6月9日昼 DULL-COLORED POP「小部屋の中のマリー」
最終日にようやく行けました。よかった。
16歳まで大好きなパパにお部屋に閉じ込められていた少女。本を読み耽り賢くなったけど、「色」を知らない。少女を研究しようとする者や引き取ろうとする者、それぞれ思惑あって少女の心を開こうとする。彼女が心を開いたのは…。
無垢で純真で何にも染まっていない少女に清水那保さん。めちゃくちゃあどけなくかわいい顔ときりっと賢い顔、さらに他の人間達を知った後の顔。さりげないのに迫力ありました。
色の認識について繰り返し説明するとか、言いたい部分のキモはわかりやすいし、丁寧だなと思うけど、響かせ方というか受けとめ方の自由度は低めになったかなぁ。壁画で抽象的に見せて、感じさせるならもっと全体として委ねる部分があっても、ね。
壁画の使い方がほんとよくて、澄んだ色から濁ったどぎつい色への移行が切なくなりました。いろんな気持ちを重ねているようで。
とにかくマリーに魅せられました。マリーの一挙手一投足にふりまわされる人間たちの、ずうずうしい目論見とおかしさ、うまくいかない哀しさが身に染みました。
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