6月5日夜 角角ストロガのフ「鮮やかな食卓」
去年から出回っていた手書きの仮チラシ、気になってました。主宰の角田ルミさんの意気込みを感じて。それがどことなくかわいらしいのに力強い。明確なラインが見えるようで。
食卓を囲み和やかに食事を楽しむ父と娘。自分たちのおかしな友人たちの話を並べて。耳フェチの耳鼻科医、人形を愛する男、漫画の中の男を愛する漫画家。人の噂でうわべを繕う親子の真の姿は…。
ファンタジーのように見せて微妙にリアル、メルヘンチックなのにホラー。ほんとに詰め込み詰め込み、もりだくさん。
非常に申し訳ないことに眠気にかなり負けました、前半。枠足らずに無理して行ったから単に体調のせい。いやいや、でも行った甲斐はあったと思うんですけど。
おかしな人間関係が描かれる中心に穏やかに談笑する親子を置くことで、そのシュールさが際立って、でもだんだんおかしな関係やキャラがリアルに見えてきて、そこで視点は逆転し、まともに見えていた親子は綻びる。その構造はおもしろいです。
キャラ自体も。女に興味なく耳ばかりにこだわる根津茂尚さん演じる耳鼻科医。人形を愛する男・赤川哲也さん。常識人のフリして一番壊れる宍倉靖ニさん、高校生トモキ、漫画家役の辻沢綾香さん、ヒモの高倉大輔さん。当日パンフの似顔絵もあわせてすごく楽しい。
中身がたくさんでやや長く感じはしたけど。
客席の顔もかなりすごかったですよ。注目度高いんだろうな、旗揚げで。そこにいる俳優さんで一本作ったらかなりおもしろいのができそうな。っていうか私は絶対行くま、中川智明さんとかね、いたからですけど。
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