9月30日夜 パラドックス定数「三億円事件」
待ってはいたけど危うく予定組み損なうところでした、大好きなパラドックス定数。今回も実際にあった事件をモチーフに、がっつりしたのが観られそう。
OFF OFFで対面客席は初めてかな。これならたくさん入るしぎゅう詰め感が雰囲気にあってていい。どこに座っても俳優さん誰かしらの顔は見えなくなるけど、死角は特になし。黒板は見えなくても問題なし。
事件の概要など知らないまま観ましたが、やっぱり知ってたほうがおもしろいのかな。少なくとも警察についての知識はあったほうがいいようですね。公安とか刑事とか、所轄と本庁とか。
時効を3ヵ月後に控えた三億円事件の捜査本部。200人近くいた捜査員が8人に減らされ、トップもすげかえられ、所轄も本庁もこれ以上士気の下がり様のない状態。しかしそれでもいろいろな思いや策略もあって。
もう、期待どおり最高におもしろい!事件の謎に対峙するわくわくと、人間関係が詳らかになっていくどきどき。未解決事件を追うだけでも十分おもしろいだろうに、さらにかぶせる捜査一辺倒にならない人間ドラマとしての部分が大好きです。
捜査対象への感情移入、怪我で捜査から外れた上司への疑惑、出世コースとそこから弾かれた者・最初からコース外の者、危ない橋を渡ってきた上司とその後を継がされようとしている部下の関係、純粋に事件を解決したいという願い…。
舞台の上にあるのは言葉と俳優の佇まいだけ。なのに、なのか、だから、なのかはわからないけれど、全く抗うことのできない引力がそこにはあります。
ま、初日だから台詞噛んじゃってはいたけど
でも本当に近い位置から観る俳優さんの存在がすごくよかったです。言葉メインだから、それを言いよどむ、ためらう間の一瞬の喉仏の動きとかにやられます。上司が部下を見た時の目線が一回下に流れたってだけでものすごい思いがこもっているように感じられちゃう。
これだけの脚本を書き、あんなすごい演出をする野木萌葱さん、只者ではないw(゚o゚)w
客席の面子もまあすごい。異儀田夏葉さんとか、中川智明さんとか、辰巳智秋さんとか、本広監督とか、高井浩子さんとか。そりゃ注目ですよね。
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