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2008年9月

9月30日夜 パラドックス定数「三億円事件」

待ってはいたけど危うく予定組み損なうところでした、大好きなパラドックス定数。今回も実際にあった事件をモチーフに、がっつりしたのが観られそう。

OFF OFFで対面客席は初めてかな。これならたくさん入るしぎゅう詰め感が雰囲気にあってていい。どこに座っても俳優さん誰かしらの顔は見えなくなるけど、死角は特になし。黒板は見えなくても問題なし。

事件の概要など知らないまま観ましたが、やっぱり知ってたほうがおもしろいのかな。少なくとも警察についての知識はあったほうがいいようですね。公安とか刑事とか、所轄と本庁とか。

時効を3ヵ月後に控えた三億円事件の捜査本部。200人近くいた捜査員が8人に減らされ、トップもすげかえられ、所轄も本庁もこれ以上士気の下がり様のない状態。しかしそれでもいろいろな思いや策略もあって。

もう、期待どおり最高におもしろい!事件の謎に対峙するわくわくと、人間関係が詳らかになっていくどきどき。未解決事件を追うだけでも十分おもしろいだろうに、さらにかぶせる捜査一辺倒にならない人間ドラマとしての部分が大好きです。

捜査対象への感情移入、怪我で捜査から外れた上司への疑惑、出世コースとそこから弾かれた者・最初からコース外の者、危ない橋を渡ってきた上司とその後を継がされようとしている部下の関係、純粋に事件を解決したいという願い…。

舞台の上にあるのは言葉と俳優の佇まいだけ。なのに、なのか、だから、なのかはわからないけれど、全く抗うことのできない引力がそこにはあります。

ま、初日だから台詞噛んじゃってはいたけどcatface

でも本当に近い位置から観る俳優さんの存在がすごくよかったです。言葉メインだから、それを言いよどむ、ためらう間の一瞬の喉仏の動きとかにやられます。上司が部下を見た時の目線が一回下に流れたってだけでものすごい思いがこもっているように感じられちゃう。

これだけの脚本を書き、あんなすごい演出をする野木萌葱さん、只者ではないw(゚o゚)w

客席の面子もまあすごい。異儀田夏葉さんとか、中川智明さんとか、辰巳智秋さんとか、本広監督とか、高井浩子さんとか。そりゃ注目ですよね。

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9月30日昼 竹内まりやソングミュージカル「本気でオンリーユー」

渋谷の街に降りたとたんやたら竹内まりや。そんなにこれがフィーチャーされてるのかと思ったら、ちょうどコンプリートベストの発売だったみたい。かなり頭の中はまりや一色。

私にしてはめずらしく、メジャー系。うーん客層が心配だけど。

あややファンが多いかと思いきや、平日マチネだからか結構年齢層高めの女性多し。そうか、竹内まりや世代でパルコにお金出せるとなるとこうなるか。

私みたいにくぼかんさん目当てのような客は他にいるのだろうか…?

唯川恵の小説をベースに。彼氏と別れたばかりのOL。仕事のできる憧れの先輩もいて仕事に打ち込もうとも思うけど、元カレへの未練も断ち切れない。元カレはすでに社内に彼女を作り結婚まで考えていたが、その彼女は親友で…。親友に彼氏を紹介するように言われてつい見栄を張り、その場にいたカメラマンを紹介し、偶然が重なってそのカメラマンとつきあうことになっちゃって。。。

なあんかそんな小説を夢中になって読んでたこともあったなぁ、なんてしみじみ。バブル時代の月9なノリ。ひねりもなく、とっても素直にステレオタイプな悩みを抱える女の子の葛藤。

曲と物語のコラボって言う点ではきっちり構成されていて、見応えはあります。あややのかわいらしさもしっかり具合もばっちりハマッてて。

でもなあ、時代が違う。。。

そう言っちゃおしまいかもしれないけど。

あんまり仕事か恋か、なんて作品、今どきドラマにしても見かけないもんなぁ。

話や展開は十分楽しめるものなんだろうけど、今の自分とはシンクロする部分が少ないっていうことでしょうか。違ったモチーフならもっと共感できただろうな、と少々惜しい。

あとはパルコっていうサイズもなんかちょっと中途半端で。帝劇とかコマとか大きい劇場でマイク付けて歌ったりしゃべったりするのに慣れてる俳優さんと、声の通る小劇場の役者と、発声の微妙なアイドル系がいるから、なんとなくボリュームがちぐはぐな印象。歌だけじゃなく芝居部分も肉声じゃなさそうだったのもちょっと残念。

おでん屋のオヤジの原金太郎さんやくぼかんさんはやっぱりおもしろかったです。スポーツジムのインストラクター姿やパーティーシーンで相手もなくはしゃいでる姿についくすくす。

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9月27日夜 「4x1h Play #0」

なんか久しぶりにお芝居を観に行く気がする。って言っても10日ほど空いただけなのに。禁断症状。

5月の6本のリーディングから選ばれた2本が演じられるplay#0。どう変わってくるのかが楽しみな2作品。

だって、選ばれたのは柿喰う客の中屋敷法仁さんと快快の篠田千明さんの作品。これを全くカラーの違う演出家、黒澤世莉さんが演出だなんて。

一本目「ひとさまにみせるもんじゃない」寝坊して犯罪の巣窟である極楽メトロに乗るハメになった女子高生の話。いろいろな痴漢に出会うけど、痴漢にもそれぞれ事情があって。

リーディングの時はきっちり登場人物ごとに役を割り振っていましたが、ここでは6人の役者が交互にお立ち台に登り、登った者が役を演じていきます。噛んだりしくじったら引きずりおろされ、ころころと演者は変わる。役柄がわかってないと多少わかりにくい部分はありました。

台に登って生き生きと演じる役者と、台詞をつぶやきながら下から虎視眈眈と乗っ取りを狙う役者の駆け引きにわくわくします。シアタースポーツみたい。黒澤演出だけに、そのタイミングも稽古で生まれた流れをそのまま持ち込んで争っているように見せてるんだろうな、なんて思って観てました。だけどそれは勘ぐり過ぎで、すべてあの場で生まれた空気。お立ち台の取り合いも本気。だから毎回毎回演じる役も場面もさまざまだそうで。そっかー、あの迫力は半端じゃなかったもんな。

そうだとわかると一度しか観られないのが残念でたまらない。だいぶ印象違うんだろうなあ。

争いの迫力で、柿の勢いというか中屋敷さんの脚本の息遣いというか、そういう部分も感じられました。それが、柿メンバーじゃなくてもああなるのか、とおもしろくもあり、逆にメンバーが変わるとこうも違うっていう部分がちょっと物足りなくもあり。

2本目「いそうろう」居候をする側される側のそれぞれのストレス。

こちらはリーディングでは観てないんだけど、快快バージョンは富士山アネットのイベント[EKKKYO-!] で拝見。

女の子どうし、ルームメイトではない立場の違いがもたらすいらいら感がおもしろい。演じる役者さんはかわいらしいのに、その感情のすれ違いは快快に比べるとずいぶん生々しく見えました。ワンクッションなくストレートにぶつかる感じ。

だから我慢我慢が切れた瞬間とかはすっきり。泣いたりわめいたりも仲良しの裏返し感よりも女同士のバトル感が強かったな。

どちらの作品も、やっぱりついつい比べてしまって、なんだか素直に観られなかったような気が。まぁそれもおもしろみなのかな。比べてみるから自分の好みもわかってくるっていうのもある。こういうのが好き、ああいうのは苦手、って。

短篇だからこその瞬発的な発想力でいろいろなバリエーションができそうなのも楽しい。同じ演出家で俳優を替えたら、とか、俳優そのままで演出家は別の人、とか。いろいろ並べて味わわせてほしい。枠組みをちょっと越えた感じが今後どう発展するか、すっごく楽しみ。

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9月14日夜 東京デスロック「演劇LOVE2008~愛の行方3本立て~」倦怠期「CASTAYA」

エンリク・カステーヤって誰?聞いたこともないし、出演者さえ明かされていない。なんだろ、どんなんだろ。でもそんなまったくわからない状況すら、アゴラ劇場やデスロックの後ろ盾があるなら、確実でしょ。これ、おもしろいな。

デスロックの中で並ぶならば、多田淳之介がらみでないわけがないっていうのは見当がつく。じゃあなんであえてこういう形で作品にするのか。その謎を解くために、どうしても解説付きの日に伺わねばならぬ。

当日の受付や誘導、やっぱり確認しちゃいましたよ。出演するならここにいるわけないなぁって。でもデスロックの俳優さんたちはいる。これはやっぱり多田さんが怪しい。

ドン・キホーテもそうだったけど、夏目さんが注意事項のアナウンスをするのはなんだか笑える。それだけで笑えるんだからずるい。しかもカステーヤさんのメッセージまで。。。

カステーヤさんからの観劇アドバイスは、時計をはずして時間を気にせず楽しんで、というもの。これは素直に従わなくちゃ。

はい、開演。

見たことない女優さんが一人。中央に立ちます。

ひたすら一人。何もせず、一人。一人。

いろいろ考えました。想像しました。

倦怠期、という部分からの連想。想う男あり。愛して愛しつくした挙句の倦怠。それゆえの無表情だったり涙だったり。または、子供を亡くした母親。時には立ち尽くしているのが男性にさえ見える瞬間も。かと思えば、早く涙を流す選手権で苦しんでる姿に見えたり。女優なのに素に戻って鼻水を気にしているのに拭けない苦しさの想像。こっちも素に戻ると涙は乾くのに鼻水は乾かないことに感心したり。たまねぎで無理に涙を流させられる拷問。後から今の立ち姿は何分だったでしょう?ってクイズにするための時間なのかと思って計ろうとしたり。実はどこかから客が観られているんじゃないかとぎょろぎょろ見回したり。でもやっぱり女優の姿。目に力が宿る時。目の光が消える時。男が出て行った時。男が再び戻ってきた時。

まぁ、いろいろ考えました。まったく退屈しませんでした。んん、そうでもないな、最初の10分くらいはとまどって、想像したらいいのか、何も考えずに待ったらいいのか、どうしたらいいのかいろいろ迷いました。けど周りに寝てる人がいたり、下を向いてる人がいたり、メモをしてる人がいたりするのを感じて、なんでもいいんだなぁって開き直り。

そしてそして、気づけば40分経ってたらしいです。女優さんが急にしゃべったと思えばハングル。その言葉もわからずなんだかもやもやしてる間に、多田さんと鄭亜美さんが椅子持って登場。

突然の多田さんの「今何考えてました?」そこから鄭さんの通訳を介しながら、作品解説?なんか変。主宰の挨拶や目線がまったくこちらにない。どんどん不審に思って聞いてると。さらに多田さんが普通に韓国語で話し始める!

私の観た回は後ろから文句が。「ちゃんと通訳しなきゃわからないじゃないか!」怖かった。。。でもおもしろかった。。。吹き出したいのをすっごい我慢。サクラか、との疑惑をもちながら。

そのおかしなアフタートークまで作品。うわ、すごい。いいの?これで。途中でそれがわかった瞬間のおかしさったら。笑いが止まらず、ぐふぐふしちゃいました。その後の本当のアフタートークでの、いたずらをしてバレて叱られた子供みたいな出演者の方々の顔もねぇ。

問題作です。衝撃作です。リピート好きの私としては、一度見ても楽しめるか?って思ったけど、たぶんその時の観客の反応だけで毎回おいしくお酒が呑めそうな気がします。途中で帰る人がどれだけいるか、想像するだけで楽しい。

もちろん私自身も、アンテナの低い日に観てたら感じ方は違ってイライラしたかもしれないし、ほとんど寝たかもしれない。そんなことも含めておちょくられている、って言ったら言葉は悪いか、観客に任されている。何を感じようが、何も感じまいが、自由。それが許されるからこそ、演劇との間の倦怠期といえるんだろうか。

多田淳之介としてはこの作品は作らない、って本当のアフタートークにて。自分が今、観たいと思う作品を一番旬に作っている、っていう設定がエンリク・カステーヤ氏だそうです。普段のデスロックは実験作、と言われることを認めていない多田さんが、これは実験作ということでいい、と言ってるのも印象的。まあ、そうは言われても、舞台に俳優を一人立たせてそれで何分もずっと持たせるなんて奇特なことをやっている演出家はそうそういるわけじゃない。そうなるとこの作品は、傍から観れば多田さんらしい作品とも言える。多田さんらしい、としか言えない作品でもある。

長く書いてみても全くまとまりがつかめないっていうのも、やっぱりおもしろい。こんな作品に立ち会えてよかったなって思います。

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9月14日夕 東京デスロック「演劇LOVE2008~愛の行方3本立て~」蜜月期「ジャックとその主人」

発情したら次は蜜月へ。佐山和泉さんと三条会の橋口久男さんの二人芝居。

ジャックとその主人って、かなり難解なお話みたいです。ジャックと主人が延々話し続け、話は次々脱線していき、っていう、起承転結のストーリーがないらしい。

なので、やっぱり料理のしがいがありそう。演劇における幸せの表現。

今からここで起こること、の説明をしながら、原作の中のエピソードを並べます。どこか頼りなげで不安定な流れが何も起こらないだろうことへの期待を煽るんです。だって、二人はペアルックだし。橋口さんの表情を見てるだけで飽きません。佐山さんの女らしく力強い所作でニンマリです。この二人だからできるおかしな作品。

途中からの目隠し、楽しくって仕方ないです。ああ、そのために床が張り替えてあったのかぁ。ちょっとした音や声、床の肌ざわりに反応する二人になんだか興奮します。もっと走れ、ぶつかれ、と思ってしまいました。ちんまり内へ内へ入ってしまったのはやや不満ですが。

二人の見つめあっての立ち座り、その後目隠ししての同じ場面。見えてないのに見つめあうって、たまらなくセクシー。視線は交差せず、すれ違っているのにもかかわらず、幸せな二人のとっても幸せな瞬間。そこに立ち合ってるようなドキドキ。音だけを頼りに求め合い、手をつなぎあう二人の姿。目隠しされてかなりのブサイクなのに、二人の崇高な世界。

メタ構造をもつお話、ある意味観客をだますってことを最初に公言しながら、それでもこの思いっきりの嘘を信じさせちゃう引力。それこそ蜜月。

にしても、発情期も蜜月期もやたら台詞噛んでた気がするな。いいにくい台詞が多いのかしら。

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9月14日昼 東京デスロック「演劇LOVE2008~愛の行方3本立て~」発情期「HERE I AM-ドン・キホーテがやってくる!-」

とっても楽しみにしていたデスロック。日程が厳しかったけどなんとか3本立てのトークのある日に。今回は一回ぽっきりしか行けないから、今日は集中、集中。

看板俳優・夏目慎也さんの一人芝居から。一人芝居ってあんまりおもしろいと思ったことないから、期待半分。ちょっと控えめに。

ドン・キホーテの予習はせずに観劇。客をサンチョパンサに見立て、素舞台で。敵役やその他の登場人物は壁。

壁と戦ったりハイタッチする姿は滑稽。そして振り向いては負けた言い訳をする顔も。

それにもましておっかしかったのは台詞のない場面。ひたすら冒険、冒険、冒険。山を跳び谷を越え。何をやってもおかしくて、笑いが止まりませんでした。ジャンプとかかなり普通のおっさんだったし。一押しネタらしい逆さ顔は夢に出そうなくらい。忘れられません。あれのためにリピートしたい。

台詞がなかったのは10分ほどだったらしいけど、もっとあったように思えたな。悪い意味じゃなく。もっともっと観ていたかったくらいだから。インパクトの問題かな。

デスロックにしてはずいぶんわかりやすい作品。発情するほどの愛は、やっぱり単純に率直にheart04

初めて一人芝居をおもしろがることができました。観客の巻き込み方がうまい。客を客のまま語りかけるのでなく、サンチョパンサだと思い込んで語りかけるから、ほんとに一緒に冒険してるような気分。返事したくなっちゃう。距離感が心地いい。

エンディングの少し切ない感じも、冒険仲間としてほろってきちゃった。

仲間を守ろうとしてかっこよくなったり、負けて情けなかったり、がいちいち素敵。負けて倒れて立ち上がるときに床についた手の、むっちりした丸みと皺がドン・キホーテ夏目を象徴しているように思いました。

こんなにおもしろいと、夏目LOVEの期待値ぐんぐんUP!

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9月13日昼 ピチチ5「全身ちぎれ節」

三鷹に来たのも久しぶり。やっぱり駅から遠い…。この秋は結構注目だからまた来なきゃならんが。

指定席と思いこんでたら自由席でした。高さのある舞台だけど最前列で拝見。

3つのオムニバスっぽい構成で。「国分寺のキース・リチャーズ」バンド崩れでロックバーの店長になった男。中学生時代に宮崎の田舎でキース・リチャーズに出会って夢中になったのだが、夢破れて現在。かつてのバンド仲間に借金を頼むが断られ、妻と子にも去られて…。

「花巻のスカーフェイス」才能はないけど売れたがる童話作家志望のミヤザワケンジ。ハギワラサクタロウと連れ立って作品を売り込むがダメで、卑劣な手段に出る。それは他人の作品を自分のものとして売ろうというものだった…。

「蒲田の行進曲」演歌の似合うバーのママとボーイ。微妙な恋仲、くっついたり別れたり、大人の事情が。そんなはっきりしない自分を吹っ切るために男が挑んだのは階段落ち。うまく行くのか、死んでしまうのか。

千葉雅子さん演じるバーのママとオマンサタバサさん演じるボーイを軸にまわりで起こるお話。福原節全開な作りが楽しくてたまらない。実際にいそうなキャラを、絶妙なさじ加減でありえなさそうに仕上げる。テンションとか非常識具合とか。

そのバカっぷりに男女の情念や、モテナイ男の悲哀をかぶせてくるから、笑いの中にもピリっとする部分があるのです。だから大がかりにとんでもないことやっても、地に足着いた流れに感じるんです。

今回は三鷹の広ーい舞台だったからか、3つの話それぞれに巨大な仕掛けがあって、わくわく。やっぱりすげえ。

小さい劇場のときは最前列だと仕掛けの全体が見にくいこともあるけど、広いからそんなこともなく、むしろ迫力やキャラのキモさを堪能できたな。

千葉さんとオマンサさんの痴情のもつれもよかったけど、宮沢役の三土幸敏さんの近寄りたくないキモさは最高。あんなに銀河鉄道の夜を汚す存在ってないでしょうね。クラムボンもcoldsweats01

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9月7日昼 ローカルトークス「渚にて〜WILD CHERRY〜」

普段は俳優さんの西山聡さんの主宰ユニット再始動。ヤクザな雰囲気のフライヤーですでに笑える。出演俳優さんの濃さにも惹かれて。

女にフラれて仕返ししようと鉄骨握り締める気弱な男。が、人違いでチンピラに殴りかかってしまう。女なんかいない世界に行きたいと願う気弱男を連れてチンピラが向かったバーで…。

個性的な男が次々出てきます。バカ話してる時の雰囲気大好き。私としては絶対に交われない世界だからなのかな。わくわくしちゃうんです。酒巻誉洋さん演じる気弱男、服部弘敏さんのチンピラ、カトウシンスケさん演じるAV販売の男の3人のノリとか。男性版グータンヌーボ、ただし放送禁止みたいな。泉谷しげる風なバーのマスター、竹岡真悟さんも人情に厚いおやじっぷりが魅力的で。

熱い中でのちょっとした一言が結構印象に残りました。

登場人物の背景が描かれてたのもよかった。チンピラさんが病気で死にかけてるっていうのは多少陳腐にも思えたけど。でも単に死ぬってだけじゃない、リアルに保険金だとかっていう部分を、義理の弟っていう遠くはないけど近くもない距離感で表現するのがいい感じ。

残念だったのは、会場や客席設置の関係のせいで死角が結構あったことweep。観たい顔が見えない。。。この瞬間のあいつの顔、ってのが。

アトリエとかカフェとかの公演があるなら居酒屋公演とかもあればいいのに。「大将」とか「赤提灯」とかありきたりな感じで、半分座敷で半分テーブルみたいな店。そういうところで日本酒ちびりちびりやりながら演ってほしいし、観たくなるようなお芝居。それじゃ単なるオヤジの世界か(笑)会場ルデコで、設定はバーっていう洗練された部分があるからよいのかしら。

くだらないことですが、エレベーター降りたら乗った人から受け付けするように声かけてて感心しました。エレベーターって、まぁ当然なんですが一番最後に乗った人が一番先になっちゃうんですよね。私、早く入りたくて気が立ってると、その程度の順番の逆転にまでイラついてますから、普段。他にもそんなこと気にする人がいるのかとちょっとおかしかった。すごい些細なことだけど、制作さんの配慮、よかったです。

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9月1日昼 国道五十八号戦線「国道五十八号戦線異状ナシ」

客演先で見る役者さんがよかったのと、前回の公演の評判がよかったのとで俄然興味がわきました。劇団名をタイトルにしちゃうってことは代表作にしたいってこと?

舞台は沖縄。核爆弾のスイッチを手に入れた地元青年達は、オキナワの独立を宣言する。が、真面目には相手にされず。そのうち外務省のお役人がやってきて、交渉を始めるが、その狙いは…。

核爆弾とか独立とか、取り上げてる題材はでかいけど、その壮大さを裏切るのんびりした登場人物たち。もちろんお話自体も何気なく、のほほんと展開されます。意外。アフタートークによればそれは狙いだそうですが、真面目な政治モノを観たくてきたなら肩透かし。

私はそれでずっこけなかったので、最後のどんでん返し返し返しが楽しく観られました。意外な結末ってのが作者の友寄総市浪さんの狙い目だそうで。まんまとハマりました。

展開の仕方は心地よかったけど、地元青年たちのしょっぱなの妙なテンションにはちょっと引きました。無駄なアクションとでかい声は苦手なんですよね。ダメな青年さを表したかったみたいだけど。お役人と青年たちにあんまり落差が感じられないし。最初に方言禁止って設定にしてたけど、むしろ多少何言ってるかわからなくても方言でほんわか感を感じさせてくれた方が。

劇団名をタイトルにしちゃうにはちょっと弱いかな、って思うけど。どんでん返しの力比べをまた楽しみたいな。

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9月2日昼 劇団競泳水着「真剣恋愛」

仮チラシ制覇でのプレゼントゲットを狙ったけど、結局失敗。枚数だけはたまったのに。当日も挟み込んでくれてたけどやっぱりハズれた。。。

王子小劇場佐藤佐吉祭の大トリ。

今売り出し中の俳優、元カノは売れっ子女子アナ。久しぶりに偶然出会ったら週刊誌に写真撮られて、微妙に火がつくけど、それぞれ仕事や事務所の思惑もあって…。一方ある高校の保健室では。言い寄る男は絶えず、すべて断らない養護教諭。保健室に寝にやってくる生徒に恋心を抱いて、付き合うことになるが…。

トレンディドラマシリーズと冠するだけのことはある、こじゃれた恋愛。悩んでもタブーを犯しても、どろどろせずあくまでさわやかに。出てくる人みんな真剣に恋愛してる。アフタートークで、ゲストの佐藤みゆきさんが、恋愛至上主義の人ばかりに思えた、って言ったら、決してそういうわけではないって主宰の上野友之さんは言ってたけど、人間の生活から恋愛に関する部分だけをピックアップして、それに関わる最小限の人数で狭い人間関係を築く、っていうのがトレンディドラマの恋愛の王道だと私は思います。だから出てくる人が恋愛至上主義に見えたらそれはこのテーマの成功かなあ、と。

いくつかの恋愛が並行して展開していたんだけど、どこかで交わるかと思ったら交点なし。これはまったく別のお話なんですね。並べた理由は何だったのかな?

売り出し中の俳優役の西山宏幸さんが、イメージとぴったりでいい。中身の薄そうだけどなんか一生懸命なさわやかイケメンを演じさせたら速水もこみちレベルに匹敵heart04。こんな誉められ方はうれしくないでしょうが、マックス誉めてます。彼じゃなきゃこの役は。アフタートーク中に携帯片手にぶらっと出てきて、主宰から犬呼ばわりされてましたが。どこまで狙いなのか不思議。

あとはコンビニ店員の菅野貴夫さんがニュートラルなポジションでいい味。新人教師役の清水那保さんかわいらしい。

終演後のバーがいいですね。カクテル片手にアフタートーク。なかなかおいしくて幸せ。

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