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2008年10月

10月29日昼 はえぎわpresentsジョニーコーデュロイ「コーヒー君」

いつもの作演、ノゾエ征爾さんを仲間外れにしたはえぎわメンバー。脚本提供の豪華さとゴールデン街劇場っていう客席との近さが魅力的。

千葉雅子さん、岩井秀人さん、小林顕作さん、武藤心平さんの脚本と彼らのオリジナルと。芝居というよりコントに近い感じ。ぐだぐだしたゆるい雰囲気。

正直言ってかなり脚本目当てだったけど、観てみるとだんだんはえぎわメンバーにはまってくる。この俳優さんたちありきの作品だなって。竹口龍茶さんの夜回り先生やジェームスボンド、滝寛式さんの遺体やヤンキー、鳥島明さんのコーヒー君とか不眠症患者とか、小百合油利さんのとぼけ顔とか。

照明のおちょくり方好き。照明を注目させるような形でいじるってあんまりないですよね。あえてはずしておかしな照明にして、普段のさりげない照明効果をリスペクトしてるのかな、なんて。

そうやってくすくす笑いでくすぶり続けた後、爆発したのは最後の組体操。小林顕作さんの振付・脚本。思いっきり私のツボです。大好き。体操服来たいい大人がぜいぜいしながら組体操。

若い俳優には体力や体のキレや身体能力に任せた美しさを期待するけど、30近くなるとリアルな疲れ具合を見せてくれるのがおもしろい。この辺、デスロック的な。ふざけてはいてもやらねばならないことには真剣。その気迫と体力のギャップが醍醐味。2ステやったら死んじゃうんじゃないかって心配になるくらいがおもしろい。

あの至近距離であんなのが観られただけで大満足です。私の中でのはえぎわ注目度、かなりの勢いで急上昇。

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10月25日夜 イキウメ「図書館的人生vol.2 盾と矛」~攻めるものと守るもの、武器についての短篇集~

若干へたばりながら三鷹まで。この3日間動き回りすぎた。楽しくぐったり。

私にとってはイキウメ短篇集は初です。あの世界観がどうなるのか楽しみです。

最初っから言ってしまえば、粒揃いの傑作。初めてイキウメに出会った時のような衝撃。あああ、これこれ、これが観たかった。

賽の河原で踊りまくる「亡霊」鬼と奪衣婆が待つ河原に亡者4人が送られてくる。段ボール積みを繰り返す亡者たち。ここから脱け出すには…。

ストーリーは単純明快、だけどそこにいる人たちの思いは複雑。考えるんじゃない、感じろ、とのブルース・リーの言葉がしっくりはまります。よくわからない感情だし、気味悪いのに最後の鬼の心情まですとんと落ちるんです。

やさしい人の業火な「懐石」刑務所から出てきたばかりの男が街中で袋叩きに会い、ある夫婦に助けられる。夫婦は男を家へ招き介抱するが。

一番気持ち悪く納得できないのに、なんか残るものがあったこの作品。今思い返すだけでなぜか涙が出る。

善意の固まりのような夫婦と人の善意を疑ってかかる男。どちらの感情も一筋縄ではいかないものだから、どこまで信じていいのか、ほんとの悪人は誰なのか、ずっと疑いながら見続けていて。どっちつかずのその感情、それさえ切なく。

信じたい気持ちと信じきれない気持ちのせめぎ合いが、すごくリアルに共有できてしまって苦しかったです。でも最後の救いっぽい台詞でまたがつんと落とされちゃう。これの後、もう少し浸る間が欲しかった。

瞬きさせない宇宙の「幸福」その1。かつての同級生が山中で死んでしまった。死因は過労と餓死。死ぬ少し前に、ちょうど山に隕石が落ちた時期に彼と会っていた男は彼と同じ隕石を手に入れていて。

これは触りまでで後半に引っ張ります。隕石にまつわるという、およそ信じがたい話なのにやっぱりそそられてる。

ま、この先はCMのあとで、みたいな引っ張り方はちょっとどうかとも思いますが。

そして間に挟まれるのが、東の海の笑わない「帝王」どんなにおもしろい漫画を読んでも笑わず、どんなにおいしい料理を食べてもうれしそうな顔はせず、何をしても怒った顔一つしない男と結婚しちゃった女。表情を変えない男に苛立つが、男は秘密の病を抱えていて。

これは愛のある優しい物語。秘密の病もお茶目。顔にはまったくそれらしい感情が出てこないで、すべて体の動きに出てきちゃう。それがわかるまではものすごくイライラする、けどいったい規則性が把握できればこれほどわかりやすい感情表現もない。それを打ち明ける前と後の、夫婦の気持ちの変化の描き方がお見事。

さて、その後は「幸福」その2。隕石の割れ目を見てしまうと、見とれてしまって全く身動きもしないまま見つめ続けてしまうことがわかった。見つめ続けていることには自覚はないから、世界中にそれをばら撒けば、テロ行為に。案の定、見つめ続けての交通事故などの報道が…。

見ている間の幸福感と結果として起こる状況のあまりの差にうすら寒くなります。うっかり目を向けてしまったらそれまで。もうどうにもならないっていうのがもどかしく、でも見ている本人はいたって幸せっていう皮肉が痛い。

イキウメンたちの派手でないパフォーマンスと世界観のマッチングはこれまたすごい。誰がどう、っていうのが挙げられないのが薄気味悪さをつのらせてる感じもします。

次から次へと話が進んでしまうので、噛みしめて浸ってる暇がないのだけがどうにもならない。ぐわっと入り込んじゃうから早々簡単に次の話に切り替えられないんだよな。それが辛いところ。

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10月28日夜 劇団HOBO「喧嘩農家」

旗揚げ公演とは言っても恐ろしく豪華な劇団員たち。一体何がやりたくて集まったのか、どんな企みがあるんだか。

酔っ払って予約をしたらしくなぜか偽名で申し込んでました。疾しいことしてるわけじゃないのになぜ?自分がわからない。

ま、とりあえず予約は通っていたので初日観劇。旗揚げに初日ってなんかうれしいな。

地方で細々と農家を営む真坂家5兄弟。末っ子の妹(高橋由美子)に入り婿(古川悦史)を迎えて、気持ちも新たに農業をやるはずだった。が、農業じゃあ稼ぎも少ないから、と次男(林和義)は駝鳥を飼い始め、三男(本間剛)は村会議員に立候補する。うまくいくわけもなく、借金ばかりを抱えた一家は…。

オーソドックスでわかりやすいストーリーに立体的な肉付けがなされ、ばしんとストライクに入ってきます。気持ちやお話の流れの中で、ちゃんと個々のシーンが浮かび上がってくる。ずっと泣いてもいられるし、ずっと笑ってもいられる。

ベテラン俳優さん達が基本に立ち返って一から丁寧に作り上げた感触。おふざけで集まったんじゃなく、ちゃんと原点回帰していい芝居作ろう、みたいな。舞台へ、観客へ、仲間へ、愛と信頼が伝わってくる。

まあちょっと書いてて恥ずかしい感じのことばかり並べちゃったけど。でもほんと、ほんわかと温かくなる心の動きを感じちゃったんです。

シーンごとの俳優さんの表情もすばらしい。古川悦史さんの、かわいがっていた鶏・ドリーを殺された時、一瞬にして顔に皺が増え老け込んでしまったかのような姿。お金を使っても使っても選挙に勝てないと感じた時の本間剛さんの目つき。ぞくぞくします。

結局家族は半分バラバラになっちゃったけど、前向きな解散。真坂一家のシリーズ化を期待しちゃいます。

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10月25日昼 電動夏子安置システム「#018 笑うフレゴリ」

これから年末にかけての3部作第1弾。毎回思うけど、これだけ複雑なルールに縛られた作品をよく作れるなぁ。感心してしまう。

今回のテーマは錯覚。第1弾は「目」。私からはこう見えている世の中は果たして、隣の人にも同じように見えているのか。

あるホテルの一室。ミステリーを共同執筆する男女や出張中の男、ホテルのボーイ、さらに喪服の人や父の葬儀にかけつけた娘など様々な人が出入りして。部屋を間違えたのか、ダブルブッキングなのか…。と思ったらそこは実はある家庭の居間で。。。

まぁ目の錯覚というよりは時空間の歪みと脳の認識間違いを使ったトリックかな。ホテルの部屋にいるつもりの人間には、部屋は居間には見えず、決まったアイテムを持った人だけしか認識できない。アイテムを持たない人間は存在しない、という扱い。またアイテムによってその人間は同定される。なので赤いバッグを持った人が自分の浮気相手、と決まってたとしたらたとえ男が持っていてもいちゃいちゃしちゃう。居間にいるつもりの人間にはすべて、みんなの共通認識としてこう見えているであろう姿に見えている。

人間関係とルールが把握できるまでは首をひねりながらの観劇。あとで解明されるのを辛抱強く待ちながら。

糸の端っこさえつかめればあとはずるずると楽しむばかり。今回、少しルールがいつもよりゆるいのでアレって引っ掛かる部分も多少ありましたけど、でもおもしろい。

人間自体を見える見えないの次元までいくのは、目の錯覚ではないように思うので、そういう意味ではやや不満。だけど縛りを抱えた芝居づくりは脳を刺激されて楽しい。これから3部作がどのように展開されるか、期待期待。

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10月24日夜 アイサツ「ぼくのおうさま」

今日は早稲田から渋谷、再び早稲田。なんか無駄に移動してるな。

アイサツは8月の15Minutes Madeに次いで2回目。それはあまり好みじゃなかったけど、本公演となったらどうでしょ。

人生成功講座で知り合った彼女と付き合い赤ちゃんができちゃった男。彼女は産むか産まないかで不安定。弟は自分にできることを探しに海外へ行く。彼女は町をさまよううち、UFOに乗るおまじないをする集団に出会い、後に「インパクト」と呼ばれるようになる世界の崩壊に見舞われ…。その後の世界では。

荒唐無稽なだけなら別にいいんだけど、広がってくばかりですとんと落ち着きどころがない。おもしろくなりそうな要素はたくさんばらまかれてるんです。でもまきっぱなしで回収することなし。

冒頭の成功講座、バイト先の店長のエピソード、幽霊と付き合う女、崩壊後の世界のルール、崩壊について論じる研究会、劇団の活動、母の自殺。あれがどんなふうに生きてくるんだろうってわくわくするのに、拾われないままで、じゃあ何だったんだろ?と首を傾げるような。ほんと、もったいない。

崩壊の前後で登場人物もほとんど変わってしまうので、気持ちというか目線というか、追い掛ける対象がつかみにくいのも入り込めない原因。通して出てくる幽霊の存在も今一つ宙ぶらりんだし。

俳優さんたちはよかったし、「インパクト」のインパクトもすごい。でもそのすごさだけがこの公演の印象になってしまいそうなのが残念。

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10月21日夜 ハイバイ「オムニ出す」落星バージョン

リトルモア地下で短篇集。バラエティに富んでるな。岩井秀人さんが今おもしろいと感じてるモノの詰め合せ。

こういうロングランってありがたいけど、いつ行こうかすっごく迷っちゃう。だって、初日と楽じゃだいぶ違うはず。早く観たいけど、客に観せることで出来上がる形も気になる。今回はまずはトーク狙いで早めに。

星=SF「輪廻TM」自分の前世や来世が見られると聞いてある寺へやってきた女。寺にいたのは胡散臭い男たちだったが、彼らが作ったという車椅子型のマシンに乗ってみると…。

4つのうち、これだけは岩井さんの作じゃなく、イキウメの前川知大さんの作。でも岩井さんと金子岳憲さんじゃ完全にハイバイの味わい。会話の噛み合わなさ加減とか相手をだまくらかそうとする姿勢とか。普通にハイバイっぽい。

テーマが輪廻ってことで、会話の内容が結構おもしろい。食べ物としての動物が死ぬのはかわいそうじゃないのに、犬やネコが死ぬのはかわいそうっていう感じ方は、輪廻の中にいる動物かどうかに関係するんじゃないか、とか。そういう理屈を岩井さんが言ってると、どうも新興宗教のように信じたくなっちゃう。

二つ目、落=落語「男の旅‐なつこ編‐」友人と3人で風俗に行き、友人の彼女を風俗嬢の中に見つけちゃったりとか、風俗嬢にマジ惚れしちゃったりする男の話。

落語の形式に則ったオリジナルの話をきちんと演劇に落としこんでます。噺家風に一人で語りが始まり、本筋に入って熊さん八つぁん風に掛け合い、そして下げへ。掛け合い部分で噺家が一人何役もするうち、舞台上は俳優が増えていき、二人一役、三人三役、一人二役、と、ころころ演じる役回りを替え展開されます。

その交替や変化がなんとも楽しいこと。噺家が左右に顔の向きを変えることで違う役になりきるように、俳優さんたちも立ち位置を変えることで違う人になる。変化している間がすごーくおもしろい。

単に芝居の中で複数演じ分けてるのがおもしろいのではなく、落語をベースに敷くことですべてを締める噺家の影が後ろにちらちらしてるからこそのおもしろさっていうのかな。

必死になって慌てて次の役になろうとするんじゃなくって、噺家としての間、っていうか、一旦噺家に戻ってから次の役になる感じが、笑わせてくれます。

前半、風俗の終わりくらいまではそれがよく見えたのに、後半は役を替えること夢中になっちゃってて、単なる一人二役に見えちゃった。だからオチがちょっと弱く感じました。アレって。

眼鏡を外してヅラをかぶった夏目慎也さんが予想外にかわいくってその姿だけで爆笑。

アフタートークで落語はちょっとデスロックの「3人いる」をパクッたって言ってました。私はあまりそうは思わなかったけど。でもこういうのすごく好きって思ったのはそのせいもあったのかも。

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10月19日夜 地点「桜の園」

かなり無理無理つめこんだ一日の締めは地点。小竹向原から吉祥寺へ。がんばるぞ。

勢い込んだのはいいけど、チケット劇団で取ったつもりでいたらぴあだった。あわててファミマを探して発券。間に合わないかと思った、やばいやばい。

チェーホフシリーズ、2本目。観たことも読んだこともないまま臨みました。話知ってるとどうも頭が結び付けようとがんばっちゃって疲れて眠くなっちゃうから。

やっぱり入場した時から始まるこの緊張感はいいですね。微動だにしない俳優さんの姿はさながら一服の絵。人形のようでもあり、美しい。

開演。息を吹き込まれた人形達が話しだす。台詞の流れが外国語のようだったり、能のようだったり。

読んでいかなかったのは正解。言葉一つ一つを追わず、雰囲気やトーンを楽しむことができて、すっごく心地よかった。

素敵な庭をもつ一家が没落し、成金になったかつての使用人に家も土地も買われてしまう。それでも今後の生活などを気に病んでいるのは買い取った成金たちで、路頭に迷う当の一家はどこまでもお気楽。

なんか一家のお気楽さが楽しくて、一家が笑いだすとついつい笑っちゃう。でもその笑いはどこかいびつで、ある瞬間にぱたっと終わる。ちょっと不安をそそるその感じが後を引いて。

床に敷き詰めた小銭で 転び続ける成金のシーンがもの哀しくて心に残りました。お金でどうにかなるものとならないもの。一家の暮らしぶりは成り行き任せでいいかげんかもしれないけど、意外に自分達にとって大切なモノを知っていたのかも、それをわからずにお金にこだわってるから彼はみじめに見えちゃうのかな。

さて、原作読んでみようかな。

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10月13日夜 DULL-COLORED POP第7回公演「JANIS~Love is like a Ball and Chain~」

17時15分まで三鷹で観て、18時からタイニーアリスというかなりの強行軍。ワンドリンクあるのに。間に合うかしら。

ちょこちょこ通行人を突き飛ばしながら走り、どうにかセーフ。そんな状態にはジャックダニエルはこたえるなあ。

ロックシンガー、JANIS・JOPLINにまつわるエピソードを曲を交えて。トップスターにのぼりつめても、女として、一人の人間として、求めたモノは手に入らず…。

HEDWIG AND ANGRY INCHを思い出しちゃうな。

JANISの曲も人生も全く知りませんが、思い入れを感じるエピソードの数々や生演奏はなかなか見応えあるものでした。客席もバーの一角のような作り。たまたま居合わせて有名人の会話を聞いちゃってるような楽しさ。

酒やクスリにまみれたいかにもロックスターらしい生き方だけど、意外に素直でまっとうな望み。プライベートと仕事の間の葛藤。よくわかる。

ただ、なんとなくありきたりな展開に思えてしまうのは、人生自体がロッカーとしては典型的で予想を裏切らないから、なんでしょうか。JANISの苦悩や切なさが今一つすっと入ってこず、気持ちの上でのパンチが足りない感じ。

だからなのか、最後にクスリを打つ場面がなんかしっくりきませんでした。私としてはもっと主人公の気持ちに寄り添って味わいたかったのに。どちらかと言うとフランダースの犬を観た後のような、あーあ、かわいそうに、って感じ。

まあでもJANIS役の武井翔子さんはとってもキュート。なのに歌うとすごい迫力。これのサントラCD出して欲しいくらい素敵。聞き惚れました。ルックスが少し健康的すぎる気はしたけどbleah

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10月11日夜 開幕ペナントレース「振り返れば俺がいる」

来年はNY公演を控えているという開幕ペナントレース。あのアフロが全米進出?すごいなぁ。

ある古典作品をベースに、さらにキーワードは出演者に縁の人物、「ささき」と「いさお」。

お芝居ともコントともつかない体を張ったパフォーマンス。って言っても派手に動き回って息を切らせるようなモノではなく、じわじわじっくり、ああ、あれってそんなにしんどいんだぁって後から気付くような微妙な地味さ。その苦しさを前面に押し出さないおくゆかしさがなんだかおかしくて好き。

たとえば卓球についてのシーン。なんとなーく台詞を聞いてたら気付かないけど、役者さん達の顔がだんだん険しくなってて歯を食いしばったり足を震わせたりしてる。よく考えればあれはお相撲の蹲踞みたいな姿勢。そりゃ苦しかろう。じんわり疲れていく様にわくわく。もうちょっとだ、頑張れ的な応援モードと、いたぶる快感みたいなSモードが混じって。

前回の王子のときは舞台が広く天井が高かったから体の張り加減というか暑苦しい感じが伝わりにくかったけど、OFFOFFくらいの雰囲気にこの人数ってちょうどいい皮膚感覚。

やってみればできなくもなさそうだけどやってみたくはない、っていうようなことを、内輪ウケ罰ゲームの域を越えて成り立たせてるからおもしろいんだろうな。客席は若干内輪な笑いがあった気はしたけど。

エンディングは無理矢理ながらもモチーフの作品とキーワードをまとめてて、ぷぷっと笑えました。銀河鉄道999のテーマにかぶせて鉄郎+ロミオって。。。

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10月4日夜 コマツ企画「動転」

コマツ企画の誰かが出演ってなってる作品は、それだけで食い付いてる気がする昨今。本公演に行かないわけがない。さらに今回の客演のパワフルなこと。企画員と交わったらいったいどうなるか。

大好きだから近くで観たくって、開場前から並びました。最前列でテンション上がる。

で、きょろきょろしてると。出演者の相馬加奈子さんが場内誘導してる。そんなに人材不足?で、開演直前に飛び込む客を最前列に誘導、さらにその客は携帯を鳴り響かせ大声で会話を始めちゃう。ん?なんだこれ。ずいぶん迷惑だぞ、なんて首を傾げてるうちに開演。

父母が離婚しかけてる家庭の子供たちのシーンから。棒読み学芸会芝居。なんの企みかと期待してると、弟役の川島潤哉さんがお祖父ちゃん役の本井博之さんにからみ始め…。

ということで、家族の お話を上演しようとしている劇団のお話。私の隣に座った迷惑客も仕込みで。もめにもめて、設定も役もメチャクチャになりながらもどうにか本番を切り抜けようとする、劇団員なら一度は夢に見そうな悪夢。

開演前からのだましっぷりまで徹底してるし、からくりもわかりやすいけど混乱もするから、どこまでも楽しいです。仕掛けがわかって少し中だるみはある気もしたけど。でも飽きたかなと思い始めた瞬間に何かが起こるというようなタイミングが心地いいんです。

突然の助っ人役をあたふたしながら演じる平間美貴さんの器用さ、小学生まで演じる守備範囲の広さは驚異的。演出家の浦井大輔さんの、デフォルメされてるんだろうけどいかにもな雰囲気は、そのイヤラシ加減がたまらない。女優になってたぶらかされたい感じ。

私が観たことのあるコマツ企画の作品とはちょっと趣は違ってたけど、こんなのもおもしろいな。企画員のキャラ勝負じゃない感じが。その気持ち悪さが薄まってたのが物足りなくもあるけど。

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