使い方がすごく効果的でした。最初の赤いライトの後の残像は忘れられないくらいキレイ。あれが計算されてやってるんだとしたらすごいわ。

私の行った回はちょっと客層がよくなくて、そのせいでかなりマイナスから入っちゃった。それがもったいなかったな。

路上パフォーマンスもぜひ見てみたいです。

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