7月12日夜 鹿殺しオルタナティブ「轟の歌」
最前列のかどという砂はかかるけど観るには申し分ない場所で観賞。楽園には前にあった飲み屋時代はよく行ったけど、劇場は初めて。狭いし柱邪魔だし劇団大変だな。
轟の村に18年前に生まれた子供たちは神の子として腕に特徴を持っていた。楽器然り、辞書然り、宗教然り、武器然り。しかし一緒に生まれ育ってきた直也には何もない。親には苦労かけるし、仲間には相手にされない淋しい人生。それを苦に親を殺し、仲間の腕を落とし…。
仲間外れのオレノグラフィティさん演じる直也にしてみれば、淋しくもの悲しいお話。いつか自分も、と願ういじらしさ、でも思うようにはいかないもどかしい感じが迫ります。そしてその狂気も。
記紀にもありそうな神話的な荘厳な世界なのに、今を皮肉るような切り口にも感じられて。オルタナティブだけど、鹿殺しらしく感じました。気高く泥臭い、ストイックな感じが。
なんといっても客席との近さが好き!それだけでも勝ち。物語世界を描くにもあの手に付けるオブジェもメイクも、近いからこそのみせ方がよい。大きな柱を挟んでの舞台の使い方もうまい。死角なく見えたんじゃないかな。
にしても、オルタナティブの客席環境の劣悪さはどうにかしてほしい。去年のアゴラもひどかったし。人気劇団のわりには劇場が狭いのかもしれないけど、本公演のスペースゼロとか、秋の円形とかとのバランス考えると。。。客筋と数考えて組んでほしいなぁ。
本当はもう一回観ようかモノすごーく迷ったけど、体がしんどくて諦めちゃいました。やっぱり後悔するなぁ。観ればよかったな。
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