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7月8日夜 東京セレソンDX 「夕ーゆうー」

すっきりと泣けなかった。。。なんでだろうか。セレソンに求めるのは、ベタなストーリーに爽やかな涙なのに不満。

なぜそうだったのか考察しなくちゃ。

長崎の民宿の3兄弟。かつてはキングギドラに例えられたほどのヤンキーだったけど、今はそれぞれ落ち着いたり落ち着かなかったり。お隣の姉妹とは幼馴染で、夕ちゃんは幼いころから次男の元弥に憧れて。高校時代、元弥は夕の親友の薫に夢中で、薫は元弥の親友の憲太郎に夢中だった。高校を出て大人になり、元弥と薫は付き合うようになる。夕は何度も自分の気持ちを伝えようとしながらも元弥の思いを汲んで伝えられないまま、元弥と薫の披露宴の前日を迎え。。。

元弥の結末と夕の思いはちょっぴり泣けましたけど。お話はいつもどおりわかりやすいし、切ないんだけど、すっきりしない。

設定自体は本当にセレソンらしい地方都市の温かい家庭。地元に根付いて近所と仲良く。でもなんか薄いんです。家族の関わりにしても、地域の交わりにしても。キャラの濃さとかのバランスも均一で、いろんな人の物語が並べられるから、その分元弥と夕のすれ違い具合も、直接的な部分はあるけど匂わせて想像してぐっとくる部分がない。

高校時代、夕は元弥に告白しかける場面でも元弥は気にもせず流します。そこでドキドキ感が感じられない。そういう思わせぶりなことをしているのに鈍感すぎる。一緒に北海道旅行に行ったときも。デリカシーがない。そうやってなんとも思っていないのに、いざ結婚式前日に夕が爆発したのを影で聞いたら、急に心を動かされちゃったりして。それが白々しく感じちゃったんだよなぁ。もっと早く気づいてあげてよ、みたいな。

結局それで結婚は流れてっていうのも安易に思えちゃう。親友の憲太郎が薫に未練を示しても押し通したくらいのベタぼれだったはずなのに。

タイトルにもなってるのに夕の思いのたけがストレートに伝わらないのが最大の原因なのかな。独白する前にもっと、元弥が好き、だけど相手にされないっていうもどかしい感じがあればよかったのに。仕草とか表情とか。最後の言葉ばっかりが浮いているように見えました。もっといじいじと夕の感情にスポット当ててればよかったのに。

最大のもやもやは元弥の結末。それはいくらベタでもなしにしてほしい。

飯島ぼぼぼさんや阿南敬子さんといった私の好きなメンバーが出てなかったのも原因なんだろうな。

ぼろ泣きできないセレソンにはこんな高い金払って行きたくない。ちょっといい話、程度じゃね。次どうするか悩むなぁ。

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