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10月28日夜 劇団HOBO「喧嘩農家」

旗揚げ公演とは言っても恐ろしく豪華な劇団員たち。一体何がやりたくて集まったのか、どんな企みがあるんだか。

酔っ払って予約をしたらしくなぜか偽名で申し込んでました。疾しいことしてるわけじゃないのになぜ?自分がわからない。

ま、とりあえず予約は通っていたので初日観劇。旗揚げに初日ってなんかうれしいな。

地方で細々と農家を営む真坂家5兄弟。末っ子の妹(高橋由美子)に入り婿(古川悦史)を迎えて、気持ちも新たに農業をやるはずだった。が、農業じゃあ稼ぎも少ないから、と次男(林和義)は駝鳥を飼い始め、三男(本間剛)は村会議員に立候補する。うまくいくわけもなく、借金ばかりを抱えた一家は…。

オーソドックスでわかりやすいストーリーに立体的な肉付けがなされ、ばしんとストライクに入ってきます。気持ちやお話の流れの中で、ちゃんと個々のシーンが浮かび上がってくる。ずっと泣いてもいられるし、ずっと笑ってもいられる。

ベテラン俳優さん達が基本に立ち返って一から丁寧に作り上げた感触。おふざけで集まったんじゃなく、ちゃんと原点回帰していい芝居作ろう、みたいな。舞台へ、観客へ、仲間へ、愛と信頼が伝わってくる。

まあちょっと書いてて恥ずかしい感じのことばかり並べちゃったけど。でもほんと、ほんわかと温かくなる心の動きを感じちゃったんです。

シーンごとの俳優さんの表情もすばらしい。古川悦史さんの、かわいがっていた鶏・ドリーを殺された時、一瞬にして顔に皺が増え老け込んでしまったかのような姿。お金を使っても使っても選挙に勝てないと感じた時の本間剛さんの目つき。ぞくぞくします。

結局家族は半分バラバラになっちゃったけど、前向きな解散。真坂一家のシリーズ化を期待しちゃいます。

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