7月16日夜 新感線Rx「五右衛門ロック」
客演の方々が豪華なせいか、チケットとるの大変でした。さすが新感線、さすがコマ劇場。でもほんとにその価値があるかどうかは疑ったりもしながら。
2列目だったけど上手の真横からの観劇。バンドの真下だから爆音!気持ちいい~。どすどす体中に響く。舞台は全体は観にくいけど近いっていうのは好きだな。人間の息遣いが感じられるのがね。
お話はまさにルパン3世チック。大泥棒石川五右衛門が愛人にそそのかされてタタラ島にあるという月生石を盗みに行く。追いかけてくる岩倉左門次。島ではタタラ王クガイとバラバ国が争っている。バラバ軍にはクガイの息子カルマがいたり、クガイが滅ぼしたはずのホッタル族の生き残りはクガイを慕っていたり、と関係は複雑。クガイは月生石をどうしようとしているのか、それがわかったとき、島の運命は。。。
この単純なストーリー展開が私好み。エンタメはこうじゃなきゃ。何を考えるでもない、わかりやすいお話。でも人間像はしっかりしていて登場人物それぞれの心情は見せ場がちゃんとある。クガイ王、愛人インガ、バラバの将軍ボノーとその妻シュザク、カルマ王子、場面場面で感情移入してきゅんとなる。
歌、ダンス、殺陣、どれをとっても不満ナシです。
体の底から湧いてくる興奮が3時間半という時間を忘れさせてくれました。感動した時とか、私、すぐ涙が出てくるんだけど、完成度の高さに笑い泣きしてました。
去年の「キャバレー」でも思ったけど、松雪泰子さんの歌は意外に危なげなく聴き応えある。なのに台詞の時の発声はどうなのかなぁ。裏返るというかわざとらしいというか。歌のいい声のまましゃべればいいのに。森山未來くんはどんどんかっこよくなってる。歌だけじゃなくダンスやタップまで。川平慈英さんの胡散臭いガイジン役もかなりイケてます。意外に芸達者さにびっくりしちゃった。
江口洋介さんはいかにもゲスト的に持ち上げられてる感。北大路欣也さんは言わずもがなの貫禄です。希望を言えばもっと殺陣が観たかったけど、これ以上やったら体力的に厳しいのかな、なんて。
高田聖子さんのおもしろさとお茶目さと色気。なあんて素敵。前半出てこなくてあれ、って感じだったけど、後半に描かれる女心、気丈さ。こういう女性になりたい。
古田新太さん、主役なのに控えめでソロ歌もないのはなぜ?って感じだけど、どこにいてもおもしろい。高田さんと松雪さんが女の争いをしてる時のバックダンスとか、そっちばっかり気になっちゃった。ここぞという見せ場、見栄を切るところとか、カーテンコールとか、かっこいいんだよな。
初めて新感線でもう一回観たいと思いました。思ったら実行すべし。行ってやる!
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