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2008年8月

8月30日夜 G-up「ペガモ星人の襲来」④

いよいよ私にとっては最終回になりました。ま、しつこいですね。

細かい点ばかり見てしまいます。私の好きだったクロさんの場面は復活してなかった。悲しいな。なんでなんだろう。

2回目と3回目にやや噛み気味でしっかり聞き取れなかった冒頭の板倉チヒロDの台詞も今日はしっかり言えてて笑えました。板倉さんつながりでいえば、ミステリーアワーの超常現象もネタが変わってた。おもしろかった。

守衛さんの場面のオチもかなり好き。瀧川さん、さすが。

今日は岩井・小椋ペアがかなり飛ばしてました。っていうか飛ばしてたのは岩井さんかぁ。そのせいで時間長くなったんじゃないかってくらい粘ってましたbleah

何をさておいてもおいしかったのは、カーテンコールの関秀人さん。最高のハケ方。

観た人でないとよくわからない感想になってしまいました。。。

なので一応な総括。

正直言ってあらかじめチケットとってなかったら4回は行かなかったかも。作劇的にはなんとも納得いかないというか、好きになれなかった部分とかも結構あるから。もちろん脚本はおもしろいんだけど、見せかたが役者の力量に頼りすぎて放り出してると思えるところも。なんというのか、ウケを狙っている部分だと思われるのに、観た4回とも笑いが起きないとか。そういうのって演出のせいであって俳優のせいではないと思うんだけど、ウケナイのにそっくりそのまま毎回繰り返してるっていうのは痛い。

私は完全に俳優芝居としてお目当てを求めて行っているから、満足はしてます。だからこそせっかく集まった俳優さんたちの窮屈そうな雰囲気が残念に思えてしまうんです。

やっぱりこういうプロデュースありきの企画って難しいんだろうな。客層とかも含めて。それでもこれだけの俳優を集めるのは貴重でありますけど。

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8月29日夜 サンプル「家族の肖像」

客席がすごいと評判。すごいって?汚れるわけでもなかろうに動きやすい服装で、とは?どんな仕掛けがあるやらわくわくしながら。

わー、確かにすごいし怖い。床にしつらえた舞台を囲んで中2階が。上から見下ろす形。よくこれだけ仕込んだもんだ。

あるスーパーに勤める人々がいる。夫を亡くし40過ぎて引きこもる息子を抱える元教師。管理人をする勃たない夫とは子供を作らない約束をしている主婦。フリーター。そして店長。ある日万引き犯がつかまるがその女は元教師の教え子で。店長はその女と話すうち、Mっ気を刺激され罵られて快感を得て。

筋を説明しようとしてもよくわからないです。世の中で起きていることがコラージュされている感じ。一口に家族と言ってもそれを形作るルールはそれぞれ。そのそれぞれを見せてくれるんです。

さらには家族という関係性だけではなく、ヒトとヒトとが関わる形すべてにおけるルールを示す。家族、恋人、夫婦、というように決まった言葉でくくってしまってわかったような気になっているそれを、改めて解体して。

まともに生きているように見える店長や元教師が問題をたくさん抱えていて、恵まれてなさそうなフリーターが一番まっとうに社会を支えているように見えてくる。頭のおかしい者同志、と認めてお互いを求め合う教師の息子と女が幸せそうに思えてしまう。万引き癖のある女でも、求めてくれる人はいる。友達とよりわかりあいたくて、恋人を共有して関係を築こうとする。極端な人間ばかりが出てくるようで、でもちょっとした視点をずらせば出てくる発想でもある。その視点のシフトがおもしろい。

途中までほんとわからなくて、おいてけぼりを食らいそうになりました。小難しくてイヤだよって投げ出そうとしたら、ちゃんと向こうから寄ってきてくれたような。ふとしたところからぐいっとおもしろく感じたんです。ついていこうとすると振り払われ、あきらめると見えてくる。自分と作品の関係も楽しくなりました。

前回公演があんまりおもしろく思えなかったのは、その辺りの加減だったのかしら。なんて思うと、今後の巡り合いが気になる、気になる。

長塚圭史さんが来てました。しかも一番に入場で。目立つなぁ。

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8月29日昼 Mrs.fictions「15 MINUTES MADE VOLUME4」

シアターグリーンは何度となく行ってるのに、Box in Boxは初めてでした。気付いてなかった。知らないところに通されてちょっとびっくり。

今回の15 MINUTES MADEは私からすると有名どころな気が。安心して楽しめそう。企画の目的、「出会い」は少ないけど。

1本目、横浜未来演劇人シアター「市電うどん」。ハマのメリーさんを題材にした表題作のエッセンスを抽出して15分に凝縮させた作品。メリーさんが今際の際に、戦争の時に気まずいまま別れた弟と巡り合う。15分(若干オーバー)できっちり世界を完成させてました。メリーさんの雰囲気と弟の無邪気さに鳥肌が立ちました。

2本目、青春事情「クロヒゲ」。始まった瞬間、ギャグテイストな出で立ちにいやな予感。そして進むにつれてげんなり。15分の演劇を勘違いしてるかな。中身のないテンションだけで15分は耐えられません。ナメてるな、短篇を、って思えてしまう。コントならコントでもっとちゃんと作りこまなきゃ。

3本目、elePHANTMoon「小説の形」。小説家のもとに、ファンで小説家志望の女が作品を読んで貰いにやってくる。女子高生惨殺の実話に基づいた話で。女は作品の続きを書くために…。elePHANTMoonらしい部分がやや控えめながらも盛り込まれた形。時間配分が、前半の導入に使いすぎてるのか、後半のおどろおどろしい感じに浸りきれない気はしましたが。

休憩10分を挟んで4本目、あひるなんちゃら「ゴーテンノーベ」。あひるなんちゃらメンバー抜きで、某ぐーたんぬーぼを模した作品。とぼけた雰囲気の3人がいい味です。最初の金沢涼恵さんの席選びシーンには番組同様のテロップを付けたくなるbleah番組の持つ空気と劇団のカラーがぴったりで、これなら劇団員ナシの公演でも次に興味が持てる。

5本目、アイサツ「クレイジー」。尾倉ケントさんのユニット。俳優姿は何度も観ていたけど作演出は初めてだったのでちょっと期待して。演劇創作の舞台裏ってことで、稽古風景をそのまま作品に。うーん、リアルなコミュニケーションをってことで、会話自体はあるのかもしれないけど雰囲気はデフォルメしすぎじゃないのかな。やたらと内輪ウケ。客席の笑い声が声のでかい方ばかりなので、明らかに演劇関係者とわかる感じなんですわ。後半の踊りのような体の動かし方もなんか中途半端で、リアルな疲れが見えるわけでもなし、美しい動きなわけでもなし。着眼がおもしろくなりそうなのに、なんだかね。二番煎じと内輪ウケの印象しか残らない。

6本目、Mrs.fictions「ねじ式(未来篇)」。器械のスクラップ工場の控え室での会話。従業員の女の子の天然加減がぶっ飛んでると思えば、実は彼女は拾ってきたロボット。調子が悪くなって言うことを聞けなくなっている。一緒に働いてきた彼女ををスクラップにするのか…。さすがに慣れているだけに15分のまとめ方は上手かな。でもあっさりまとめすぎているのと、俳優の見せ方に物足りなさはありました。中央にどんと机を置いてしまってまわりに俳優は座ったまましゃべるだけ。もう少し体の動きがあると面白いのに。ロボットならロボットらしさを、台詞でロボットと言っちゃうだけじゃなくて見られれば。

アフタートークは青春事情とアイサツの主宰でした。青春事情は普段の作品はちゃんとした物語だそうで、企画者側も今回の作風には驚いたということでした。それなら次も観てみてもいいかな。二つの劇団はエチュードから膨らませていくっていう点は共通しているそうで。今回の敗因は膨らませただけで15分持たせようとしたところかな、と聞きながら思ってしまいました。短編でも落ち着きどころは必要ですからね。

舞台美術は松原優介さんによるもの。カラフルなボックスをランダムに配置したものでした。前々回はセットは統一してなかったけど、作品と対等に美術を設定するということで、共通セットとして立てられたものらしいです。生かしたり無視したりはそれぞれの団体によりけりだったけど、視覚的にはかわいらしくてポップ。スタッフにも主張の場があるのは面白いけど、あまりにも作風と合わない場合は難しいですね。

ツマミ食い形式はやっぱり楽しい。続いて行って欲しい。寄せ集まっているわりに、制作さんたちがかなりしっかりしていて、誘導や気遣いがよかったです。

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8月28日夜 各駅停車「いつもの中に、沈む」

先週から毎日のように下北沢に通っている、すぐ止まる小田急にいらいらしながら。

ユニット名はまったく聞いたことないけど、俳優の集め方がおもしろそうだったので。チケット予約が平日の昼の電話だけなのはいただけないな。せめてメールアドレスもチラシに載せてほしい。不便です。

廃校になった美術学校の屋上。町自体が警報が鳴り死人が出るような大変な状況なのに、6年前の卒業生が集まる。パートナーと別れた者、その場でフラれる者、すでに死んだ者まで…。

いわくありげな登場人物、場所、滅びかけてる町などそそられる要素いっぱいで、途中まではかなり期待。だけど並べるだけ並べて撒きっぱなし。収束せずに終わりそうな空気を途中で感じてしまい、興醒め。

キャラづくりがはっきりしないんです。新しくできた彼女にあっさりフラれる、仲間内からは名前さえ覚えてもらえないような冴えない男は会社ではデキデキのモテモテだっていうし。その男を振る女は、男の仲間にまで必要以上に悪態をついて性悪女に見せたかと思えば最後には男に情をみせちゃうし。ナカムラとサワダは別れる理由が薄いし、現在の学生が一人交ざるけど何のためにいるんだかよくわからなかったし。みんないろいろと心情を吐露するけど肉付けがなさすぎて。。。

花火とか廃校とか幽霊とかっていうおいしそうなエッセンスが、ぼやけたまま消えていって、それももったいない。

俳優さんはよかったんだけどな。幽霊役の大久保亜美さんの声のつまらせ方や喉の動きはぐっときましたもん。

仕事帰りに気持ちを奮い立たせて行っただけに、ちょっと残念。

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8月27日夜 G-up「ペガモ星人の襲来」③

冷静に考えて、こんなに何度も行く必要があったのか?いやいや、そもそも芝居は必要があって行くもんじゃない。だから楽しけりゃ何回行ってもいいはず。何度でもわくわくできるならば。

なあんて自問自答しながら。いいんです、好きなんだから。

だいぶ好きなシーンが絞られてきたな。期待してたら削られてたシーンもあってやや落胆。

具体的に言いたいけど。なくなったからいいのか。赤星昇一郎さん演じるクロさんが股間から銃やにんじんを出すんだけど、「クロさん、あそこポケットと間違えてねぇ?」ってとこ。股間から何かを出すのを待つ間も、股間から出たにんじん食べるのも、最高だったのに。なんで?

守衛さんの場面は何回見ても笑える。そのあとのポキさん(吉岡毅志さん)と仁太さん(瀧川英次さん)の会話はアドリブなんだろうな。毎回変わっておもしろい。瀧川英次さんが考えてる間もおもしろい。

今日は岩井秀人さんが下手のセットを壊したシーンが瞬間最高でした。やっぱりこういうのがあるから生で見逃せないよぉ。

今回はなんとなく笑いの少ない回でした。なんでこんなに差が出るのかが不思議。カーテンコールも、5人くらいが延々と拍手し続けてたのに中途半端だったのかダブルでは出てきてくれませんでした。初日はダブルだったけど、その後はどうなんだろ?気になる。

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8月27日昼 劇団宝船「愛される覚えはない」

なんて素敵に傲慢かつ弱気なタイトル。だめ〜な感じの恋愛模様が観たい。

口笛サークルの仲間に勘違いから振られるハメになった空未。気を紛らわせようと口笛吹いて鳥達と戯れていたら、その姿を同じく振られたばかりのイサオに見られる。イサオも口笛サークルに入部し、やはり空未の誤解からイサオと空未は付き合うことに。空未の思い込みがエスカレートする中、イサオは同じサークルの佐奈に言い寄られて二股。空未にバレ、死ぬ思いをしてようやく別れて佐奈と付き合うが…。

期待どんぴしゃな恋愛沙汰。サークルと勤め先という、社会人の二大出会いの場を大いに活用し、恋愛に勤しむ男女。相手があろうがなかろうが、より素敵な相手に出会おうと努力する日々。

傍から見て、恋愛ほど滑稽なものはない。それを言葉どおりにみせてくれる高木珠里さん演じる空未。まわりに乗せられ勘違いし、体当たりで絡めとろうとしてうざがられ捨てられる。一方裏では山田麻衣子さん演じる佐奈がしっかり罠を仕掛け、イサオを奪おうと虎視眈眈。山中崇さん演じるイサオは常に女に振り回され、怒るでもなく流される。以前に佐奈に言い寄られ空未を振ったら佐奈にも捨てられたブルースカイさん演じる田渕は旅に出るし、新井友香さん演じる口笛の先生は淋し紛れに生徒に手を出すし。本人からすれば一生懸命自分の気持ちに向き合い、折り合おうとしてるんだけど、本人以外からすればとっても間抜け。でもそんな姿がいとおしい。

後半、空未とイサオが別れてからなんだか長く感じました。まだ続くの?って思ったけど、ラストまで行ったらなんだか納得。女も男も、どこまで続けても結局同じことを繰り返す。しかもそれはたいがい自分を傷つけるような形で。学んでないじゃん、成長してないじゃん!そうなんだよなぁって、しみじみ切なくなりました。

恋愛の名言・格言もいくつか。恋愛にたらればはない、とか、手の内すべてを彼女に投げ出して勝負するんだ、とか、自分探すなら一人でしろ、まわりを巻き込むな、とか。そうそう、なんて思ったり、意外にぐっさりきたり。

とにかく高木珠里さんが最高。勘違い突っ走り女をテンション高くうっとうしく、でも憎めない可愛らしさも見せてて。吹っ切れ方が潔い。だからかっこいい。

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8月24日夜 スパンドレル/レンジ「地獄のKiosk」

失礼ながら佐吉祭コンプリートの目的がなければ足を運ばなかったかもしれない、この作品。うれしい出会いになれば。

傾斜舞台に怪しげな井戸や水道。客入れにアコーディオンとコントラバスの生演奏が素敵。低い弦楽器ってなんか地獄っぽい。

光も、空も海もないネズミと鬼ばかりの世界でキオスクを営むオヤジ。穴掘りの男たちをいいように扱い、こんな世界から脱出しようと企む。地上に出ていい暮らしをするにはエンペラ様に気に入られなければ、と画策するが。

なんだかよくわからないお話でした。地獄なだけにずっと暗いし、ストーリーもつながってるのかなんだか理解できず、脈絡なく見えてしまいました。

いろいろキーワードとエピソードは並べられたのに、うまく消化してはめこむことができなかったな。

音楽や水や火の使い方がとてもよかった。暗さが絶妙で、顔はかろうじてみえるけどちゃんとランプが映える程度っていうのがうますぎです。

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8月24日昼 木ノ下歌舞伎「三番叟/娘道成寺」

ぽろっと時間があいたからアゴラへ。なんか贅沢な時間の使い方してる気分。歌舞伎を演劇に結び付けた作品を作っているらしい木ノ下歌舞伎を初見。

来てみて気付いた。今回は舞踊作品らしい。へぇ、これも初体験かも。

日本の古典芸能はまったく知らない。開演にあたっていろいろ解説してくれるけど、これはそもそも能の作品から来ていて…、って言われてもそのそもそもがすでにわからん。自分のベースの低さにはがっかりだよ。

でもそんなにがっかりしなくても、作品は十分楽しめました。前半は三人の男性。足の爪先や手の指先が美しく、関節の動きがえもしろい。

後半はきたまりさんというダンサーさんの振付・演出・出演。これがすばらしい。重力を感じさせない動き。まるであやつり人形のような。だけどちゃんと人間らしいボリューム感はある。表情の変化もおもしろい。床に敷いた紅白の布の動きも気持ち悪いくらいに見える。

言葉はまったく発せられず、歌舞伎の内容はわからないまま。だから演者が伝えたかったことを受けとめられたとは思えないけど、なかなかおもしろかったです。時間があっと言う間にすぎました。

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8月23日夜 G-up「ペガモ星人の襲来」 ②

今夜もペガモ星人。抗いがたい誘惑です。

一度観てるのに、バカみたいにひたすら笑える幸せ。おっもしろいよなぁ。

物語を大切にした俳優のみせ方の違いがきちんとしていて、でも誰をおろそかにするでない、その優しい感じ。演出のうまさでもあるんでしょうし、持ち場を守ることを知っている俳優の強さでもあるんでしょうね。小劇場界のオールスターを集めて、無駄遣いと言わせないような絶妙なバランス感覚の見せ場。

もう少しさらっと流してもいいかも、と思う部分もあるけど。

何に対して愛情表現したらいいのか、すでによくわからなくなってるな。何を観ても楽し過ぎ。

でも昨日より今日の部分もあるけど、逆に今日より昨日、もありました。小椋あずきさんと岩井さんの場面とか、初日のほうがていねいな感じがあったな。

守衛さんの場面のあとの、ポキさんと仁太さんのやりとりが好き。今日のはかなり素な表情に見えたり。

まだ二日目なのに、自分があと観られる回数が限られてるのがひどく悲しくなりました。

ただ唯一、お薦めしないのはパンフレット。なんかバカにしているなぁ。初日につい買ってしまったけど。俳優のポートレート見たさにパンフレットを買うような客が集まる公演でもなかろうに。もうちょっと読み応えがある中身がしっかりしたパンフを作って欲しい。前にもG-upのパンフはがっかりしたような気がするな。PPTとかのサービスもないんだから、せめて関わる人たちの公演に対する姿勢とか思いとか楽しんでる感とかみたいなのが見えるとおもしろいのに。

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8月22日昼 アロッタファジャイナ「ルドンの黙示」

すごいな、新国立進出。アロッタファジャイナは番外公演ばかりで本公演は初めて。登場人物が柿喰う客並に多いけど、ついてけるかな。

中央に舞台を置いて客席は対面。両端にお立ち台。上にあしらわれた布。やっぱり視覚的にも美しい。

終わりかけの世界で小説を紡ぐ少年ルドン。ルドンの言葉は未来を予言する。その物語とは…。絶対的な君主シハージャが支配する世界。支配される国ドレの中にはさらに虐げられる民カソーミがいて反乱を企てる。支配者には支配者のルールがあり、支配される側にはそれから逃れる正義がある。それぞれの信義に従って人々は戦い、血を流し、殺し合う。そうやって世界が滅びかけたとき。。。

当日パンフの、争いは悪者がいるから起こっているわけではない、守ろうとする正義が違うから起こる、という言葉どおりの世界観。傍からみればどんなに間違っていても、その人その人で筋は通っている。それが痛くて切ない。

心情としては支配される側を応援するけど、支配する側の将軍ケアルガの生き様がかっこいい。支配する哲学に則ってそれを貫き、そしてそれのために殺される。男の美学。

たくさん出てくる登場人物も、国や時代で衣裳が違うので混乱する事無くなじめます。カソーミの白、シハージャの赤、迷彩色の戦士。またこの衣裳のコントラストが美しい。

こういう系統の作品って暑苦しくやっちゃうと目も当てられない嘘臭い仕上がりになりがちで私の好みからは離れるのだけど、広く美しい空間でさりげなくやられると逆に引き込まれました。誰の正義を主眼に置いたわけでもない中立な目線がよかったのかな。

アフタートークになってみて客層にちょっとびっくり。さすがD-BOYS。質問に次々手が挙がるのがすごい。もっと作品の話とか音楽の話とか聞きたかったけど、あれじゃそんなニーズはないな、仕方ないcoldsweats01

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8月22日夜 G-up「ペガモ星人の襲来」

駅前劇場の最前列の椅子、だいっきらいです。すこぶる座りごこちが悪い。角度のせいで。それでもこの公演なら最前列で幸せ。好きな俳優さんににじり寄りたいくらい。

待ち焦がれました、大阪が先だったのも悔しくて。

後藤ひろひと大王が十数年前に関秀人さんに書き下ろした脚本。

50年前に作られたラジオドラマ「ペガモ星人の襲来」。連続のハズが一回で打ち切られ、最後のUFOの効果音とともに幻の作品とされていた。なぜ幻となったのか、現代のラジオディレクターがその謎を追い掛ける。当時の関係者やそのそっくりさんを集めて再現しようとした、その現場で…。

ミステリアスな展開で興味をそそり、散りばめられた飛び道具キャラで笑いを誘い、達者な役者でじっくり魅せる。非の打ち所なし。

飛び道具4人衆、最高です!森下亮さんがあんなことするなんて。柿沼美智恵さんの渋い声でそんなこと言われちゃあ。。。板倉チヒロさんや黒岩三佳さんはいつもどおりと言われればそうかもしれないけど、まるで当て書きされたかのようなはまりっぷり。

小椋あずきさんと岩井秀人さんの掛け合い漫才も、もっと見ていたいくらい。俳優をする岩井さんの表情、ぼけっぷり大好き。

関秀人さんの登場シーンもインパクトあったなぁ。

よっし、また観るぞ。とことん細かく観倒したい。

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8月21日夜 柿喰う客「真説・多い日も安心」

初日明けました。夕立でいろいろ電車止まってたけど無事開演。こんだけ大人数で広い舞台でバカが観られると思うと、にやついちゃいます。

男たちのオナニーのおかずになることで国の領土を広げてきたAV女優の女王さま。始皇帝と名乗り、セックスシンボルとして国を支配する。しかしいくら魅力的でもおかずとして飽きる日は来る。手を替え品を替え、本数を増やし、生理を止めるために妊娠までするけど。意に沿わない者は殺すという暴挙に出るが…。

AV業界の勢力争いを秦の始皇帝の支配になぞらえるというとんでもない物語。しかも登場人物は38人も。なのにまったくややこしくなく、テンポとノリと勢いで一気にみせてくれます。

柿特有のリズムに身を任せて、俳優さん達の素敵な声に聞き惚れて。言葉や内容は過激だけど、そのどぎつさに負けない世界を成立させるのがすごい。一つもリズムを崩さないままもっていくクオリティの高さに感服します。

なんて感心してるところに流れるサライ。ソロが全員音をハズしてるって。。。狙い?舞台上の深谷由梨香さんが必死で笑いを堪えてるのがおかしかった。

私が一番好きだったのはオープニング。七味まゆ味さんの独壇場。内容、台詞回し、すべて、鳥肌立ちました。なんであんなにかっこいいんだろ。ぞくぞくします。

柿喰う客はいつもおもしろいのに、なぜかリピートする気は起きない。せっかくリピート割り引きあるのに。不思議。パワーが強すぎておなかいっぱいになるのかな。

おまけ。観た翌日になって、ポストに公演案内のDMが。。。bleahどうしちゃったのかな。初日過ぎてから届くなんて。また観ろってそういう作戦?

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8月21日昼 ヨーロッパ企画「あんなに優しかったゴーレム」

前回の「火星の倉庫」を見逃したので、今回は。意外にチケットが取れなくてびっくりしました。前売り劇団扱いがないと不便ですね。ぴあとかあんまり使いたくないから。手数料高いんだもん。

ゴーレムという土人形を題材にして。

プロ野球選手のドキュメンタリー撮影中に、選手が子供のころ影響を受けたというゴーレムと対面するテレビクルー。最初は選手をキチガイ扱いするんだけど、町全体がゴーレムを受け入れていることを知り、徐々に存在を信じるようになる。ゴーレムに育てられた少女がいたり、ゴーレムを調べる学者がいたりするが。

うーん、おもしろいところはあるんだけど、なんだかな。架空の生物を信じる信じない、いるかいないかの議論でまるまる終わる。同じ状況で話し合いが繰り返されると、かなり飽きる。そしてヨーロッパ企画のお話って毒や嫌味が全くなく、みんながいい人。そのあたりがだんだんむずむずしてきちゃって。

もう、ゴーレムがいるならいるでいいからなんか活躍してよ!って感じ。いるいないを論じるならもっと疑わしい状況を作ってどっちなんだろ?って思わせて欲しいし。人がUFOやら霊やらの存在を論じている時みたいに、もうどっちでもいいよ、って思っちゃう。さらにペガサスまで登場しちゃって、そのほんわか加減が私には緩すぎ。

嫌いなわけじゃないし、つまらないわけでもないんだけど、なんか受け入れがたい退屈さ。チケットが取れないほどの人気もどこにあるのかがわからない。プロモーションは上手だとは思うんですが。俳優さんたちも外で観るほうがステキな気がするし。。。ほのぼのしたい時には、ってことにします。

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8月18日昼 劇団M.O.P第43回公演「阿片と拳銃」

前回公演を見逃して、あと3回と聞いたから今回はあわてて。紀伊国屋は広いから余裕、と思ったら話題になるとそうでもないですね。千秋楽のアフターイベントを狙って。

時や場所を越えた大人の男女3人の愛の物語。浜松、京都、上海、東京。

現代、1979年の老人ホーム。偏屈者とされる婆さんのもとに一本の電話がかかってくる。それはかつて目の前で死んだはずの男からだった。。。

婆さんは若いころ銀座で運命の出会いをした男が2人いた。上海で先に再会した男と結婚、でもその男は麻薬の密売に手を出しており、女の目の前で射殺された。女は妊娠していたが、もう一人の男と再婚して子供を生む。再婚した男は妻子を残して早死にし、孤独になった女は老人ホームに入ったのだが。。。

濃厚。3人の男女をM.O.Pの看板、キムラ緑子、小市慢太郎、三上市朗が演じる。それぞれの中ではとっても熱いであろう感情を抑えた演技でじっくりと味わわせてくれます。

男は二人とも同じ女を愛し、取り合うでも譲り合うでもなく、争う。女は二人を思いながらも奔放で。説明しすぎないその感情がしっとりと伝わってくるんです。やっぱり私が女な分、キムラさん演じる女性に共感する部分が大きかったとは思うけど、男同士の切なさもびんびんでした。

直接的に伝えたり、伝えたいのにまわりくどく表現したりっていうバランスが、切なさアップです。

終わった後のイベントはMONOの土田英生さんとリリパットアーミーⅡのわかぎえふさんと主宰マキノノゾミさんのトーク。途中から主役3人も混ざって。やっぱり関西のトーク回しはうまいです。土田さんがこんなにイジラレキャラだとは知らなかったってくらい突っ込まれててかなりおもしろかった。劇団員全員のサイン入りパンフとマキノさんの戯曲の文庫が抽選で6人にプレゼントされたんだけど、当たりましたshineそういうの初めてだったからびっくりしちゃった。イベントは初めてだっていうし、残り公演も少ないからかなり貴重なサインもらっちゃったかも。うれしいheart04ありがとうございました。

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8月17日夜 タカハ劇団納涼番外公演「ボクコネ」

なかなかの評判でしたね。出演者が好みすぎて、行かないわけにはいかない!

ぼろいアパートに住むぐうたら住人達と、ちょっとイッちゃってる大家さん。大家さんは宇宙人の少女と友達になり、その子の故郷を見るために宇宙旅行に応募する。運よく当選するけど、手違いでアパートごと飛び立ってしまい、帰れないことに。住人達と旅行会社の人たちは宇宙人とのコミュニケーションの練習に精を出すが。

住人役に森戸宏明さん、異儀田夏葉さん、西尾友樹さん。旅行社の人に川島潤哉さんと鈴木麻美さん、大家さんが田中沙織さん、宇宙人少女に酒井杏菜さん。そりゃおもしろいですよ。

川島さんの、表面ヘラヘラしながら目の奥笑ってない感じとか、森戸さんのほんとにこういうおっさんいそう感とか、大好き。

前半で醸し出した緩やかで平和なムードを、惜し気もなく引っ繰り返す、その裏切り方が見事でした。最後があんなふうになっちゃうなんて、まったく予想外ですもん。多少強引な流れもあってつかみかねた部分もあったけど、なんだか満足できる。

それにしても田中沙織さんのおばあさん役、かわいい。全然婆さんには見えないけど、ああいうキャラ設定なら違和感なし。それは俳優としてはうまいのか。すごい計算してそうな気もするし、天然な感じもするし。読めないなぁ。

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8月17日昼 庭劇団ペニノ16th「星影のJr.」

前回のアトリエ公演がとてつもなくインパクト大だったから、どうなるかすごく楽しみで。スズナリだけどチケットとれるか心配になっちゃって早めにゲット。

小学生の男の子を取り巻く世界を、なんとも人間臭い教育にからめて。4時限にわたる授業、という構成。でも決して机に向かって学ぶような授業ではありませぬ。

夏のある日、家庭にて。この家庭、夫婦はうまくいっていない。少年は気づいているのやらいないのやら、幼く無口でかわいいのに、そのくせ二階からこっそり覗いていたり、しっかり大人を観察している。1時限社会の時間「大人とふれあおう」、2時限家庭科の時間「食べ物を大切にしよう」、3時限体育の時間「心と体を鍛えよう」4時限道徳の時間 「自由な心を持とう」。お父さんの仕事仲間と遊んだり、その人を交えて晩御飯を食べたり、屋根裏に住む妖怪や、どこかからあらわれた赤鼻のウインナーと戯れたり、お父さんの恋人を水鉄砲で撃ったり。

かなりどろりんとした面を持ってはいるけど、どこか寓話的でもある。ものすごく足をとられる粘り気のある沼なのに、漬かってしまえばひんやりして気持ちいい、みたいな。気づけば底なしかもしれないけど。今回はちょっと評判を見すぎてしまったのでかなり先入観を持って観てしまったんだけど、わりと批判的だった評判のわりに私は嫌いではありませんでした。子供がいるとか、その子供の前で下着姿のお父さんの恋人が出てくるとか、お母さんが犬になっちゃうとか、確かに嫌悪感を抱かせがちなディテールはある。でもそれはそれで、この作品の世界観のなかでは違和感がない。むしろ教育をテーマにするって提示しながらその中でこういう世界を作れるのはおもしろい。

下卑たお父さんの姿が憎たらしいけど生々しくていい。奥さんに子供を迫られて、浮気をし、っていう単なるダメ親父なんだけど、そのことに対してなんの苦悩もなくからっと自分の気持ちに忠実に生きてる様子が。女の立場からすれば許せないけど。

私の集中力がだいぶ欠けていてぼんやりした中で観たから、見のがしている部分も多そう。でもそれが逆に功を奏しておもしろく思えたのかもしれない。のほほんと観れば、気持ち悪い童話でもほんわか居心地よくなっちゃう。

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8月13日夜 「Hula-Hooperの、部活動『鱈。』」

うっわ、予定が狂った!マチネでこれ観ようと思ってたのに、開演2時間半前になってマチネ中止のメール。ええぇ。そんなのありですか?理由もなく一方的な知らせに若干腹を立てつつ、なんとかマチソワ入れ替え。でもなぁ、なんだかもやもや。知らせがくるだけマシなのかな。初めての部活動、楽しみだったのに、テンション4割ダウン。

しかも予定変更で一人ぼっち。気後れするような楽しげな会場。

まずはゲストの本家藤岡藤巻のライブ。ポニョじゃない藤岡藤巻。初めてみたけどまあまあおもしろい。後半は阿久悠先生の歌をベースにかわいらしい妖怪たちのコイバナ。

いやぁ、ほんとにかわいいわぁ。私男だったらかぶりつくな。触っちゃいそうだな。肌きれいだし。汗さえいとおしくなる。変質者だな。

宮沢紗恵子ちゃんをあんなに間近で観られただけで満足できるな。

観たかった堀井秀子さんが降板してたのが残念。あとちょっぴり長かったのが疲れた。楽しかった分いろいろ複雑。

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8月13日昼 劇団青山隆之「バスタオル」

なんとなく気になって行ってみました。劇団というけどコントをしてる集団らしい。

9本立てのコント。題名羅列すると。バスタオルの歌、点呼、梨狩り、めがね男子、プロポーズ、PIZZA、つっこみ、木更津ボーイハンター、友情。

一言で言えばあんまりおもしろくはなかった。違うな、おもしろくないわけじゃないけど、笑えるほどじゃなかった。おもしろに持っていこうとするのに、どこが笑いどころか微妙にわからないって感じ。

せっかくなかなかの役者さんがでてるのにもったいないな。

たとえば最初のバスタオルの歌とか、歌ってる顔とかおもしろいのに、歌詞がパンフに載っちゃってるからインパクトなくなっちゃってる。点呼は小学生の遠足なのにキャラ作りが中途半端に大人になっちゃってる。めがね男子は何がオチかわからない。などなど。

上品過ぎてはじけたりない。この値段でまた観るかって言われたらかなり微妙。でも福山雅治の花輪があったり、猫ひろしが観に来てたり、っていう派手さはある。

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8月12日夜 「女教師は二度抱かれた」 ②

チケットを取っていただいたのでもう一回。今回は2階だけどわりと正面から。よかった、サイドからだと首が痛い。長いから。

やっぱり2回目は違いますね。じっくりと物語も堪能できる。鈍感なのか一回目はまったくストーリーの繊細な部分を受け止められなかった。そのことに気づけただけでも2回目に行った甲斐あり。

大竹しのぶさん演じる女教師の、心を病むほどの、演劇そして教え子の演出家への想い。彼女を必死で守り続けた浅野和之さん演じるフィアンセの強さ。売れることへの人々の執念。それに執着しながらそれでも大切な人を大切に想う人間らしい気持ち。

そういう松尾スズキさんらしい優しいエッセンスがちりばめられているんです。絶対にストレートには表さない。じーんとしそうな瞬間にすかさず笑わせる台詞を投げる。最初観た時にはその笑いにごまかされてだまされてしまったけど。

切なさと、ラストのやや希望を持てる感じにちょっぴり涙。晴れ晴れとした大竹さんの表情がステキ。

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8月12日昼 劇26.25団「生憎」

王子佐藤佐吉演劇祭も後半。劇26.25団は3月の公演を逃しちゃったから約一年ぶりかな。

カラスの肉加工に携わる会社の工場のある日陰村。工場では病を抱えた人たちが働き、そこから昇格すると事務所勤務。面会にやってくる家族も少ないが、そこに暮らす分には何不自由なく、居住者はそれなりの幸せを感じていた。だがそれをおかしいと思う外部の人はいるわけで。

謎も多く、カラスの肉を食べるという微妙に現実味もあるけどやっぱりシュールな題材はかなり興味を引きます。え、なにそれ?的なのめり方。だけど提示された謎が最後にすっかり解消されたかっていうと。。。若干すっきり感なくて。

描きたい心情がいまひとつ定まらないというのかな。登場人物は気持ちが昂ぶってるようだけど??ってなっちゃう。所長のアザミしかり、体操の八木先生しかり、マタタビしかり。

おそらく言外の意としてこめた思いが私には汲み取れなかったってこと。空気は嫌いじゃないけど、消化不良気味に終わりました。

気になったのが、生憎という言葉の使い方。3回くらいでてきましたけど。家族の中で使う言葉ではないんじゃないか?っていうひどく感覚的な部分での違和感を感じてしまい、すごく浮いて聞こえてしまいました。その言葉を使いたかっただけに思えてしまい、場面との相性は逆効果だったかな。

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8月11日夜 ロスリスバーガー「ピクルスのすっぱさと僕の涙」

昼に続き、ここも初見の劇団。どうかなぁ?初めましてはどきどきして身構えちゃうな。

小さな劇団の公演中。開場時間になっても主役が来ない。あわてふためいて代役決めて舞台をあけるが役者が怪我したり、ハケをトチッたり、お腹こわしてトイレに籠もっちゃったり。劇団員の不倫まで発覚しちゃって…。

あーぁ。あんまりいい出会いにはならなかったな。惚れる要素は感じられず。

どうもこういう舞台裏ドタバタ系で楽しめた記憶がない。ひねりのないベタな騒ぎ方は苦手みたい。

あとはキャラの個性のリアリティのなさ。いったんそれを感じちゃうとどうにもウザくなっちゃう。

唯一藤代智己さん演じる中野くんは笑えました。なんだろ、あのくねくねしたキモイ体の動きは。どんな生活してるのか生態を観察したくなるキャラ。

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8月11日昼 田上パル「そうやって云々頷いていろ」

田上パル初体験です。以前の公演の田舎の高校生の方言会話ってのにどうも食指が動かず、見逃しておりました。登場人物が社会人になったらしいので一度観てみようかな、と。おバカ具合を確かめに。

 

舞台はやっぱり田舎町。ダム建設で水底に沈んじゃうことになった町。町を復興させるために若者達は祈祷師を呼んだり、地域再興の専門家を呼んだりしてがんばる。が若者達にも考えの違いはあり、寄ると触ると喧嘩。やってくる人たちもホンモノだったりニセモノだったり。仲間割れと仲直りを繰り返すうちに、見えてきた、ともに戦うべき相手は…。

あまりのテンションの高さに唖然。すっごいわ。イヤな感じじゃなくて、なんというか体温が高い。熱気。わざとらしくも見えかねないのに、ああ田舎ってこんな感じかぁって変に納得させる力もある。

基本ラインはおバカだけど、テンションの高さが悪ノリにならないのは、役者さんの身体能力の高さがあるから。高いところから飛び降りるのもそうだし、喧嘩の段取りもきっちりしてる様子。あれだけのアクションを怪我なくやりこなしてる。しかもいかにも身軽っていうのではなくて、普通の田舎の青年風なのにさらっとやってるのがおもしろいな。

この日のこの回しか行けないって思ったら、ラッキーなことにアフタートークあり。で東京デスロックの多田さん登場。キラリ☆ふじみつながりなんですね。体使うって部分は両劇団は似てるって。使い方はまったく違うようだけど。田上パルの脚本をデスロックで、なんて話も挙がってたけど、ぜひ観てみたいものです。

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8月8日夜 「女教師は二度抱かれた」

超豪華な出演者と大人計画本公演並みに劇団員達が揃ってコクーン。おもしろいのは当然だからプラスαで何が観られるのか。

それにしてもチケットとれないですよね。先行でもA席。上手サイドから。

小劇団からのたたきあげで大舞台の演出を手掛けるまでにのしあがった演出家。大物歌舞伎俳優と組んでの一大プロジェクトが始まる。が、打ち合せに向かう車が事故を起こし、怪我人が出てしまう。評判に水を差すことを恐れ、示談に持っていこうとするが、相手が示した条件は、その舞台への出演。被害者は芸能事務所の社長、そこの所属女優はその演出家が高校時代の演劇部の顧問だった。先生と生徒という以上の関係だった二人。18年ぶりの再会。18年間の女教師の思いは…。

演出家に市川染五郎、女教師に大竹しのぶ、事務所社長に浅野和之、歌舞伎俳優に阿部サダヲ。

最近はやりの私的演劇というのかしら。ま、この場合は設定で松尾さんを想像させて。そう思っちゃうとなんだか痛々しくなっちゃうんだけど。たぶんわざとなんだろうな、微妙なさじ加減で。

こまごまと松尾さんらしい笑いのトラップにひっかかりまくって、気付けばストーリーに取り残されてたかも。エンディング、まわりに泣いてる人がいてびっくりしちゃいました。笑いにごまかされちゃった。

感覚としては松尾さん最後の絞りだしっていう感じが拭えません。おもしろい、でもそれって自分を限りなくさらけだして、なんじゃない?って。そう思わせる策略ならうれしいんですが。また観に行って確かめます。

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8月6日夜 拙者ムニエル「悪い冗談のよし子」

出演予定者の急な降板で結構大変だったらしい今公演。あれは失礼な話だ。まぁ終わってしまえばいいネタだけど。

花嫁姿のよし子はコンビニで万引きして捕まった。同じく万引きをしたワルオと知り合い、自分を捨てた花婿間宮への復讐、殺害を決意する。殺人専門学校に通うが、学費が払いきれずにやけになってると、ツチノコを発見して有名人になってしまう。環境保護活動を始めて、間宮への復讐をあきらめかけるが今度は間宮がワルオと一緒に追い掛けてきて。

これでもかこれでもかっていうおバカなストーリー。脈絡ないのにするする繋がって、すんなり受け入れられちゃうから不思議。考える間もないテンポの良さと一瞬たりとも流さないていねいさがいい。似せるつもりのないモノマネも、それを押し切るのが潔くかっこよく思えちゃう。

一回ぽっきりしか出番のない小道具や看板や衣裳にめいっぱい力を入れてる。加藤啓さん演じるワルオの大きな手とか、女の子を飲み込むツチノコとか、ウェディングドレスとか、お姉さんが隠れてる看板とか。そういうバカバカしさについ笑っちゃった。

途中に挟み込まれるダンスが妙にかわいくかっこいいなって思ってたら、振り付けが井手茂太さんでした。ふうん。入り方は唐突で、不自然ですらあるけど雰囲気としてはしっくりくる。うきうきする。

あー楽しかった。伊藤修子さんの声がツボ。

そういえば山田まりやさんと小手伸也さんって、私がお芝居にはまるきっかけになった作品でも共演してたな。なつかしいな。

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8月2日夜 クロムモリブデン「血が出て幸せ」②

今回はちゃんと予定組めなかったから2回で打ち止め。なのでこれで最後。めいっぱい堪能しなくちゃ。

後半にならなきゃ全容が判明しないから、1回観て全体像が見えたところで再確認したい部分がもりもりと。わかってるからまるっと楽しいし、ぼんやりしてても楽しい。

細かい部分が追えるっていうのは贅沢なことです。

深夜のファミレスに来るのはファミリーではない人々。上京し、夢を追いかけて童話を書き、ファミレスでバイトするけど芽は出ず、いつの間にやら歌舞伎町で活躍し。そんな切ない状況なのに複眼的に見せることで笑いにも変わってく。

最前列が取れたから最高。大好きな俳優さん達の汗やら息遣いやら、感じられるのは近さならではの醍醐味。エンディング近くに板倉チヒロさんが鼻水垂らしてるのさえも、ステキにみえちゃうから困ったもんだ。

ばか騒ぎをしてるようにみせかけて、じっくりみると結構なメッセージは詰め込まれてる。だけどテンションは変わらず高いまま。勢いとそれに負けない中身の拮抗が好きなのです。

薔薇さんがおもしろくってたまらない。言うことわかってても顔つきまで想像できても笑っちゃう。

終わってみるとやっぱりまだ観たい。楽日の時間が早いのを恨めしく思いながら、次回公演の予約で気を紛らわしました。

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