7月9日夜 MU「相思相愛確信犯」
MUのあざといとさえ思えるほどのプロモーション。まったく、気をもたせるんだから。煽られまくっちゃった。
私にとっては初めてのMU長編。それがこんなオールスターで、なんて。わくわく。
恋に関してなんらかのトラブルを抱えた人が集まる断恋道場。片思い歴7年とか、長続きしないとか、ヒモとか、母親からの淫乱の遺伝とか。所長面接で問題を明らかにして入所。でも入所者たちには治療だけじゃない目的もあったりして…
最初にある程度キャラ設定して観客に紹介してくれるんだけど、これがまた。。。素直に信じちゃバカを見る、裏切り。患者でありながら裏の顔はあって当然。裏があっても感情もあるからそうそう予定どおりには動けない。掴んだと思ったら擦り抜けていく。
いったい誰を信じたらいいの?世の中みんな病んでるって言うのは、裏を返せばみんなまとも。病んでるヤツなんて誰もいやしない。じゃあ戦う相手はいったい誰?誰を陥れれば救われるの?
メッセージや問い掛けに必死に喰らいついてたら疲れた。。。なんて思ってるとくだらないとさえ思えるような人間の営みに連れ帰られて。ヒトって単純だなぁ、みたいな、原点回帰、でゆるむ。
これが意外でした。チラシとかのイメージだとおしゃれにスカしていくのかと思ったから。人ってカッコ悪いっていう部分をわりとクローズアップ。下ネタもね。
効果的なメッセージ発信のためか、謎かけ的な場面もあり、伏線を追うのは結構大変でした。途中で全部は拾えないやって思って投げたけど。
ストレート過ぎて恥ずかしいようなこそばゆいような部分もあって。でも、だから作演出のハセガワアユムさんの顔が見えてくる気も。観客にとてもサービスしながら、ぺロッと笑ってるような。
not ‘no message’っていうのは難しいもんだ、とつくづく。わかりやすく提示してほしいと思いながら、同時にもっと客の想像力に委ねてもいいんじゃない?と思うことも。そのバランス感覚が今この瞬間の自分にぴたっと合えば最高。
MU常連の平間美貴さん大好きなので、平間さんとハマカワフミエさんの親子の絡み、よかったです。
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