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6月26日夜 tea for two「コウエンノキマリ」

初観劇続きの波に乗ってこちらも。いつもチラシは見ながらも、微妙な引きの弱さで先送りにしちゃってた。早く出会っていたかった。。。って思わせられたこの作品。

みんなで犬の世話をしたり、憩いの場所として町内会で管理してきた公園で、女の子が殺される事件が。再発防止に町民でパトロールしたり警備員を置いたり。意見の食い違いはあるけど最終的には監視カメラをつけ、キマリを作り直すことで再出発し。。。

静かでオーソドックス。当日パンフに、音楽をききながら町を歩けない、雑踏の音を聞いていないと不安と記す作者の感覚がひしひしと伝わる、優しく丁寧な作り。そういう些細な感覚の違いを、いやな感じでなく「そういうのあるよね」と共感できる形に並べて、でも底には明確なメッセージが敷いてあるような。

謎かけ的に、殺された女の子を待ち続ける者の場面が何度も挿入されてます。後半、それの正体が明らかになっていく間、息が詰まるような感覚に襲われました。そういうフリだったのか!と驚くと同時にすべてが腑に落ち、そして哀しくなる。

その場でよりも、後からボディーブローのように効きました。じわじわ、じわじわとあの場面、あの感情。

こういう視線、センスを持ち、こういう観せ方ができるって。。。とすっかりファンです。大根健一さんってどんな方なんでしょう?もっと早く出会ってたらよかったのに。作品も当日の受付や誘導の応対もとっても丁寧で好感。平日の初日に満席なのも納得かな。

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