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8月18日昼 劇団M.O.P第43回公演「阿片と拳銃」

前回公演を見逃して、あと3回と聞いたから今回はあわてて。紀伊国屋は広いから余裕、と思ったら話題になるとそうでもないですね。千秋楽のアフターイベントを狙って。

時や場所を越えた大人の男女3人の愛の物語。浜松、京都、上海、東京。

現代、1979年の老人ホーム。偏屈者とされる婆さんのもとに一本の電話がかかってくる。それはかつて目の前で死んだはずの男からだった。。。

婆さんは若いころ銀座で運命の出会いをした男が2人いた。上海で先に再会した男と結婚、でもその男は麻薬の密売に手を出しており、女の目の前で射殺された。女は妊娠していたが、もう一人の男と再婚して子供を生む。再婚した男は妻子を残して早死にし、孤独になった女は老人ホームに入ったのだが。。。

濃厚。3人の男女をM.O.Pの看板、キムラ緑子、小市慢太郎、三上市朗が演じる。それぞれの中ではとっても熱いであろう感情を抑えた演技でじっくりと味わわせてくれます。

男は二人とも同じ女を愛し、取り合うでも譲り合うでもなく、争う。女は二人を思いながらも奔放で。説明しすぎないその感情がしっとりと伝わってくるんです。やっぱり私が女な分、キムラさん演じる女性に共感する部分が大きかったとは思うけど、男同士の切なさもびんびんでした。

直接的に伝えたり、伝えたいのにまわりくどく表現したりっていうバランスが、切なさアップです。

終わった後のイベントはMONOの土田英生さんとリリパットアーミーⅡのわかぎえふさんと主宰マキノノゾミさんのトーク。途中から主役3人も混ざって。やっぱり関西のトーク回しはうまいです。土田さんがこんなにイジラレキャラだとは知らなかったってくらい突っ込まれててかなりおもしろかった。劇団員全員のサイン入りパンフとマキノさんの戯曲の文庫が抽選で6人にプレゼントされたんだけど、当たりましたそういうの初めてだったからびっくりしちゃった。イベントは初めてだっていうし、残り公演も少ないからかなり貴重なサインもらっちゃったかも。うれしいありがとうございました。

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