7月28日夜 reset-N「閃光」
沸き上がってくるこの妙な感覚とどう向き合ったらよいのか。もやっと掴み所がない。
王子佐藤佐吉演劇祭3本目。近ごろは広く感じることの多かったこの劇場を、最大限狭くコンパクトに見せ、濃密にゆらめく空気を感じさせてくれる作品。
好みか好みじゃないかでいえば、じゃない側にエントリーします。評判からして演劇界の方々は絶賛だけど外からはどうなのよ、と批判的だったこともあって。だから前半はひどく退屈に感じ、うとうと。
なのにある瞬間のざらっとしたささくれに引っ掛かってしまったんです。ざらついてざらついて、なんかもぞもぞしたくなる。
これからここで起こることを一番よく知っているはずなのに、全く知らない顔ですましている存在。演劇の構造としては当たり前なんだけど、こんなふうに見せつけられるとなぜかぞっとする。気付かせないでほしい感覚。
圧倒されたのも確かだけど、よくわからない部分も多かったのも確か。やっぱり作り手目線がないからなんでしょう。あと夏井さん自身をよく知らないから。
劇中の歌がひどく印象的でした。
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